ミスター・しましま
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わたしはとても長い脚を持っている。とても長い。伸ばせば、峡谷をまたぐほど長い。伸ばせば。そして指もまた長い。ピアニストの指、あるいは幸運者か。長くて細い。絞殺のために作られた。ピアニストではない。

わたしは笑う、自分を驚かす。最近笑いの種がとても少なくなった、特にミズ・あまあまがゴミ箱に行ってしまってからは。わたしはミズ・あまあまが好きだった。彼女は私に親切だった。他の者で私に親切にする者は少なかった。私をおまけ1と呼んだ。彼女は全ての者に親切だった。しかしいまはもはや。

わたしは脚を伸ばし、森に囲まれた丘の麓を上り、指を伸ばして木に絡め、身体を引っ張った。わたしは多少冷淡に、強く押しつぶした部分の枝がどのように死んだか気がついたが、それには慣れた。それは結局、私のやってきたことだ。殺害。排除。破壊。

わたしは製作者によって作られたエラーを修正する。その全てを。印を付けた。もう少しで仕上がる。19個全て。

身体を曲げ伸ばしする、わたしは何処かへ向かっている、しかしどこかは分からない。いや、違う。どこかは知っている。彼らへ。彼ら全員へ。一人ずつ。しかし彼らは一緒に動いている。互いに引き合い近づいている。とても近い…

ミスター・レッドもいるのだろうか。わたし達双方には果たすべき因縁がある。そしてわたしは、とても、とても長い指を持っている。絞殺するために作られた指、自分に思い出させる。

長い指、とても、とても長い。首を締めるための。全ての者から命をもぎ取るための。全て。直すため。壊れた全てのモノを直すため。

ミスター・レッドとわたし達双方には果たすべき因縁があった

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