SCP-1003-JP
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SCP-1003-JPの外観

アイテム番号: SCP-1003-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1003-JPから半径500mの区域は鉄柵で囲い「高電圧注意」の看板を設置してください。SCP-1003-JPの出入口には最少でも2人の職員を配置してください。鉄柵を乗り越えた者は拘束しクラスA記憶処理を実行してください。

説明: SCP-1003-JPは、███県███山中にあるサーカステントです。大きさは平均的な一戸建て程度で、正面に出入口が一つあります。外部からの調査の結果、内部は無人且つ無音でした。しかし内部に人間が侵入した際は人型の存在が確認でき、侵入後数十分で「開演」となります。内部は外観から推測される敷地面積の約██倍の広さの円形劇場で、階段式に観覧席が設置されています。演目の前半は一般的な曲芸ですが、後半は致死的な内容となります。途中退場は可能ですが、途中入場は不可能です。内部で撮影・録音されたデータは破損し、内外での通信は可能ですが映像記録の送信は不可能です。以下はSCP-1003-JP内に侵入した人間及び内部に出現する存在の一覧です。

概要 外見・言動 事件記録1003-JP-2以降 備考
SCP-1003-JP-A SCP-1003-JPへの侵入者 性格・侵入目的に関わらず前半の演目を賞賛、後半の演目には無関心。状況を具体的に説明することは可能だが指摘されるまでSCP-1003-JP-Dが殺害されていることに気づかない。 変化なし
SCP-1003-JP-B 雑務を行う団員 臙脂色のワイシャツ、黒のネクタイ・ベスト・ズボン、凹凸の無い白い面を着用。その他特徴はなく個体の区別は不可能。礼儀正しく、常に満席だという体で話す。受付では1体が応対し場内では数体が清掃や舞台準備を行う。 受付の1体のみ出現。客入りに関しては芳しくないと返答。 SCP-1003-JP-AはSCP-1003-JP-Bの外見を説明する際「顔が無い」と表現しますが、掘り下げると「面をつけていた」と言い換えます。
SCP-1003-JP-C 芸を披露する団員 華美な衣装を着用。著しい欠損、奇形あり。計10体。SCP-1003-JP-Aの侵入後、数十分で舞台上に出現。拍手や歓声、野次に反応せず淡々と演目をこなす。SCP-1003-JP-AがSCP-1003-JP-Dに接触した際は非常に暴力的となる。 SCP-1003-JP-Dの代役となるが、演目中は無反応。
SCP-1003-JP-D 後半の演目の犠牲者 外見上は5~10歳程。継当てだらけの服を着用。後半の演目で舞台上に出現し、SCP-1003-JP-Cにより殺害。演目中は悲鳴を上げ明確な恐怖を示す。明らかに死亡した状況でも後日の舞台では問題なく生存。 出現しない
SCP-1003-JP-E 実体のない観客 前半の演目に野次を飛ばし、後半を賞賛する傾向にある。実体は無いが石、空き缶等を投擲可能。SCP-1003-JP-AはSCP-1003-JP-Eの拍手や声が聞こえているが内部にいる間はその存在に対して無関心。 出現しない SCP-1003-JP-Bから、SCP-1003-JP-Eは「お得意様」であるとの返答が得られました。

SCP-1003-JPは███県███山のふもとの住民間で「███山の奥に魔法のサーカスが来た」といった噂が広がったことで財団の注目を引き発見されました。最初にSCP-1003-JPを見つけた男性は「山の方で花火があがったため悪戯だと思い確認しに行ったところ、テントを発見し入ってみた」と証言しました。後半の演目について言及されると顔を青褪めさせその場に嘔吐し、それ以上の証言を拒否しました。尋問後、住民全員にクラスB記憶処理を実施しました。


 

 

 

 
 
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