SCP-1242-JP
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異常性発現直前のSCP-1242-JP

アイテム番号: SCP-1242-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1242-JPの運営元は財団フロント企業である「青海グループ」の子会社「㈱青海セントラルプライス(Seikai Central Price)」による買収を行い、カバーストーリー「長期的な改装工事」に基づき一般人の立ち入りを封鎖します。万が一SCP-1242-JPに関係する情報が一般人に流出した場合は該当する人物を拘束し、クラスA記憶処理を適用して解放してください。

SCP-1242-JPを用いた実験は、実験に使用するDクラス職員に通信可能な端末を装着させ、セキュリティクリアランスレベル3以上の担当職員の監視の上で行ってください。実験中は常に財団の所有する衛星等を用いて大気圏に突入する物体を観測し続けます。なお、宇宙空間で実験に使用したDクラス職員が発見された場合は原則として回収されません。

説明: SCP-1242-JPは、██県███市内に所在するショッピングモール「███████████」に存在する、全ての個室トイレで不規則に発生する異常現象です。

SCP-1242-JPと定義される異常現象は、該当する個室トイレに入室し用を足す事で発現します(以下この人物を"対象"と呼称)。対象がこの条件をクリアした場合、閃光と共に瞬時にトイレの水道管内に取り込まれます。この際に財団による重力状態の測定の結果、異常性発現中のトイレの水道管内にて重力場が過剰に集中していることが確認されました。しかし、この重力状態の異常は対象にのみ適用されるものであると推測され、トイレ本体、水道管、水などへの影響は現在まで観察されていません。

対象がトイレに取り込まれると、SCP-1242-JP-1と定義される空間上に転送します1。この空間には映像で判別する限り、放送用のカメラ機材や装飾備品、演出用のクロマキーシートなど、番組のセットと思われる物品が多く存在することが見て取られます。対象はおよそその中心地点に転送し、転送から約1分程度が過ぎると、SCP-1242-JP-2と定義される人物群が出現します。このSCP-1242-JP-2群は、司会に該当する人物と観客と思しき人物で構成され、司会型のSCP-1242-JP-2は対象に対してクイズに答えるかどうかを質問します。

対象がクイズに答えると回答した場合、即座にクイズが開始されます。クイズが開始された場合、司会に該当するSCP-1242-JP-2の背後に設置されたモニター上に問題が表示されます。判明しているクイズのクリアルールは以下のようなものとなっています。

  • 1分間で最低30問回答し、全問正解する。
  • ヒントは3回まで。ヒント中も残時間は減少し続ける。
  • 不正が確認された場合はその場で失格。

この事から、最低でも対象は1問につきおよそ2秒で答えなければならない計算となります。対象がクイズに答えないと回答する、1問でも不正解となる、あるいは不正行為が発覚するなどしてクリアに失敗した場合は"失格"であると見なされ、対象は確認されているだけでもおよそ高度226~251km範囲内の上空、大気圏上に転送されます。

出題される問題のジャンルは問われませんが、多くの場合は対象はクリアすることができません。実際に、財団内で実行された実験ではクイズをクリアした例は確認されていません。クリアした場合はおよそ高度350~400km上空の宇宙空間に転送されます。なお、これらのクイズの結果にかかわらずクイズが全て終了した場合は、対象が転送される際に「次回のヒント」と称される音声が記録されます。この音声は、次回の異常性発現時にクイズに出題される問題の解答の断片的な情報が含まれています。

収容経緯記録: 20██年██月██日、███市周辺での失踪事件の多発が確認されたことにより財団による近辺の調査を行いました。その際に現地の調査に赴いたエージェント・██が███████████内のトイレを利用したことでSCP-1242-JPとしての異常性が発現し、2分後、エージェント・██に装着されていたGPS装置の発する信号がトイレの地点から231km上空の大気圏に移動していることが確認されました。これにより当該トイレをオブジェクトとして認定し、周辺関係者への記憶処理とカバーストーリーの流布を行い、SCP-1242-JPとして現在の収容状態となりました。

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