SCP-2176
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アイテム番号: SCP-2176

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: クラスA霊体を内包するSCP-2176実例は、サイト-96にあるクラス4の防霊(エクトプルーフ/Ectoproof)収容庫に保管します。

タイタン家電エレクトロニクス社は財団エージェントによって監視し、新たな超常技術を用いた製品を開発して正常性を脅かさないことを確実とします。

説明: SCP-2176はタイタン家電エレクトロニクス社1が開発し、当初は“ゴーストライト™”の名称で販売されていた異常な電球ブランドです。

SCP-2176ブランド電球の外観は、家庭用に販売された異常性の無い蛍光電球のそれに似ています。しかしながら、動作原理はタングステン・フィラメントを加熱するために電流を使用する白熱ランプと同様です。SCP-2176電球が用いる類似プロセスでは、タングステン・フィラメントは霊体2で構成された高密度エクトプラズム3溶液に置換されています。電球からのエクトプラズム漏れを防止するため、内面には防霊コーティング処理が施されています。

TCAEの代表者から得られた資料と証言は、SCP-2176に使用されているエクトプラズムが数多くの第三者的な納入元、とりわけ“ザ・ファクトリー”(GoI-010)の名称で知られる要注意団体から供給されていたことを示します。分析によって、ファクトリーが納入したエクトプラズムはクラスAおよびB霊体で構成されており、その他の納入元からのエクトプラズムは様々な量のクラスCおよびD霊体で構成されていることが判明しました4。TCAEはこの事実を知らなかったと考えられています。

TCAEは、より安価かつ安全で長持ちする新型蛍光電球と称してSCP-2176を販売していました。しかしながら、これらの電球は内部にクラスA霊体が宿ることによって危険性を孕んでいました。SCP-2176電球が割れると、内部のエクトプラズムは周辺環境に放出されます。この問題が発生した場合、クラスB・C・D霊体であれば安全に消散しますが、クラスA霊体は領域内に残り、往々にして電気系統の誤作動を含む異常事象を引き起こします。

財団の関与と収容の取り組みは2006年、TCAEがSCP-2176を消費者に販売し始めた6ヶ月後に、家庭内での感電死事件の数が上昇した後に開始しました。SCP-2176との因果関係が確立された後、財団はTCAEを説得して不良電球のリコールを行わせることが出来ました。その後の調査で、SCP-2176ブランド電球のおよそ40%にクラスA霊体が封入されていたことが判明しました。継続的な収容が機動部隊ミュー-13 ("ゴーストバスターズ")によるホフマン携帯電気奇跡的ユニットの使用により実行中です。

補遺2176-1: TCAEは以来、納入元としてのファクトリーと関係を絶ち、超常技術を含む製品に関しての財団の安全基準やマーケティング・ガイドラインに従うことに合意しました。これは正常性を維持するうえで、TCAEに運営停止を強要するよりも、安上がりで信頼性が高い方策だと見做されています。この契約の一環として、TCAEは改良版カーデック計数機5を初めとする必要不可欠な超常技術の一部を財団へ納入し始める見通しです。

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