SCP-CN-1999
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本ページは地球暦2015/01/10に編集されました。


アイテム番号: SCP-CN-1999

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 現在、SCP-CN-1999の収容は不可能と考えられています。オブジェクトに対しては観察を続行し、発生の法則性を突き止めてください。SCP-CN-1999の可視範囲が極めて広く、記憶処理による対処の実現可能性は低いことから、フロント企業により「スペシャルイベント」や「ハイテクホログラム」などのカバーストーリーが流布されています。

説明: SCP-CN-1999は地球上空に発生する未知の実体です。実体はランダムなタイミングで任意の場所の上空に発生し、しばらく経つと消滅します。通常、地球上では常に3ヶ所以上の場所でSCP-CN-1999が発生しています。SCP-CN-1999の高さは一定しません。地上、または低空に位置する設備からは、SCP-CN-1999は真上に発生していると観測されますが、人工衛星などの設備からは対象を観測できません。

発生例ごとに、SCP-CN-1999の形が異なります。現在では、神話や伝説における飛行生物または空中建造物、各種飛行機械、実在または想像上の惑星、不思議な形の雲などの例が観測されています。SCP-CN-1999の形は、広く認知される大衆文化と一定の関連性が見られます1。ある地域内(通常、同一の国もしくは文化圏以内)では、SCP-CN-1999は通常、地域内におけるメインカルチャーと関連した形で発生します2。しかし、形こそ異なりますが、目視ではいずれも一辺の長さが約10kmの構造物です。

通常の状態で、SCP-CN-1999が空中に発生した際には広範囲の移動はせず、いかなる行動も起こしません。ある仮説ではSCP-CN-1999が大規模なホログラムであると推測されていますが、古代の文献、芸術作品や中華異学会の記録により、SCP-CN-1999の実体は現代の産物ではないことが示唆されています。また、中華異学会の記録では、古代におけるSCP-CN-1999の出現頻度が現代よりも高くなっており、実体を信仰対象として崇拝した例も観測されています。

SCP-CN-1999が前述とは別な異常性質や影響を有しているかどうかについてはまだ明らかになっていませんが、知性や自我、または精神操作能力を有する可能性は排除できません。インターネットアンケートの調査では、対象をどう思っているかについて、回答者の10%が「こわい」、70%超が「ロマンチック」「ファンタジー」「好き」と回答しています。

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