AiHeの提言Ⅱ
評価: +161+x
blank.png




%E5%B4%A9%E5%A3%8A
 
%E6%82%AA%E8%BE%A3

 
%E5%9C%B0%E7%82%B9

フランス、パリのシテ島のノートルダム大聖堂。写真は1797年12月6日

アーカイブ手順: これらのデータファイルは全て暗号化された開示請求に応じてのみ復元され、オリジナルのデータファイルは機密漏洩の可能性を考慮し、複数のデコイ-001-JPアーカイブの中に保管されています。暗号化された開示請求を介しないこれらのデータファイルへのアクセスは、いかなる許可が存在していたとしても拒否され、一時的にこれらのデータファイルはデータベース上から抹消されます。

特別収容プロトコル: SCP-001-JP-1、SCP-001-JP-2、SCP-001-JP-3の発生に備え、それぞれの発生地点の秘匿された収容室内には一名のDクラス職員が拘束、配備され、それぞれの事象の拡散を防ぎます。また、それとは別に収容室外にこれらの事象の観測に対応するための機動部隊が常駐しています。以下はそれらに任命された機動部隊の一覧です。

・機動部隊V-04'Vacant' - SCP-001-JP-1の観測を行います。並びに事象の拡散の恐れが存在する場合、彼らはこの事象の拡散の遅延行動を実施しなければなりません。
・機動部隊V-09'Vain' - SCP-001-JP-2の観測を行います。並びに事象の拡散の恐れが存在する場合、前例に従い、彼らはこの現象の拡散の遅滞行動を実施しなければなりません。
・機動部隊V-11'Void' - SCP-001-JP-3の観測を行います。当該事象の拡散は防がれなければなりません。

SCP-001-JPの収容違反は即時にあらゆるK-クラスシナリオを発生させるため、上記の制定手順において不本意、もしくは非協力的な動向を示す職員は記憶処理、もしくは終了の対象となります。

説明: SCP-001-JP-1、SCP-001-JP-2、SCP-001-JP-3はそれぞれ異なる3つの地点で定期的に発生する、3種類の異常現象です。

SCP-001-JP-1はフランス、パリのシテ島に存在するノートルダム大聖堂の旧地下収容施設にて4日間に1度発生する身体部の消失現象です。当該施設内部に存在している人員(以下: 対象)は24時間をかけて特定の順序で身体部が消失します。この消失には痛覚や多量の出血を伴い、殆どの対象は4時間を経過した時点で頭部が消失し死亡が確認されます。以下はSCP-001-JP-1の進行度のリストです。

経過時間 対象の状態
2時間 最初の消失。対象の左足が前兆なく消失する。対象は混乱、或いは恐慌状態に陥るため、この時点で施設設備の睡眠ガスが使用される。
7時間 四肢、並びに頭部の完全な消失が確認される。欠落は左足、頭部、右足、左腕、右腕の順に観測される。
12時間 腰部より上部、下部に対象の身体が消失する。各種臓器、血管、筋肉、脂肪のみが収容施設内に存在する。
24時間 各種臓器、血管、筋肉、脂肪が消失する。SCP-001-JP-1現象はここで終了と見做され、以後3日間は発生しない。

SCP-001-JP-1が発生している間、当該現象は対象の周囲半径50mの範囲内の人員に対して伝播的に曝露し、人員に伝播性を含めた同等の現象を発生させます。ただし、現象の終了までに曝露者が自分の意志で自身を殺害することで、伝播を防ぐことが可能です。

SCP-001-JP-2はスペインアンダルシア州のセビリア大聖堂に存在している秘匿収容室にて3日間に1度発生する主とされている5つの感覚機能1の消失現象です。当該施設内部に存在している人員(以下: 対象)は10時間をかけて感覚機能が消失します。対象は12時間が経過した時点で痛覚を除いた5つの感覚機能の消失が認められ、大抵の場合、自ら舌を噛み切る事によって死亡します。SCP-001-JP-2が発生している間、当該現象は対象の周囲半径25mの範囲内の人員に対して伝播的に曝露し、人員に伝播性を含めた同等の現象を発生させます。ただし、この際に伝播した異常性には変化が認められ、主とされている5つの感覚機能のうち1つを2時間で完全に消失する、となります。現象の終了までに曝露者が自分の意志で自身を殺害することで、伝播を防ぐことが可能です。

ミズガルド博士の証言

私達は既にこの感覚機能の欠落現象において、二度失敗している。
それも、SCP-001-JP-1、SCP-001-JP-3と比べ、このSCP-001-JP-2は発見時期が非常に早期であり、その特性故に、異常性の判明が遅々としてなかなか進まなかったからだ。
一度目の失敗は人類が本来持っていた感覚の喪失からであった。しかし、この感覚を有している人類はその時点で非常に少なく、また、消失した事に気づかない者が多かった。それでも、何人かの職員はその消失に対しての言葉を残した。私もそうだ。そうして世界から、その感覚は人知れず消え去った。

二度目の失敗は、視覚からであった。あの収容施設こそが、箱であった事に気づいたのはその瞬間であった。ただ、その時点で私達は後手に回らざるを得なかった。
眩いばかりの世界は我々の立つべき暗闇に覆い尽くされようとしていた。私達は対応を急いだ。
その結果が今日の視界だ。我々は失敗したのではない。私達の立つべき暗闇に染まってしまった世界に、仮初の光を当てはめたのだ。

三度目の失敗は許されない。だからこそ、我々は消費を繰り返す。その行為が誰に「悪」だと揶揄されても、そうする事が「正義」であると信じている。

最も、我々をそうさせる物は我々の事を「悪」だと断じているのかもしれないが。

SCP-001-JP-3はドイツ連邦共和国に存在するケルン大聖堂の極秘収容室にて2日間に1度発生する脳幹機能の停止現象です。当該施設内部に存在している人員(以下: 対象)は6時間をかけて全ての記憶の忘却、並びに全ての脳幹機能の停止が発生します。そのため、大抵の場合対象は脳幹機能の停止に伴う心肺機能の停止により死亡します。SCP-001-JP-3が発生している間、当該現象は対象の周囲半径10mの範囲内の人員に対して伝播的に曝露し、人員に伝播性を含めた同等の現象を発生させます。現象の終了までに曝露者が自分の意志で自身を殺害した場合でも、その身体が存在する限り伝播現象は継続するため、SCP-001-JP-3曝露者は設備内の焼却施設によって処理されます。なお、その焼却施設の半径10m以内に接近する事はいかなる職員にも許可されていません。

V-11-γの証言

俺は幾度もこの光景を目にしてきた。その度に、不思議に思う事がいくつかある。
曝露者が記憶を失っていく様子を施設のガラス越しに見ていると、口々にこう言っているんだ。憲兵時代に取得した読唇術だから、あてにはならないかもしれないが。

「奪われる」って。

もちろん全員が全員そう言っているように見えるわけじゃないが、大抵はそういった意味の言葉として集約されていると感じる。脳幹機能の停止に伴う記憶の混濁と言ってしまえばそれまでだが、それにしたって、「奪われる」という表現に俺は納得がいっていない。
俺は今までに様々なオブジェクトを担当してきた。これによく似たオブジェクトも、もちろん知ってる。だからこそ違和感がある。
徐々に脳幹機能が停止し、循環器の活動が停止してもなお、苦しげに奴らはそれらを「奪われる」と表現する。

あくまで俺の推測にすぎないが、あの収容室の中には、俺らも手に負えないような、未定義の化け物が存在しているんじゃないかと思う。そうでないと、あの表現に俺は納得がいかない。
そいつに捧げられるのは人であり、つまりは生贄だ。そいつは「人」を喰らう。そうして生贄は機能を停止して息絶える。

ここは神を祀る場所でもあるんだ。そこに神を騙る化け物が棲みついていても、何もおかしくないだろう?

なお、SCP-001-JP-1、2、3、各収容施設内部に異常性発生時点で人員が存在しなかった場合、それらの異常性は施設外の各聖堂に存在している一般人を含めた全ての人員が対象となります。

SCP-001-JP-1、2、3が発生する地点の共通点として、それぞれがかつて財団によって使用されていた拠点であるという点が挙げられます。そのため、施設そのものがSCP-001-JPの影響を受け、その異常性により変質した可能性が指摘されています。以下は財団とSCP-001-JP-1、2、3各地点との歴史的関連を示したリストであり、関連する人員以外の閲覧、情報の取得は禁止されています。



%E6%AD%B4%E5%8F%B2
1520/01/14 ドイツの哲学者、ノーレラスによって最初の異常物品とされるアイテムが発見される。現在、このアイテムはドイツ農民戦争の結果、反乱の最中に農民に渡り、以後行方不明となる。現在もそのアイテムは発見されていない。なお、このアイテムはSCP-001-JPではない。
1525 不明 ノーレラスが異常物品の収集を開始したとされる。当時の文献より、ノーレラスがそれらの物品を使用している描写も確認され、その様子を農民達が神の所業とし、ノーレラスを崇めていたとされる。
1528 不明 ノーレラスがセビリア大聖堂にて自身を「大司教セビージャ」と自称し、当時のスペインの住人に異常物品を「神への供物」として捧げる事で収集を開始したとされている。
1529/12/24 現在、財団に存在している最古の報告書がノーレラスの手によって執筆される。報告書の内容として、アイテム名を「賢者の流体」とされ、異常性は人を不老不死とすると記録されている。また、その異常物品を使用したノーレラスの日記もセビリア大聖堂内で発見された。なお、ノーレラスはこの一年後に原因不明の死を遂げていることから、この報告書に記録されたアイテムの存在は否定されている。
1532/11/12 ノーレラス死亡。その後、初代O5-1であるグレゴリウスが大司教に任命される。異常物品の収集システムの改善が行われ、団体名を「保証と抑制と防衛のための礼拝の教団(The Order of Worship for secure contain protect)」と命名。これが今日の財団の基礎となった。その異常物品の保管の際に使用されていたのがSCP-001-JP-2が発生する収容施設である。
1533 不明 グレゴリウスの介入により、当時建設が中断されていたケルン大聖堂の地下に、SCP教団の新たな異常物品の収容施設を建設するサファード計画が開始。この地下収容施設は5年後の1538年に完成し、エルメロス大司教によって運営される。その際に建設されたのがSCP-001-JP-3が発生する収容施設である。
1545 不明 涜神者の懲罰に使用されていたノートルダム大聖堂の地下施設を教団が買収し、異常物品の人体実験用施設として使用されるようになる。この際に使用されていたのが、SCP-001-JP-1が発生する収容施設であり、前述したこれらの三施設を総称し、サイト-00とされる。
1546~1788 規模の拡大に伴い、各地の教会の地下に収容施設を建設。また、信仰的要素の薄い、或いは存在していない土地に対しては独自の文化と建築物の建造が進められ、異常物品の収集は効率化された。今日確認できる文化の中には財団が間接的に創設に関わった物も数多く存在している。
1789/05/05~1799/11/09 フランス革命。この際にノートルダム大聖堂は多大な損害を受けると共に、多くの異常物品の流出が認められ、収容施設の維持は困難と判断。いくつかの異常物品を他の施設へと移動し、ノートルダム大聖堂の収容施設は廃棄された。また、この際に流出したいくつかの異常物品により、各要注意団体の前身とも呼べる存在が各地に登場した。
1800/09/07 四代目O5-1アルファスの死亡、並びにノートルダム大聖堂の廃棄を元に、五代目O5-1ロイターによる異常物品の確保、収容、保護、実験システム等多数の要素の一新が行われ、名称を今日の「SCP財団」と改められた。

発見経緯: SCP-001-JPに関する文書は1855年、財団の文書保管庫の内部、その更に秘匿されたブロック内において、いくつかの異常物品の記録と共に発見されました。ただし、それらの文書は劣化が激しく、修復作業に更に10年の時間が消費されました。その結果、かつて収容施設として使用されていた三か所の大聖堂内に未確認の異常物品とSCP-001-JPが存在している可能性が高い事が判明しました。

1866年04月21日、機動部隊によるセビリア大聖堂の捜索が行われました。その結果、文書に記録されていた通り、収容施設内からいくつかの異常物品が確認されると共に、SCP-001-JP-2の存在が明らかとなりました。そのため、文書内に記録されていた他の大聖堂でも調査が行われ、未確認の異常物品とSCP-001-JP-1、SCP-001-JP-3が発見されました。ただし、SCP-001-JPに関しては現在も発見されていません。

また、文書内の記録には現在もなお財団によって収容が行われている異常物品の記録が存在していました。それらの多くはSCP-001-JPとの関連が疑われています。以下はそれらのSCiPに対して行われたインタビューです。

セキュリティコード682
ミームセキュリティ:如何なる牙を突き立てれば

日付: 1895/02/01、1895/02/04

インタビュワー: ████████博士

インタビュー対象: SCP-682

<ログ開始>

████████博士: 質問だ。SCP-682、君はSCP-001-JPと何らかの関連を持っているね?

SCP-682: [唸り声]

████████博士: それよりかは……君はSCP-001-JPの事を知っているんじゃないのか?

SCP-682: [判別不能]

████████博士: もっと明瞭な発音で頼むよ。

SCP-682: このインタビューの後、私をここから移動させろ。

████████博士: どういう事だい?

SCP-682: それが通らぬ限り、私は語らぬ。面倒事はご免だ。

████████博士: ……わかった。打診してみよう。

[一時録音終了。3日後、O5-4の指示によりSCP-682の移送が決定する。]

████████博士: 約束は守った。改めて、SCP-001-JPに関して聞かせてくれ。

SCP-682: 過去に数度、その身を引き裂き、弄び、蹂躙した覚えがある。

████████博士: 敵対するという事は生物なんだね?

SCP-682: そうだ。愚か、愚鈍、醜悪、そのどれもが当てはまる。

████████博士: それで、SCP-001-JPというのは具体的に何なんだ?

SCP-682: [判別不能] 同じだ。

████████博士: 同じ? 何がだい?

SCP-682: あれは忌々しさを覚えている。

████████博士: それは、誰に対して?

SCP-682: 全てだ。その中でも特に貴様らに対してだな。

████████博士: それはどうして?

SCP-682: [沈黙]

████████博士: SCP-682?

SCP-682: 理解せぬのか、或いは理解の外か。

████████博士: その理由は私達の理解の及ばぬ所にあるというのなら教えてくれ。

SCP-682: だから貴様らは……あれに恨まれ続けているのだろうよ。私でも分かるぞ?

[以後、SCP-682は沈黙した。]

<ログ終了>

事後報告: 旧SCP-682収容室にて、1895/02/08から一週間の間SCP-001-JP-1と同様の異常性を観測した。この事に関してSCP-682にインタビューを試みたが、拒否している。

セキュリティコード076
ミームセキュリティ:パンドラの中身に黒き月

日付: 1897/03/21

インタビュワー: ████████博士

インタビュー対象: SCP-076-2

<ログ開始>

████████博士: おはよう。SCP-076-2。

SCP-076-2: お前達に話す事はない。

████████博士: SCP-001-JPについてだ。君も知っているんじゃないですか?

SCP-076-2: あれについて話すことは何もない。

████████博士: 何もない、という事は知ってはいるという事ですね。

SCP-076-2: [沈黙]

████████博士: SCP-073はインタビューに応じました。そして、尚且つ貴方はそれについて語らないだろうとも言っていました。

SCP-076-2: [嘆息]何故そこまであれに必死になる。俺より貴様らの方があれの事はよく知っているだろう。

████████博士: こちらにも事情があります。

SCP-076-2: 邂逅したのは一度だけだ。

████████博士: 続けてください。

SCP-076-2: あれに会った瞬間、お前達には心底落胆させられた。殴る気にもならなかった一度目のことだ。ただ鬱陶しく思うほどに縋りついてきた四肢を切り飛ばし、動けなくした上で俺はあれの在り方に疑問を投げかけた。

████████博士: SCP-001-JPはなんと答えたのですか?

SCP-076-2: [シュメール語/解読不能] 全て恨んでいるからこそ、あるのだと。

████████博士: なるほど。

SCP-076-2: お前らは。

████████博士: なんですか?

SCP-076-2: まだあれを使っているのか?

<ログ終了>

セキュリティコード990239
ミームセキュリティ:少女は夢を見る故に、機械仕掛けは動き出す。

日付: 1899/08/30

インタビュワー: ████████研究員

インタビュー対象: SCP-990、SCP-239

<ログ開始>

████████研究員: つまりはここは夢の中で、そこにいる彼女も何の力もない。その認識でよろしいですか?

SCP-990: そうとも。ああいや、そうなのかいお嬢さん。

SCP-239: [頷く]

████████研究員: 状況を理解しました。それで、貴方は私達に新たな予言をもたらそうとしている。

SCP-990: 今回は予言というよりは昔話かな。どうしてもお嬢さんが気になっている人がいるみたいでさ。

████████研究員: 彼女が?

SCP-239: 一人、私の魔法を受けてしまってから、会えていない人がいるの。その人に謝りたくて。

████████研究員: 君の魔法を?

SCP-239: 血がたくさん出てた。凄く痛かったと思うの。でも、私が直そうとする前に、その人は貴方達の仲間に「必要ない」って言われて、どこかに連れられてしまったわ。その後、私はいつものお注射を受けたの。

SCP-990: ああ、彼なら私も会ったことあるよ。もしかしてあの時、大けがをしていたのは君の魔法のせいだったのかな? それとも、他の何かで怪我をしていたのかな?

SCP-239: リチャードおじさまも知っているの?

████████研究員: 話を整理します。その、彼というのはSCP-239……ああいえ、お嬢さんやリチャード、貴方にも出会ったことのある職員という事ですね?

SCP-990: いかにも。その時、私は予言として彼自身がSCiPになるかもしれない事を告げたし、彼はそれを受け入れていたよ。

████████研究員: そんな馬鹿な。そんな人物、存在するはずが。

SCP-239: あの時魔法を受ける前に、あの人は言っていたわ。私に魔法を教えてくれって。だからこっそり、服のポケットの中に魔法のコツを書いた紙を渡してあげたの。

████████研究員: それは、どんな魔法ですか?

SCP-239: 透明化の魔法よ。成功したのかしら。

SCP-990: この事に関しては私は何度も君達に警告をしたはずだ。"悪い人間"は必ずいると。それは何度繰り返しても変わらない。私と彼は、彼に起こったこと全ての中心を覚えているよ。

████████研究員: その人間の名前は一体。

SCP-990: ああ、すまない。目ざまし時計の音だ。お嬢さんもまた眠りにつきなさい。もちろん、お嬢さんならいつだって遊びに来てくれて構わないよ。

SCP-990: できれば、彼にはもう二度とここに来てほしくはないがね。

<ログ終了>

セキュリティコード343
ミームセキュリティ:それでも彼は眠っている

日付: 1900/03/21

インタビュワー: ████████博士

インタビュー対象: SCP-343

<ログ開始>

SCP-343: そろそろ来るだろうとは思っていた。歓迎するよ。コーラでいいかい?

████████博士: いや、お構いなく。それより今日は質問をしに来たんだ。

SCP-343: SCP-001-JPの事かな。ああ、会ったことがあるよ。話した事もある。

████████博士: 本当かい? それについて詳しく知りたいのだけれど。

SCP-343: 構わないよ。あれはそうだね、私がここに来てから、そう、まだ客人が手で数えられる程度の時にやってきた。ただ、その時にはもう彼は疲れ果てていたよ。

████████博士: 疲れ果てていた?

SCP-343: 答えを明かすのは簡単だが、これは君達が自分で考えて、自分で答えを出すべきことだ。その質問に対しては答えないでおこう。

████████博士: ああ、わかった。

SCP-343: だから私は彼の疲れをある程度取ってやることにした。ただ私にもその疲れを完全に消す事はできなくてね。その結果、君達にとっては面倒な事になってしまったかもしれない。

████████博士: その面倒くさい事、というのにも答えてはくれないのだろうね。

SCP-343: そうだね。ただ、ヒントをあげよう。どこの記録にも表象が残っていない以上、君達は覚えていられないのかもしれないが、君達は彼から全てを奪ったんだ。あの時と一緒だね

████████博士: 全てを?

SCP-343: ああ。だからその分、奪い返そうとしているのさ。君達から、いや、君達の守ろうとしている全ての世界から何もかもを。

████████博士: 私達はそれほどまでに残酷な事をしたのか?

SCP-343: それはどうだろうね。君達にとっては、それはあまりにも普通で、気に留めるような事でもなかったのかもしれないよ。だからこんな事になっているのだろうし。

SCP-343: さて、仕事の話は終わりにして、今度は君自身の話を聞かせてくれないか? ちょうど、サンドイッチも用意したところだよ。

<ログ終了>

 
 
補遺: SCP-001-JPに関する文書の復元を行う際、その文書に添付されていた一件の写真のデータの復元にも成功しました。ただし、この画像データの閲覧は即時のタイプⅤ反ミームコンテンツへの曝露を引き起こし、不可逆的な侵襲を発生させます。対抗措置ミーム001の摂取を行っていない場合は、速やかに担当者へ報告し、ミームの接種を行ってください。
 

セキュリティコード001
ミームセキュリティ:死海の果てに目を覚ます。


 
 
%E5%89%A5%E5%A5%AA%E8%80%85

SCP-001-JP、或いはD-001の一部と推測される写真。

 

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。