飾り付け
評価: +5+x

今日は忘年会、普段忙しく気の抜けない業務を忘れ、みんなで一年の労を労い、一年の締めくくりをしながら楽しむ時間です。

私、長夜 空も今日はいつもの服装ではなく全く違う格好をして参加しています。
いつもの三つ編みではなく降ろし髪、眼鏡も外しコンタクトレンズ、さらに軽くではあるが化粧までした上で
メイド服
といういつもなら考えられない格好で。
何故そんな恰好をしているのか、それは今日ここ忘年会の会場であるサイト-8181のカフェエリアで手伝いしているため・・・ではなく
私は私の「目的」のためにここに居るのです。

そしてちょうど今、私の前にその「目的」の一人が現れ、私の思考が切り替わった。
「いやー、たまには息抜きもいいねぇ」
そういいながら女性職員とともにカフェエリアに現れた男性職員。
そして女性職員が軽く談笑しながら席に着く・・・そしてその席に向かって何食わぬ顔で近づき
「いらっしゃいませ、ご注文はお決まりでしょうか?」
とにこやかに声をかける、女性職員は知っているので目配せしてくるが
男性職員の方はここが少し照明を落としていること、普段と違いすぎる格好、少し声を接客的にしていることから、私だと気付いている様子はない。
「私は今日の特別セットを、あなたはどうする?」
女性職員がにこやかに「符丁」を口にする。
そうだねぇ・・・どうしようかな・・・と悩む男性職員に私はわきに抱えていた「メニュー」を差し出し、最高の笑顔と共に
「本日のおすすめはかわいいメイドによる粛清・・・もとい飾り付け1時間コースがお勧めですよお客様」
と、粛清対象 「目的」に宣言した。その言葉を聞いた瞬間、男性職員は生き残るため、逃げるために立ち上がろうとした。
だが一瞬遅い、私はそっと手を取り・・・関節をキメた。
「ぐわぁぁぁぁぁ!!!」
男性職員の声がカフェエリアに響き、周りの目が一斉に向く。
・・・ただしその目は「驚き」ではなく、「観戦」のそれだが
そして、男性職員は目にする、カフェエリアにたたずむ一本のツリーを・・・

ここカフェエリアでは、サイト内に用意された3本の大きなクリスマスツリーのうちの一本がある。
ちなみに残りはメイン会場である大ホール、サブ会場の食堂にあり、ここのツリーはいわばついで・・・と言ってもいいものだが・・・

しかしカフェエリアのお客の楽しそうな目と、今捕獲されている男性職員の目はツリーにくぎ付けだ。
まあ正確にははツリーの周りの「飾り」に
現在ツリーの周りには・・・
すね毛輝く下半身がよく見える、女性用サンタコス。電飾付き縄による捕縛を添えて(男性エージェント)
下着を残して全身ボディペイントの電飾首輪付きトナカイ。ご自由にお叩きくださいと書いた鞭付き(男性エージェント)
オルゴールの代わりに本人の黒歴史ノート音読が外部に流されるジュークボックス、内部に本人入り(男性研究員)
他にも色々 粛清中 飾り付け中
という、素敵な光景が広がっているのだ。
なかなか好評なようで、メッセージボードには
「とっても素敵な縛り方でした!今度彼氏に試したいと思います!!」
「あの野郎いいざまだ!」
「メイン会場よりも面白い!!」
などのご意見が書かれていた。
・・・「怖い!」「もうやめてあげて!!」なども書かれていたが。

飾り 粛清対象が暴れる・・・が、私はさして気にする様子もなく「飾り付け」を開始した。
観客からの歓声が起こり・・・
そして、また一つ新たな「飾り」が加わる。

そう、これが今日の私がここにいる理由、私はこのツリーとその周辺の「飾りの管理」もしているのだ。
そして私の「目的」、今年の間逃げ回っていた対象を持ってきてもらい 「粛清」 「飾り付ける」
本当は私が出向いて 「粛清」 「飾り付け」をしたいところなのだが・・・実は上から禁止されたのである。
なので色々と調整し、粛清行為はカフェエリア内に限定という形式を取ったのだ・・・まあ別にこれでも十分・・・ではあるが。
なお、対象を持ってきてくれた協力者にはカフェの特別セットを私からのおごりで振る舞っている。
おかげで私のメモ帳に残してあった「逃亡中リスト」はほぼ全て消えている。

しかし、実はまだ本命が来ていない・・・
そう、このツリーの最上部に「飾り付け」ようと考えている・・・
エージェント差前が!!
「捕まえてきた人には特別セットだけじゃなくてカフェ、食堂の半額券も付けます」という条件で捜索させているにも関わらず、いまだに連行されていないのだ。
今日のクリスマス会兼忘年会に参加することになっていたというところまでは私も把握しているのだが・・・

まあ私の祭はまだ始まったばかりです。ゆっくり待ちましょう。

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