FAQ;~ヒュームって一体全体なんだ?
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Q: そうそう、ヒュームって一体全体なんだ?

A: 良い質問ですね!ヒュームというのは、ある範囲における現実性の強度や量を測定する方法です。さて、あなたがこの手法によって測定される"現実的な"問題を抱えているのだとすれば、それは確かに理解するには難しい概念です。一つ、このような研究を説明するのに用いられる優れたアナロジーがあります。宇宙すべてを描いた絵画が、薄い砂の層で覆われている。これが、現実性の基準値 ── 1ヒュームです。さて砂の一部を取り去った時、方法は問いません、すると辺りの砂が少なくなっていますね、現実性の水準が下がったわけです。今度は砂を加えると、辺りの現実性は増します。まあ、この説明は非常に単純化された説明なんですが、概念を紹介する上での助けになりますし、素晴らしい視覚的印象も与えてくれます。そうですね、このアナロジーに則るなら、ヒュームはその領域における砂の量を測るものです。お分かりいただけたでしょうか。

Q: でも、我々はどうやってこれらを定義すればいいの?何に関連しているの?

さらにいい質問です!あらゆる計量法は何かに関連して定義されなければなりません。そこで、私たちはヒューム基準を考案しました。私たちは、ヒューム値を任意に高水準及び低水準に維持するスクラントン現実錨をそれぞれに含んだ、2つの小型現実空間を作りました。これらの水準は、それぞれ100と0に指定されています。ヒューム測定が行われるのは、これらの小型空間からです。

Q: じゃあ、ヒュームっていうのはどうやって評価される?

A: カント計数機によってですよ!カント計数機は上で述べた小型空間らへの2つのポータルによって構成されています。これらを基準として使用することで、特定の領域のヒューム値を測定できるのです。

Q: すばらしい!そしたらあんたのノーベル賞はどこにあるんだ?

A: 財団の方針に従って、部外者が研究を共有・認識することは不可能です。でも、心配はご無用!私たちは報償を十二分に受けていますし、それに、その上にですよ、私たちは最近、同様の研究に励む外部研究者の進捗を速めるという任務に関し、倫理委員会からの全面的な裁可を得たんです; つまり、ヒュームは数年の内に公のものとなるかもしれません!

Q: ヒュームってのは何の役に立つんだ?

A: もし現実改変者、現実歪曲型のSCP研究に携わっているなら、あなたは運がいい!ヒュームはあなたのお役に立てるでしょう。

何と言ってもまず、現実改変者。この類の人々は現実に対し二重の影響を及ぼします。第一に、彼らを取り巻く現実性は通常、常態よりも僅かに低いです。第二に、彼ら個人のヒューム水準は通常、常態よりも少し高めです。第一と第二の大きさは、もちろん、問題となっている現実改変者の相対的な改変力と関連があります。通常、低レベルの現実改変者では大体、75~80/130~150に達します(周囲のヒューム水準/個人のヒューム水準; この表記は以降の例でも同様に用いられます)。特に低レベル改変者のケースでは、現実改変者の偽陽性を回避するため、徹底した慎重さが要されます; これは、平凡な人間であっても値を変動させることができるためです。詳細は、この現実改変者に関するレクチャーを見て下さい。大きな手助けになります。しかし強力な現実改変者、つまり通常、変動値が40未満/300超に達するケースは、現実を変成させる大きな力を示しています。注目すべきはSCP-343です。ほか全ての現実改変者と異なり、これは外部の現実に全く影響を及ぼしません。しかしながら、内部ヒュームを読み取ると天文学的に高いんですよ。記録されている平均値は860ヒューム(7件の異なるテスト全体の平均、さらに実施中)。これは多くの事柄を示唆し、それら全てがSCP-343研究者たちの白熱した討議を呼んでいるところです。最後に、SCP-239の例を見てましょう。多くの強力な現実改変者、つまり影響範囲や内外問わぬヒューム値の変動率が極めて大きいケースとは異なり、SCP-239は変わった傾向を備えています。彼女が影響を与える範囲はとても小さいのです; 彼女の改変は、その視界か想像力の及ぶ範囲に留まるようです(一見すると、それは彼女に無限の効果範囲を与えるように思われますが、実のところ、彼女が実際に想像できる範囲に限られています。ですから、その能力は、妥当な封じ込めによって普段は 抑止されています)。しかしながら、彼女の30/500という測定値は、彼女が望む局所的現実を具現化するための、ほとんど無制限の力を認めています。343の場合と同様に、その意味、原因、このことを受けての収容手順について、広い範囲で議論されています。

ヒュームは非ヒューマノイドのアノマリーについても応用されます。例として、SCP-2464を持ってきましょう。SCP-2464とSCP-2464-2両方共の内部ヒュームの測定によって、このアノマリーに関する仮説は明確に確かめられましたし(詳細な情報については付録を参照のこと)、より効果的な封じ込めを可能になりました。他のケースとして、SCP-668にも触れましょう。非活性時、このツールは永続的に、周囲1mほどのヒューム値をおよそ20ヒューム上げます。活性化時では、ヒューム水準は天文学的に高まり(670 Hm以上)、その範囲は全てのカント計数機に渡ります。ですから、この効果は既知空間の全域に渡り影響を及ぼすと推論されています。この理解の後に、一つには、より効果的なSCP-668の収容法が整備されました。二つには、全カント計数機の即時モニタリングが開始され、同様のアノマリーの存否に対する警報として用いられることになりました。最後に、SCP-2000の例を取り上げますか。収容を容易にするために、スクラントン現実錨は建造され、配備されました。これ以前は、現実錨がどう作動しているのか、何故動くのか不明でした。今は、我々は錨がどのように作動しているのか(局地現実を一定の20 Hmに保つ)、そして何故動くのか(砂のメタファーに合わせると、以下のように表せます: 現実錨は、必須ではない別の宇宙から砂を吸い上げ、私たちの安定した宇宙へ砂を供給し続ける。この説明は実態とは似ても似つかないですが、例え話としてはおよそこうです)を両方とも知っています。

Q: 最後になったが、少なからず重要な事だ、あんたら2人は何者だ?

A: ジェームズ・コウルドマン博士とカルロス・ジェフスキー博士です。

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