SCP財団

神恵研究員がうっかり凍らせた植物園の跡

氏名: 神恵 凪雪^{かもえ なゆき}　(Nayuki Kamoe)

セキュリティレベル: レベル2

所在: サイト-81HA/C-3研究室、植物園、演奏室

専門: 植物学、音楽学

職務: 植物系、音楽系オブジェクトに関する研究。自作ジンギスカンダレの研究。ザンギ¹の普及活動。雪の結晶の観察。ティーパーティーホスト。歩くクーラー

来歴: 北海道小樽市出身。音楽大学を卒業後、███████株式会社に就職。20██年1月、帰宅途中に当時未収容だったSCP-███-JPに暴露したことにより異常性が発現、財団に保護されました。その後SCP-███-JP-1に分類されましたが、彼女の植物学や音楽学への造詣の深さやオブジェクト接触時の状況対応能力の高さなどが評価され、研究職員として雇用されています。

人物: 神恵研究員は年齢29歳、身長153cm、体重43kgの日本人女性です。長いウェーブヘアに短い前髪、色白の肌が特徴的で、青みがかった灰色の瞳をしています。後述する異常性の影響に加え、元々童顔であったことから外見年齢はかなり若い印象を受けます。普段から比較的動きやすく楽な服装を選ぶ傾向があり、白衣をわざと着崩し、ニットワンピースやショートパンツをよく好んで着用しています。性格は泰然自若で人当たりが良いと評されていますが、志文研究助手や心を許す相手に対しては、しばしば自己中心的に振る舞う幼稚な面が見受けられます。神恵研究員は直ちに改善するべきです²。
　
神恵研究員の身体には極めて透明度の高い氷で構成された未知の花³と蔓が特定部位⁴に自生し、花は微かに甘い芳香を放ちます。これらは身体から離れた場合を除き、熱によって融解することはありません。花はおよそ5日で落花し、新たな蕾をつけると半日で開花します。特筆すべき点として、素手で触れたあらゆる物質を急速に氷結させる点があります。発生トリガーには、"氷結させる"という本人の意思が必要ですが、例外として植物のみ本人の意思に関係なく強制的に氷結させることが可能です。その為、対策として常にハーフグローブを着用しています。

その他の異常性として、彼女の半径5m内の温度が約2度低下する点などが確認されています。また、彼女の外見年齢は暴露時から全く変化しておらず、これらの異常性が成長機能に何らかの影響を及ぼしていると考えられています。

神恵研究員は紅茶や製菓に関して豊富な知識と技術を保有しており、趣味として週に一度茶話会を開催しています⁵。また、季節ごとの花を楽しめるよう、サイト内の共有スペースや中庭の植物の手入れなどを行う他、雪の結晶をモチーフとした小物やアクセサリー等の収集、楽器の演奏や歌を歌うことを非常に好んでいます。

+ 神恵研究員全身

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エージェント・漆による神恵研究員のイラスト

志文研究助手

氏名: 志文 ハルジ^{しぶん はるじ}　(Haruji Shibun)

セキュリティレベル: レベル3

所在: サイト-81HA/C-3研究室、喫煙所、射撃訓練所、他任務に応じて

職務: 研究助手。臨時的な戦術対策担当。 神恵研究員の御守。 犬のお兄さん。

来歴: 兵庫県██市出身。プリチャード学院大学短期大学部卒業後に戦術対策担当として雇用されていましたが、本人の希望により201█年に研究チームへ転属⁷。現在は神恵研究員の助手を勤めています。

人物: 志文研究助手は年齢23歳、身長187cm、体重68kgの日本人男性です。癖毛のようなマッシュヘアに長い前髪をしており判別し難いですが、虹彩異色症の為右はグリーン、左はアンバーの瞳をしています。服装は主にベストにスラックス、ループタイまたはネクタイを好んで着用します。性格は礼儀正しく、神恵研究員以外なら誰に対しても丁寧な口調で話しますが、人見知りをする傾向にある為に少々近寄りがたい雰囲気があると評されています。これは、他人になかなか心を開かない点や、感情をあまり表に出さない点なども災いしていると推測されます。
　
志文研究助手は2匹の雄の狼犬(Canis lupus)を軍用犬・探知犬として登録、飼育しており、サイト-81HAに併設された探知犬養成施設グラウンドにて2匹と戯れている様子がしばしば目撃されています⁸。2匹は非常に良く躾されており、託児所の児童等の遊び相手にもなっています。

志文研究助手は英国人の父と日本人の母を持つハーフで、父親は財団職員⁹でしたが、彼が卒業する前に事故によって逝去しています。また、志文研究助手は父親との間に確執を残しており、その為母親の旧姓を名乗っています。

ラテアートを作る三笠カウンセラー

氏名: 三笠 靜俐^{みかさ しずり}　(Sizuri Mikasa)

セキュリティレベル: レベル3

所在: サイト-81HA併設カフェ、カウンセリングルーム、喫煙所

職務: 臨床心理士兼、カフェバリスタ。人生相談役。

来歴: 宮城県██市出身。███大学を卒業後、医療法人███クリニックへ就職。財団フロント企業である████病院へ定期的に派遣カウンセラーとして勤務していました。その後、職場環境アンケート兼能力検査に偽装させた職員適性試験を高い水準でクリアしたことから、20██年に臨床心理カウンセラーとして雇用されています。

人物: 三笠カウンセラーは年齢32歳、身長182cm、体重64kgの日本人男性です。パーマをかけた赤茶色の髪と黒色の瞳をしており、服装は主にカラーシャツにエプロン、ハイヒールを着用しています。流行に敏感で、特に美容やファッションには気を使う傾向にある為か彼に助言を求める職員も少なくはありません。また、護身術としてキックボクシングを嗜んでおり、現在も健康維持の為にトレーニングを続けています。
性格は明朗快活で、誰に対しても分け隔てなく友好的に接します。また、彼は特徴的な話し方¹⁰でコミュニケーションを行い、自身の事を親しみを込めて"シズちゃん"や、"しずりん"等の愛称で呼ばれることを好んでいます。

三笠カウンセラーは正式な臨床心理カウンセラーとして雇用されていますが、本人の希望¹¹もあり、現在はサイト-81HAに併設されたカフェのスタッフも兼任しています。夜間には人生相談等を受け付けており、コーヒーの味と共に多くの職員から高い評価を受けています。特にラテアートの腕は一流です。しかしながらラテアート以外ではその画力を発揮することが出来ない為、三笠カウンセラーにその他媒体で絵を描かせることは推奨されていません。万が一、彼が絵を描いている場面に遭遇した場合は直ちに阻止を図ってください。

+ 三笠カウンセラーが描いた猫

- 早く閉じたほうが身の為だと思うぞ

権三郎 (命名: 加暮研究員)

エージェント・二乃岱の作品の一部

氏名: 二乃岱 露秋 ^{にのたい ろしゅう}　(Rosyu Ninotai)

セキュリティレベル: レベル3

所在: サイト-81HA、任務中は不定

専門: 考古学、民俗学

職務: 低危険度地域の先遣調査、教育機関への潜入調査。編み物教室講師

来歴: 北海道剣淵町出身。考古学・民俗学を専攻し、大学院を博士課程で修了。████株式会社へ就職した後、埋蔵文化財発掘調査や大学の外部特別講師を務めていました。19██年に彼の功績が財団の目に留まったことでスカウトを受け、現在はフィールドエージェントとして雇用されています。

人物: エージェント・二乃岱は年齢63歳、身長176cm、体重65kgの日本人男性です。ロマンスグレーの髪に、清潔に整えられた口髭、黒色の瞳をしており、主にスーツやセーターを着用しています。性格は温厚で物腰が柔らかく、朗らかな笑顔を向ける為に多くの職員から慕われています。また、文武両道の精神を重んじており、柔道の有段者でもあります。

エージェント・二乃岱は酒類(特にブランデー)の他、甘いものを大変好みます。とりわけチョコレートには深い執着関心を持っておりしばしば摂食し過ぎてしまう傾向にある為、その場を目撃した際は必ず注意を促してください。また、編み物を趣味としており、動物やキャラクターなどの編みぐるみを作成しては託児所の児童や、財団フロントの孤児院児童等にプレゼントしている様子が見られています。

指示を待つベルカ

氏名: ベルカ　(Belka)

所在: サイト-81HA/C-3研究室、他任務に応じて

職務: 職員の警護、有事の際の戦闘サポート

好き: 牛肉、志文研究助手、神恵研究員、運動、お腹を撫でられること、走ること

嫌い: ぶよぶよした物体(蒟蒻等)

説明: ベルカは年齢2歳、体高70cm、白い体毛の雄の狼犬(Canis lupus)で、ストレルカの兄にあたります。非常に賢く、主人の指示には絶対順守します。また、財団関係職員には友好的に接しますが、動物嫌いの職員に接触することはなく、なんらかの方法によって知覚している様子が見受けられます。
　

冬を謳歌するストレルカ

氏名: ストレルカ　(Strelka)

所在: サイト-81HA/C-3研究室、神恵研究員の自室、他任務に応じて

職務: 職員の警護、有事の際の戦闘サポート

好き: 羊肉、神恵研究員、運動、神恵研究員にお腹を撫でられること

嫌い: 神恵研究員と志文研究助手以外にお腹を撫でられること

説明: ストレルカは年齢2歳、体高78cm、白に灰色が混じる体毛を持つ雄の狼犬(Canis lupus)で、ベルカの弟にあたります。非常に賢く、主人の命令には絶対順守しますが志文研究助手よりも神恵研究員に懐いており、しばしば彼女の後をついて回る様子が確認されています。また、ベルカと同様に財団関係職員には友好的に接しますが、特定の人物以外に腹部を触れられることだけは苦手としています。
　

荻伏博士のデスク

氏名: 荻伏 紗那^{おぎふし しゃな}　(Syana Ogifushi)

セキュリティレベル: レベル4

所在: サイト-81HA併設異常天体観測所"AltAIR"、サイト-81HA併設カフェ

専門: 天文学、西洋占星学

職務: 天体系、呪術道具系オブジェクトに関する研究。異常天体観測所統括責任者。星を詠む人。占いババ

来歴:愛知県██市出身。天文学を専攻し、プリチャード学院大学大学院天文学研究科を博士課程で修了。サイト-81HAの天体系オブジェクト研究チームへ配属されました。その後研究功績の数々が高く評価され、2015年に異常天体観測所"AltAIR"所長に就任しています。

人物: 荻伏博士は年齢46歳、身長167cm、体重54kgの日本人女性です。すっきりとした黒のミディアムヘアに、茶色の瞳をしています。主に和装を好む為、着物に白衣という一風変わった装いをしていますが、ごく稀に丈の長いワンピースやガウチョパンツを着用することもあるようです。性格は冷静沈着で、どこか謎めいた雰囲気を漂わせていると評されています。しかし非常に面倒見が良いことや、一度会った人物の顔と名前を完全に記憶していることから観測所外の職員にまで広く慕われています。

荻伏博士は認定占術士の資格を有しており、占星術を趣味とし、ホロスコープとペンデュラムを用いた独自の占術方法を行います。彼女の恋愛占いは評判が良く、主に若い女性職員からの人気を博しています¹³。

荻伏博士は酒好きとしても知られていますが、本人は"自身は決して酔わない体質である"と誤認識しています。少量の摂取であれば特段問題はありませんが、過去に[データ削除済]。決して呑みすぎることの無いよう最善の注意を払ってください。
　

AICコード: SCP-AI-LAVATERA-00 "ニア=オルテンシア"　(Nia Ortensia)

通称: ニア

セキュリティレベル: レベル2/担当分野における業務のみ3

中枢所在施設: サイト-81██

職務: 職員のメンタルヘルスケア、及び全カルテデータの管理

概要: SCP-AI-LAVATERA-00、通称"ニア"は、財団の所有するAIC<人工知能徴募員(Artificially Intelligent Conscript)>です。LAVATERAシリーズは、快適な職場環境を構築することを目的に、職員の心身の健康状態をより適切に管理する為のAICとしてAIAD・医療部門との共同開発により製造されました。"ニア"は専用に割り当てられた義体に人格と制御権を搭載することで、外見上人間と同様の活動を行う事が可能です。義体を用いた活動はメンタルケアに分類される業務時間中と僅かな自由時間に限定されます。その他業務中¹⁴は中枢サーバー付近に設置された椅子型の接続コネクタと、義体の両耳に備えられた専用インターフェースを有線接続した上で行われます。

"ニア"の人格はHareyard博士による研究結果、およびSCP-AI-BINARY-07"エルア"の人格形成の際に得られた人格移植プロセスを転換利用して作成されました。"ニア"の義体制御、獲得したデータの処理および管理を担う中枢サーバーはサイト-81██内にて厳重に管理されています。

"ニア"は特定の趣味嗜好¹⁵を持つ職員に対しより特化したメンタルヘルスケアを目的として設計されています。またメンタルケアのより高い効果を引き出す為、"ニア"を利用する職員に対する態度は挑発的、もしくは高圧的であり、これらの性格は精神医療の観点からも一定の成果を上げていると判断されます。これに付随して、個々の利用職員に最適なメンタルケアを施す為、利用職員の保有する専用カートリッジを"ニア"の義体に挿入することで、利用職員の細かい要求への応答や性格の調節が可能です。
その他職員への対応は比較的角が無いものですが、AICに対しては挑発的な点が見受けられます。

義体仕様: 性別は女性であり、外見は13歳程度の幼い印象を受けます。瞳は淡い琥珀色で、長い黒髪を左右の高い位置で二つに結っており、服装は近未来を思わせる意匠のキャットスーツの上にオーバーサイズのパーカーを着用しています。

エージェント・鷹栖用にカスタムされたスナイパーライフルの設計図

氏名: 鷹栖 依茉^{たかす えま}　(Emma Takasu)

セキュリティレベル: レベル3

所在: サイト-81HA、任務中は不定

職務: 戦術対策担当

来歴: 合衆国コロラド州デンバー出身。エリア-14の機動部隊に所属していましたが、201█年に来日し現在はサイト-81HAに所属しています。

人物: エージェント・鷹栖は年齢25歳、身長170cm、体重58kgの日系人女性です。毛量の多いボブヘアに黒色の瞳をしています。常に顔は青白く、特筆すべき点として目元のクマが濃く病的な印象を受けます。また、後述する異常性由来の喀血に伴い、任務外では黒い衣服を好んで着用する姿が確認されています。竹を割ったような性格をしているほか、多少所作が荒い面が見受けられる為、初対面では彼女の容姿とのギャップに驚く職員も少なくありません。

エージェント・鷹栖は、エリア-14所属時の任務中に現実改変者と対峙した際、その影響で左脚と痛覚を失っています。また、原因不明の内傷・外傷により不特定の箇所から突然出血を起こす異常性を後天的に得ており、こういった背景から全ての現実改変者に対し、非常に強い憎悪の念を抱いています。

エージェント・鷹栖は棒付きの飴を良く口にしています。また、神恵研究員の作る焼き菓子¹⁶を非常に好んでおり、6号サイズを1ホール難なく平らげる様子も良く見受けられています。
　

+ エージェント・鷹栖全身

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いつも顔色が悪い

実績バッジ2 ©tsucchii0301

　
✶Special thanks to ukwhatn ＆ FeS_ryuukatetu

いつの間にかこっそりと増えて行く自人事の裏話。