朝比奈博士の人事ファイル
asahina.jpg
療養中の朝比奈博士

名前: 朝比奈 景綱(アサヒナ カゲツナ)

セキュリティレベル: 3

職務: 美術・芸術品系、遺物系SCPの研究及び報告書作成

所在: サイト-81██

人物: 19██年2月27日生まれ。福井県出身。██大学の元非常勤東洋美術史講師でしたが、自宅に奇妙なオブジェクトが出現し(現在NeutralizedクラスオブジェクトとしてSCP-███-JPに指定されています)、その異常特性に暴露したため、妻、子供、同僚や友人をはじめ、過去に出会った全ての人物から存在を忘れられ、孤独の身となりました。また、そのことで財団エージェントにマークされ、記憶処理を受けそうになったところ、ラガマフィン猫を付近に置くことでオブジェクトは特異性を発揮しないという性質を発見して安全な収容方法を確立させ、その後の研究に首を突っ込み協力し、Neutralizedに分類されるまで安全に数々の結果を残したことから、のちに財団職員としてスカウトされました。(飼いはじめた猫は「なりた」という名前が付けられ現在██才になります)

SCP-███-JPへの暴露以降、朝比奈博士と誰かが2人以上で存在している様子を第三者が観測した際、限りなく朝比奈博士の存在感が不安定になり、気に留められなくなる現象が確認されており、例えば朝比奈博士を含む3人以上が会話をしている場合、次第に会話は朝比奈博士を除いた人物のみで進められていくようになってしまうなど、複数人でのコミュニケーションに支障が出ているようです。本人はこの現象について、過去にはこんなことはなかったと思う、とても悲しい、と語っています。そのほか、朝比奈博士を写真などの被写体とした場合、表情がフレームに納められない、ブレるなどの現象が発生し、映像記録媒体で現在の朝比奈博士を観測することは非常に困難とされています。
20██年現在の容姿の簡潔な記録:中肉中背、顔は彫りが深く、白髪交じりの髭を蓄えた中年男性

朝比奈博士は非常に大らかかつ呑気で、特に食事には█時間、睡眠には██時間を費やし、健康状態は非常に良好ですでした。反面、不注意な一面もあり、20██/██/██、自ら被験者としてSCP-063-JPにインタビューを行った結果、軽度の社交不安障害を発症し療養が必要な状態となりました。現在、医師の判断により週3~4日のみ出勤できるようになっていますが、体調に異変がないかを時折確認し、長時間の雑談は避ける必要があります。
注:SCP-063-JPと会話中の朝比奈博士は存在感が保たれていたようです。

朝比奈博士はみかん・オレンジが好物です。療養中の朝比奈博士を見舞う際には持参すると喜ばれますが、朝比奈博士に飼い猫がいることに留意し、飼い猫に柑橘類を与えないようにしてください。

職員からのコメント:
「なりた可愛いなの」 - エージェント・ベルティ
「今度僕にもなりたを抱っこさせてください」 - ███研究助手
「大変よく髭のお手入れをなさってますね。……博士じゃなくて、この猫ちゃん」 - ██研究助手

SCP報告書:

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。