イァグトゥイル研究補佐の人事ファイル
Iagtwerl.jpg

麻倉博士によって描かれたイァグトゥイル研究補佐の非学術的スケッチ1


氏名: イァグトゥイル・レ(Iagtwerl Le)2

クリアランスレベル: 1(通常時、必要に応じ2まで上昇)

職務: 麻倉博士の補佐 サイト-81██内の雑務 地球外起源の異常存在に関する調査への非公式な協力。

所在: サイト-81██

形態: 地球外に起源を持つ炭素系知的生命体。頭頂高は最大で1.8 mほどであり、頭部と脚部を3つづつ有する3足歩行生物です。地球上の生物の中でもっとも身体構造が近似しているのは棘皮動物ですが、それでも「月とすっぽん程度」3の差異が存在しています4。また、性別に関しては、本人は「男性よりの中間性」と申告しています。イァグトゥイル研究補佐の構成要素に異常性は存在せず、すべて主流科学の範疇内で記述することが可能です。

脳などの生命維持に必要な主要器官は、[編集済]と[編集済]からなる外殻に覆われた胴体内に存在しています。また、睡眠時や危険に遭遇した時などには、頭部および脚部を外殻内に引き込むことも可能です。この外殻は極めて強靭堅牢であり、それを良く示す事例として、イァグトゥイル研究補佐がGOC極東部門との偶発的遭遇戦に巻き込まれた際に、兵器化された超音波カッターによる2度の斬撃、100発以上の小銃弾と2発の携行型対戦車ミサイルの直撃、さらには塩酸の噴霧を受けてなおほぼ無傷で生還したという事件記録が存在します。また、外殻内に収まった状態でクリプトビオシスを行うことによって、真空状態を含む極限環境下でも一定期間生存することが可能です。

胴体の上面中央には食事用の口器が存在し、ヒト用の食物も摂食することが可能ですが、その食事風景は[編集済]。食事の際には他の職員から隔離されることが望まれます。

それぞれの頭部には1つの複眼、熱感覚器および聴覚器・発声器官・吸盤を有しています。イァグトゥイル研究補佐自身は頭部に関して「触手から進化したもの」と述べており、実際に頭部を触腕としてヒトの手と同等の繊細な作業を行うことができます。頭部および脚部は中心部に索を有する軟体質からなり、外殻に引き込まれた際に「蓋」となる円形の小殻をそれぞれの端部に有するほか、生物として異常でない程度に強力な再生能力を持ち、緊急時には自らの意思で自切することも可能です5。また、発声器官はヒトの可聴域内の音を発することができ、これを用いて会話を行います。

人物: その著しい肉体的差異とは対照的に、イァグトゥイル研究補佐の思考形態はヒトのそれと酷似しており、一般の職員と問題なくコミュニケーションを行うことが可能です。イァグトゥイル研究補佐は、現在は日本語、英語、改良型LINCOS6を用いることができます7。また、「星間標準語」と称する地球外起源言語を発話することもありますが、これと一致する言語を使用する地球外起源存在は現時点では確認されていません。

性格は「落ち着いた性格」「基本的には温厚」「状況の説明が長い」8見た目に反して突っ込み役」などと評されています。また、「自身の種族の生物学的形態こそが知的生命体としてもっとも洗練されたものである」との強固な信念を抱いており、時折ヒトやヒューマノイドの形態を見下しがちであることは問題点として指摘されています。

来歴: 201█年に ██県██市██区██山で発生した「未確認宇宙船墜落事件」の際に、太陽系外から飛来したとみられる落着大破した宇宙船(AO-6164-JP-MAAGNYEN)より回収され、AO-6301-JP-RENSPOIとしてAnomalousアイテムに分類されました。財団に収容される以前の経歴に関しては、本人は以下のように供述しています。

自分の種族の母星は地球で言う所の[編集済]9、銀河系サジタリウス腕のハビタブルゾーンに存在するG型恒星系にありまして、自分自身もそこで生まれ育ちました。

成人後は父の後を継いで、いわば「星間古物商」として銀河系内を行商する日々を送っていました。そして、古物商業の一環として、機能を停止した地球製の宇宙機――好事家の間では高い値がつくんですよ――を回収していたところ、エンジン故障によって墜落したというわけです――。

公式には、現在もイァグトゥイル研究補佐は麻倉博士管理下のAnomalousアイテムとして扱われていますが、自身に顕著な異常性が見られず、財団の活動に協力する意思を積極的に示したこと、さらには[編集済]の観点から、サイト-81██内限定という条件付きでクリアランス1研究補佐としての権限を与えられ、麻倉博士の補佐に当たっています。

研究補佐としての勤務成績は概ね問題ないものと判断されています。また、その起源から、太陽系外宇宙に存在するオブジェクトの研究に協力を求められることもありますが、存在を認知してこそいるものの「調査研究が仕事だったわけではないため詳しいことはわからない」といった結果に終わることがほとんどです。

また、これまでのイァグトゥイル研究補佐の証言は、複数の未発見地球外異常存在や銀河系規模の文明圏が存在する可能性を示唆しており、追認のための調査が進行していますが、めぼしい成果は得られていません。彼が語る「太陽系外宇宙の様相」を鵜呑みにすべきでないことは周知されるべきです。

補遺-01: イァグトゥイル研究補佐の外殻に対するこれ以上の強度試験は、費やされるリソースが成果に見合わないと判断されたため、無期限に中止されています。






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作成したSCP-JP:

  • (13 Mar 2017 08:07) SCP-1961-JP (評価: 57, コメント: 4)
  • (29 Apr 2017 04:12) SCP-1334-JP (評価: 77, コメント: 16)
  • (14 Jul 2017 16:14) SCP-1712-JP (評価: 41, コメント: 11)

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