玉菜博士の人事ファイル
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玉菜博士の人事ファイル

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玉菜博士

名前: 玉菜 葉一(tamana youichi)

セキュリティクリアランス: 3
 
所在: 基本的にサイト-81KA。研究補助及び研修として他の施設を訪れていることが多々あります。所在が分からない場合は相垣研究員に連絡を取ってください。
 
職務: サイト-81KA特殊科学部門現実改変対策チームリーダー及びその他オブジェクトの研究補佐

人物: 玉菜博士は普段、趣味で頭部にキャベツを着用しています。キャベツを着用していない本人の頭部に異常や隠すべき傷跡等はみられず、業務に支障をきたす場合はキャベツを脱ぐことを条件に着用が許可されています。キャベツを無理に取り外すことは本人の強い抵抗及び業務効率の悪化につながるため、正当な理由なしには許可されません。比較的社交的な性格で他者と積極的に関わろうとし、また多くの時間を補助研究員である相垣研究補佐とともに行動しています。サイト内ではよく他の職員と玉菜博士が談笑する姿を目撃することができ、他の職員からは"明るく陽気"な性格と評されることが多いようです。

玉菜博士は、当初警備部局員として雇用されていましたが、2009年までに臨時機動隊員、保安部隊員など所属を転々としました。2009年9月16日のいわゆる"嘆きの水曜日"事件後、事件後の休職期間に執筆したいくつかの論文が評価され、研究職への異動願いが受理されました。その後、現実改変の研究についての成果と、サイト-81KAにおける慢性的な人材不足によって、クリアランスレベル3へ昇格しました。

現在の玉菜博士の主な職務は現実改変事象に関する研究や現実改変オブジェクトの収容方法策定、現実改変オブジェクトに対する聴取などであり、現実改変発生現場へ直接足を運び調査することも多いようです。また現実改変オブジェクトの確保作戦等に実働部隊の一員として参加への興味を示すこともありますが、そのような申請が承認された前例はありません。現実改変に関する機器類に対しても高い関心を持っており、彼の研究机にはカント計数器やスクラントン現実錨のミニチュアモデルが並べられています。また、これらをキャベツと共に来訪者に押し付ける贈ることもあるようです。その他副次的な職務として、現実改変系オブジェクト以外の収容・研究にも携わることがあります。

キャベツ脱いでみてください! ─ エージェント・██

  • キャベツを取れない呪いにかかっていてね…… 取ると千切りになってしまうんだ。僕が。 ─ 玉菜博士

研究室に行くたびに出してくれるのがお茶じゃなくて茹でた芽キャベツってのはどうなんですかね? 美味しいので嬉しいですけど。 ─ █研究員

  • 申し訳ないけどロールキャベツはさすがに手間でね…… - 玉菜博士

前見えてるんですか? あと腐らないんですか? - ██研究員

  • そりゃもう[編集済]ですから。 ─ 玉菜博士

新人職員に「人間の体を乗っ取った現実改変キャベツ」って自己紹介するのはやめてくれ。ビビってるやつがいるぞ。 ─ 尾道博士

  • 反省します。魔法少女キャベツちゃんとかにしますね。 - 玉菜博士

相垣研究員と一緒に住んでるって本当ですか?

  • 本当だよ。あの子は一人暮らしの能力全然ないからね…… ─ 玉菜博士
  • 記憶喪失なんだから仕方ないじゃないですか! ─ 相垣研究員
  • 多分、こればっかりは一生治らなさそうかな…… ─ 玉菜博士

なぜ現実改変が関係ない研究にも参加しているんですか? ─ ██研究員

  • 現実改変系オブジェクトの性質は多岐にわたるから、現実改変関係の知識のみでは収容・研究共に十分に達成できないんだ。これに対応するための学びを得るには、さまざまなオブジェクトの研究に携わる必要があるってわけだよ。いわば永遠の研修生というやつだね、僕は。 ─ 玉菜博士

 

 


 
 

玉菜博士の本棚


もう、ちゃんと整理してくださいよ! — 相垣研究員

ごめんごめん、本棚がキャベツに不法占拠されちゃって。 — 玉菜博士






 
 

家庭菜園


「生命は連続的に成長する。私はその連続性を見守ることが好きなんだ。今も私は連続した――正常な世界に生きていることを感じることができる」

「研究者様はともかく、一介の警備員には難しいことは分かりませんよ」

「嘘つけ。あんたの来歴くらいわかってんのよ」

「ははは、そうだった、何も隠せないな、こりゃ。要は野菜育てるのが好きだってことですよね?」

「そういうこと」

「でもなんでキャベツなんです? 名字に愛着が?」

「そういうわけじゃない。ただ、あれ。葉野菜は切るだけでいいから――」

「ああ、この前も食パン真っ黒に焦がしてましたもんね」

「うるさいわね。追い出すわよ、警備員」

「いやーこわいこわい、それじゃあ警備員は見回りの交代行ってきますね」

「ああ、もう時間?」

「そういうことです。あ、今日は晩飯何がいいですか?」

「あー、カツが食いたい」

「じゃあ、キャベツの千切りつけときますね。千切りには自信があるんですよ、焦がす心配もないので」

「……帰ったら覚えときなさい」

「はは、そうですね。覚悟しておきます」

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