空木博士の人事ファイル
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Safeクラスオブジェクトの研究についての講義を行う空木博士(左端)

名前: 空木うつき 空雛からびな

SC/職員クラス: レベル2(状況に応じてレベル3)/ Cクラス

所在: サイト-81██

職位: 収容スペシャリスト

職務: 収容施設、収容装置、実験装置などの定期点検、及びに低危険度オブジェクトの管理

人物: 空木博士は199█年生まれ、身長136.4cm、体重43kgの男性です。後述の経歴により、普段はカメラに似た視覚補助器具および顔面保護マスクを装着しています。主な業務は近畿地方を中心とした財団の収容施設の点検と、低危険度オブジェクトの管理です。彼のオフィスはサイト-81██に存在していますが、職務のためしばしば席を外しています。要件のある場合は事前にアポイントメントを取得することが推奨されます。
空木博士は幼少期に血縁関係者の大半が亡くなり、本人も心肺機能停止状態に陥るほどの重傷を負いましたが、財団に保護されて一命をとりとめました。その後財団の庇護下で過ごし、██大学で博士号を取得した後に正式に財団に就職することが決定しました。

空木博士は反響定位について優れた技術を持ち、視覚補助器具が無い状態でも日常生活程度なら不自由なく過ごすことが可能です。また、普段空木博士が装着している視覚補助器具は、脳幹に非接触型の電磁パルス信号変換を行うことで、可視光線の外の光も"観る"事が可能です。視力は6.0相当であり、これ以外にも複数の光学機器を搭載している様子が確認されていますが、その正確な種類・個数は不明です。これらの技術を複合的に用いることで、業務をより円滑に行うことが可能となっており、副次的な効果として視覚性異常を有する一部のオブジェクト、職員の影響を受けないことが判明しています。このため、彼に管理されるオブジェクトの傾向として、視覚性異常を持つことが挙げられます。
 
空木博士は炭酸飲料を好み、オフィスでも飲んでいる様子が度々目撃されています。特に、ルートビアやドクターペッパー、ガラナ飲料といったまずい癖の強い風味のものを強く好む傾向にあります。また、いくら飲料のストックがオフィス総面積の1割を占めるからとはいえ、それらを無断で拝借することは推奨されません禁止されています。
 


 
前々からちょっと気になってたんすけど、この頭のカメラって撮影とかはできるんすか?カメラマン・甘梨
一応できなくは無いけど、あなたの使ってるカメラの方がずっと性能はいいですよ。その代わり回光通信機とか測距儀としても使えるんです。すごいでしょう。─空木博士
地味ですねえ。もっとこうビームとかレーザーとか出ないんすか?─カメラマン・甘梨
そんなもんつけてどうするんですか。─空木博士
 
ここをこう押さえてもそのエコーなんとかってやつで物が見えるんですよね。便利だなあ。─エージェント・██
皮脂と垢にまみれた手でレンズを触らないでください。─空木博士
 
やっぱり君はその、映画館でアルバイトとかしてたのか?エージェント・海野
……したことはないです。海野さん?が想像してるのは多分人違いですね。ん?海野さんでよろしいですよね?─空木博士
 
この前ジュース1本貰ったんですけどあれあんまり美味しくないですね。あ、お金はちゃんと机の上に置いときましたよ? ─匿名希望
この書き込みをしたヤツは後で私のオフィスまで来い。監視カメラにアクセスすりゃすぐ分かんだぞ。─空木博士
 


経歴: 空木博士は岐阜県旧██村1の中心的一族の1つである██家直系の人物であり、一族は飛騨に伝わる牛蒡種の持物筋を自称していました。

牛蒡種についての概要2:
・特定の家筋に憑く憑き物。またそれが憑く一族。(本項においては後者の意味で扱う)
・一般に、憑き物は人間に使役された動物などの霊であることが多いが、牛蒡種には人間の生霊そのものが憑くとされている。
・牛蒡種は妬みや羨みなどの感情を基にして力を発揮する。例として、牛蒡種に恨まれた人物が体調を崩したり、牛蒡種が他人の農作物の出来を羨ましく思ったため農作物が枯れたなどの伝承が伝わっている。
・名称の由来は「仏法護持を務める一族」を指す「護法胤ごほうたね」であるという説が有力である。

1997年9月、旧██村において██家と権力を二分する█家の間で抗争が勃発しました。村民354名中129人が死亡、27名が重傷、75名が軽傷を負い、村の3分の1の家屋が全焼しました。██家からも多くの死者が出ましたが、その多くの死体に自傷とも他傷ともつかない不可解な傷跡が多く見られたため、財団が関心を示しました。
当時█歳であった空木博士を含む██家の生存者3名にインタビューを行い、██家跡地の調査を行ったところ、この抗争の原因は██家に口伝で伝わる、肉体操作を用いた現実改変能力が原因であることが判明しました。これは生後██ヵ月以内の人間に対し、[削除済]に関するイメージの強い植え付け、最低2種類の外科手術、█年以上に渡る偏った食育を行うことにより後天的に身に付けられるものです。ヒューム値変動のメカニズムはγ-02型に類似したものであり、自らの眼球と網膜を入出力装置、脳幹のシナプス細胞と視神経細胞内部機関に利用したものとなっています。しかしその出力は既存の装置に比べてもはるかに劣り、安定した出力も期待できません。それに加え、長時間に渡る改変能力の使用は脳に致命的なダメージを与えます。シミュレーションでは2分以上の改変能力の使用は使用者の思考プロセスに異常を発生させ、5分以上の改変能力の使用は使用者の確実な死亡を引き起こすという結果が得られました。抗争が勃発した原因、牛蒡種の持物筋を自称していた原因などはこの現実改変能力に起因するものと考えられます。

空木博士も幼少期はこの現実改変能力が使用できたと考えられます。しかし、上述の抗争中に彼の父が行った現実改変の影響により、空木博士は自らの両眼球を眼孔から抉り出して破壊したため、視力を完全に失いました。このため、空木博士は現在では現実改変能力を使用することができません。またこの際に空木博士の頭蓋骨、顔面の皮膚、その下にあった皮下脂肪や血管の一部は変形、剥離、[削除済]しました。このため、空木博士の素顔は多くの人に対して激しい生理的不快感を与えるものとなっています。財団の医療技術を以てしても完全な治療は難しく、また空木博士本人も施術を拒否しているため、完全な治療は行われていません。

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