broken_boneの提言
評価: +50+x

アイテム番号: SCP-001-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル:現在SCP-001-JPに対する研究、実験はO5により禁止されています。

SCP-001-JPの物理的な収容は収容不可能です。担当職員は、週に一度ランダムな時間帯に、SCP-001-JP-1に情報攻撃001-JP-CMを行ってください。SCP-001-JP-2の情報攻撃001-JP-CMに対する反応が弱まった場合は、SCP-001-JP-1に対して情報攻撃001-JP-Eを行ってください。

SCP-001-JP-1に対する情報攻撃を行う時以外は、担当職員は情報攻撃001-Eについてのドキュメントを作成してください。

SCP-001-JP-1のアクセスログを監視し、20以上のエピソードを公表したSCP-001-JP-2を発見した場合は、居場所を特定して急行し、Bクラス記憶処置を対象のSCP-001-JPに関連する記憶に対して施してください。

SCP-001-JP-2の消滅実験を行う場合は、レベル4以上の職員の許可を得てください。は現在禁止されています。財団職員のSCP-001-JPの構成エピソードの閲覧も禁止されています。

説明: SCP-001-JPは、インターネット上のフォーラム(SCP-001-JP-1と指定)で展開される、『ししまいっ!』というタイトルの無数のエピソード群です。エピソードの一つ一つは会話劇を基軸としています。SCP-001-JPはSCP-001-JP-1を訪れる創作者(SCP-001-JP-2と指定)が新たなエピソードを投稿することで成長していきます。

SCP-001-JPの特異性は、SCP-001-JP-2となった者の一部がエピソードの創作に傾倒し、最終的には消滅してしまう点にあります。SCP-001-JPの構成エピソードは、四人姉妹を中心とする周りの人々との日常的なやり取りが基本となる他愛のない物です。SCP-001-JPは不特定多数の人物がアクセス可能なSCP-001-JP-1で展開されているため、誰でもSCP-001-JP-2として新作エピソードを公表することが可能です。また、構成エピソードを100以上読むことにより、読者の一部にエピソードを創作したいという欲求を植えつけます。SCP-001-JP-2が創作するエピソードは、ほぼこれまでのSCP-001-JPの構成エピソードと矛盾、あるいは世界観に違反することがありません。そしてSCP-001-JP-2が███以上のエピソードを公表すると、不明な方法で消滅します。

SCP-001-JPが財団の目に留まったのは、私的にSCP-001-JP-1を訪れていた██████博士の報告によるものです。██████博士は小説家を志した経験があり、SCP-001-JPに対して自身の得意とするホラー分野のエピソードを追加しようと試みました。しかし、██████博士はなかなかエピソードを完成させられず、ついには執筆を断念するに至りました。その後██████博士は同僚にSCP-001-JPの存在を紹介し、サイト-81██を中心に広まりました。結果、累計██名の財団職員がSCP-001-2としてエピソードの創作を試みたものの、SCP-001-JPの世界観に違反するエピソードの完成に至った者がいないことが発覚し、その異常に高い自己同一維持性が確認されました。また、財団がSCP-001-JP-1の監視を開始してから██ヶ月後に、██████研究員の遅刻と欠勤が相次ぎ、失踪したことでその特異性が認められました。

現在、SCP-001-JPは人間を吸収して成長する情報生命体だと考えられています。SCP-001-JPは、構成エピソードをある程度読んだ人物の脳内に株を植えつけ、SCP-001-JP-2を発生させます。そしてSCP-001-JP-2が新たなエピソードを創作することで、SCP-001-JPは成長するようです。SCP-001-JP-2が最終的に消滅する現象との関連は不明ですが、SCP-001-JP-2の消滅後に創作されるエピソードに新たな登場人物が加わっているという報告があります。

財団の研究者は当初SCP-001-JPの脅威は低いと考えていました。しかし、SCP-001-JP-2が最終的には消滅することが判明したことで、封じ込めが決定されました。当初財団は、SCP-001-JPが展開されていたインターネット上のフォーラムを閉鎖しました。しかし、SCP-001-JP-2は手持ちのバックアップを持ち寄って、別のフォーラムでSCP-001-JP-1を復活させました。数度の閉鎖と復活を繰り返した結果、SCP-001-JPの本体はSCP-001-JP-1ではなく、SCP-001-JP-2の意識中にあるのではないかという判断されました。結果、財団によるSCP-001-JPへの攻撃として、SCP-001-JP-2の創作意欲を減衰させる情報攻撃が決定されました。

情報攻撃001-JP-A及び、情報攻撃001-JP-B、情報攻撃001-JP-C、情報攻撃001-JP-Mにより、SCP-001-JP-1の活動は一時的に停滞しました。しかし、SCP-001-JP-2は程なく活性化し、新エピソードの発表が再開されました。現在、各情報攻撃への肯定的な感想により、SCP-001-JP-1の活動が停滞することが確認されており、SCP-001-JPに対する有効的な抑制方法だと考えられています。

現在、SCP-001-JPによるSCP-001-JP-2への心理刷りこみ効果について研究がおこなわれています。現時点で心理刷りこみには、『創作するエピソードはSCP-001-JPの世界観を逸脱しない』といった程度の物しか判別できておらず、創作活動自体を促す要素も見受けられましたが、本人の意思で抗える程度のものです。

補遺:
情報攻撃001-JPの詳細について

情報攻撃001-JPは、SCP-001-JP-2の創作意欲を減衰させることを目的としたものです。基本的な方針としては、低クォリティなメディア展開を行うことでSCP-001-JP-1内で論争を生じさせ、SCP-001-JP-2による新エピソードの発表を妨げます。
情報攻撃001-JPは「ししまいっ!コンテンツプロジェクト」というタイトルで、財団フロント企業の協力により実現されました。

情報攻撃001-JP-A詳細:
SCP-001-JPの構成エピソードを下敷きにしたアニメーション番組を制作しました。
財団フロント企業のスターコラボレートプロダクション所属の無名タレントをメインの登場人物の声優として採用しました。また、脚本は基本的にSCP-001-JPの構成エピソードのうち、続いているように見えるものを羅列して構成されました。
放映の結果、『紙芝居のようだ』『(会話の)テンポが悪すぎる』『予算の9割を宣伝に使ったのでは』などといった評価がSCP-001-JP-1に投稿されました。
後に全6巻セットでの映像メディアが販売されましたが、全部で███本の売り上げとなりました。

情報攻撃001-JP-B詳細:
SCP-001-JP構成エピソードのうち、人気の高いもののみを収録した書籍を一時的に設立した出版社から刊行しました。
表紙には、SCP-001-JP-1にて度々イラストの投稿を行っていた██████のイラストを採用しました。
████円で売り出されましたが、『絵のない絵本のようだ』『厚みの割にページが少ない』などといったコメントがSCP-001-JP-1に投稿されました。

情報攻撃001-JP-C詳細:
無名の漫画家による、SCP-001-JP構成エピソードを下敷きとしたコミックを制作しました。
月刊漫画雑誌「マンガたいむ██████」にて三か月間、8コマ漫画形式での連載を行いました。
連載中SCP-001-JP-1にて『一枚絵をかいて吹き出しの中身を変えただけではないか』『絵が安定していない』『(主人公四姉妹の)表情と台詞が一致していない』といった評価が投稿されました。
単行本(全一巻、予約者特典として着せ替えカバー付)は受注生産方式とされましたが、予約者数は███名に留まりました。

情報攻撃001-JP-M詳細:
SCP-001-JP構成エピソードを用いた実写映画を製作しました。監督には学生時代に映画製作経験のあった██████博士(J.███名義)を配属しました。主演女優は、財団フロント企業であるスターコラボレートプロダクション所属のタレントを起用し、映画オリジナルキャラクターとしてお笑いタレントの██████を登場させました。
全80分の映画となり、全国1█の劇場にて公開されましたが、一カ月の上映期間中での観客動員数は███名でした。
公開初日からSCP-001-JP-1には『長い90分(予告編も含めた上映時間)だった』『原作の持ち味を見事なまでになくしている』『[罵倒(丁寧語)][削除済]』といった評価が投稿されました。
映像メディアの販売は、現時点では未定です。

情報攻撃001-JP-CMについて:

情報攻撃001-JP-CMはSCP-001-JP-1に、情報攻撃001-JPに対する好意的な感想や評価を投稿することです。
情報攻撃001-JP-CMにより、SCP-001-JP-1は好意的な感想に対する批判で活性化し、SCP-001-JP-2による新エピソードの投稿が遅延する効果がもたらされます。
情報攻撃001-JP-CMを行う職員は、情報攻撃001-JPで制作された各作品を十分に視聴してください。

情報攻撃001-JP-Eについて:

情報攻撃001-JP-Eは、SCP-001-JP-1にエピソードを投稿するものです。この時投稿されるエピソードは、SCP-001-JPの世界観から逸脱するものでなくてはなりません。そのため、情報攻撃001-Eを行う職員は、SCP-001-JPのエピソードにあまり触れてはいけません。
情報攻撃001-JP-Eに用いるエピソードを創作する場合は、以下のテンプレートを使用してください。

エピソードタイトル: [内容を端的に表現してください]
登場人物: [登場する人物を列記してください]
舞台: [学校、自宅など場所を記入してください]
エピソード本文: [会話をメインとする内容を記入してください]

※ホラー、恋愛模様、悲劇といったエピソードの方が、SCP-001-JP-1により大きな反応をもたらします。

インタビュー記録001-B2

対象: ██████

インタビュアー: エージェント██████

付記: SCP-001-JP-1で比較的多くのエピソードを投稿している██████氏に、情報攻撃001-JP-Aの放送直前特集と称してインタビューを行いました

<録音開始>

エージェント██████: それでは██████さん、よろしくお願いします

██████: よろしく。

エージェント██████: まず最初に、あなたとししまいっ!(SCP-001-JP)との出会いは何でしたか?

██████: 友人に教えられました。『ここに面白いものがあるぞ』ってアドレスを教えてもらって、そこから嵌まり込みましたね。

エージェント██████: なるほど。では、あなたがエピソードを投稿するようになったのは、いつごろからですか?

██████: だいたい100本ぐらい読んだ頃だったかなあ。頭の中に四人の会話が湧いてきて、参加してみたくなったんだよ。

エージェント██████: そして現在までに、██本に及ぶエピソードを投稿されてるわけですね。

██████: そういうこと(笑)

エージェント██████: では██████さんが考える、エピソード創作の秘訣とはなんだと思いますか?

██████: そうだね、自分の日常の一コマをエピソードにしてもいいし、夢の内容をメモしておくことも重要だね。エピソードになりそうなネタは意外とあちこちに転がってるから、少し注意するだけでいいんだ。

エージェント██████: 日常の一コマを取り上げる、とのことですが、姉妹がいらっしゃるのですか?

██████: いや、一人っ子だよ。姉や妹がいたらこうなんだろうなあ、って想像はしたことがあるくらいだね。

エージェント██████: それにしては、各登場人物の描写が真に迫っていますね?

██████: うーん、そこについては僕も不思議なんだよね(笑)やっぱり、他の人たちによるキャラ作りがしっかりしてるから、『こう言われたらこう返す』『この時はこう動く』っていうのが頭に浮かぶと思うんだ。

エージェント██████: なるほど、他の人がいなければ██████によるエピソードもなかった、ということですね。

██████: そう。『ししまいっ!』は僕だけじゃなくて、皆の創作物なんだ。

エージェント██████: インタビューは以上です。ありがとうございました。

██████: こっちこそ、こういう場に招いてもらって嬉しかったよ。

エージェント██████: では私はお先に失礼しますが、別の者が駅まで送りますので、お待ちください。

██████: 分かった
<録音終了>

終了報告書: エージェント██████の退室後、催眠ガスを室内に噴霧して██████氏を拘束。各種心理試験と綿密なインタビューを行い、彼の意識にある種の心理刷りこみが行われていることが判明した。他のSCP-001-JP-2でも同様の心理刷りこみが見受けられた。

追記:██████氏にはBクラス記憶処置を行い、SCP-001-JPに関連する記憶を消去して解放した。なお、自宅のコンピュータなどからもSCP-001-JPに関連する情報を削除した。

メモ:それにしても、こいつらSCP-001-JP-2は一体何が楽しくてエピソードを作ってるんだ?金をもらっているわけでもないのに、100も200も作っている奴だっている。作って作って、その先には消滅しかないというのに。まるで、SCP-001-JPの世界を完全に作り上げようとしているかのようだ。 -██████博士


 
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