SCP-4128(記録用:The Gallant Society / ギャラント協会(ソサエティ))
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図1.1: SCP-4128上部のトンネル。


特別収容プロトコル: SCP-4128はIRTレキシントン・アベニュー線(閉鎖された地下鉄駅)の2km地下に位置しています。収容ゾーンはSCP-4128の上部にあるトンネルに確立されています。これらのトンネルは放棄された状態に保ちます。レベル4承認が無い限り、SCP-4128の1km以内で建設作業や発掘作業は行われません。

SCP-4128の入場シャフト3ヶ所のうち2ヶ所は、(約)2mの鉄筋コンクリート複合材(追加の放射線遮蔽を行うためのセメント、水、重量骨材の調合物)で封鎖され、Z等級合板で覆われています。残り1ヶ所の入口はプレハブ式の収容チャンバーで囲われています。このチャンバーには安全なアクセスを提供するための空気圧エアロックが組み込まれており、レベル4職員2名からの同時3要素認証を必要とします。SCP-4128内部へのアクセスは遠隔操作ドローン、または適切な装備を着用した研究者に制限されています。

説明: SCP-4128はニューヨーク・シティ(ニューヨーク州、USA)、マンハッタン区の地下にある人工の地下掩蔽壕です。建設記録は存在しませんが、法医学的・冶金学的な分析は、1930年代初頭に利用可能な技術で建造されたことを示唆しています。内部は部分的に浸水しており、大量の放射線を帯びています(曝露1時間ごとに約2000~3000ミリシーベルト1)。

SCP-4128には設計要素に異常性を取り入れた多数の装置が収容されています。一例として、掩蔽壕の壁は異常な合金製の格子と融合した花崗岩の外殻(厚さ約15cm)で絶縁処理されています。通電中、この外殻は様々な種類の電磁気的・精神工学的・奇跡論的な浸透から掩蔽壕を保護します。

その他の超常工学の例には以下が含まれます。

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図1.2: 未特定の装置(1941年)。

  • ラジウムの崩壊を強化し、電力に変換する“原子電池”の配列。浸水被害で内部ケースが露出し、掩蔽壕の放射線の要因となっている。 (深刻な腐食により修理不可能)
  • チューリング完全仕様の電動歯車駆動分析エンジン(一部はチャールズ・バベッジの設計に基づく)。超常数学モデルが組み込まれており、理論上は逆転した動作(出力を生成してからユーザーの入力内容を逆に再構築する)が可能となっている。 (深刻な腐食により修理不可能)
  • マグネシウム電池1個が付随する、相互接続された真空管で形成された五芒星。起動すると無形実体の動きを妨げる。 (機能性あり)
  • “無火薬”SMリー・エンフィールド・ライフル(第一次世界大戦でイギリス軍が使用したボルトアクション連発銃)3丁。特性のカートリッジ(ナトリウム-水銀電池)を装填できるように改造されており、発砲によって指向性の放電を行う。 (2丁に機能性あり)
  • “健忘ガス”とラベル付けされた数個の加圧式円筒弾。このガスは吸入すると解離性遁走を引き起こす。 (機能性あり)
  • 携帯式の電動ソレノイド。構造体に取り付けると、その構造体の共振周波数と一致する振動を起こす(その結果、フィードバックループによって構造体は暴力的に引き裂かれる)。 (半ば機能性あり)
  • ベリリウム銅の部品が組み込まれた未特定の装置。小規模ながらも測定可能な、局所的時空間の断裂を引き起こす。 (半ば機能性あり)

補遺4128.1: 回収されたニュース記事

以下の文書がSCP-4128から回収されました。留意すべき点として、どの文書もアメリカ合衆国内外の既知の出版物と対応していません。


ウィスパーの襲撃再び!

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ホガース・ミンツ・カートライト (14人目の犠牲者)


旧市街で死者3名、行方不明1名 — 警察は悍ましい犯行に手掛かり無しと発表


今週の月曜日、3名の男性がリチャード・チャペル所有の個人事業店、“シカゴ・スピリット”の裏手の路地で死亡しているのが発見された(チャペル氏は論争の種に事欠かない人物である)。さらに火曜日、4人目の男性(ホガース・ミンツ・カートライト)の失踪が宣言された。

目撃者は、あたかも“物凄い炎”が身体から噴き出したかのように、死体が“中から焦げて”いたと語った。警察はこれが“ささやき”ウィスパーの名でのみ知られる謎の女殺人鬼の犯行か否かの明言を拒否しているが、犠牲者たちの死に方(そして残忍な不法行為の前歴)を鑑みるに、彼女の関与はほぼ確実と見られる。

“リチャード・チャペルがシカゴでただ一人恐れる者”と語られるに至って、ウィスパーはその犯行ゆえに悪名を [ … ]


人間対機械: チェス名人、ブロンクス・トーナメントで鉄のトルコ人と勝負

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“自動知能”、世紀の対決と目される一試合でルーベン・ファインに挑む


トーレ教授の電動チェス・オートマタを破ったのも束の間、“自動歯車駆動知能” — 通称“鉄のトルコ人”アイアン・ターク — は、ニューヨーク・シティで今週木曜日に行われるトーナメントでルーベン・ファインと対決する予定である。

「僕の可愛い歯車男が誇らしくてたまりませんよ」 アイアン・タークの発明者、トーマス・スイフト氏はそう語った。18世紀後半まで遡る古い設計に基づき、スイフト氏は“人体のあらゆる臓器は機械的機能にまで還元可能であり、単純な機械によって複製、強化、完成させることができる”ことを実証するためにタークを設計したという。

スイフト氏がタークの実際の発明者であるかを巡っては幾つかの論争がある。彼はこれらの主張を一蹴し、速やかに [ … ]


西ロンドンの幽霊発見人、フィラデルフィアの亡霊を調査


トーマス・カーナッキ率いる“心霊経験主義者”チームは伝説の骸骨悪魔の秘密を暴くか


通りを徘徊する燃え盛る骸骨の噂を調査すべく、トーマス・カーナッキがフィラデルフィアに到着した。カーナッキ氏は、迷信から一粒の真実を引き出す驚くべき発明によって、大西洋の向こうでは名声を博している。そんな発明の一例が、現代的な直流電気療法の驚異と保護紋章を組み合わせて過敏な霊体を除霊する“電気五芒星”である。

カーナッキ氏は科学的厳密性を以てオカルト知識にアプローチする組織、プロメテウス学会の一員である。彼とその同僚たちは昨年、ヨーロッパの寓話に名高い骸骨舞踏の内幕を暴露する論文を出版してニュースになったため、今回招聘されることに [ … ]


“彼女は生きたまま彼らを燃やした”: 警察、シカゴの自警殺人鬼に戦争宣言

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警察3名が殺害された食堂


警察ダンウィッツ氏、ブラウニング氏がウィスパーに殺害される; ウェルナー氏は行方不明と宣言。警察長官、連邦捜査局に犯人捜索の助力を求める


昨日の朝、ウィスパーの異名で知られる謎の殺人鬼が地元の食堂を襲撃し、制服警官2名が殺害、1名が拉致された。男性2名が苦痛に身をよじり、顔から煙を噴き出しているのを、常連客たちは恐怖の面持ちで見つめていた。警察官ウェルナー氏は殴り倒された後、足をばたつかせ、悲鳴を上げながら通りを引きずられていった。警察は彼のために大規模な市中捜索を実施している。

「このような不法行為にはもう我慢ならん」 犯行後わずか1時間で開かれた記者会見においてフレデリクス警察長官はそう語った。「個人的にUIUに電話してこの化け物を逮捕する助力を要請した。」

リチャード・チャペルとアル・カポネの両者に女一人で戦争を挑んでいたウィスパーによる今回の犯行は、シカゴを根底から揺るがした。情報筋によれば、被害者の警察官たちはナチス・ドイツを公然と支持していることで知られる組織、“新生ドイツの友”の会員であったという [ … ]


国際連盟、非人道的な兵器や化学の訴えを調査するための解決策を起草


政府機関による“厭うべき装置”の運用の追跡、調査、防止を目的とする新たな連合


国際連盟が、運用するには余りにも忌まわしい技術が存在する可能性を調査するための機動部隊を結成した。この機動部隊の目的は、問題の技術を戦争に用いることを禁止すべきか否か、また禁止をどのように施行すべきかを断定することである。

このような機動部隊の発想は、フシャチンの森の戦いに配備された非人道的兵器の証拠が表沙汰になった後に初めて議論された。かの悲惨なピーボディ南極遠征に関するウィリアム・ダイアー教授(ミスカトニック大学地質学教授)の報告を受けて、それが再び持ち上がった形となる。

合衆国は国際連盟の一員ではないため、その規則や規制の対象とはならない。これにも拘らず、代表者は [ … ]


明日の男が超人たちにメッセージを送る: “ニューヨークへ来なさい”


マイケル・ギャラント、超常現象を安全に研究できる地下施設の建設を発表


マイケル・ギャラントは金曜日、エンパイア・ステート・ビルの86階から記者団に対し、様々な事柄について話した — アリゾナ州の町がに呑まれたという主張から、第二の秘匿されたロンドンについての噂まで。しかし、彼は繰り返し同じ話題へと立ち返った。超常現象の急激な発生と、それを研究する必要性である。

「世界は急速に動いています — そしてただ加速するばかりなのです」 著名な科学者、慈善家、そして旅行家である氏は言う。「人々は恐れています、しかしですね。彼らを責められはしません。何しろ、ボストンには透明女が住んでいるとか、すぐ足元の下水道には不死身の突然変異ワニが潜んでいるとか、そんな噂話ばかりです。しかし恐怖は答えではない — 恐怖は決して答えとはなり得ません。だからこそ、私はこうして挑むのです — まさに今ここで。

「恐らくあなたたちは飛行できるか、壁をすり抜けて歩けるでしょう。有り得ない物体を組み立てられるでしょう。周りの皆よりほんの少し足が速いだけかもしれません。それが何であろうと、恐れる物ではありません。それはチャンスです。力とは勇気が無ければ無意味であり、逞しさも愛が無ければ的外れです。世界は正義に向かって弧を描きます — もし私たちが立ち上がり、世界を曲げることさえできれば。」

「ニューヨークへ来なさい。私たちと共に働きましょう — あなたが何者であり、何を可能としているかを私たちが理解する助けとなってください。ひょっとしたら、共に、この世界を今ある姿よりも少しだけ良くできるかもしれませんから。」

彼の記者会見の直後、全米確保収容イニシアチブは次のような反応を表明した。“我々は超常科学の研究におけるギャラント氏の貢献を尊重するが、超常、異常、その他如何なる退行的現象であれ、アメリカ社会や公衆の生活の中に存在する余地は無いという基本的真実はそのままである。この理由故に我々は、そのような現象全てを確保、収容、 [ … ]


警告: 以下のファイルはレベル5/4128機密情報です


これらのファイルにレベル5/4128承認無しで行われるアクセス試行は記録され即時懲戒処分の対象となります。


補遺4128.2: 音声記録

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