文書1780-WL
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前書: この文書はSCP-1780-3の非異常性箇所を複写した物であり、1993/06/08にSCP-1780-1で初めて回収されました。紙、レターヘッド、書体、放射性同位体透かしの解析は未確定のままです。この記事は純粋に別世界の財団が作成した物、またはΣレベルの保護違反複写を要する偽造というのがSCP-1780研究班の意見です。両方の有力仮説の調査が進行中です。

SCP-1780-2aの潜入を示している可能性がある為、全てのレベル4職員はタデウスまたは'サド'・シャンクという名前の低級保安職員が言及されていた場合、即座にSCP-1780の担当HMCL主任(現在イリーザ・スレイダー博士)に報告するよう通知されています。


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ようこそRCT-Δtへ

タデウス・シャンク博士による簡単な概要

時間異常に興味を持ってくれてありがとう、そして君がこの手紙のコピーを受け取れるよう祈っている。財団または類似した組織が設立した多くの時間線のうち、約12の時間線で時間異常を取り扱う専門部署があり、更にその内3つの時間線で収容戦略として時間転換の応用を目標とする事が認められていると分かっている。我が科学者達は君がこの任務の価値を見られる事に祝いの言葉を捧げよう、何故なら9/10の送付先の因果においてこの手紙は処分または無期限の禁錮の理由となっている事が分かっているのだ。君はこの指名を受け入れる事で重大な危険を請け負う事になる。感謝する。

さて、君が理解している時間力学の全てには根本的に欠陥がある、という基本的な前提から始めよう。私が君に何を教えようが、パラドックスという物は存在する。広義において、時間のパラドックスというのは、2つの矛盾する結果が、同時に1つの宇宙によって真理として保つ必要がある事象の連鎖の障害から生じる状況を指す。これを記している時まで、殆どの研究者はそのような事象は破壊を伴うと考えていた、一方または両方の時間線、地球という惑星、光円錐…まあ、そうだな。XK-クラス'または破裂'、がそれだ。有難い事に、真理という物はより遥かに巧妙だ。

全く新しい宇宙を創造する(これらは私達自身の宇宙のように、時間的忠実度の損失を受けるかもしれないし、受けないかもしれない)というより、パラドックスは因果関係を幾つかの異なる'枝'に分かつのだ。勿論、まず時間の混沌とした性質を鑑みれば、これは大雑把で簡略すぎる表現だ。こう言えば十分だろう、私達は'多世界'の宇宙よりも'コペンハーゲン'の宇宙に近い。私はこの手紙を書いているし、書いていない。君はこの手紙を読んでいるし、読んでいない。この2つの事象の連鎖は正確に同じ空間であり、それ以上の空間はない。しかし、これらは異なる時間の'枠'に存在して別々である、だが連立する'積み重なった'因果はそこにおける住人全体の'中枢的'因果によって維持される。

時間という物は物理現象だけではなく、精神的な面もある。心は感覚的な知覚の副産物として、低出力タキオン流動の生成と維持を行う。過去から連続的に流れる知覚から手に入れられる情報を受けて、現在において有意義な行動を取る為には、心は複数の可能性未来における反応に基づけるようでなければならない。この構造は認識の中心に基本的な自己参照のループを形成し、その結果、多くの心が一斉に相互作用することによる'積み重なった'因果の形成だけではなく、これらの心の各々はその身体状態によって定義される独立した'中枢的'因果を創造する。これは宇宙を破壊することなく、ある男が過去へと旅行し、彼自身の祖父の殺害を可能とする仕組みである;その男は彼自身の'時間溝'を持っていて、彼自身の存在を確認する。

この部署は存在する事ができ、そしてこの時間溝により様々な'積み重なった'因果間の渡航可能性を保っている。それぞれ人間は自身の歴史を持っており、その個人の歴史もまた渡航可能な因果を意味している。

それでは研究及び収容班Δt(または短縮して'デルタ-ティー')の任務とは何か?博士と助手の募集、エージェント、機動部隊隊員、専門収容保安職員の訓練等、多く存在する。

  1. 開始条件の強制的な初期化によって、対処可能な:近接、交差、ループ、平行、垂直する因果の除去。
  2. 記録されている史実と全体的に沿うように、私達自身の存在や財団の存在が原因となる特定事象の発生を保証すること。
  3. 逆因果の脅威と戦い、人間文明の矛盾なき歴史の維持の為の準備区域として用いる、時間的に孤立した作戦基地の要請。(協議の下に、起点は現在承認されている;更なる起点は未定)
  4. Keter級脅威の時間的隔離による明確な成果。(例えば、Keterの塊を永久に繰り返される宇宙の熱的死へと送る事は可能か、そしてそれは別の'ビッグ-バン'事象を阻害/誘発するのか?)
  5. 失われた、または盗まれたSCP対象物の広範囲な回収活動。
  6. 時間線を保護する必要性自体を失くすこと。(長期目標、現在議論中)

君が試みてくれる任務が何であれ、複数の時間異常、境界状態、時間転換のためのエージェントとしての能力、これらの理解が必要となる。特定の任務では文化の発展、言語学、幾つかの予測的な歴史の理論の知識も必要だ。もし君が現場の資料へのアクセス、または最初の配備の前に勉強をする時間を要求するならば、便宜を図ろう。

上記の説明が君を混乱させたり、逆に直感的に理解できたり、はたまたどうしても理解できない事もあるだろう、それでも良い。時間異常の不可解と矛盾の理解はこれらの利用の第一歩である。時間転換に関するより多くの情報はこの文書の裏面を参照してくれ、そして実験活動を始めて欲しい。覚えていてくれ:君は人類が、おそらく、決して乗り込むはずではなかった旅行へと乗り出している。しかし今私達は出発し、あらゆる歴史で既に起こった損害を軽くしなければならない、その唯一の方法は前進することなのだ。

私達は過去を確保しなければならない。私達は現在を収容できる。私達は未来を保護するだろう。

改めて感謝を示し、そして健闘を祈る。今生きている神が何であれ、君にはその支えが必要だ。

署名、

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タデウス・シャンク博士
時間異常部長

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