終焉
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サイト52の皆様へ:

ご協力感謝します。おかげで、我々の特殊なコンピューターウイルスが、官僚主義に腐りきっているあなた方の中核データベースへアクセスしました。ウイルスは1時間でデータベースを破壊します。せいぜい余生を悔やむことにお使いください。

通信回路も切断させていただきました。

どうぞお楽しみください。

- 05-G この"G"は"Game"の意

メールボックスに入っていたこの不可解なメールを見たとき、Dingは心を数度突き刺されたように感じた。「ご協力」については、彼がサイト-██に送ったばかりの文書のことだろう。あの文書が、中国支部のデータベースに登録されたら、中国支部全体が「05」に暴かれるどころか、最悪、「05」は本部の情報を大量に入手する可能性がある。こうなれば、Dingは財団中国支部の歴史において最大の罪人となるだろう。

全ての通信機器が、ウイルスが送信された時に破壊された。職員をサイト-██へ派遣する場合でも、少なくとも片道1時間がかかる。警告のために派遣された職員は、データベースが破壊されるという「派手な展開」を目撃することになるだろう。しかし、Dingはエージェント刘を送り返してしまった。

Ding自身は、次の作業の手引きをするためにサイト-52にとどまった。データベース全体が破壊された後、他の組織(05がそれを知らせるだろう)は中国支部がデータベースを再構築するのを待ってはくれないだろう。中国支部の終わりが到来した。Dingからは地獄のような糞尿が漂っているように感じた1。彼に今できることといえば、守備を強化し、サイト-52に含まれる物品を適切な収容室へ移動して、その後は、静かに来るべき攻撃に備えることだ。

2時間が経過したが、想定していた攻撃が来なかった。それどころか、先ほど送り出したエージェント刘が、システム復旧のために派遣された支部の技術者を連れてきたのだ。
「一体何が起こってるんだ?」Dingは喜びはしたものの、疑問に思った。

「支部のデータベースは無事です……あなたのおかげで、中国支部は壊滅せずにすんだと、Tentacle博士はおっしゃっていました。あと、これを渡すようにと言われました。」エージェント刘はUSBメモリを取り出した。

Dingは眉をひそめつつ、USBメモリのファイルを開いた。そのファイルの内容は、以前自分が書いた内容だったが、下に3行新しい文章が追加されていた:

フォーマットが間違っています

書き直してください

Tentacle

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