ガールズ・ナイト・アウト:ドレスアップ
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毎日の朝食は0700に到着する。アイリスはシャワーを浴びたこと、自分のベッドの用意が済んでいること、宿舎が綺麗に整頓されていることを、これを朝食前に確認をしておきたかった。食事のトレイを持ってくる、白衣のコートの男にみっともないと思われたくない、というわけではなく、規則であったから確認をしていた。

彼女はページの角が折れた小説を読むために机につき、ドアのノックを待っていた。そして時は来た。
驚いたのはそれが女性の声だったことだ。「もしもし?ミス・トンプソンですか?」

アイリスは不思議そうにドアを開いた。そこには、人種のよくわからない魅力的な女性が、明るく微笑みながら立っていた。彼女は薄灰色の整ったドレススーツの下に、淡青色のドレスシャツを着こなしていた。折り襟にネーム入りバッジを留めていて、名前を読み取れた。『アダムス』。ラムダのシンボルに被さった2の数字。

(あとは、機動部隊(Mobile Task Forces)……Λ-2、なんて知らないから、きっと、新しい部隊ね。)

「アイリス・トンプソンさん?」その女性は言った。「アンドレア・アダムスです。私は、あなたの警備特務部隊の指揮をやっています。どうでしょう、一緒に朝食をしませんか?」

アイリスは、ちらと見上げて、廊下を進んだ。廊下の突き当たりには、肩に銃器を掛けた警備員が二人。しかし、この封じ込め違反には、まるで無関心のようだった。そのうちの一人は微笑んで、サムズアップもしてる始末だった。

「うう……」アイリスは慎重に語り出した。「そうなると、規則をたくさん破ってしまうことになってしまうのですが……」

「あなたのSCPファイルは今朝アップデートされましたよ。クラス4級特権が与えらました。多くの人命を救ったことに対する感謝の表れだと考えてください。」

(そうならば、三週間前に、あの事件の直後に特権が与えられているはずじゃん。)「本当はΑ-9に参加したことの報酬という意味じゃないのですか……」

「じゃあ、あの独房のままがいいの?まあ、そのしみったれた報酬貰うだけ貰っときなさい。」

「そうですね。」アイリスは渋々と言った。「じゃあ行きましょうか。」

「まだ。青の手術着なんて今年の流行りじゃない。ここではね。」アダムスはプラスチックの買い物かごを一方の女性に突きつけた。「着替えてくるのを待ってるね。」


「このジーンズ、感触がなんだかヘン……」アイリスは言った。「足全体が締め付けられている気がする。」

「あれ、間違ったサイズ取ってきちゃった?」アダムスは尋ねた。「最新の身体測定のレポートは確認して取ってきたんだけど。」

「このジーンズでいいよ。9年間、ジーンズを履いていなかったし。」
アイリスは指摘した。「それに、靴ひもの結び方も、ほとんど忘れちゃった。」特別封じ込め手順において、ヒューマノイドに許されているのはソフト・スリッパだけだった。靴ひもをなくすことで、首吊りや即席の武器にする可能性を減らしていたのだ。

「あぁ。そう、うまくいけば近い将来、実践に戻る機会があるわ。」アダムスが言った。そして、アダムスはサイト-17のカフェテリアの扉を開いた。「お先にどうぞ。」

食堂の大喧騒は、二人の女性が入ったところで静まることはなかった。アイリスの封じ込め手順の内容がアップデートされたという話はすでに広まっていたに違いない。SCPが制限区域を出歩いていることに、ぽかんと見とれているような者はいなかった。中には、そのグレーのスカート・スーツを着た、際立って魅力的な女性に視線が釘付けになっている者も混じっていた。だが一部が覗き込もうとしているのは、彼女だったのかもしれない。Tシャツ、ジーンズ姿の彼女だって、まずまず魅力的だった。

ただ見られているだけ、ということに彼女はホッとした。武装エージェントに脅迫されて、武器を持ち寄られるかもしれないなど、考えるまでもなかったのだった。

アダムスは雨のような凝視をガン無視して堂々とカウンターまで歩き、プラスチックのトレイを二つ取って、片方はアイリスに渡した。「やあ、フレイムス。」彼女は髭を蓄えた、白いシェフ姿の男に言った。「デンバー・オムレツ・スペシャルを。」そして、アダムスはアイリスをちらと見た。「何がいい?買うよ。」

「あっ。うーん。」アイリスは、少しの瞬間パニックになった。朝食を何にしようかなんて、もう何年も、決める必要はなかったのだ。
長年にわたって、あの独房に届けられた多種多様な給食を思い返しながら、一番よかったと思ったものにしようということで落ち着いた。「ベーグル、クリームチーズ、あと、フルーツサラダでお願いします。」

「おお、そうか。ブレックファースト・メニュー12だな。」髭の男は言った。「じゃあ、僕はいらないなあ。だって、コンチネンタル・ブレックファーストなら、あのバーで取ってくればいい。」

「え……えぇ……。ごめんなさい。」アイリスはモゴモゴと言った。

「いいんだ。」髭の男は明るく笑った。「僕のカフェテリアは初めてだな?ミス・トンプソン?」

「……そ、そうです。」アイリスは神経質に言った。

「わけもないさ。また今度来てくれよな。ディナーの時に来たなら、特製のチリ・……」

「……それね、SCP-666-1/2の怒りで苦しみたくないなら食べないほうがいい……。」アダムスが口を挟んだ。

「……なにそれ、そんなの聞いたことないです……」アイリスは深刻な顔をした。「そいつは、どこの封じ込め・ブロックに収容されているんですか?」

アダムスとフレイムスは大笑いをした。


「わかりました。それでSCP-666½-Jっていうのは……消化器官が大変なことになっている話を言っていて……」アイリスは言った。"SCP-006-Jはめちゃくちゃ大きい虫、あとSCP-095-JはComic Sans体のことなんですね。ほかに、恥ずかしい思いをもうしないように、覚えておかないとならない馬鹿なジョークのネタはあります?」

「そうね、そのくらい。」アダムスが答えた。「前、機動部隊にいた時にそういうネタを把握していなかったってことに驚いたわ。」

「私はギークとたむろしていましたから。PortalとかHalf-Lifeのジョークぐらいしかか聞きませんでした。『SCP-003-ラムダは異常な特製を持つゲームです。それは決して完成することがありません。』的な。」

「へえ。私たちほどの集団になると、中には、そんなクリークやサークルがあるはずね。ここまで大きい組織だと、そういうことは回避できない。」

アイリスはナイフで、焼きたてのベーグルにクリームチーズをなすりつけた。「そう思いますよ。」

アダムスは微笑んだ。「そう思うんだ?じゃあ、あなたも財団のメンバーってわけ?」

「いつそんなコト言いました?」

「たった今。だって、さっき”私たちの”組織って言ったのに、反対しなかったじゃん。」

「えー、でも私はそんな揚げ足取りのシャーロックタイプじゃないですよ。たかだか一単語で、推理をするなんて、普通できるコトではないです。」

「でも、スタッフの内輪ネタに興味津々だったでしょ。」アダムスが指摘した。「つまりそれは、貴方には我々の文化の一部に関心があるという事をし示唆している。」

「なによ、ナニが言いたいってわけ?」アイリスは、無傷のベーグルに牙を剥いた。

「なにも。ただ、私が身代わりになって撃たれなければならない相手って、どんな人なのか知りたかっただけ。」アダムスはフォーク一杯のオムレツを頬張って、考えに更けた。

アイリスは、フルーツサラダを齧った。

沈黙は続いた。

「でさ、そろそろ私に『それで?』とか『じゃあ貴方の考えはなんですか?』って聞くんじゃないの?」アダムスは穏やかに促した。

「なに、この会話って台本でもあるの?」アイリスは言い返した。

「貴方の封じ込めファイルには、イヤミとか書いてなかったわ。」

「わかりました、そうなら、イヤミは言いませんよ。」アイリスはカンタロープをフォークで突き刺した。「あなたが、あなたの仕事をしている限り、私はあんたがどう思うなんか気にしませんから。あなたは、私の”おもり”で、友人ではありません。」

「あーあ。」アダムスはフォークを大体アイリス側に振った。「私はあなたのトモダチじゃあないとして、誰かトモダチいるの?」

(友達はみんな死んだ。彼に殺された。)

アイリスはフルーツサラダを見下ろした。赤黒いブドウが、アイリスを見返していた。

「彼の事そんなに恐い?」アダムスの問う声には、糾弾するような様子は感じられなかった。無垢な好奇心と興味によるものだった。

アイリスは目を蓋いだ。「彼はまるで……あなたはサメの目を見た事がありますか?」

「一度もサメなんて見た事ない。現実ではね。」アダムスは言った。

「私も見た事ないですけど、でも……アベルの目を見たとき……サメが人間なら、こんな目なんだろうなあって、そんな感じの目をしていました……何億もの人を殺したくてたまらない、そういう目、ここから地平線まで屍体を撒き散らした光景を見たい、て思っているみたいな。」

「わかる、だから怖いの──」

「あなたにはわからない。」アイリスは遮った。「アベルが私を殺すかもしれないって事が怖かったんじゃないんです。私を生かしておいたのは、私がそんな光景を見る事になるから、なのかもしれない、というのが恐いんです。」

アイリスはフルーツサラダを押しのけた。もう、お腹は減っていなかった。

一方、アダムスは綺麗に食事を浚いあげていた。紙ナプキンを折って、トレイに掛けて、薄っぺらなプラスチックの椅子に凭れ掛かると、唇に指先を軽く打ち付けた。「どう、サイトの外に出てみない?」彼女は尋ねた。

アイリスは笑った。そして笑うのをやめた。「まって、本気なの?」

「クラス4級特権は、限定的にサイト外の遠足を認めている。ただし、財団の保安要員を連れて行かないとダメだけど。偶然、私は財団の保安要員に数えられるからさ。」アダムスは言った。「もっと、ちやほやされなきゃ。クラス4級特権を持っているSkipなんて多くないんだから。」

「どうかしら……」

「ほら!」アダムスは言った。「面白いだろうしさ。服を買いに行ってもいいし、はしゃいでもいいし、宝石を冷やかしてもいいし、人気のドリンクを飲んでもいいし、男の子の噂話をしたり、私は実はあなたのトモダチだと嘘をついて、ただのボディーガードだってことを隠してもいいんだ。」

「……わかった。」アイリスは言った。「でも、『男の子の噂話をする』ってのは無しで。」


「で……」アダムスが言った。「なんかやりたいことある?」

彼女は合間に服を着替えていた。黒のジーンズを穿き、ティファニーのランプシェードのように見える袖無しのトップを着て、危険な迄にかかとの高い、黒色のベルベットの靴を履いていた。そんな服を着て、駐車場に停め青色のスポーツカーに堂々と乗り込んで出かけていく年上の女性の姿が、アイリスには羨ましかった。

「全然ないです。単純にあなたに付いていくつもりでした。」

「そう、じゃあ真っ先に、服を買わなくっちゃ。財団はユニフォームを準備してくれるけど、女の子はデジカメと戦術装備ばっかり着ていることなんてできないしね。そのあと、アップタウンの凄くいいワイン・バーでディナーを取りましょう。ワインは好き?」

「実は、知らないんです。」アイリスはしぶしぶ言った。「アルコールなんて一滴も飲んだことがありません。」

アダムスはサングラスから意味ありげな眼差しをアイリスに向けた。

「財団に雇われた時は13才だし、Ω-7がシャットダウンされたのは15才の時で、そこから9年間独房暮らしをしましたから。本当にアルコールなんて出る幕がなかったんです。」

「じゃあ、21回目の誕生日はしていないんだ?」アダムスが尋ねた。

「うーん。ない?」

おもむろに、アダムスの唇に邪悪な笑みが広がっていった。「今夜どうなるか、良くわかった。」


「そんなの買えませんてば!」アイリスは言った。

「いいじゃん。目を引き立たせてくれるよ。」

「無理です。」アイリスは腹を立てていった。アダムスはため息をついて、ベビーブルーのホルターネックをラックに戻した。

3店目にハシゴをしていた。積み重なった袋の山の量は、率直に言って、気が触れていた。アイリスには、一体どうやって、この袋をアダムスの車の中に詰め込むのか全然見当がつかなった。
問題はもう一つあった。

「どこに仕舞うつもりなんです、これ?クローゼットが絶対足りなくなってしまうと思うですけど。」

「クローゼットなんてもらえるよ。宿舎がアップグレードされるようになっているから。」

「クラス4級特権?」

「そ。それに、『良い娘』にしていたら、ご褒美がある。」アダムスはカーディガンのラックを引っ掻き回していた。「でさ、私たち、さっきからやっていることが全部、間違っているね。だって、さっきから買ってる服、全部『隣のお姉さん』みたいなルックスじゃん。ぜったい、『イケイケ』な服を着こなせるよ、賭けてもいい。角縁のメガネとかさ、ニットのビーニーとか、タータンチェックの……」

「私はメガネいらないですけど。」

「私だって必要じゃないけど、めっちゃよく見えるようになりたいって理由じゃない。」アダムスは白色のカーディガンをラックから引っ張ってきて、アイリスの前に掲げた。アイリスは眉をひそめて、頭を振ってラックに戻した。「ここでは本当に気に入ったのは見つけられなかったし、別のところ行かない?」

「いいですよ。次はどこです?」

「そうね、もう1ヶ所、百貨店によれるけど、カジュアル・ウェアはもう十分でしょ。」アダムスはニヤリとした。「次はスーツを買う時間にしましょう。」


「なんかおかしくないですか?」アイリスが言った。

「ワルみたいな格好だね。」アダムスが言う。

「なんでポケットが全部縫い閉じられているんですか?」アイリスは困惑しながら、ジャケットのポケットを指でつついた。

「女性のファッションはそうすると台無しになるから。」アダムスが言った。「一分くれたら、カミソリの刃でポケットを作ってあげられるけど、ハンカチ以上のものは入れないことね。シルエットが崩れちゃうし……あ、最悪、思い出した。財布。財布買わなくっちゃ。あと靴も。またすぐに合わせることにして……。」

アイリスは涙ぐんだ。モールの中に8時もいて、何十着も試着しながら、アダムスの決して終わらない批評とファッションに関する意見を辛抱強く聞かなければならない。若い方の女性はくたくたになっていた。休憩したのは、カフェテリアで大急ぎでランチを済ませた時だけだった。その後、すぐに買い物に向かった。もうアイリスは、ベッドの上に崩れ落ちて仮眠を取ること以外の他に何も望まない。

一方、アダムスは望むなら何日もこれを続けられそうな様子だった。その女は機械だった。

アイリスは、アダムスが未来のファッションに挑戦することについて延々と話しているのを無視しながら、よく見慣れたありきたりのファッションを見ていた。アイリスは咳払いをした。「ねえ、アダムス?」

「アンドレアって呼んでよ。」年上の女性が言った。「どうしたの?」

手は大荷物で一杯だったから、アイリスは顎先でジェスチャーして、その店を示した。

アダムスは微笑んだ。「あー。なるほど。見にいこっか。」


"Welcome to Camera Shack," the bored-looking teenager behind the counter said. "Can I help you with anything?"

"Yeah," Iris said. She ruthlessly dumped her double-armful of clothing into Adams' arms. "Where's your Polaroid Film?"

"Polaroid?" the pimply-faced teen said dubiously.

"Yeah," Iris said. "I need some film for a One Step 600."

"Shit. I don't think we've carried that in years. Hang on, let me get my manager." He climbed down off his stool and opened up the door to the back room. "Hey, Greg!" he shouted.

"Yeah?" a voice called back.

"Got a lady out here asking about Polaroid film."

"Hang on." There was a shuffling sound, and then the clink of tools, and then an older man in a plaid shirt with an impressively large beard came out of the back room. "Polaroid, huh? You and me both, kid," the man said sympathetically. "What model?"

"One Step 600," Iris said. "G1."

"Ooh wow. That one's a classic," the older man said. "Yeah, we haven't carried 600 series film since Polaroid went out of business in 2008."

"Oh," Iris said in a small voice.

"There's this company, calls itself Impossible, bought out the machinery and manufactures the film under a new label. You could try them."

"Could you put in an order for me, then?"

"I could. But to be honest, it would be easier for you just to order it online. It would arrive at about the same time, and you could probably get it for cheaper," the older man said.

"Oh. Thank you."

"Hey, no problem." The older man gave her a friendly smile. "Just glad to see someone out there still appreciates the classics, you know?"

"Thanks," Iris said.


Adams waited until they were in the car before asking the question that was on both their minds: "Is this going to be a problem?"

"I don't know," Iris admitted. "I tried off-brand film once, and it didn't work as well as the real stuff. But it could have been a quality-of-manufacture issue." She gazed quietly out the window, her contemplation only slightly ruined by the gigantic pile of clothes and boxes stuffed into the back seat of the tiny blue sports car.

"You know, I never did get a clear story about your abilities," Adams said. "Does the type of camera matter?"

"I'm not sure," Iris said. "With my old camera, I get full manipulation of the scene. Real-time window. Other cameras… it depends on a lot of things. Film quality, sharpness of picture, development time… Other Polaroids worked best. One theory was that the sooner the negatives get printed, the better the fidelity."

"Hm. So one reason why the Polaroid works so well might not be the camera itself, but the speed at which it develops the photos?" Adams said thoughtfully.

"That's one theory. We never really tested it, though," Iris said.

Adams immediately pulled a U-turn across three lanes of traffic, prompting a round of loud honking from irate drivers.

"What the fuck!?" Iris shouted.

"We're going back to the mall," Adams said, her jaw set with determination.


"Hello!" the chipper young woman in the khakis and blue polo shirt said. "Welcome to B—"

"I need to buy a tablet and a smart phone," Adams said forcefully.

"Uh… okay," the Best Buy employee stammered. "Which bran—"

"I don't care." Adams took off her sunglasses and fixed the hapless employee with an intense stare. "Just show me the ones with the most megapixels."


"We're gonna get in trouble," Iris groaned.

"We can't get in trouble. This is what they're asking you to do, right?" Adams placed the empty smart phone box on the roof of her car, next to the box from the tablet computer.

"They want me on a Mobile Task Force, yeah," Iris pointed out. "But it hasn't even been activated yet!"

"Call it a training exercise, then." Adams stepped away from the car and glanced up and down the beach. At this time of year, the beach was nearly empty of tourists. "All right," she said. "Give it a shot."

"How!? I don't know where the shutter button is! There's all sorts of… little pictures and stuff!"

"Oh, for crying out loud… I keep forgetting you've never seen a smart phone before. Press that. Then press this. To take a picture, touch this thing here. Get it?"

"All right," Iris muttered. "Here goes."

She held up the tablet computer in front of her eyes and tapped the part of the screen Adams had indicated. There was a flash of blue light, painfully bright in the dimming orange sunset.

A moment later, an image of the two empty cardboard boxes sitting on the roof of Adams' car appeared on the screen.

"Okay," Iris said dubiously. "What now?"

"Well, give it a try. Do your thing," Adams said.

Iris swallowed hard. She timidly placed her hand upon the smooth, cool glass. She flinched. "Feels weird."

"Does it hurt?"

"Not exactly. More like… trying to push my hand through tightly-packed wet sand." Iris took a deep breath and pushed a bit harder. Her fingertips sank into the glass like still water. At the same time, a ghostly image of a hand appeared in the air in front of Adams' car and pushed against the two empty boxes.

They tipped over onto their sides.

"Nice work," Adams said admiringly. "That's gonna come in handy."

"I'm out of practice. And this thing doesn't feel right." Iris frowned. Her fingertips were a bit numb. Rubbing her hands together helped. "With my old camera, I could have picked up one of those boxes and stacked them on top of the other."

"Well, keep practicing," Adams said. "If you can pull it off with a digital, you won't be limited by the amount of film you're carrying."

"Yeah." Iris wiped her fingers on the hem of her T-shirt. "I think there might be a knack to it that I just don't get yet."

"Well, if all else fails, you've at least got a neat little toy to play around with," Adams said.

"I'm not sure what I'd ever use it for, but thanks," Iris said.

"You say that now, but wait until I show you Youtube."

"Youtube? That stupid little site with the home videos?"

"Oh man… you have no idea." Adams grinned.

They threw the boxes into the trash and got back into the car.

"Most people, when they find out about my powers, start talking about ways I could use them to kill people," Iris said.

"Your psych profile says that's a bad subject to bring up with you, so I didn't." Adams checked her rear-view mirrors and pulled out of the parking space.

"Oh." Iris looked out the car window as they headed down the coast highway. "Yeah, they tried to make me do it, but I refused. Locked myself in my quarters. They threatened to drag me out of my room, but the Omega-7 guys wouldn't let them."

"Your Mobile Task Force got into a fight with site security?"

"Oh yeah," Iris said. A fond, happy smile crossed her face, the first peaceful expression Adams had seen all day. "They set up a barricade in the hallway outside my room. Oversight threatened to demote them all to D-Class. Adrian told them to suck his ass."

"Adrian?" Adams' brow furrowed.

"Adrian Andrews, yeah," Iris said. "We called him 'A.A.' He was kind of like a big brother to me. He and Beats."

"Beats… ?"

"Beatrix Maddox. His fiance." Iris flinched as she remembered how that love story had ended. She soldiered on. "She died. He died too. I can't remember how. A lot of us don't remember the details about things that happened back then. Some kind of CK-Class Restructuring. But when I think about it, I feel sick and sad, so I'm sure it was horrible…"

Something caught Iris' eye.

Adams was gripping the wheel tightly. Her knuckles were actually turning white. The expression on the older woman's face was blank and still. Empty, even.

"… are you okay?" Iris asked.

"Hm?" Adams replied. "Yeah, I'm fine." Her voice was completely calm and collected as she released the steering wheel from its death grip. "Well, we're here," she said cheerfully. "We'd better get inside, and then you can get changed."

"Why the hell would I want to get changed?" Iris asked.

"What, you seriously want to go clubbing in jeans and a t-shirt?"

"Clubbing…" Iris was perplexed. Then she got concerned. Then she saw the beach house.

"Adams?" she asked. "Where exactly are we?"


"We're definitely going to get into trouble now!" Iris groaned. "This has to break some kind of regulation. Misuse of Foundation Resources, maybe…"

"If an agent comes by needing to hide, he can duck behind your shopping," Adams said primly. "Besides, I don't think he'd complain overmuch about having to lay low in a safehouse with a pair of pretty ladies."

"You're a bad influence," Iris moaned. "You're going to get me demoted before I even join the teams. Aren't you supposed to be protecting me?"

"From bullets, not from bad decisions. Shower is upstairs. We have one hour until our dinner reservation." She pulled her smart phone from her pocket and began to dial.

Iris shook her head and marched upstairs, grumbling annoyedly.

Adams walked to the window. The phone didn't even finish ringing once before it was answered. "Clef," the voice on the other end said. "Go."

"Adams here. Mission report follows: everything is fine, we're having a good time. Rest and relaxation is proceeding more or less as planned. Expect SCP-105 back in containment by tomorrow noon at latest."

"Cool," Clef said. "How's it going?"

"Like I said, it's fine," Adams said curtly. "She's fine. We're all fine. That's all."

There was a long pause on the other end of the line. "Tomorrow noon, huh? You guys having a slumber party?"

"Fuck off, sir." Adams hung up. She took a moment to vent her frustrations towards her boss with an angry groan, then dialed the next name on her list.


This is a bad idea. There's no way this can end except in tears.

So was picking up that agent's gun and shooting back. As long as you're doing stupid things, may as well go all the way.

Yeah, but this is a different kind of stupid.

Exactly. For one thing, this probably won't get you killed or kidnapped.

Depends on where Adams wants to go clubbing.

She's your security detail. I don't think she's going to take you anywhere you're likely to get shivved.

Unless this is actually a complicated decommissioning.

Are you gonna wear them or not?

Ugh. Fine.

Iris pulled on the boots and carefully got to her feet.

The girl that looked back at her through the mirror… looked like a girl who'd spent the last nine years locked up in a cell and still wasn't used to wearing civilian clothes. The high-heeled boots made her knees all wobbly. The skirt felt breezy and exposed. The scarf was uncomfortably reminiscent of a noose.

This isn't fair. I'm supposed to be all confident and sexy at the end of the dress-up montage. Pretty Woman lied to me.

She pulled the boots off and tossed them away and searched through her bags until she found the red canvas sneakers she'd insisted on buying along with the more hazardous footwear Adams had picked out for her. She traded out the skirt for her jeans.

The scarf could stay. The scarf was awesome.

Downstairs, she heard the doorbell ring.

Iris froze. Cautiously, she moved to the bedroom door and eased it open, just a bit.

She could hear the front door open. "Hey!" Adams said. "You made it!"

"Yup!" an unfamiliar female voice answered. "We're the only ones who could, though. The rest of us are swamped."

"It was short notice. Not too surprised. Iris is getting dressed, but she should be down in a few minutes."

Iris sighed, relieved. She opened the door and walked downstairs.

There were two unfamiliar women in the living room. One of them was taller and plump in a motherly kind of way. She dressed like it too, wearing comfy-looking jeans and a light blue blouse with ruffles. The other one had glasses, short wavy brown hair, and wore a sweater vest over a white blouse and dark brown slacks.

"Cool," Adams said. "She's here. Iris? This is Blaire Roth and Chelsea Elliott. Friends of mine."

"Hi," the shorter woman (Chelsea) said, waving shyly. She had a friendly, if timid smile, and her oval glasses perched delicately on the end of her prominent nose.

"Good to meet you," the older woman (Blaire) said. She gave Iris a friendly hug, which was oddly reassuring.

"Awesome. Everyone's friends. That'll make it easier to celebrate," Adams said.

"… celebrate what?"

"Your twenty-first birthday, of course!" Adams said. "It's a few years late, but every girl deserves to have one!"

A moment of silence as three of the women in the room digested this new piece of information.

"… bar crawl?" Blaire asked with some trepidation.

"Bar crawl," Adams confirmed.

Iris turned pale.


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