SCP-1155-RU-Jに関する実験記録
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20██/██/██
新たに搬入されたSCPの収容手続を確立するため、以下の通り実験を行った。実験担当者は、Dr.ライタッカーおよびDr.アメリャエフ。

18:49
実験担当者: Dr.ライタッカー
実施事項: SCP-1155を実験室に隔離し、強化ガラス越しに観察を行う。
実験経過: SCP-1155の各個体は寄り集まって相談を開始。群れの中の1体が他の個体を指揮し、担当任務の割り振りを始める。5分後、SCP-1155は集団で正面ドアに攻撃を行ったものの、ドアに損傷を与えることはできず、逆に10体の個体が活動停止状態に陥った。残りの個体は部屋の中央に集まってしばらく動きを見せずにいたが、やがて中型と大型の個体が交尾を開始(これをインシデントA-01とする)。インシデントA-01発生から3分後には、5つの小型個体が群れに加わった。この出産に伴い、大型個体のサイズはやや縮小。注目すべきは、活動停止状態となった個体はいずれも核が露出するほどの大きな損傷を受けていたことと、それ以下の傷しか負っていない個体は死亡した仲間を食べて回復したことである。続いて行われたドアへの再度の攻撃とその失敗を経て、SCP-1155の個体数は7体に減少。再度交尾と出産のプロセスが繰り返され、3体の小型個体が補充されたが、大型個体はそのサイズを中型個体と同程度にまで縮めるに至り、その後SCP-1155の攻撃行動は停止した。
結論: 驚異的な速度での繁殖が可能だが、有機物質の消費を伴うらしい。どうやら「女王」のサイズが繁殖能力の限界となるようだ。実に興味深い。生殖機能を持っている中型と大型の個体は、実験で消費するわけにはいかないな。 - Dr.ライタッカー

19:37
実験担当者: Dr.ライタッカー
実施事項: 沈静状態にあるSCP-1155をDクラス職員に食べさせる。
実験経過: D-6493を実験室に入室させ、小型個体の1つを食べるように指示。D-6493は笑って承諾し、3つの小型個体を手に取って食したが、その5秒後に突然床に倒れ込み、激しく手足をばたつかせ、叫び声を上げながらのたうち回った。15秒後、D-6493の体を内側から食い破って2体の小型個体が出現。体外に脱出した2体は、即座に群れに合流した。
結論: 食用には適さず。次の実験に進む。 - Dr.ライタッカー

19:54
実験担当者: Dr.ライタッカー
実施事項: 小型個体1体を捕獲してキッチンに運び、沸騰した湯を満たした深鍋に投入する。
実験経過: 鍋に投入された個体は繰り返し脱出を試みたが、鍋の縁には届かず、5分後には水面に浮かんだまま活動が見られなくなった。
結論: 死んだのか? まだ生きてるのか? これじゃわからんじゃないか、[禁止用語編集済]! - Dr.ライタッカー

20:00
実験担当者: Dr.ライタッカー
実施事項: 調理した個体をD-6494に食べさせる。
実験経過: 特に何も起こらず。D-6494は「変わった酸味」がして美味であると感想を述べた。
結論: 食べられるのか? 様子を見てみよう。
20:48
D-6494が自室で死亡していることが確認された。解剖の結果、死因は大動脈の閉塞と判明。切開された大動脈からはペリメニの生地の破片が発見された。
メモ: やはり食用には適さず。調理済みであるか否かは問わない。 - Dr.ライタッカー

20:17
実験担当者: Dr.アメリャエフ
実施事項: 小麦粉を材料とする他の食品(パン、ヴァレーヌィク1、チェブレキ2)に対するSCP-1155の反応を観察する。
実験経過: パンに対しては特筆すべき反応は見られず。SCP-1155は通常はパンを無視し、繁殖や再生に必要な場合は摂食した。一方ヴァレーヌィクに対しては、SCP-1155は即座に攻撃行動を取ったものの、破壊したヴァレーヌィクの残骸を摂食しようとはしなかった。チェブレキに対してはSCP-1155-1とSCP-1155-2は警戒を示したが、小型の個体は逆に友好的な態度を取り、チェブレキが回収される際にはそれを守ろうとさえした。
結論: 対象を識別し、敵か味方か判断することができるようだ。なるほど、これは面白いな。 - Dr.アメリャエフ

20:18
実験担当者: Dr.ライタッカー
実施事項: 次の実験の準備をしていた調理担当者が手を滑らせたため、1体の小型個体が小麦粉をかぶることになった。
実験経過: 小麦粉をかぶった個体は動きを止め、外部からの刺激にも反応しなくなった。この個体は3時間後に活動を再開して暴れ始め、調理済みの料理6食分を汚損したのち、その場で火炎放射器によって焼却処分された。
結論: 収容の方法は決まりだな。もう少しこいつらを増やしてから、報告書の作成に取りかかろう。 - Dr.ライタッカー

20:56
実験担当者: Dr.アメリャエフ
実施事項: SCP-1155を人工的に複製する。
実験経過: SCP-1155の核を取り出し、SCP-███を用いて複製。これをデュラム小麦で作成した「体」に埋め込み、新たなSCP-1155を作り出した。しかし、この人工個体はごく低い活動能力しか持たず、攻撃性を示すこともなく、安全に食べることが可能であった。
結論: 核以外にも何か関係しているようだ。 - Dr.アメリャエフ
ミトコンドリア、色素体……うん、おそらく……色素体やミトコンドリアのような……核以外にも遺伝情報が……そうか……。 - Dr.ライタッカー

21:48
実験担当者: Dr.ライタッカー
実施事項: D-7238にウォッカ4本を飲ませ、SCP-1155-2の破壊を指示する。
実験経過: 実験室に入室したD-7238がSCP-1155-2に接近すると、予想通り群れは即座にその意図に気づき、SCP-1155-2の命令一下、D-7238に襲いかかって捕食を開始した。5分後、SCP-1155-1を除く全個体が不自然な振る舞いを見せ始め、統率の取れていない行動で実験室から脱出しようとしている様子が確認される。1時間半後、D-7238の体は完全に食べ尽くされ、SCP-1155の個体数は10倍に増加した。
結論: 酔っ払っているな。現在の個体数は69体。実験用の数は十分確保できたと言っていいだろう。36体はよそに移して、新しい収容プロトコルの適用開始だ。 - Dr.ライタッカー

22:01
実験担当者: Dr.アメリャエフ
実施事項: SCP-1155との意思疎通を試みる。
実験経過: ██████製のPC(キーボード接続済み)を実験室に設置。45分に渡って観察を続けたものの、PCに興味を示した個体は存在しなかった。SCP-1155はコンピュータに関する知識を持っておらず、家具などと誤解しているものと思われる。
**結論:* 人間相手のようにはいかないか。これではPCのかわりにタンスを入れても同じだろうな。 - Dr.アメリャエフ

20██/██/██、SCP-1155の本格収容開始に伴い、実験の一時中止が決定。

20██/██/██、実験の再開が決定。Dr.ライタッカーもしくはDr.アメリャエフの許可を得た研究者であれば、誰でもSCP-1155を用いた実験を行うことが可能となる。

11:58
実験担当者: Dr.ザーグ
実施事項: SCP-1155との意思疎通を試みる。
実験経過: 防弾ガラスによって隔離したSCP-1155に対し、60分に渡って呼びかけを続けたものの、返答は得られなかった。SCP-1155はガラスを破壊しようと攻撃を繰り返していたが、15分が経過した時点で一旦攻撃を中止し、仲間同士で相談を開始。その後の45分の間も、ガラスへの攻撃は断続的に続けられた。
結論: 今後も継続して意思疎通を試みる必要がある。 - Dr.ザーグ

14:08
実験担当者: Dr.カドモン、ゼーヴィス下級研究員
実施事項: 通常のペリメニとSCP-1155の関係性を調査する。
実験経過: SCP-1155の5個体を防弾ガラスによって隔離。Dr.カドモンは███ ████████製のペリメニを用意するよう求め、5分後にゼーヴィス研究員が同ペリメニ1包装分を持参した。続くDr.カドモンの指示に従い、ゼーヴィス研究員はガラスに近寄ってペリメニの包装をSCP-1155に示したが、反応は得られず。さらにゼーヴィス研究員は、包装から取り出したペリメリ1個をガラスの前で振ってみせたが、やはりSCP-1155は一切の反応を示さなかった。
結論: 通常のペリメニとSCP-1155の関係性は不明。さらなる調査を要する。 - Dr.カドモン

14:20
実験担当者: Dr.カドモン、ゼーヴィス下級研究員
実施事項: 通常のペリメニとSCP-1155の関係性を調査する。
実験経過: Dr.カドモンの指示に従い、ゼーヴィス研究員が調理済みのペリメニ(直前の実験で使用したもの)を皿に載せ、さらに防弾ガラスの前にテーブルと椅子を設置。次にDr.カドモンは、ゼーヴィス研究員にテーブルに着くよう指示し、SCP-1155に見せるようにゆっくりとペリメニを食べることを求めた。SCP-1155はこれに反応を示し、全個体が円状に整列して意図不明な音を発生させ始めたが、ゼーヴィス研究員は食事に集中していたために気付かず。実験開始から5分後、SCP-1155の全個体がそれまでにない強さで一斉に防弾ガラスを攻撃し、ガラスはこれに耐え切れず破壊された。Dr.カドモンはその場から逃げ出し、SCP-1155の脱走を防ぐために現場を隔離。取り残されて悲鳴を上げるゼーヴィス研究員をわずかな時間で食べ尽くしたSCP-1155は、皿に残されたペリメニを取り囲むと、一様に体を揺らしながら[データ削除済]を思わせる音を立て始めた。
結論: 今後、Dr.カドモンがSCP-1155関係の実験に参加することを禁止する。なぜゼーヴィスではなくDクラスを使わなかったんだ? - Dr.ライタッカー
あれは非常に重要な実験で、成功させるにはどうしてもゼーヴィス研究員の助力が必要だったんだ! 実に惜しい人物を亡くしてしまった。 - Dr.カドモン

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