実験ログ239-C
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実験239-Cは小さな(30ページ)白地の本と16色のクレヨン1パックを提供されたSCP-239により行われます。被験者は毎日その中に書く/描くことを奨励されます。エントリーは電子的に記録され、SCP-239の考え方の評価と変更を補助するために使用されることが期待されています。

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スキャン: ██年9月15日。██年9月15日に作成された。実験239-Cの表紙。被験者は自身が本と、魔法の杖と推測されるものを持っている様子を描写した。アンセルム、プレッチ両博士が両隣に立っている。芸術面の能力は平凡である; 被験者は主にピンク色のクレヨンを使用し、自身の細部は黄色(髪、杖の先端)と明るい茶色(本、杖の柄)を用いて表現している。原文の写し: 「わたしの日記」ページの上部に大きく書かれている。

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スキャン: ██年9月15日。██年9月15日に作成された。被験者は自身を長い髪で、魔法の杖を持っている様子で描写した。文章の大部分は文法的には正しいが、美的な質を欠いている。恐らくは被験者は自身の文章が文法的に正しいことを信じて/欲しているが、外見上の問題は認識していない。原文の写し: 「わたしはかみの毛を長くしたりみじかくしたりできるわ、マーリンがじゅもんを教えてくれたの! 「マーリン」とはアンセルム博士を指し、SCP-239の魔法の錯覚を維持する一環としてSCP-239との対話中この名前を使用している。

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スキャン: ██年9月15日。██年9月15日に作成された。自身が、恐らくアンセルム博士である可能性が最も高い人物から本を受け取っている様子の基本的な絵図。原文の写し: 「今日は日記をもらったの!日記のことを人だと思って書くように言われたけど、人じゃないよ。」

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スキャン: ██年9月16日。██年9月16日に作成された。自身が本の中に書き込んでいる様子を描写した。██年9月16日に行われた個人的な交流は最小限であったため、描かれた博士が誰であるかは最終的に判明しなかった。原文の写し: 「すごくいい文しょうをかけるようにべん強するの。」これはSCP-239の特性により筆記の素質の向上が行われることを示唆している可能性がある。しかしSCP-239がいつ向上を必要とするかを考えている時間枠に関する情報はない。

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スキャン: ██年9月16日。██年9月16日に作成された。魔女の基本的な絵図。原文の写し: 「マーリンはわたしに教えるためにまじょを連れてきていると言ったわ、すぐに来るって!」

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スキャン: ██年9月17日。██年9月17日に作成された。筆記のみ。原文の写し: 「新しいまじょがきたの!かのじょはすごくて強いの。わたしのイスにまほうをかけると」被験者は’まほうをかける’という言葉を書くことに困難を示した。正確な文法に対する239の思いがどう働くかに関する理論の結果は不明である。文章は次のページに続く。

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スキャン: ██年9月17日。██年9月17日に作成された。自身が動く椅子に座っている様子を、同じページに書かれた動かない椅子と共に描写した。'魔女'に扮したワイアット博士も描写されている。文章は前のページから続いている。原文の写し: 「そしたらイスが歩けるようになったの!」

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スキャン: ██年9月17日。██年9月17日に作成された。筆記のみ。原文の写し: 「わたしはかのじょにマーリンが教えてくれたかみの毛のじゅもんを見せたの、そしたらとくべつなクレヨンをくれたわ!」‘魔法の’黒色のクレヨンは、SCP-239の自身の芸術的な技能への思いの影響をテストする実験の一環として与えられた。

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スキャン: ██年9月17日。██年9月17日に作成された。提供されたクレヨンと '魔法の'黒色のクレヨンを使用した自画像。以前の絵図よりも質が大幅に向上している。これはクレヨンが魔法のものであるというSCP-239の思い、或いはより高い質の絵を描くことへのSCP-239の欲求によるものの可能性がある。

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スキャン: ██年9月21日。██年9月18日に作成された。筆記のみ。原文の写し: 「かのじょに日記をみせたら、かのじょは、それはわたしからしか見えないあなたの顔よ、と言ったわ。」裏側のページの自画像により背後にシルエットがスキャンされている。

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スキャン: ██年9月21日。██年9月18日に作成された。筆記のみ。原文の写し: 「みんなかのじょが帰らなくちゃいけないと言ったけど、わたしは帰ってほしくない。帰ってほしくない帰ってほしくないいやだ。」

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スキャン: ██年9月21日。██年9月19日に作成された。筆記のみ。原文の写し: 「かのじょは帰らなくちゃだめだって。マーリンはかのじょは姉妹に会いに行くんだよって言ってたけど、わたしは今さみしい、かのじょに会いたい。」実験239-Cを不注意に実行不可能にしたことを受けて、██年9月18日にワイアット博士は任務から除外されました。

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スキャン: ██年9月21日。██年9月19日に作成された。過剰に長い髪と魔法の杖を持ったワイアット博士を描写した。原文の写し: 「かのじょは帰ってきた!マーリンはびっくりすると思うわ。」██年9月19日 午後1時52分、ワイアット博士はSCP-239-C収容エリア内に再出現した。ワイアット博士は自身を魔女と信じ、SCP-239が「強力な魔女」ができるべきであると考えるものに相当する能力を示した。 SCP-239の意識がある間に対象の面前からワイアット博士を移動させることは危険であると判断された。

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スキャン: ██年9月21日。██年9月19日に作成された。アンセルム、ワイアット両博士の隣に自身を描写した。原文の写し: 「かのじょはわたしにもっとじゅもんを教えてくれるって!マーリンはあしたまでまってと言ったわ。」SCP-239がワイアット博士を間接的に利用して、自身に設定された制限された魔法の能力の思い込みを無視してしまう危険性により、即座の介入が余儀なくされた。SCP-239が眠ると即座にワイアット博士は対象の面前から移動された。SCP-239はその後起こされ、ワイアット博士がSCP-239の力を盗もうとした‘邪悪な魔女’であると説得することに成功した。ワイアット博士はその後終了された。スキャンされたページの背後のシルエットは未確認であり、本の中には見当たらない。


実験239-Cは██年9月21日に正常に回復しました。以降の実験は医学的な昏睡の誘発の適用により中止されました。SCP-239の意識が戻った場合、実験239-Cは継続、もしくは破棄されます。プロジェクトは██年10月3日現在の時点で保留されています。
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