実験ログ778
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SCP-778探索の記録。

実験 1
3名のエージェントが双方向無線機と通常の日帰りハイキング用物資を与えられ、SCP-778の遊歩道に沿って終点まで進むよう指示された。
結果: 滝の音は聞かれなかった。遊歩道は7.6キロメートルで終わり、終点はその距離の移動では到達し得ない位置だった。遊歩道についての異常は報告されなかった。

実験 2
3名のエージェントが双方向無線機と通常の日帰りハイキング用物資を与えられ、SCP-778の遊歩道に沿って終点まで進むよう指示された。
結果: 滝の音が聞かれた。遊歩道は途切れなかった。12キロメートル進んだ後、エージェントたちは帰投を許可された。同じ場所にたどり着いたにも関わらず、復路の遊歩道は往路と異なると報告され、また往路も復路も上り坂であった。

実験 3
GPS追跡装置を装備した3名のエージェントがSCP-778の遊歩道に沿って終点まで進むよう指示された。
結果: 装置は公園内での不整合な、時折通常よりも速い移動や遅い移動を記録した。エージェントたちは異常のないことを報告し、通常のペースで移動し、入り口から約20キロメートル離れた場所へ移動したことを報告した。滝の音についても報告された。

実験 4
3名のエージェントが実験3でのSCP-778の終点へと派遣され、その位置から以前の開始点まで進むよう指示された。
結果: 一帯は完全に植生に覆われていた。遊歩道は発見されなかった。

実験 5
3名のエージェントが双方向無線機と通常の日帰りハイキング用物資を与えられ、SCP-778の遊歩道に沿って滝の音が聞こえるまで進み、滝の音が聞こえ次第遊歩道を外れて音の発生源を発見するまで進むよう指示された。
結果: 滝の音が4.2キロメートル地点で確認された。大きな藪や木に遮られ、移動は極めて困難であった。エージェントたちは植生の切断のためにナイフの使用を継続し、[データ削除済]に類似するいくつかの大きな足跡を発見した。離れた位置での植生の大きな動きが確認され、[データ削除済]によるものであると推測されたため、エージェントたちは速やかに遊歩道へ引き返し、無事に出発点まで帰還した。

実験 6
3名のエージェントが1泊用の物資を支給され、セミオートマチック武器を装備し、SCP-778の遊歩道に沿って滝の音が聞こえるまで進み、滝の音が聞こえ次第遊歩道を外れて音の発生源を発見するまで進むよう指示された。
結果: 滝の音が15.9キロメートル地点で確認された。夜間に雲量が多くなり、探索や聴覚による探知が困難となり、部隊はやがて音の発生源も遊歩道も見失った。
最後の無線通信によると、無線が切られるまで彼らは夜に備えて不詳の空き地で野営を行おうとしており、その場所は「何かの畑の端」であると言及されていた。それ以降無線が再び繋がることはなかった。
基地の通信士が狼のような遠吠えが離れた位置から聞こえていたことを報告しているものの、狼は当該地区には生息しておらず、また遠吠えについては通信でも言及されておらず、おそらく気づかれていないと思われた。部隊を回収する全ての試みは失敗に終わった。

注記: 状況が変わるまで、全てのSCP-778の遊歩道から外れた探索は、同様の事態が発生して必要以上の人員が失われることを避けるため、クラス-D職員ないしは単独のエージェントのみによって行うことを推奨する。

実験 7
1名のエージェントが双方向無線機、通常の日帰りハイキング用物資、そして無線送信ヘルメットマウントカメラを支給され、SCP-778の遊歩道に沿って滝の音が聞こえるまで進み、滝の音が聞こえ次第遊歩道を外れて音の発生源を発見するまで進むよう指示された。この日は濃霧のために約30メートルの視界しか確保できなかったことを注記する。
結果: 滝の音は確認されなかった。エージェントは、遊歩道が上りの急勾配であり、岩の多い高山性の草地、そして視界が悪いことを報告した。更に進むよう指示された。エージェントは登攀をし始め、困惑し反応に乏しくなり、遊歩道が『どこまでもどこまでも登っていく』と報告した。通信が途絶した。

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