全ての研究者へ向けての注意:
全ての記録に貴方の名前を記録してください。日付とアイテムがいくつ"改造"されたかも記録してください。
実験者は"出力"された全てのものについて責任を負います。実験によって死傷事件が引き起こされたならば、実験者は管理審査および懲戒処分の対象になります。
生体実験は無期限停止されています。いかなる生体実験もO5による認可が必要です。
実験ログ形式:
全ての実験は以下の形式に則って報告の事。
実験者:
日付:
品目:
入力:
設定:
出力:
テスト 11828-U5: SCP-914の性質及び構造の調査
O5の承認を受け、SCP-914の"出力"部から歯車を一つ取り除く。どのベルトも緩めることなくどの部分も傷つけることがないような場所を選出し、歯車の元の配置は慎重に記録。"入力"ブースに鉄の箱を入れた後、実験エリアは完全に清掃され封印されました。SCP-914の元へ D-00104を送り込み、"かぎ"を回しSCP-914を稼働させるように指示。
D-00104は「ゼンマイがかからねえんだけど」と報告。主ゼンマイにかかることなく"かぎ"が空転することが観察された。
この間、SCP-914によるいかなる活動も認められなかった。
オリジナルの歯車と同じ金属(真鍮)でまったく同じコピーを作成し、取り外した場所へ組み込んだ。"入力"ブースに鉄の箱を再び入れ、"1:1"に設定しSCP-914を稼働させた。ゼンマイを巻いてから3.5秒後に、SCP-914は通常通り動き出した。"改造"が終わり、元の鉄の箱と同じ体積の鉄球が出力された。オリジナルの歯車はSCP-914に戻した。
メモ: ああ、このくそったれを修理できるってことに神に感謝しようじゃないか。……もしも俺たちが壊れてる場所を見つけることができたらの話だがな。しかし、このくそったれはもう壊れてるんだろうさ。どれだけ俺の頭を苦しめたものか知れたもんじゃないぜ……
██████████博士
実験者: ギアーズ博士
日時: 20██/█/██
品目: ギアーズ博士の懐中時計4ヶ
入力: 金メッキの懐中時計1ヶ
設定: Fine
出力: ゼンマイ仕掛けの小鳥。しっぽを押すと、コマドリの鳴き声を奏でる。
入力: 金メッキの懐中時計1ヶ
設定: Fine
出力: 玩具の列車用ゼンマイ式エンジン。
入力: 金メッキの懐中時計1ヶ
設定: Fine
出力: 小さな古時計。完全に機能する。
入力: 金メッキの懐中時計1ヶ
設定: Fine
出力: 小さな金属製のピアノの彫刻。
ギアーズ博士からの注釈: SCP-914による"改造"結果は、はなはだしくランダムであるようだ。しかしながら、元々の構成要素をいくらかは保存するようだ。今回の実験では、ゼンマイ仕掛けがそれにあたる。しかしこれは絶対の法則ではなく、高い可能性があるというにすぎない。金属棒を"改造"させたとき、内燃機関よりはシンプルな金属のオブジェが"出力"される可能性が高いだろうが、それは可能性にすぎない。
実験者: ギアーズ博士
日時: ████/██/██
品目: SCP-914に関する文書・写真・実験記録を含む全ドキュメントのコピー 3ヶ
入力: SCP-914のドキュメントのコピー 1ヶ
設定: 1:1
出力: 入力したドキュメントと同じもの。ただし時系列順に整理されていた。
入力: SCP-914のドキュメントのコピー 1ヶ
設定: Fine
出力: 400pのハードカバー。グラフ・写真・その他いかなる種類のビジュアル的なものは含まれていない。ページは黒一色に塗りつぶされたように見えるが、顕微鏡検査の結果、1ページにつきおよそ20万文字が書き込まれていることが判明した。文章は既知のいかなる文体系とも相関関係をもたず直列の文字列でもない。一つの文は、複数のページにまたがって広がる文字によって構成される。解読するためには、はなはだしく複雑な計算式が一文につき一つ必要になる。(メモ:現在までの225労働時間におよぶ作業の結果、二つの文を解読することに成功した。おそらくこの本はSCP-914の内部構造について記述してある。)
入力: SCP-914のドキュメントのコピー 1ヶ
設定: Very Fine
出力: 一枚の紙。重さは元の文書と同一。右にめくると次のページの内容が紙の上に現れ、左にめくると前のページの内容が現れる。新しい文章は含まれてはいないが、非常に保存が簡単になった。参照する時間の長さを考えなければだが。
(主任研究員████████のメモ: こいつは私たちをからかっているんじゃないか?自意識がないという証明なんて知ったことではない、こいつは私たちを嘲笑っている!)
ギアーズ博士からの注釈: "Fine"と"Coarse"の設定の意味を解釈するのは少々困難な点があるようだ。この機械には、"入力"されたものを元にして複雑化(対象の機能の追加や構成要素の接続性の増加と、これに伴ったエントロピーの減少)と単純化(機能の削除と構成物質への分離)の"改造"を行う能力があるようだ。
実験者: ギボンズ博士
日時: ██/██/████
品目: 300アメリカドル。一回の実験につき100アメリカドルを使用。
入力: 100アメリカドル
設定: Coarse
出力: 入力物とほぼ同じ質量の、インクの水たまりと少量の綿とプラスチック一山。
入力: 100アメリカドル
設定: 1:1
出力: 75ユーロ。
入力: 100アメリカドル
設定: Fine
出力: 100アメリカドルの価値を持つ、死体石鹸製品社(Soap from Corpses Products)の株券一枚。SCP-914が作為的に財団のフロント企業を選んだのか、他の基準があるのかは不明。
改訂: As in ██/██/████、死体石鹸製品社の株価が急騰し、"Fine"出力物の現在価値は$████(アメリカドル)となった。SCP-914が死体石鹸製品社の株価は上昇局面に入ると知っていてこの株券を"選んだ"のか、それともこれは純粋な運の産物なのかは調査中。
実験者: █████博士
日時: ██/█/20██
品目: パイオニア10号・11号の金属板の銅製レプリカ5枚。
入力: 各設定につき金属板1枚。
設定: Rough
出力: いくつかの銅の立方体と銅の球2個。
設定: Coarse
出力: 銅鉱石105グラムとスズの鉱石15グラム。
設定: 1:1
出力: CD数枚。検査により、ボイジャー探査機のレコード盤と同じデータ内容を含むことが判明した。
設定: Very Fine
出力: 高さ15センチの銅製ジャイロスコープ。中央の針は常に一つの方向を指し示している。;検査により、この針はジャイロスコープの位置に関わらず、太陽の方向を指すことが確認された。
実験者: ███████博士
日時: ██/█/20██
品目: 牛粗挽き肉5ポンド
入力: 牛粗挽き肉1ポンド
設定: Rough
出力: 泥状になった牛肉1ポンド。
入力: 牛粗挽き肉1ポンド
設定: Fine
出力: ミディアムに焼かれたラウンドステーキ1ポンド。
入力: 牛粗挽き肉1ポンド
設定: Fine
出力: 山積みのビーフジャーキー1ポンド。
入力: 牛粗挽き肉1ポンド
設定: Very Fine
出力: 半ポンドのウェルダンに焼かれ、わずかに肉汁がしたたるフランクステーキ2枚。
入力: 牛粗挽き肉1ポンド
設定: Very Fine
出力: [削除済]。試験体は死傷者無しで終了された。
実験者: █████博士
日時: ██/█/20██
品目: IRS(訳注: アメリカ合衆国内国歳入庁の略)納税申告用紙1040(未記入) 5枚
入力: IRS納税申告用紙1040(未記入) 1枚
設定: Rough
出力: 薄い紙の細切れ数百枚。
入力: IRS納税申告用紙1040(未記入) 1枚
設定: Coarse
出力: 強烈な臭いのする液体で湿った木のブロック1個。テストの結果、液体は紙の製造工程で用いられる種々の化学物質で構成されていることが示された。
入力: IRS納税申告用紙1040(未記入) 1枚
設定: 1:1
出力: IRS納税申告用紙4868(未記入) 1枚
入力: IRS納税申告用紙1040(未記入) 1枚
設定: Fine
出力: 余白と裏面を含む全ての空白が、以下の言語によるIRSと課税行為一般に対する呪詛で埋められた、1枚のIRS納税申告用紙1040(文章量の多い言語から先に記述)。バスク語、クウェンヤ語(後述)、シュメール語、チェロキー語、湾曲した記号で構成された記述方式を持つ正体不明の言語、古代中国語、英語(明らかに1650年~1750年頃の呪いが用いられている)。█████博士の長きに渡る研究によると、正体不明の記号言語は現行のどの他言語とも共通点を持たなかった。シュメール語の箇所には、3つの既知のどの文章にも見られない単語が含まれていた。クウェンヤ語の箇所には、「モルゴス」と呼ばれる存在によるIRSへの罵倒が散在していた。
入力: IRS納税申告用紙1040(未記入) 1枚
設定: Very Fine
出力: 年齢欄に35歳、名前欄に「ガイウス・ユリウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス」と記入され、以下全ての通貨単位がローマ数字の「デナリウス」で書かれたIRS納税申告用紙"MXL"。
実験者: クロピン博士
日時: 8/15/09
品目: HP Photosmart 3310 All-In-Oneを使用して写真用紙に印刷された、11×8.5インチのモナ・リザのコピー5枚
設定: Rough
出力: 細切れになった写真用紙一山と、いくつかのインク溜まり
設定: Coarse
出力: 8.5×11インチのプラスチックのシートと紙のシート1枚づつ、いくつかのインク溜まり
設定: 1:1
出力: 8.5×11インチのウィトルウィウス的人体図のコピー1枚
設定: Fine
出力: カンバスに描かれた8.5×11インチのモナ・リザのコピー1枚。テストの結果、近代由来の油塗料で描かれていることが判明した。
設定: Very Fine
出力: ポプラと判別された木製のパネルに描かれた、7×10インチのモナ・リザのコピー。塗料のサンプルをテストすると、塗料は蜜蝋、焼成された骨、積層ガラス、手塗りされた形跡のある鉱物顔料であることが判明した。更なるテストが示唆するところでは、これが描かれたのは16世紀初期である。出力物は現在、クロピン博士のオフィスの壁に掛けられている。
実験者: "Q"教授
日時: ██/██/20██
品目: チェスボート1組、初期配置
設定: 1:1
出力: チェスボード1組、白、キングの上のポーンをふたつ前進。
入力: board as above, with black pawn moved to legal position
設定: 1:1
出力: チェスボード1組、上記から白のクイーンをルール通り斜めに移動。
"Q"教授: ああ、914とチェスをしてみたんだ。うん、914に知覚がないであろうことは知っているよ、しかしそれではなぜ成功しているのかほとんど説明になっていない。
実験者: C███████博士
日時: ██/██/20██
品目: ルネ・マグリット作「イメージの反逆」の印刷物5枚
入力: 上記の印刷物1枚
設定: 1:1
出力: 「これはパイプです」と刻まれた、上記の印刷物に描かれているものと同じパイプのミニチュア。
入力: 上記の印刷物1枚
設定: 1:1
出力: 上記のものとほぼ同じだが、オリジナルと同じ筆跡で「これはパイプではありません」と英語で書かれた印刷物。
入力: 上記の印刷物1枚
設定: Fine
出力: ルネ・マグリット作「ふたつの神秘」の印刷物。
入力: 上記の印刷物1枚
設定: Very Fine
出力: 題名のない絵画の印刷物。後にルネ・マグリットの絵画の専門家に確認されたところ、このような絵画が描かれた記録は存在しないとのこと。絵画は「イメージの反逆」に[編集済]が描き加えられたもの。
入力: 上記の印刷物1枚
設定: Very Fine
出力: 観察者にこれはパイプであると思い込ませるミーム的効果を持つ、白紙の紙。この紙はC███████博士が口にくわえて火を付けた偶発事故により失われた。C███████博士は顔の軽い火傷の治療を受けたが、他に負傷者はいなかった。
実験者: J█████ N██████博士
日時: ██/██/20██
品目: 白パンのツナサンド5つ
入力: ツナサンド1つ
設定: Rough
出力: 小麦一山、小さな山一つのイースト、水たまり一つ、ひくひく動く血まみれの肉塊一つ(後ほど、マグロの筋肉組織であると鑑定された。)
入力: ツナサンド1つ
設定: Coarse
出力: 一切れの小さなパン、調理済みのツナ一塊。
入力: ツナサンド1つ
設定: 1:1
出力: ライ麦パンのサーモンサンド。
入力: ツナサンド1つ
設定: Fine
出力: ツナサンド一つ。後ほど判明したところでは、ツナは非常に高品質で、軽く柔らかいパンに挟まれていた。Dクラス人員による試食の結果、認知能力の劇的な向上が見られた。更なる化学検査により、ツナサンドには通常ありえない高いレベルのω-3脂肪酸とω-7脂肪酸が含まれていることが明らかになった。
入力: ツナサンド1つ
設定: Very Fine
出力: 非常に写実的なマグロ型に焼き上げられた、小さな一切れのパン。ドアが開けられると、それは即座に部屋中を"泳ぎ"始め、ドアから出ていった。対象物は行方不明になったと思われる。
実験者: ████████博士
日時: 07-01-2004
品目: 成体のSCP-939を5体。O5により実験を認可。
入力: 入力ごとにSCP-939をSCP-914内部へ設置する。
設定: Rough
出力: 骨の裂片の塊、砕かれた歯、様々な大きさから成る赤い半透明の組織片。組織片には活動を停止するまでの数時間、断続的な痙攣が見られた。得られた資料はさらなる研究のために保存。
設定: Coarse
出力: 対象は複数の生体組織塊に分解。塊は筋組織(おそらく)だけに限られず、2つの骨組織の山(この分割に何の意味があるのかは不明)、歯、皮膚、多数のコイル状に分解された合計およそ17メートルの食道組織、骨片とともに撒き散らされたおよそ15キログラムの人間の腐った肉、布の切れ端、そして所有者がD-09355であることを識別するラミネートされたぼろぼろのIDタグが含まれた。最初の試験と同様、SCP-939が活動を停止する前に数時間の痙攣が見られた。
設定: 1:1
出力: [編集済]
設定: Fine
出力: 同じSCP-939。呼吸が停止していることが認められた。被験者は、直ちに鉄筋コンクリートの封じ込め室に移され、CCTV経由でリモート観測された。駐在警備員には厳戒態勢が敷かれた。対象はすべての刺激に無反応で応え、36時間後に死亡が確認された。検屍からは死因やSCP-914に起因するいかなる解剖学的痕跡ももたらされなかった。さらなる研究のためこのまま保存。
設定: Very Fine
出力: くすぶっている白い灰の堆積物。
実験者: ██████博士
日時: ██/█/20██
品目: 欽定訳聖書の写し9冊
入力: 欽定訳聖書1冊
設定: Rough
出力: なめし革一枚、聖書の3/4程の容積を持つ木のブロック、インクで汚れたぼろきれの山、一巻の糸
入力: 欽定訳聖書1冊
設定: 1:1
出力: コーランの写し一冊
入力: 欽定訳聖書1冊
設定: 1:1
出力: 新しいパピルスに手書きで写された死海文書
入力: 欽定訳聖書1冊
設定: Fine
出力: 表紙を金、ページを鉛で作られた本一冊。言語は不明。
入力: 欽定訳聖書1冊
設定: 1:1
出力: "サタンの聖書"と題された本1冊
入力: 欽定訳聖書1冊
設定: Fine.
出力: 聖書の内容を全てアニメーションによって描写したDVD1枚。
入力: 欽定訳聖書1冊
設定: Fine
出力: 人型の小像。聖書それ自体、あるいは聖書の内容を吹き込んだ事で起動した場合はその続きから語り、それ以外の場合は聖書の一節をランダムに引用する。声は聖書の登場人物にふさわしいものであり、ナレーターは中性的な声である。ただし、聖書が個人の所有物である場合、声はその所有者にとって相応しいものになる。
入力: 欽定訳聖書1冊
設定: Very Fine
出力: 無限にページがあると思われる本一冊(現時点の計測では200万ページを超えている)。内容は既知の宗教全てからの、複数の言語で書かれた論評や補足を備えた経典の写しであり、幾つか(現時点で)未知の宗教の経典も含む。
実験者: ██████博士
日時: ██/██/20██
入力: ██████博士が8.5x11インチの印刷用紙にHBの鉛筆で書いた"クォーターパウンダーのチーズ入り、ピクルス、玉ねぎ抜きで。フライはL、ペプシはMで。"という注文書一枚
設定: 1:1
出力: "ワッパー、ケチャップ、マスタード抜きで。オニオンリングはS、コーラはMで。"と書かれた8.5x11インチの紙一枚
入力: ██████博士が8.5x11インチの印刷用紙にHBの鉛筆で書いた"クォーターパウンダーのチーズ入り、ピクルス、玉ねぎ抜きで。フライはL、ペプシはMで。"という注文書一枚
設定: Fine
出力: アメリカ紙幣の偽札の山。紙は普通紙でHBの鉛筆芯で印刷されている。金額は注文に消費税を足したものと一致。
入力: ██████博士が8.5x11インチの印刷用紙にHBの鉛筆で書いた"クォーターパウンダーのチーズ入り、ピクルス、玉ねぎ抜きで。フライはL、ペプシはMで。"という注文書一枚
設定: Very Fine
出力: 既知の書式のどれとも一致しない記号が記された8.5x11インチの紙一枚。被験者は記号を見た時、突然、猛烈にチーズバーガーが欲しくなったと説明した。
実験者: シーカ・ブラウン博士
日時: 7/12/20██
品目: 製品タグ付きのままの██████ブランドの"スーパーボール"
入力: 製品タグ付きのままの██████ブランドの"スーパーボール"
設定: Fine
出力: ██████ブランドの"超スーパーボール"と判別できる製品タグ付きのスーパーボール。その挙動は既製品と完全に同じだった。
入力: ██████ブランドの"超スーパーボール"
設定: Fine
出力: 製品タグに██████ブランドの"超サイコースーパーボール"と明記された、入力品より小さい形状と異なる色を持つスーパーボール。販売元はこの製品を製造していないと思われる。試験により、このボールは一跳ね毎に0.█%の運動エネルギーロスという、極度の高エネルギー効率を持つことが判明した。
入力: ██████ブランドの"超サイコースーパーボール"
設定: Very Fine
出力: 入力品と変わらない形状のスーパーボール。しかし、このボールは[編集済]の特性において入力品と異なっており、それはブラウン博士がボールを落下させた際に明らかになった。[削除済]45人の死傷者が発生し、ボールは重力圏の脱出速度に到達した。現在、ボールは火星軌道上に存在すると思われる。
実験者: ボン・ヒルデブラント博士
日時: ██/█/20██
品目: SCP-914の写真、実験ノート、その他研究データの写し一式
入力: 研究データ一式
設定: Fine
出力: 54cmx42cm、ベラム紙製で256ページ、タイトルを金箔で書かれた大きな革装の本。タイトルや中身の言語は当初不明であったが、のちに古いフィンランドの方言であることが分かった。カリグラフィーを用いて書かれており、ページの半分は色とりどりのインクや金銀箔で精巧な装飾が施されている。翻訳したところ、その内容は入力したデータと完全に同一で年代順に並べたものであった。放射性炭素年代測定によるとこの本は11世紀初期の物である。
時代錯誤的なやり方で、カバーの裏に革のポケットが縫い付けられており、中には直径10cmの現代のCDと思われるものが入っていた。このディスクのデータは未知のコーデックで暗号化されており、コーデックの捜索とデータの解析が進められている。
メモ: この本の内容がクラス分類されてしまったことが残念でならない。これはどんな美術館にも値する作品だ。こんな見事なカリグラフィーを私は見たことがない。しかし、装飾がこの本の最も興味深い点と思わせる時がある。時計仕掛けやその関連機構を描いた装飾が入力、出力オブジェクトの両方の一部にたびたび現れているのだ。おそらく装飾は抽象的というよりも直接的に、装飾したページに関するSCP-914の操作に関わっているのだろう。
実験者: キーガン博士
日時: █/██/20█
品目: 20cm3の炭素の塊4個
入力: 炭素の塊1個
設定: Rough
出力: 25cm3の硼素の塊1個
入力: 炭素の塊1個
設定: 1:1
出力: 20cm3の木炭の塊1個
入力: 炭素の塊1個
設定: Fine
出力: 15cm3の黒鉛の塊1個
入力: 炭素の塊1個
設定: Very Fine
出力: 10cm3のダイヤモンドの塊1個
キーガン博士のメモ: 914はあたかも同素体と元素の原子構成を変更しているかのように思われる。更なる実験を実施する予定。
実験者: ██████博士
日時: 2013/06/06
品目: 相対性理論について書かれた18×18cm角の小さな紙片5枚。文字は黒インクで██████博士によって書かれた。
入力: 相対性理論について書かれた紙1枚
設定: Rough
出力: 木製パルプ一山と、いくつかのインク溜まり
入力: 相対性理論について書かれた紙1枚
設定: Coarse
出力: 18枚の子供用掛け算の教材カード
入力: 相対性理論について書かれた紙1枚
設定: 1:1
出力: ピタゴラスの5つの多面体が描かれた紙1枚
入力: 相対性理論について書かれた紙1枚
設定: Fine
出力: 小さな黒い象形文字が描かれた陶製の板。文字はまだ解明されていない。
入力: 相対性理論について書かれた紙1枚
設定: Very fine
出力: 複合合金から構成された小さな黒い立方体。立方体は光子の存在下において鋭い音を発する。
実験者: ディスク博士
日時: 2013/06/01
品目: 青銅のインゴット5つ。質量は全て1kg。
入力: 1kgの青銅のインゴット
設定: Rough
出力: 青銅の塊20個。質量は平均50g。
入力: 1kgの青銅のインゴット
設定: Coarse
出力: 大型の青銅のボルト2本。質量はどちらも500g。
入力: 1kgの青銅のインゴット
設定: 1:1
出力: 200gのスズのインゴットと800gの銅のインゴット。
入力: 1kgの青銅のインゴット
設定: Fine
出力: 複雑なブロンズ製ハブキャップ。質量は元のインゴットと同一。刻印は韓国製である事を示唆。
入力: 1kgの青銅のインゴット
設定: Very Fine
出力: 高さ24cm、質量1kgの長方形の青銅製の時計。自動巻機構を備えており、針を動かすと適切な時間に戻る。
メモ: 実験の産物はサイト-19に保管されています。
実験者: ファルコン博士
日時: 10/4/2013
品目: ウォルター・アイザックソン著「スティーブ・ジョブズ」のハードカバー書籍3冊
入力: 「スティーブ・ジョブズ」のハードカバー書籍1冊
設定: 1:1
出力: ウォルター・アイザックソン著「ビル・ゲイツ」のハードカバー書籍。本には対象人物の伝記が記されている。
入力: 「スティーブ・ジョブズ」のハードカバー書籍1冊
設定: Fine
出力:: スティーブ・ジョブスの一生をナレーションで叙述するDVD。
入力: 「スティーブ・ジョブズ」のハードカバー書籍1冊
設定: Very Fine
出力: ボタンのついた金属製の立方体。ボタンを押すとスティーブ・ジョブズのホログラムが現れる。ホログラムには知性があり、ジョブズの人生やアップル・コンピュータに関する基本的な質問に答えてくれる。
実験者: 機動部隊ゼータ-9 █████ ███████司令官、ダニエルズ研究助手
日時: 24/12/2016
品目: 弾薬を全て装填した、標準仕様のFN P90アサルトライフル5丁
入力: P90 1丁
設定: Fine
出力: P90空気銃1丁。直接観察では目立った違いを見つけられなかったが、銃の操作では、それが最早弾薬を必要としていない事を示していた。しかし、最大射程700mにわたって430億GPaで圧縮空気を発射した。その為サイトの兵器庫に甚大な損傷を与えた。
実験者: ローハン博士
日時: 10/31/2016
品目: ギャノン助手によって新しく彫られたジャック・オー・ランタン1つ
入力: ギャノン助手によって新しく彫られたジャック・オー・ランタン1つ
設定: Fine
出力: 奇妙な緑色の光で満たされているジャック・オー・ランタン1つ。 キャップを取り外した所[データ削除]
メモ: 実験者には今後、報告された超常現象に一般的に関連する対象物を用いた実験においては注意するよう勧告されている
実験者: フェニックス博士
日時: 11/23/2016
品目: いずれも[編集済]の墓地より収集されたヒトの頭蓋骨5つ
入力: ヒトの頭蓋骨1つ
設定: Rough
出力: 小さな塵の山で、後に粉末状の骨と特定
入力: ヒトの頭蓋骨1つ
設定: Coarse
出力: 精巧に3分割された頭蓋骨で、小さな歯の山が別に置かれている
入力: ヒトの頭蓋骨1つ
設定: 1:1
出力: [編集済]に属する種と特定された頭蓋骨1つ
入力: ヒトの頭蓋骨1つ
設定: Fine
出力: ヒトの頭蓋骨だが、骨の構造が全体的により強く、大きさも通常のそれより非常に大きくなっている。これは単に、現在より進化したバージョンの人間の頭蓋骨である可能性が非常に高い。
入力: ヒトの頭蓋骨1つ
設定: Very Fine
出力: 鈍い青色の宝石のような物質から構成されていると思われる頭蓋骨。頭蓋骨は微かに暗緑色の輝きを放っている。Dクラス職員に取り出し口から頭蓋骨を拾うよう指示した。 接触すると頭蓋骨は激しい緑色の光を発し、消失した。 頭蓋骨の現在の場所や種は今も不明。
フェニックス博士のメモ: 私は最後の頭蓋骨が何であるか知らないが、特定する為に次回は骨格全体を設置する。
実験者: フェニックス博士
日時: 11/25/2016
品目: ヒトの骨格1式
入力: ヒトの骨格1式
設定: Very Fine
出力: [データ削除]
フェニックス博士のメモ: 辞任する。
実験者: サザーランド博士
日時: 22/10/2016
品目: Samsung Galaxy Note 7 1台
入力: Samsung Galaxy Note 7 1台
設定: 1:1
出力: M67破片手榴弾1つで、試験の結果異常な特性を示さなかった。
サザーランド博士のメモ: 私は好奇心と、自分の携帯電話がポケットの中で爆発するのを防ぐ目的でこの実験を行った。 どうやらSCP-914にはユーモアのセンスがあり、現在の出来事を理解しているようだ。
実験者: クリストファー博士
日時: 24/10/2016
品目: "Intel Core i3"ラップトップ上のファンクションキー1つ
入力: "Intel Core i3"ラップトップ上のファンクションキー1つ
設定: 1:1
出力: "Intel Core i3"ラップトップ上のコントロールキー1つ
実験者: レヴィ博士
日時: 27/10/2016
品目: コカ・コーラブランドのソーダ330ml缶4本。
入力: コカ・コーラブランドのソーダ缶1本。
設定: Rough
出力: アルミニウムの粕及び砂糖の小さな山。
入力: コカ・コーラブランドのソーダ缶1本。
設定: Coarse
出力: テスコブランドのコーラ缶1本。
入力: コカ・コーラブランドのソーダ缶1本。
設定: 1:1
出力: ペプシブランドのソーダ缶1本。
入力: コカ・コーラブランドのソーダ缶1本。
設定: Fine
出力: コカインの小さな山。
実験者: ウェスティ博士
日時: 1/11/2016
品目: それぞれにドクター・スースの書籍を読むウェスティ博士の映像が入っている、64GB USBドライブ5つ。
入力: 上述の64GB USBドライブ1つ
設定: Rough
出力: 刻まれた紙の山、小さなインク溜まり及び空の64GB USBドライブ1つ。
入力: 上述の64GB USBドライブ1つ
設定: Coarse
出力: ドクター・スースの書籍1冊。この本はウェスティ博士がUSBドライブ内で読んでいだ物と同一。
入力: 上述の64GB USBドライブ1つ
設定: 1:1
出力: ウェスティ博士のオフィスにて、体長約1.31mの顔や身体が不明瞭で完全に黒色のヒューマノイドが、ウェスティ博士の声でHorton Hears a Who(訳注: アニメ映画「ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ」の原作本)を読んでいる映像が入っている、64GB USBドライブ1つ。USBドライブは今後の実験用に保存されている。
入力: 上述の64GB USBドライブ1つ
設定: Fine
出力: 18ページのプラスチック製の書籍1冊で、タイトルは未知の言語で金色で書かれている。 この本の内容には、USBドライブの映像中にウェスティ博士が発音した正確な言葉が盛り込まれており、これには映像中の書籍に無い言葉も含まれている。
入力: 上述の64GB USBドライブ1つ
設定: Very Fine
出力: USBドライブの容量全体が、ドクター・スースが首吊り自殺している内容の2秒間のクリップで満たされている63GB USBドライブ1つ。ウェスティ博士と他の関係者は、自分達がクリップに気づいた瞬間に自殺するよう強制させられたと供べた。影響を受けた全員がSCP-914の収容エリアから退出させられ、アイテムのミーム効果が停止した。このアイテムのSCP分類が現在検討されている。
ウェスティ博士のメモ: 「SCP-914は、電子機器からデータを抽出する事が可能なようだ。今後の実験ではこれを覚えておこう。また、最後のアレについてはメッチャ不気味で恐ろしかったんで、682の部屋にブチ込んでトカゲに食わせて存在を抹消させたいと思うよ。」(ウェスティ博士は数週間後にうつ病と診断された)
実験者: ジョセフ博士
日時: 04/11/2016
品目: 死亡した成体のフィンクジラのオスから採集された、5ポンド(訳注: 約2.27kg)のクジラの脂肪のサンプル3つ。
入力: 上述の5ポンドのクジラの脂肪のサンプル1つ。
設定: Coarse
出力: 鯨油が入った瓶で、分析では鯨油の量から、5ポンドの脂肪から精製されたようである旨を示している。
入力: 上述の5ポンドのクジラの脂肪のサンプル1つ。
設定: 1:1
出力: 死亡した成体のシロナガスクジラのメスから採集された、5ポンドのクジラの脂肪のサンプル1つ。
入力: 上述の5ポンドのクジラの脂肪のサンプル1つ。
設定: Very Fine
出力: 重さ5ポンドの、生きている成体のフィンクジラのオスのミニチュア1頭。被験体は現在、ジョセフ博士のオフィスにある容積250ガロン(訳注: 米液量ガロンの場合約946.35L、米乾量ガロンの場合約1101.22L、英ガロンの場合約1136.52L)の水槽の中にいる。被験体は食事の必要が無く、約15~20分ごとに呼吸目的で浮上して来るのみで、フルサイズの成体のフィンクジラのオスとほぼ同様。SCP分類が現在検討されている。
メモ: ジョセフ博士 - コイツの名前はフィンレーだ。
実験者: ウッドグレイヴ博士
日時: 11/11/2016
品目: ヘックスバグ・ナノロボットの玩具3つ
入力: ヘックスバグ・ナノロボットの玩具1つ
設定: 1:1
出力: フル充電されており完全に動作する、ヘックスバグ・アクアボットの玩具1つ
入力: ヘックスバグ・ナノロボットの玩具1つ
設定: Fine
出力: 「ヘックスバグ・センチピード」とラベルされている、ロボットのムカデ1つ。
入力: ヘックスバグ・ナノロボットの玩具1つ
設定: Very Fine
出力: 意志を持ち、高度な運動制御、五感(多少)、発話能力、幅広い語彙及び繁殖能力が示されているヘックスバグ・ナノロボットの玩具1つ。
メモ: これを息子にプレゼント・・・的な物としてあげてもいいかなぁ?ほら、誰だってこういうプレゼントは嬉しいだろう?! -ウッドグレイヴ博士
実験者: オルマック博士
日時: 12/11/2016
品目: 食堂から持ち込まれた、余った肉のハンバーガー3つ。
入力: 余った肉のハンバーガー1つ。
設定: 1:1
出力: 白い紙で包装された、余分なチーズを持つハンバーガー1つ。このバーガーは尚同じ肉、チーズ、ローフで出来ている。
入力: 余った肉のハンバーガー1つ。
設定: Fine.
出力: 高品質の材料で出来ており、由来(source)不明の美味なソース(sauce)がかかっている非常に巨大なハンバーガー1つ。
入力: 余った肉のハンバーガー1つ。
設定: Very fine.
出力: ハンバーガー1つ。一見、様々なファストフード店で提供されている通常のハンバーガーのように思われる。このバーガーの異常特性は、摂食する際に発現し始める。このバーガーを誰かが摂食している間、数秒で(通常は12秒)失われた部分を「元に戻そうと成長」させ、効率的にこれを際限無く続ける。
メモ: 私は現在、このアイテムをSCPオブジェクトとして分類しようと努めています。現状、アイテムは[データ削除]にある冷蔵庫に保管されています。
実験者: アニムス博士
日時: ██/█/20██
品目: █████ブランドのコンピュータ3台
入力: █████ブランドのコンピュータ1台
設定: rough
出力: 様々な材質の複数の球体
入力: 先の実験の生成物である球体
設定: fine
出力: █████████ブランドの計算機10台
メモ: 我々は今、それが行っている事を「保存」している訳では無い事を知っている
実験者: ウッドグレイヴ博士
日時: 15/11/2016
品目: 切り分けたパン6枚及び切り分けたハム3枚
入力: 切り分けたパン2枚及び切り分けたハム1枚、それぞれを分離済
設定: 1:1
出力: ハムサンドイッチ1つ
入力: 切り分けたパン2枚及び切り分けたハム1枚、それぞれを分離済
設定: Fine
出力: チーズ、レタス、ベーコンが共に挟まっており、起源不明の美味なソースがかかっているハムサンドイッチ1つ
入力: 切り分けたパン2枚及び切り分けたハム1枚、それぞれを分離済
設定: Very Fine
出力: [データ削除]46人の死傷者を出し、[データ削除]が火事中に窒息すると共に、彼が今までに味わった中で最も良い[データ削除]についての報告がなされた。
メモ: 私は今月、682のケージ清掃のボランティアをしたいと思う。私は見た物や味わった物の記憶を消せない。 -ウッドグレイヴ博士
実験者: フレミング博士
日時: 11/12/16
品目: 標準の8.5×11インチ用紙1連(合計500枚)。各設定で100枚ずつ使用。
入力: 8.5×11インチ用紙100枚
設定: Rough
出力: 8×10×0.4インチの木製のブロックと木材パルプの大きな山。
入力: 8.5×11インチ用紙100枚
設定: Coarse
出力: 100枚の方眼紙で、各々の寸法は正確に0.085×0.11インチと計測された。各方眼紙には100個の正方形が含まれている。
入力: 8.5×11インチ用紙100枚
設定: 1:1
出力: 線が引かれている8×10インチのノート紙100枚。
入力: 8.5×11インチ用紙100枚
設定: Fine
出力: 白紙のカバー付きの文庫本。本には正確に100の空白のページが含まれていた。
入力: 8.5×11インチ用紙100枚
設定: Very Fine
出力: █████ブランドの紙のパッケージ。ラベルには、パッケージに500枚の紙が入っている事が示されている。検査の結果、一見無限に紙を取り出すことが出来た。
メモ: パッケージの紙を3階のプリンターに入れました。また、空白の本は私が保管しています。 - フレミング博士
実験者: ローハン博士
日時: 15/11/2016
品目: 箱から直接出された、白色決定版のNintendo Wii 5台。
入力: 箱から直接出された、白色決定版のNintendo Wii 1台
設定: Rough
出力: 色分けされた複数の小さなプラスチックボール、様々な金属片やその他の部品。
入力: 箱から直接出された、白色決定版のNintendo Wii 1台
設定: Coarse
出力: 一見、当日中に店から購入したばかりのように見えるNintendo 64 1台
入力: 箱から直接出された、白色決定版のNintendo Wii 1台
設定: 1:1
出力: 一見箱から直接出された様に見える、黒色決定版のNintendo Wii 1台
入力: 箱から直接出された、白色決定版のNintendo Wii 1台
設定: Fine
出力: ゼルダの伝説エディションのNintendo Wii U 1台で、機器には「ゼルダの伝説 風のタクトHD」「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセスHD」「ハイラル・ヒストリア ゼルダの伝説大全」が予め搭載されていた
入力: 箱から直接出された、白色決定版のNintendo Wii 1台
設定: Very Fine
出力: 箱に入った状態のゼルダの伝説エディションのNintendo Switch 1台で、機器には「ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド」が予め搭載されていた。箱には他に、「ウルフリンク」「リンク(弓)」「リンク(騎乗)」「ガーディアン」「8ビットリンク(時のオカリナ)」「リンク(時のオカリナ)」「トゥーンリンク(風のタクト)」「ゼルダ(風のタクト)」の計8つのAmiiboが入っていた。(訳注: 一文が長すぎる為、意訳し表記を差し替えた上で二文に分割しました)
メモ: 最後の出力物は、発売日を誤魔化した上で私が保管しています。 ~ローハン博士
実験者: リチャーズ博士
日時: 11/20/2016
品目: 「これはラベンダーのような香りがする」という言葉が鉛筆で書かれている1枚の紙片。
入力: 「これはラベンダーのような香りがする」という言葉が鉛筆で書かれている紙片。
設定: Fine
出力: 実際にラベンダーのような臭いを発する白い紙片。
メモ: 正気か?これらの実験は最早目的を果たしているようには思えんし、SCPはほんの些細な事に使われている!何故こんな事をするんだ?!より無意味な実験や個人的な利益を目的とする実験が行われた場合は、懲戒処分やSCP-914の使用禁止処分が下るだろう。 - ██████博士
実験者: チャン博士
日時: 11/20/16
品目: バルサ材で作られたグロック17の精密な彫刻5つ。
入力: 上述の彫刻1つ
設定: Rough
出力: おがくずの山。
入力: 上述の彫刻1つ
設定: Coarse
出力: 弾丸を含め、彫刻の様々なパーツを表している複数の彫刻
入力: 上述の彫刻1つ
設定: 1:1
出力: バルサ材で出来ている同様の彫刻。
入力: 上述の彫刻1つ
設定: Fine
出力: バルサ材で作られたM16の彫刻1つ
入力: 上述の彫刻1つ
設定: Very Fine
出力: 実際にグロック17として機能する同様の彫刻。
メモ: 私はFine設定において、あの彫刻をバルサ材を加えて完成させた事が奇妙だと思う。これを調べる必要がある。
実験者: ベタンクール博士
日時: 11/26/2016
品目: BEHR Premium Plus black paint(訳注: BEHR社の塗料製品)の1ガロン缶4つ
入力: BEHR Premium Plus black paintの1ガロン缶1つ
設定: Coarse
出力: それぞれに色素、樹脂、溶剤、黒色塗料の添加物を含む複数の小さな塗料缶。
入力: BEHR Premium Plus black paintの1ガロン缶1つ
設定: 1:1
出力: Glidden DUO #GLN62 Onyx Black Interior Paint with Primer(訳注: Glidden社の塗料製品)の缶1つ
入力: BEHR Premium Plus black paintの1ガロン缶1つ
設定: Fine
出力: 恐らく無限の量がある黒い塗料が塗布されている、6インチサイズの大きなチップブラシ。
入力: BEHR Premium Plus black paintの1ガロン缶1つ
設定: Very Fine
出力: 盛り上がった黒い粘液溜まり及び塗料の入っていない缶で、接近すると液溜まりが小さな人型をとりベタンクール博士を攻撃した。この被験体は銃撃によって終了され、跡形もなく溶解した。
「もっとよく慎重になるべきだった・・・」 - ベタンクール博士
実験者: ポーグ博士
日時: 11/26/2016
品目: ████ブランドの、ヘッド付き14インチスネアドラムの新品1つ。
入力: ████ブランドの、ヘッド付き14インチスネアドラムの新品1つ。
設定: 1:1
出力: █████ブランドの、█████ブランドのヘッドが付いた14インチスネアドラムの新品1つ。
メモ: 実験後、ドラムを叩く際に使用されたスティックはドラムへの衝撃の直後に破損するものと断定された。
実験者: フレミング博士
日時: 11/26/2016
品目: ES(訳注: Nintendo Entertainment System) "Classic Edition"コンソール1台、標準NESコントローラを2つ接続したもの
入力: 上述のコンソール1式
設定: Fine
出力: 元のNESの外観を持つコンソール1台で、コントローラも依然接続されている。コンソールが起動されると、マリオブラザーズ、ロックマン、悪魔城ドラキュラといったゲームシリーズを含む、75タイトルの人気のあるNESゲームが搭載されている事が判明した。
メモ: テトリスで私のハイスコア(43685)を破れる者がいるのなら感心するよ。 - フレミング博士
実験者: ジェン博士
日時: 12/03/2016
品目: サイト武器庫から調達したシグ・ザウエルP226拳銃3丁。
入力: 上述の拳銃1丁。
設定: 1:1
出力: ステンレススチール製の本体とハードブラックのプラスチック製グリップとを備えたシグ・ザウエルP226拳銃1丁。
メモ: 銃は私が保管している。こりゃいいな。
入力: 上述の拳銃1丁。
設定: Fine
出力: MP5Kサブマシンガン1丁。
メモ: オーケー、特定のブランドを優先する兆候は無いな。ほとんど実証されている事だが、武装用の銃は普段より優れているよな。
入力: 上述の拳銃1丁。
設定: Very Fine
出力: この銃は一見、完全に黒く塗装されたIMIデザートイーグルのように思われた。しかし、より詳細な点検と(以前の試験で示されたような)慎重な発射試験によって、その銃は銃身付近の未知の起源から高出力のレーザービームを発射する事が判明しており、ビームは硬い表面との接触点で激しく爆発する模様である。射撃範囲内の装置に構造的な損傷を与えた。
メモ: なんて[罵倒]なレーザー銃なんだ!いや待て、ブラスターだ!まるでスターウォーズみたいだ!実に[罵倒]素晴らしい!誰か次は剣で試してくれ!
実験者: ヴィンセント博士
日時: 12/4/2016
品目: 遊戯王カード3デッキ、それぞれが同種のカード40枚を含む。
入力: 遊戯王カード1デッキ
設定: 1:1
出力: マジック: ザ・ギャザリングのカード1デッキ分、カード60枚。
入力: 遊戯王カード1デッキ
設定: Fine
出力: 未知のトレーディングカードゲームに属するカード1デッキ分、カード100枚。カード上の書き込みは不明な言語でなされており、カード自体は金箔で作られている。
入力: 遊戯王カード1デッキ
設定: Very Fine
出力: 真黒なカードデッキ。カードの典型的なデッキよりも多くはないが、カウントすると無限であるように見える。トレーディングカードゲームに属するカードに直面すると、同じ種類のカードデッキに変容する。
メモ: MTGをプレイしているDクラス職員に与えた所、このデッキを使用した際に勝負に敗北した者は、その全員が24時間以内に消失した。不運にも勝負への敗北を前提にカードを与えられたDクラスは、カード共々消失した。
実験者: M.ソーンウッド博士及びS.コムリー博士の主導
日時: 12/12/2016
品目: S.コムリー博士設計の、ガス作動式のサブキャリバー機関銃の設計図、武器製造に必要な様々な合金のインゴット、炭素ブロック、合成ゴムのリスト並びにリンゴパイのレシピと必要な材料表を含むフォルダ4つ。
入力: 該当の設計図及び必要な物質の写し1つ
設定: 1:1
出力: Steyr Mannlicher AUGライフルの設計図と、手付かずの状態の製造材料リストの写し。
メモ(音声): M.ソーンウッド博士: 「サイモンが間違った設定でダイヤルしたと思うね。」
S.コムリー博士: 「[判別不能]」
入力: 該当の設計図及び必要な物質の写し1つ
設定: Fine
出力: 武器の複製1つ、手付かずの状態で残っている武器の設計図、並びに材料リストに由来する様々な金属のスクラップ、炭素、及び合成ゴムの破片。この武器は正常に機能し、解体や精密検査では設計図に忠実に製造されている事が判明しており、その平均加工精度は1万分の1mmであった。
メモ: S.コムリー博士: 「これまでのSCP-914の実験でも分かるように、稀な場合を除いて、オブジェクトの出力物は全て入力物とほぼ同じ材質と量で構成されていた。SCP-914は恐らく「何処からともなく」物質を精製する事は出来ないと考えれば道理にかなう。しかし我々の期待通り、必要な材料が提供された際には物の製作に利用出来る。」
M.ソーンウッド博士: 「同じ事が食べ物にも通用するか確かめてみよう。」
入力: サイモン・ナンの美味しいリンゴパイのレシピと必要な材料表1つ
設定: Fine
出力: 激しい機械的ノイズが響いた約15分後、SCP-914の出力ブースが開き熱いアップルパイと、リンゴの芯や皮などの製造の過程で生じた廃棄物が現れた。より精密な検査では、パイは「まるで不器用なロボットによって準備されたかのように」多くの欠陥と不一致を示した。
メモ: M.ソーンウッド博士: 「この実験が証明したように、SCP-914による設計図からの物体の製造と同じ事が、「本からの調理」にも通じるのが分かる。特に興味深いのはパイの形だ。成分が過度に散乱して見え、リンゴのスライスと生地のロールがきれいにカットされている。まるでSCP-914がレシピを実際に読んで、その指示に従ったかのように見える。」
後記: 「サイモンの祖母はパイを作るのに大層苦労していたに違いない。」
実験者: レイン博士
日時: 12/13/2016
品目: 無記名の8インチシェフナイフ5本、柄は木製
//「君はどこで5本のシェフナイフを手に入れた?キッチンから盗んだと言ってくれるなよ。」 //-██████博士
//「私達は既に銃を試しています、だからナイフでも如何でしょうか?あと、これらは長い間自分のコレクションとして持っていた物ですよ。」 //-レイン博士
「・・・よろしい、どっちにしろナイフのSCPは十分に持っている。」-██████博士
入力: 無記名のシェフナイフ1本
設定: Rough
出力: 金属と木の削り粉の小さな山。
入力: 無記名のシェフナイフ1本
設定: Coarse
出力: それぞれ金属と木材の滑らかな立方体2つ。
入力: 無記名のシェフナイフ1本
設定: 1:1
出力: 小さな木製の刃と大きな金属の柄が付いたナイフ1本。
「まあ、実に奇想天外だった・・・」"-レイン博士
入力: 無記名のシェフナイフ1本
設定: Fine
出力: 一見同じナイフで、弾道ゼラチンを切断する試験を行った時そのナイフは容易にそれを切断し、刃上の顕微鏡分析は、刃が原子レベルに近い精度まで鋭利化されたことを示した。
入力: 無記名のシェフナイフ1本
設定: Very Fine
出力: ほぼ同様のナイフだったが、刃と柄の両方に奇妙な赤と黒の縞模様があり、弾道ゼラチンを切断する試験を行った所これも容易に切断され、大きな牛肉を使用した別の試験においては、有機物が刃に切断された時にゆっくりと白い塵へと崩壊し、損傷箇所から外側に向かって同様に崩壊を始めた。
実験者: ヴィンセント博士
日時: 12/15/2016
出力: 恐らくグランドセフトオートⅤが搭載されたPlayStation 4 1台。ヴィンセント博士は密かに内部の入力物を取り出し、同時に誕生した新生児の子猫6匹を寝かせた。
入力: グランドセフトオートⅤの複製1つ、複数の子猫、PlayStation 4 1台
設定: Very Fine
出力: [データ削除]及び、グランドセフトオートXXを表示しているホログラム映写機。3匹の[データ削除]が脱出し、2匹が殺害され、1匹が収容されていた。ヴィンセント博士を含む11人の職員が殺害された。
注: 現時点より、生物の収容に利用可能な容器は全てスキャンする必要があります。