SCP財団

普段、記事を読ませて頂いていますが、ふと「財団倫理委員会って何をしてるんだろう」と思いました。

そこで、倫理委員会のオリエンテーションなどを読ませて頂き、人道に対する罪で銃殺、という物騒な文言を目にし、それを軸に記事を書けないだろうか、と思いました。

そこで、現状このような案が浮かびましたので、皆様からアイデアやアドバイスを頂ければな、と思っています。
・オブジェクト自体はただの危険な呪いのアイテムチックな、壁から引き抜くと心臓を必ず貫くボールペン
・ある博士がどうせDだし、とこのオブジェクトで無用な実験を何度も繰り返し、倫理委員会によりこのオブジェクトの実験対象にされるも抵命し、最後に銃殺される

オブジェクト自体は私の見た酷い夢から持ってきているだけですので、ようかんでもシュークリームでも構わない、と思っています。
皆様のご意見、お待ちしています。

厳しいことを言うかもしれませんが、現状そのアイデアは「良いもの」とは言えません。なぜなら、そのアイデアはlolfoundation的—財団職員が間抜けに見えるからです。

財団職員はみなプロフェッショナルです。必要なものを必要な箇所に必要なだけ使用する、というのを徹底しています。それはDクラスも変わりません。 プリンターの紙がたくさんあるから、紙飛行機を作ってもいいだろうとならないように、Dクラスも「どうせ死んでいい命だから浪費しちゃえ」とはならないのです。

倫理委員会は財団における良心のブレーキです。彼らを出すのであれば、得られる利益を捨ててでも止めなければならない何かがあると考えましょう。

オブジェクトやその異常性でなく、それに纏わる財団のアレコレを主題に置いた記事というのは良いですね。

ただ現状のアイディアだと気になる点があります。
倫理委員会をテーマにした記事なら当然Dクラス職員に対する倫理面での問題に触れるべきですが、「無駄な実験を繰り返しDクラスを消費しまくる博士」だとこれは倫理以前の問題です。
Dクラスもまた一人の人間なんだよという道徳的なお話以前に、Dクラスはまず財団所有の貴重な資源です。
たとえば「どうせ器物だし」と実験器具を意味もなく叩き壊しまくる奴がいたら倫理とか関係なく締め出されるでしょう。
Dクラス利用の是非は、まずDクラスという資源を消費するに値するかに始まり、それをクリアしてから出てくるのが倫理の問題だと思います。
なのでDクラスを資源として消費する正当な理由を持たせたうえで、それにストップがかけられるような倫理的な問題があるという方向で行けば納得のいく展開になると思います。
倫理委員会に焦点を当てるというアイディア自体は、効率を求めすぎて冷淡どころか残酷まで達しかけていたのをビシッと諫める倫理委員会カッコイイ！とか、効率と倫理の難しいバランスをどうとっていくか懊悩する財団の姿とか、いろいろ魅力的なストーリーを展開できるものだと思います。

冷徹、というのは報いの鉄槌を振り落とすことではありません。
それが必要であれば良しとし、それが不要であれば悪しという判断に"冷静に徹する"ことこそが本質だと、私は思っています。

現状のアイデアでは倫理観のタガが外れた人間に必罰を下すだけであり、それは冷徹というh3x235さんの書きたいものから離れてしまっているように思いました。
カッコイイものを書きたい時は、そのために片方をマヌケにする描写は避けた方が面白くなるかと思います。

通りすがりですが。

この場合、誰から見た話になるんだろう？と思いました。

Dクラスからエージェントに抜擢された職員も内包するのが財団です。

Dクラスでは無くなった財団職員と、未だDクラスな人間との間に、共に危険な任務へ従事させられた事で芽生えた友情。

或いはその働きによって、死刑から解放される可能性の出てきたDクラスと、共に実験を重ね、仲間意識を持ち始めた博士との話。

はたまた上記全てに関わりつつも、生還の見込みはあるのか？という死を前提とした実験計画書へ承認を求められる倫理委員会職員。財団に所属し、日々死と隣り合わせな状況だからこそ生まれる、命の選択。

財団だからこそ行わなければならない、一個人ではなく、人類の一人を用いた実験に纏わる関係者全員の葛藤と、倫理委員会に求められる、私情を排除した、感情を持ち込む事は許されない立ち場への苦悩。

心情的には誰が正しいのかは、もはや意味を喪い、マニュアルにそうあるから、という理由で承認される非人道的な、でも必要な実験。

その行き着く先は？という想像をしてみました。

規則と携わる者の心情。
理性と感情、と言い換えてもいいかも知れません。

財団に関わっていても、皆んな心を亡くしたわけではないでしょうから。

いずれにせよ、後味の悪い話になりそうですが、そうしなければならなかった人達と、それに抗おうとした人達との不幸なぶつかり合い。

私は是非拝読したいですね。