日本生類創研第四寄贈品
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日本生類創研 凍霧様からご寄贈いただきました。

注意事項: 異常生殖、死体売買、食糧、寄贈品、回収中、利用中止。

資産概要: 貧困地域インフラ整備委員会の国際責任者シー・ハオランによって書かれた報告書:

私がミスター・イテギリから初めてコンタクトを受けたのは2002年の事です。彼は「貴方達の活動に、再び我々の技術が役立てそうだ。ぜひ協力させてほしい。」と電報を送ってくれました。彼ら日本生類創研と我々マナによる慈善財団は第二次エコロジーキャンペーンにて共に活動した仲であり、私は今回のミスター・イテギリからの協力表明をとても喜ばしく思いました。

そして私がワルシャワのMCFロッチで彼に見せられたものは、1本の西洋様式の街灯でした。私は日本生類創研を生物的な研究を行っている機関と認識していたため、良い意味で衝撃を受けたの憶えています。「この街灯は一切の動力を必要とせずに街を照らし続ける事ができ、経済効果とインフラ普及を期待できる。この街灯の実力は既に日本で立証済だ。」という説明を受けた私は、またも彼らの高い技術力に感銘を受けました。打ち合わせはトントン拍子に進み、街灯は内戦を終えたばかりのシエラレオネ共和国の█████で設置される事が決まり、その後███████████と設置場所を拡大していく事で合意しました。

設置が行われた█████では犯罪が減り、鉱山では男達が夜でも働くようになりました。彼らの労働は実を結び、経済は潤いを見せ始め、治安は更に良くなりました。また、この頃から女たちの妊娠が多数報告されました。私達はこれを経済的な好転による出生率上昇の予兆であると分析し、これを支援すべきと█████に研究中だったHIVワクチンを供給しました。今思えばこの予兆は、滅びの予兆であったと思います。

1年半後、私は異変に気付きました。街で女をほとんど見かけなくなったのです。女児から老婆まで、ほとんどの女が消え、街には男しかいなくなっていました。異変はそれだけではありませんでした、街が豊かになりすぎているのです。ほとんどの家の外にはクーラーの室外機が設置されており、窓を覗けば高級感漂う家具に薄型テレビ、明らかに経済が飛躍していました。私は街の顔役であるイシュメールに街で何が起きているかを聞きました。イシュメールはレベッカという妻との間に子供を授かっていました。しかし、イシュメールは口を塞ぎ何も教えてくれませんでした。せめてレベッカと会わせてくれないか?と頼みましたが、それも拒否されました。

我々は█████の経済的好転を嗅ぎ付けた臓器売買組織が█████の住民に対して接触しているのではないか?と疑いました。しかし我々の調査の結果浮かび上がったのはアフリカ大陸を根城にする様々な臓器売買組織ではなく、日本の石榴倶楽部という組織でした。この組織はマナによる慈善財団や国連のデータベース上では認知されておらず、完全なる闇の組織でした。

私はイシュメールに再び問いただしました。イシュメールは私が石榴倶楽部の名前を出すとアッサリと観念し、街の外れにある鉱石倉庫に案内しました。そこには腹部が異常に膨れた赤ん坊たちが大量に収容されていました、赤ん坊たちは女の赤ん坊で有り、全てが妊娠していました。イシュメールは街で起きていたことを語りました。女達は妊娠しながら妊娠を繰り返し、産まれた女児も妊娠した状態で産まれ、その子から生まれた子供もまた妊娠した状態で産まれてくるというのです。女たちは異常な妊娠の末に衰弱死していました。しかし街に死体が溢れる事はありませんでした、石榴倶楽部がどの臓器売買組織よりも高値で死体を買い付けたからです。死体は新鮮なうちに我々が整備したインフラを利用しフリータウンに運ばれ、そこで石榴倶楽部のセスナによって日本へ空輸されるそうです。あの時のイシュメールの形容しがたい表情は今も忘れません。

我々は"日本"というキーワードと、妊娠が広まった時期からミスター・イテギリとあの街灯を疑いました。そして我々は石榴倶楽部から日本生類創研の口座へ不明な送金が発生していることを突き止めました。私はミスター・イテギリを問いただしました。あの惨事は貴方達の仕業でしょう、と。しかしミスター・イテギリは否定しました。「石榴倶楽部とは別件で取引があるだけであり、関連性が無い。あの街灯にそのような異常性は無く、そのような謂れは心外であり残念だ。そもそもあの惨劇は貴方達が供給したHIVワクチンが起因となっているのでは?」と返されました。私は更に追求しましたが遂には相手にされませんでした。確かにあの街灯が原因であるという証拠は無く、あのワクチンも研究中の未完成のものでした。

我々は街灯の撤去を試みました。しかし、住民たちは撤去を拒否しました。彼らも惨事の原因は街灯にあると想像していました。ですが彼らの繁栄は既に死体売買に依存しており、最早辞める事はできないというのです。我々は住民の激しい反発にあい撤去を断念しました。

最近では、異常妊娠の連鎖に滞りがある事が確認されています。子供が重度の先天的障害を持った状態で産まれるようになったからです。つまり、彼らの死体売買産業に終焉が迫っているのです。女たちを失い、産業を死体売買に依存した彼らは破滅するでしょう。彼らもそれを気づき、支援を求めはじめています。我々は彼らを再び救済しなければなりません。

北京大学を首席で卒業し、18年間ルーマニア支部の支部長として事業に従事してきたシー・ハオランはマナの慈善財団の幹部の1人です。
1994年に貧困地域のインフラ整備における国際的な責任者に昇進し、彼は支部長の職を離れました。彼は世界100か国以上でインフラ事業を手掛け、世界平和の礎を築く重要なキーマンとなっています。

メンテナンスと使用法: 一切のメンテナンスは不要で有り、電源ボタンがONになっている限り永久に稼働し続けます。

取扱い制限: 現在利用は凍結されています。設置された全██機の回収が望まれます。安全が確認される、或いは有効な利用手段が確立された場合、利用は再開されます。

保安懸念事項: 何らかの有害物質を発生させる物品である可能性が懸念されており、現状の利用は控えるべきです。当物品は昼夜を判別し自動で点灯と消灯を繰り返すため、回収作業は昼間に行うのが望ましいです。

割り当て: マナの慈善財団の貧困地域インフラ整備委員会が当物品に関する救済計画の実行と回収責任を負います。

追加資料: 以下の文章は2012年に、匿名の存在から寄せられたインテリジェンスファイルであり、当物品がマナによる慈善財団を介さず貧困地域に設置されている可能性を示唆するものです。マナによる慈善財団は実際にソマリア共和国にて当物品を1機回収しています。差出人受取人不明とされていますが、日本生類創研が石榴倶楽部に送ったと思われる内容であると推測されています。

浮田様

予てよりご注文いただいていた"黒石榴"の供給の目途が立ちましたことを連絡させて頂きます。別途お送りします現地ブローカーの連絡先へ連絡いただければすぐに納品させて頂きます。

安全な天然の早摘黒石榴を供給できるのは我々だけだと自負しております、これからも御贔屓に宜しくお願いします。

追伸 つい先日六角様とお食事する機会がありました。その際、浮田様の好物は国産の完熟石榴とお聞きしております。同封いたしますので是非ご賞味ください。

凍霧

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