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SCP-2117-B釈放時面接

SCP-2117-Bは5人の強化された日系女性の集団であり、SCP-2117-B-1からSCP-2117-B-5と呼称されます。SCP-2117-B実例は遺伝的に同一であり、身長1.9から2メートル、体重70から95キログラムです。身長と体重のばらつきは強化プロセスによるものです。対象は日本語、中国語、韓国語、ロシア語、英語に堪能であり、財団職員に敵意を示しています。SCP-2117-Bとの最初の遭遇において、これらの人物のみがSCP-2117内部での知的生命体でした。

SCP-2117-B実例は以下のような一連の遺伝的及びサイバネティック的強化を受けています:

• 耳、尾、体毛の色といったFelis catusの生理学的特徴の審美目的での遺伝的移植。尾には把握力があり、小型の物体を保持することができます。
• 手足の滑り止めパッド。
• 指や拳の収納式ブレード。
• サーマルビジョン、ヘッドアップディスプレイ、録画機能つきの眼内インプラント。
• カーボンナノウィーブ筋繊維強化と強化内骨格。
• ローカル戦術ネットワーク機能付きワイヤレスコミュニケーション一式。
• 鎮痛剤、感覚強化剤、改変フェロモンを分泌する薬物腺。

収容時、SCP-2117-B実例は臓器不全の初期徴候を示していました。対象らはインタビューにて、これは製作時に人工的にDNAに挿入された"使用期限"によるものであると証言しました。しかしながら、財団職員による2ヶ月に渡る遺伝子治療及び強化のメンテナンスにより、彼らは概ね健康状態にあります。

2017年6月14日、全てのSCP-2117-B実例およびゼータ-9全員はSCP-2117A-1実例を使用することにより地球に帰還しました。財団職員による2ヶ月に渡る遺伝子治療及び強化のメンテナンスの後、全SCP-2117-B実例は退職インタビューに応じられると考えられました。読みやすさのために、このインタビューの書き起こしでは各個人を2085-A、-B、-C、-D、および-Eと呼称します。

Z9-1: オーライ、皆おはよう。

2085-A: 十分長い時間を船上で共に過ごした。適切な名前で呼んでもいいだろう。私はボスだ。

2085-B: 私はモモコ、タイの女王の忠実なる守護者、彼女の治世が永遠でありますように。

2085-C: アイシャ・クラ──本名を使うの?じゃあハナよ。

2085-D: このディオだ!ハハッ、真面目に言うとナナミだ。タイの女王でもあるのかな?ここでもタイは君主制なのか?

2085-E: トミ。

Z9-1: オーライ、それじゃあ。

Z9-1は2085の収容セルの机に椅子を持ってくる。そして契約書を2085実例に配る。

Z9-1: 私達は理にかなった水準で交渉できるようになっていると思います。そちらからの質問の前に、ダイ──イ……発音が難しいわ。

2085-C: 大大砲丸。入るのもダメなの?置いてきたものもあるんだけど。

Z9-1: これは一般的な機密同意事項よ。詳細は後で相談できるわ。

2085-Aはペンを取り出しサインしようとする。2085-Dがその手を掴み、Z9-1に言いかかる。

2085-D: 何のつもりだ?

Z9-1: 何のこと?

2085-D: 俺は30年間ミームを扱ってきた。俺が紙に仕込まれたミームをわからないとでも思ったのか?

2085-DがZ9-1の顔に契約書を突きつける。

Z9-1: 言ったように、機密保持契約よ。これは……常に心を空っぽにするようなものよりは安全な代替法よ、特に政府職員にとって。

2085-D: 安全だと?俺は母音を言わせないようにするものを作ったことがある。そいつをお前はクソ轡として使ってるってわけだ。

2085-E: あなたのことを誰かに話せないってこと?

Z9-1: 今はね。1年か2年後は。

2085-A: お前は迫っている災害についてまだ我々に話していないな。助けになれるかもしれない。

2085-B: ボス?正直に言うとやりたくないわ。

同意の呟きが2085の間でかわされる。

2085-B: あの30年の旅は人生1回分以上で報われるべきだわ。5人だけでね。

2085-D: そのとおり、社の憲章によると、冒険のたびに休暇が出る。日本のディズニーランドに行くことに反対する奴はいないと思うが──待てよ、そいつは存在しているよな?

Z9-1は頷く。

2085-D: 神さんサンキュー。俺はあのネズミに何でマーベルのクソ映画のスパイダーマンを殺らないのかずっと聞いてやりたかったんだ。

2058-E: でもまだそこには行けないみたいよ。

Z9-1: ええ、もう一度言うけど、もう少し待ってもらわないと。

2085-A: これももう一度言うぞ。もし世界が危機にあるというなら、我々は──少なくとも私は──対応する気がある。そもそも何が起きるんだ?

Z9-1: [データ消去]

2085-E: ホーリーシット。それは……それは隠し通すのは無理ね。

2085-A: ああ、なぜ君たちが自らを明かそうとしているのかわかったよ。神よ。

2085-C: オーケー、でも[削除済み]をそれに使ったらどうなの?私達ならそいつを吹き飛ばして元に返す事ができるわ──月より前にね、もちろん。

Z9-1: 待って、予想があるんだけど、ええと、[データ消去]。

2085-B: 凄いわね!

2085-A: オーケー、バックアップだ。メックはあるのか?

Z9-1: ここでは合体ユニットと呼ばれているわ。

2085-Bが話し始めようとする。

Z9-1: ダメよ、操縦はさせられない。

2085-B: えー。

2085-D: ああ、クソが。もしそいつが出てきたら、そいつを倒す助けになりたかったのに。どうやってもお前たちには大大砲丸の武器システムへのフルアクセスはないんだからな。

2085-A: まだわからないところがあるな。そいつらはどこから入ってくるんだ?

Z9-1: それは機密よ。でもその近くにいれば、やがてわかるわ。

約2分間の間、全2085実例は互いを見て、落ち着かない様子で静かに座っている。Z9-1は後に全2085実例の瞳に反転された文字がスクロールしているのが見えたと証言した。

2085-A: オーケー、世界はますます面白くなりそうだな。

2085-C: それで……世界が終わりそうだとして、私達はどこに住めばいいのかしら?

Z9-1はもう一枚の文書を取り出す。

Z9-1: それがこの場で話す予定だったもう一つの議題です。夢ゲームについて聞いたことはある?

2085-A: 夢のゲーム?それは現実の街じゃないだろう?

Z9-1: 現実よ。とても閑静なところ……とは言えないけど、面白くはあるわ。

2085-Cは文書を読む。

2085-C: ……"ネクサスじゅうにある、大くの場合、ディスプレイボードや、それに類似したものに取り付けられた掲示として提示される様々なチャレンジがあるポイント……"待って、これは例のアレなの?

Z9-1: 言ったことはないけど、それについてのレポートは呼んだことがあるわ。その町にはゲームショップがあって、いくつかの商品はクイズやパズルでロックされていて、5人でないと解けない。

2085-E: オーケー、それは……クールなものみたいね。

2085-A: そしてその町は我々が住んでいた所でもあるということか?

Z9-1: ええ、暫くの間無人だったみたい。あと確かモチ屋もあったとか。モチって何だか知らないけれど。

2085-B: オーマイゴッド!ちゃんとした餅はもう何年も食べてないわ。レプリケーターも作れなかった!ボス、食べられるみたいよ?

2085-E: モモコに同意ね。ちゃんとした和食はずいぶん長く食べていない。あなたはどう?ボス?

2085-A: ファック、楽しみだ。それで、契約書の残りはあとどれくらいだ?

Z9-1: 法務部を呼ぶわ。

彼らの協力への報酬、および感謝の意として、SCP-2117-B実例はE-クラス職員として分類されました。現在、SCP-2117-B実例は日本、徳島県の夢ゲームのサイト-79に駐在した財団の工作員によりモニターされています。SCP-2117-B実例は財団と、シナリオXK[削除済み]オメガ発生時には予備任務部隊として活動する、一方、当該シナリオ発生までは当該地域を離れないという契約を交わしています。

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