████████████教授の講義の書き起こし:エーテルエネルギーとアスペクト放射について
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"こんにちは。いいランチだったでしょうか。どうぞ着席してください。この講義の第二部を再会しましょう。"

"第一部は、奇跡論に置かれた基本的な三法則と、フィールドでのPHYSICS部門職員の選択に影響する効果についてでした。ここでは、私はいくぶん難解な分野に続けていくつもりです。第六生命エネルギー(Elan-Vital Energy)と、アスペクト放射(Aspect Radiation)についてです。"

"EVEは奇跡論を動かす基礎的なエネルギーです。EVEが何たるかについて、今も私たちは理解しようとしている最中です。これは何らかの方法で観測者効果と直接関連しているように見えます。'生命エネルギー'もしくは'魔素'として記述されていますが、これらの用語はひどく簡略化されています。もしあなたたちがEVE理論のより難解な側面に興味があるなら、セミナーシラバスに何冊か推薦図書があるのを見つけるでしょう。しかし今は、単純に、EVEの連合のフィールドエージェントに関連する側面を論じることにしましょう。"

"EVEは生体から放出されるエネルギーです。これは超常物体からも放出されます。実例上は、EVEの放出はある人物、もしくは物体が超常性質を持っているかどうかの完璧な証拠ではありません。より高く激しいレベルのEVEはより高い知性の存在から生み出されます。彼らの観測者効果が強まるにしたがって、彼らのEVEレベルも同様に強くなるのです。人間は動物に優越し、動物は植物に優越します。"

"まことに興味深いことに、硅のノルニルの従者たちが管理する女神たちもまたEVEエネルギーを生成します。考える材料となりますね。"

"EVEの形状を識別し、同定するようあなたたちを訓練するのは、この一日の講義の範囲外です。識別と暗記のために、一般的な形状と体系についてのハンドブックが後であなたたちに与えられるでしょう。しかし今は、試してみるのが先です。"

"あなたたちの目の前のテーブルに、COLLICULUSエーテル共鳴イメージャー (*1)が見えるでしょう。すでにイメージングモードを私が起動していますので、あなたたちはヘッドセットを取るだけでよいのです。ですがその前に、手早く使い方について説明させてください。"

"このシステムは、他の人間の気分を高揚させるヘッドセットのように身につけられます。ヘッドストラップを使用するか、もしくはあなたたちのヘルメットに着用する形で身につけられます。他のバリエーションとしては、ライフルのピカティニーレールにつけるというのもあります。これには三つの要素があります。電源の供給、ヘッドセット、そして画像処理機。ただいまは、電源はあなたたちのテーブルに延長コードで繋がれ、画像処理機はテーブルの上に置かれたままです。"

"私が指示してから、画像処理機を手に取りハンドルを0に回してください。これは画像の明度のコントロールです。また、ここの三つのスイッチ、"CAL"、"VIS"、"ARI"を"ON"にしてください。そして、電源スイッチを押し、ヘッドセットを被ってください。その後、スクリーン下の目盛りが正しく調節されるまで、画像の明度を調節してください。目盛りとして八つの正方形が見えるでしょう。それぞれが、黒から白まで異なる陰影の度合いとなっています。"

"では装着し、起動してください。私は巡回して問題があった人を手伝います。"


"皆起動できましたか?楽しんでいますか?なかなか興味深いでしょう?"

"あなたたちがCOLLICULUSヘッドセットで見ているのは、あなたたち自身
やあなたのクラスメートから発せられたEVEエネルギーです。違う人間は違う色と形状のパターンであることがわかるでしょう。徐々に、あなたたちはこれらのパターンを読みとり識別することを学習します。熟練したCOLLICULUS技師は、人を識別するだけでなく、彼らの感情の状態やいくつかの超常的特性も読みとります。"

"彼らは壁を通して見えます。一瞬だけ、隣の会議室に設置された第二のCOLLICULUS配置を起動します。部屋の前方に集中しておいたほうがいいでしょう…"

"では行きます。隣室の全ての人間の位置と向きを、壁を通して見ました。私が合図しましたら、親指をスイッチにかけたまま、VISスイッチをオフにして下さい。お願いします。可視光処理を消すと、人間を見つけるのが難しくなったでしょう。"

"興味深いと思いませんか?隣の部屋全体はどのように見えますか?これがエーテル共鳴(Aetheric Resonance)です。ARIシステムの旧型はEVEの放射パターンを直接見分けることしか出来ませんでした。最新型は、不活性物質とのEVEの相互作用を使い、周辺領域のマップを描くことも出来ます。今は解像度があまりよくないですが、私たちはすでに次世代技術に着手しています。"

"ほう!何人かは、ここでのミッドナイトとは少し違って見えることに気づいていますね。ミッドナイトは、覚えていますか、構造知性です。これは、いわば、彼女が猫の形をとった純粋精神の一部だということです。あなたたちは、人間には存在しないいくつかの窪みだけでなく、いくつか興味深いトゲも彼女のオーラ固有の特徴にあると気づくでしょう。彼女の配色は残りのクラスよりも、青にはっきりと向かう傾向にあります。"

"いずれにせよ、COLLICULUSシステムをしばし試してみてください。私は巡回して、質問にお答えします。"


"アスペクト放射、あるいはARadに関する解説とともに、セミナーのこの部分を終えたいと思います。EVEは、ご存じの通り、観察者効果の徴候だというだけではありません。それ自身もまた現実を変化させる力なのです。現実を改変できるほど、ある一点にEVEの量が集まったとき、私たちはそれをアスペクト放射(Aspect Radiation)と呼びます。"

"では、最初の質問に答えましょう。アスペクト放射は単純に、現実歪曲効果を生じるのに十分なほど密集したEVEです。ガンマ放射線のように捉えてください。ガンマ線は単純に電磁気スペクトラムの上位であり、同じスペクトラムがX線、可視光、熱、電波を含んでいます。"

"私たちはアスペクト放射を三つの軸に分類しています。色相(Hue)、ピッチ(Pitch)そして構成(Weave)。強さを加えた四つの特性を、現実改変のレベルを論じるための連続した説明として定義しています。"

"強さ(Intensity)はキャスパー(Caspers)を単位として計測されます。これはとても専門的な用語ですのでここでは取り扱いません。 100キャスパーが通常の"バックグラウンド"放射レベルと見なされています。1000の段階で、あなたたちは超常の影響を見始めるでしょう。10000以上では、即時的かつ容赦ない現実改変を見るでしょう。アドバイスです。あなたたちが現実改変シナリオを解決する特殊訓練を受けていない限り、1000以上の強さのARADフィールドは避けるべきです。"

"色相(Hue)。元々は虹の七色のうち六色を色相に使っていました。これがある問題となったのです…人々が"タイプ・ブルー"とともに読みとったARasの特性を"3000、ブラック、フラット、タイト"と呼ぶようになり、混乱するという。ですので私たちは色相のスケールを拡大し、用語を変更しました。色相のスケールは現在、ルビー、トパーズ、レモン、マラカイト(クジャク色)、サファイア、エボニー、そしてオーバーエボニーです。もしくは、これらがお上品すぎて聞こえるなら、レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、ブラック、そしてオーバーブラックと言うことも出来ます。多くの兵士がそうしますが…他人を混乱させるでしょうね。"

"一般的な誤解のひとつは、色相がアスペクト放射の危険度の尺度だというものです。そうではありません。色相は実際には…私が考えるもっとも適切な言い方をすれば、どれぐらい"わかりやすい"変化なのか、という尺度です。例えば、ルビーは少量の放射性物質の崩壊を加速させる程度です。一方、オーバーエボニー変質は起きていなかった出来事を付け加えることで過去五十年を変えてしまいます。ですが、ピッチ、構成、そして強さも理解する必要があります…臨界未満のプルトニウムを素早く臨界まで到達させるルビーレベルの変質のほうが、ムッソリーニにある朝の朝食としてコーヒーの代わりに紅茶を飲ませるよりよほど危険な事象でしょう。"

"ピッチ(Pitch)は、魔術師が"白魔術"や"黒魔術"と呼ぶものです。それぞれのアスペクト放射の迸りがどれほど破壊的かということです。これには五種類あります。ダブルフラット、フラット、ナチュラル、シャープ、ダブルシャープ。ダブルフラットはもっとも破壊的であり、この通常宇宙でもっとも破滅的な作用です。ダブルシャープはもっとも建設的です。この変化は、現実自身の基本的な骨組みに統合しようとする傾向があります。これは、ダブルシャープが必ずしも善なるものだとは言っていません…もしあなたが敵対的なダブルシャープの例を見たいのなら、異常なダエーワ文明を見てください。血に飢えた魔術師たちによる古代の文明は、定期的に、以前より数年間拡張し堕落した歴史を持ちます。これがダブルシャープエボニーシナリオなのです。"

"最後に、構成(Weave)です。これには四種類あります。スパース(Sparse)、ルーズ(Loose)、タイト(Tight)、そしてロックド(Locked)。これを説明するのは…難しいのです…これはアスペクト放射の特性で唯一、私たちが今も検知できないものだからです。構成を評価する唯一の方法は、私のようなタイプ・ブルーによる直接の観察です。しかしあなたたちが知る必要があるのは以下のようなことです。スパースはぼんやりとして奇妙です。ルーズはもう少し理解しやすいです。タイトは大抵の場合、人々が"魔法"や"現実歪曲"だと考えるようなものです。タイプ・ブルーやグリーンの範囲ですね。そしてもしあなたたちが"ロックド"と聞いたなら、その場から全速力で逃げねばなりません。なぜならタイプ・ブラックがそこにいるということだからです。"

"これら全てが複雑に聞こえるのは、これゆえにです。私はあなたちを基礎奇跡論学的物理学を学んでいる学生レベルにしようとしています。しかしこれは、私がまだ答えていない一つの大きな質問に関係しています。すなわち、何故連合は魔術的作用を全てにたいし行使しないのか?何故私たちは排撃班と評価班を持っているのか?です。"

"この理由はバックラッシュです。あなた現実を変えるためにアスペクト放射を利用するときはいつでも、実存そのものの基礎的な骨組みに反射し、バックラッシュと呼ばれる二次的影響を生じさせます。バックラッシュの強さを測定する公式は少し複雑ですが、以下のように要約できます。元の魔術の強さに比例する。ピッチは反対に。色相は反対に。構成は同様に。"

"では、私はドアが全くないこの壁に、奇跡論の作用によりドアを一つ作ってみるとしましょう。およそ…3キロキャスパー、エボニー、シャープ、タイト。ここで私の公式に数字を代入します…バックラッシュは1.75キロキャスパー、ルビー、フラット、タイトと予測できます。おそらく私は突然ガンマ放射線の爆発を生じさせるでしょう。おそらく半径5メートルにあるカーペットは炎に包まれるでしょう。おそらく溢れんばかりの光が、白熱したルーン文字の形状をとるでしょう。実際には、奇跡論を行使する際、私はバックラッシュを可能な限り無害な形に変換しようとします。これが奇跡論学者が魔法陣や幾何学的パターンを利用する理由なのです。バックラッシュを予測可能なパターンに変換しようという。"

"他方で、すべてのバックラッシュを再吸収する手法については、私たちはまだ理解しきれてはいません。もっとも悪名高い存在は、アポーテーションです。量子トンネル効果による現実歪曲により、大量の物質をただちにどこかへ転送します…これは本当にやっかいな歪曲であり、ARadのバックラッシュは莫大です。"

"最悪なのは、バックラッシュそれ自体がまたバックラッシュを生じさせるアスペクト放射の爆発だということです…延々と続くね。実際、何故超常物質が存在するのかについての一つの理論は、ビッグバンがこの宇宙でもっとも強力な魔術的作用だったというものです…そしてそれが今もバックラッシュを続け、定期的な間隔で現実を歪め変えていると。"

"何人か注意散漫になってきたようですね。一回休憩し、戻ってきたら、今度は殺人と性交について話しましょう。"

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