局所的な現実のヒューム係数調節機器の製造のための認可計画

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局所的な現実のヒューム係数調節機器の製造のための認可計画

問題

潜在的に研究目的に有用な異常性を持った人物は、科学、軍事、事業の分野において彼らにとって好ましくない結果を導くであろう、彼らと無関係な研究やテクノロジーに干渉できます。現在世界中で起きているこのような干渉による被害額の計測は困難ですが、(1982年のアメリカドルに換算して)年数百万と見積もられ、20世紀の終わりに向けて増加していくと考えられています。局地的な現実維持の方法は、異常性を持つ個人や団体による破壊の影響を最小限にするでしょう。

この方法はほぼ1世紀の間議論されてきました。[1]初期は異常性を持つ個人が自発的に他者を取り締まる試みが集中的に行われましたが、彼らは生得的に信頼できず、外部からの影響を受けやすいということが証明されました。[2]プロメテウス研究所は準安定人工次元を、異常性を持つ個人が干渉出来ない、制御された実験空間のために使用することを試みました。この路線の研究は、人工次元が期待された存在論的空間を正確に反映していることの証明の難しさや、アクセス維持のために要求されるエネルギー、次元間を移動させられない資材の研究の実行不可能性によって結局は断念されました。[3]

解決法

私たちは個別のエリアにおいて局地的現実を安定させる機器の創造を提案します。機器は基準状態に現実を"固定する"ために使われ、異常性を持つ個人の、物質や物理法則、時空間、因果律と論理を混乱させる能力を減衰させます。

理論的な基本原理

プロメテウス研究所は客観-現実独立人物("ORIs")[4]によって変更された基準現実の研究を行ってきました。ORIは自身の脳内の知覚及び想像力の中心部のみによって生じるさまざまな認識実現技術を通じて現実を変化させます。[5]ORIはその周囲に主観現実を押しつけ(自覚しているか無自覚かに関わらず)、客観的な物理法則の抵抗に打ち勝ちます。

私たちは同様の過程を反対に、制御下にあるエリアに統一現実を押しつけるために使います。これにはORI"オペレーター"が提案した機器のために使われます。大衆的な言い方をすれば、オペレーターは基準現実へと"現実を曲げ返し"、局所的なエリアにおいてオペレーターが知覚した客観現実を再び押しつけるのです。異常活動の減少は機器と関連するアノマリーの間のヒューム差に依存し、高いヒュームレベルを示すアノマリーには機器の効果は薄くなると考えられています。[6]

機器詳細

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機器の断面図の概念的図形の証明(ウェイ-アイザック・レンチキュラー分散パターン)

私たちの提案する機器の構造は、発掘された先史時代のエネルギー貯蔵メカニズム[7]に影響を受けています。機器はそれぞれ比較的巨大になると予想されます - 体積は約 8m3となり、外装及び内部回路の構成はベリリウムとブロンズの合金です。機器のコアは、方向付けられた空間を通って現実修正高価を分散させるために設計された共鳴経路によって構成されています。特定の分散パターンは操作上の要求に基づき、効果範囲に接触もしくは重なっている配置に多様な機器を接続する能力を持ちます。

機器の共鳴経路は受信機を通じて、無線もしくは衛星ネットワークによりORIオペレーターの収容されている基地局と接続されます。現実修正神経信号の無線伝達は記録上証明されていませんが、これらの信号を電気的なインパルスへと伝達させることはプロメテウス研究所の能力範囲内です。

ORIオペレーター

ORI存在を望ましいオペレーターへと適合させる過程は、以下の広範囲に渡る試験によって開発された様々な技術を含みます。初めに、加工過程における異常干渉のリスクを限定的なものとするために、ORI存在は適度な鎮静状態にさせられます。その後、拡張された感覚を剥奪された被験体となり、しばしば断片的な感覚の過負荷(視覚、聴覚、触覚)を与えられます。一般的に治療から数ヶ月後には、ORI存在は従順なり外科手術の準備が出来ています。

オペレーター志願者は従来の開頭神経外科手術を実行されます。外科医は新皮質の後頭部、頭頂部、楔前部、背外側の前頭前野皮質部の特定のエリアに一連のワイヤーフィラメントを挿入します。挿入後、フィラメントはこれらのエリアを焼灼するために急速に熱せられます。特別に大量生産されたペプチドが、同等の化学的ダメージをもたらすためにナノニードルを使って視床に注入されます。

手術の終わりに、オペレーターの頭蓋骨の切片が再接合されますが、頭頂部直径10 cmの円形のエリアは取り除かれます。これはベリリウムブロンズ電気的接続プレートと関係する視覚補助ファイバーケーブルを接合出来るようにするためで、基地局の伝達装置と接続されます。機器は連続的な操作を要求するため、視覚補助ケーブルの束は永続的にオペレーターの頭蓋に接続されます。

事業例

目下、機器の主要な顧客はSCP財団と予想されています。これはこの組織の目的ば基準現実の維持にあるためです。他のパラテクノロジーを用いるグループも活動上の使用(例としてはGOC)や、所有する現実改変オブジェクトや現実改変存在の安全な維持のために顧客になると考えられます。プロメテウス研究所も年500万アメリカドル(企業事故や労働補償への)以上を、機器の適切な配置によって節約できると見積もられています。

それぞれの事例において、機器の現在の価格は、機器への現実維持信号の伝達のために現在も継続中の出資契約を通じて利益を判断すると、損益平衡レベルにあります。機器の中枢部の性質と、類似した代替品が存在しないことから、同様のサービスの供給において、価格を高価に出来ると私たちは見込んでいます。

機器操作用の必要資材は消耗品であることから、副産物はさらなる使用と販売のためにリサイクルすることが出来ます。ORIテスト被験体からのアウトプット(とりわけ視床と松果体)はヒュームレベルの変動を探知するセンサーの創造に使われます。市場調査部はいくつかの情報源から"カントウンター"の利益について記録します。

資金の使用

総額1125万アメリカドルがこのプロジェクトの最初の"概念実証"のために要求されます。資金は以下のように配分されます。:

  • 750万アメリカドルが3つのプロトタイプ機器の設計と建造に使われます
  • 150万アメリカドルが神経信号の伝奇的伝達の研究に使われます
  • 70万アメリカドルがプロトタイプを試験するためのORIオペレーターの採用に使われます - 少なくとも10人のオペレーターが要求されると予測され、この資金の大部分が採用のための外部契約者の雇用に使われます
  • 125万アメリカドルが神経外科医の専門チームと関係するORIテストオペレーターのための看護スタッフへの支払いに使われます

機器の最初の設計と試験には3年かかると予想され、この過程に並行してオペレーターの雇用も行われます。ORIオペレーターによる試験には少なくとも1年が要求されると予想され、最初のORIオペレーターたちが試験目的に不十分だと証明された緊急事態に備えた資金が30万アメリカドル要求されます。
既知の問題

HR問題

ORIオペレーターは永続的なスタッフとして働く必要があり、これによりプロメテウス中央サービスチームへの負荷と保険手数料が生まれます。特に、それぞれのORIオペレーターは健康と長期在任を保証するために専用医療チームを必要とします。以下はその大要です。

これらの問題は、ORIオペレーターと、それに関係する医療スタッフの雇用に第三者のサービスプロバイダーを使用すること、関連職員を外部施設に配置することで軽減されます。いくつかの第三者機関はプロメテウス研究所のために必要なサービスを供給することに前向きな姿勢を示しています。

これらのプロバイダーは顧客層の拡大と人員の消耗により必要となる、追加のORIオペレーターを雇用する役割をも演じるでしょう。プロメテウス研究所の最初の被験体の雇用後、彼らの雇用期間についての情報が市場に漏れました。結果として、今後の雇用の取り組みには厳しい競争が起きると予想され、専門のリクルートエージェントが必要となるでしょう。

世評への懸念

上記のような人的資源を必要とするため、いくつかの潜在的な顧客は機器の購入に完全には乗り気になれない可能性があります。この問題を最も軽減させるのは、機器がプロメテウス研究所の研究によって生産された、機械的/電気的なテクノロジーだと宣伝し、有効性の正確な方法は言い表さず、その知識をプロメテウス研究所の私有財産として秘密にすることです。同様の理由により、顧客団体にたいし機器の操作の際の従業員の接近を制限させる販売契約を結ぶべきでしょう。これは理論的には私有財産の権利を保護するものです。

機器の有効性の限界

上記のように、機器は高度のヒューム差を持つアノマリーに対し、有効性が限られると予想されます。顧客の要求がいかに高くとも、この情報は機器のマーケット資料において目立たせるべきではありません。

ORIオペレーターが自らの状況を自覚し、統一現実に不適合になるよう、自身に対応する機器を操作するというリスクも存在します。既存のアノマリーを制御する機器の限界と同様に、意図された機器のセーフゾーンに新しい異常効果が流入する可能性もあります。このリスクはORIオペレーターの不適切な採用、治療及び維持によって発生するでしょう。サービスプロバイダー契約はこの結果を妨げるようなものでなければなりません。

もし"不良ORI"イベントが発生した場合、影響を受けたオペレーターの神経信号から対応する機器への無線通信は、機器にダメージを与えないためにシャットダウンされます。しかしながら、対応する機器からのサービスの減少(と顧客との関係へのダメージ)は、これを最後の手段として用いるべきことを示しています。私たちはこの"キルスイッチ"を、将来オペレーターたちが覚醒したたち、不幸な事故を防ぐために素早く行動できるという信頼のあるプロメテウス研究所に持たせたままにしておくべきだと提案します。

Bibliography
1. "科学的な目的における「現実歪曲者」との協調の実行可能性について"; 好奇心と幻想研究の王立団体、ロバート・スクラントン博士から; 1889年10月12日。
2. ブルーメル.J (1978)。"第四次オカルト大戦の歴史"; プロメテウス出版
3. アンドリュー.K (1972)。"実用性の限界:次元間への旅行及び貯蔵の現在の状態"; プロメテウス研究所ジャーナルVol 45(4); 12-35ページ。
4. "タイプ・グリーン"としても言及されます。████████████教授(1979)の "応用奇跡論 (講義書き写し)"を見てください; GOC-プロメテウス協同出版;Vol 2(1); 6-14ページ。
5. テス.A (1981)。"基準となる普遍法則の変更方法"; プロメテウス・パラバイオロジージャーナル; Vol 42(6);84-116ページ。
6. コウルドマン.J & ジェフスキー.C (1982)。"ヒューム:現実の基本的基準についての定量的研究"とその記事への質問に対する回答 財団(財団-プロメテウス情報交換協定に基づき提供された、編集済みの抄録)。
7. ヘインマン.O (1979)."古代トルコ人は我々のために何をしたのか?"; プロメテウス歴史学; Vol 23(2); ページ8-13と図案7。
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