hal_akiの提言
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アイテム番号: SCP-001-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-001-JPあるいはその写しは、レベル4以上の職員以外にはいかなる時であっても閲覧できないように、サイト-[編集済み]の地下収容施設内に保管してください。

説明: SCP-001-JPは、おおよそ150kgの薄い青銅板です。
その表面には未知の手法によって映像が記録されています。
詳細は映像記録001-JP-1を参照してください。

映像記録001-JP-1:
映像は大きな劣化が見られ、全体にわたってノイズが見られるほか、一部が抜け落ちている。

<記録開始>
00:00:00:空を背景に高層建築物群を映している。建築物は五重塔を縦に拡張したような形状をしている。一部の建築物はねじれ上がる、時間経過とともに伸縮する、無数に枝分かれし続けるなどの異常性を発露している。映像は非常に大きく揺れており、建築物は遠ざかっている。また、息切れをするような音が常に入り込んでおり、これらの点から記録者が走行しながら背面の映像を記録しているものと思われる。
00:00:26:重低音が響き渡る。音量はおおよそ110デシベル程度。記録者のものと思われる呻き声が聞こえる。
00:00:52:天頂を中心に天体が高速で回転し始める。
00:01:19:建築物群の中でも遠方にあるものに変化が生じる。対象は完全に彩度を失ったように見える。
00:01:34:彩度の喪失現象が周囲の空間に伝播していくのが分かる。記録者の物と思われる罵倒。
00:01:37:映像の視点が180度切り替わる。記録者が前に向き直ったためと思われる。前方には少数の高層建築物の後ろに、広大な平原と、遠方に鳥居と思われるオブジェが見える。
00:04:46:前述のものと同じ重低音が響き渡る。映像に12秒間ほどの短いノイズ。
00:08:21:映像の視点が180度切り替わる。記録者が振り向いたためと思われる。彩度の喪失現象がおよそ1km前後の地点まで迫っている。記録者のものと思われる呻き声。
00:08:24:再び前方に向き直る。
00:11:18:前方にある平原、鳥居が波打っているように見える。
00:12:21:前方の異常が収まる。
00:18:44:再び振り向く。以降、00:25:02までノイズにより詳細不明
00:25:02:映像回復。以降、視界内に映っているものは全て彩度を失っているように見える。また、視点は移動しておらず、記録者は立ち止まっているものと思われる。
00:26:13:再び前方へ移動を開始する。
00:31:26:数秒の間をあけて二回重低音が響き渡る。
00:40:36:鳥居のある場所へ到達する。以降、01:17:52までノイズにより詳細不明
01:17:52:映像回復。映像は巨大な和風建築物の廊下を移動しているように見える。建築物自体に異常はないが、依然として視界は彩度の無いままである。
01:19:24:重低音が響き渡る。映像に5秒間ほどの短いノイズ。
01:41:58:重低音が響き渡る。
02:12:47:移動を停止する。
02:12:51:記録者と思われる声。音声解析の結果、高速で複数の宗教的意味を持った単語を同時に発音していることが判明。
02:12:53:床に巨大な穴が開く。映像に8秒間ほどの短いノイズ。
02:13:01:穴の中を落下する映像。
02:14:12:木造の床の上に着地する。周囲は暗闇。記録者のものと思われる呻き声。
02:14:17:何かを漁る音。正体不明の光源が出現する。周囲は石垣の壁に覆われている通路。
02:14:35:再び移動を開始する。
02:28:53:広い空間に出る。内部には無数の歯車と導線、集積回路と思われる素材から成る構造物が設置されている。また、視界右端にSCP-001-JPと同一のものと思われる青銅板が設置されている。
02:29:04:青銅板の前まで移動し、立ち止まる。
<記録終了>

02:29:04以降の映像は映像記録001-JP-2として別途保管されています。

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