蚊虻走牛作戦記録
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蚊虻走牛作戦記録 — 日付2010/08/05〜2010/08/08

蚊虻走牛作戦

目的:
要注意団体████████の幹部2名の排除。SCP-510-JP-aの実用性の把握。

組織:
機動部隊隊長  浜崎███
隊員      戦場エージェント15名/5チーム
特別隊員    E-460301(SCP-510-JP-a)

セキュリティプロトコル:
E-460301には浜崎機動部隊長を含めた隊員2名によって監視と指示が行われます。E-460301の取扱については、浜崎機動部隊長の判断に一任していますが、不測の事態に備えてE-460301には小型追跡装置が埋め込まれます。

作戦内容を確認したE-460301は、人間を殺害することに関して否定的でしたが、「任務を果たすことで多くの人間が救われる」「蚊を殺すぐらい人の役に立つ行いだ」などと説得を行うと、心から賛成してはいないことを示しつつも、作戦に対して若干の意欲を見せました。尚、この作戦はSCP-510-JPに内密にしています。


2010/08/05: 機動部隊る-9は████████区画に配置され、E-460301は「狙撃02班」の狙撃手を担当します。
E-460301は725mの距離まで敵の集会所に接近して、躊躇を示しつつも隊員の指示に従いターゲット02の頭部を狙撃。任務を果たしました。それとほぼ同時に「狙撃01班」によってターゲット01の排除が完了し、作戦は問題なく成功しました。

勲章ものの素晴らしいヘッドショットだった。作戦は理想的な形で成功を果たしたが、SCP-510-JP-aの実用性については今後のE-460301の経過を見てから判断したい。

-浜崎機動部隊長


2010/08/06: E-460301はターゲット02を殺害したことを酷く後悔している様子を見せ、鬱症の兆候を現し始めました。機動部隊る-9の隊員が総出で励ますも効果は得られず、浜崎機動部隊長がSCP-510-JPとE-460301の面会を要請しました。

2010/08/08: 要請は承認され、E-460301と浜崎機動部隊長がSCP-510-JPの格納エリアに入室します。SCP-510-JPには事前にE-460301が機動部隊に加入してから現在に至るまでの経緯を全て明かしています。浜崎機動部隊長にはE-460301の監視を行わせ、SCP-510-JPとは直接的なコミュニケーションを行わないように指示しています。

SCP-510-JPの格納エリアの映像記録 — 日付2010/08/08

SCP-510-JP: 馬鹿者があ![E-460301の右頬にレーザーを照射、軽度の熱傷が生じる]

E-460301: あちい!

浜崎機動部隊長: おい!よせ!

SCP-510-JP: 力の使い方を間違えおって![E-460301の額にレーザーを照射、軽度の熱傷が生じる]

E-460301: すいません、すいません……[地面に平伏し、啜り泣く]

SCP-510-JP: この裏切り者が!

浜崎機動部隊長: [SCP-510-JPの前に立ち塞がる]もう止めろ。彼は我々の活動に大きく貢献した。彼の行いによって、多くの人間が救われたんだ。お前が彼の先生なら言うべきことが違うんじゃないか?

SCP-510-JP: 横槍を入れるな小僧。人を救う術に殺人を選る男が私の弟子である必要は無い。私が教えた技術は、人を殺すための技ではないからな!奴は私の正義を認め、それを自身の信じる正義としたはずだ!それがいとも容易く揺らぐようならば、其奴は私の弟子ではない!私から授かった技術で、私の正義を犯すなど!最大の屈辱だ!

浜崎機動部隊長: では訊こうか、お前の正義とはなんだ。

SCP-510-JP: 蚊を殺すことだ!

浜崎機動部隊長が指示に反する行いを見せたため、警備隊員5名が格納エリア内に突入し、E-460301と浜崎機動部隊長を強制的に退出させました。その後、浜崎機動部隊長は十日間の謹慎及び罰則規定に従い、E-460301は三日間に渡って精神的苦痛を訴えました。浜崎機動部隊長にSCP-510-JPによる影響は見られませんでした。


E-460301が重度の鬱症を発症したため、Bクラス記憶処理による健忘治療が行われました。SCP-510-JPに関する記憶と共に精神的な影響は消滅しましたが、記憶の欠如以外での違和感や自身の認識に不信感を示しました。狙撃技術のノウハウは一部残存しているものの、狙撃を行う際に必ず精神的苦痛を訴えるようになりました。

SCP-510-JP-aに人間の狙撃を行わせることは明らかに実用的ではない。物の破壊も、誰かの損失になるならば同じことだ。彼らは蚊を狙撃することに最も意欲を見せる。「人類の敵は蚊」で「蚊を殺すことが唯一の正義」と本気で信じているからだ。それに反することを強要しなければいけないのなら、SCP-510-JP-aは機動部隊に吸引すべき戦力とは言えないだろう。

-若桑博士

E-460301の不安定な精神状態は時間経過と機動部隊員との訓練や交流によって徐々に回復しつつあります。素行もこのましく、機動部隊員とも良好な関係を維持しています。狙撃の実力は標準程度まで零落したものの、特別職務にて有用な技術を保有していると判断され、E-460301の除隊要請は先送りとなりました。

追記: 2010/09/16: E-460301が屋外訓練中に蚊を叩き潰した際、隊員に「なぜかよく分からないが、すごい充実感だ」と活気のある様で述べました。現在、機動部隊る-9の隊員等は蚊の殺害がE-460301にとっての何よりも有効な精神療法と判断し、積極的に蚊を殺害する方針をとっています。結果、E-460301の回復の進行度はより顕著なものになりました。

追記2: 現在、機動部隊る-9は狙撃による攻撃とSCP-143-JPSCP-636-JPなどの蚊に関連する異常存在の特別対策チームとして存在しています。これらの重大な収容違反が発生した場合は、即座に対応にあたります。

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