事件記録2070530
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実験2070500 — 日付2007/05/██

SCP-899-JP-2が全て喪失した場合、どのような活動をするかの調査が開始された。SCP-899-JP-1及びSCP-899-JP-2への人間の接触を断ち、SCP-899-JP収容室にて封じ込めと観察が行われる。SCP-899-JP-2の右腕、左腕、右脚は喪失。現在は左脚が大腿部まで黒色に変化している。経過は観察中。


 

≪SCP-899-JP収容室内の映像記録 — 日付2007/05/30≫

SCP-899-JP-1: [SCP-899-JP-2を抱き抱え、すすり泣いている様子が映っている]

<SCP-899-JP-1は当初SCP-899-JP-2の“友達”を確保する為に、収容室からの脱出を図っていたが、この時のSCP-899-JP-1の活動はおとなしくなっていた。2007/05/30 14:23、SCP-899-JP-2の左脚が全て黒色に変化すると、続いてSCP-899-JP-2の胴体部の一部が黒色に変化し始めた。同時に、SCP-899-JP-1がすすり泣きをやめた事も確認された。SCP-899-JP-1が顔を上げる。>

SCP-899-JP-1: [絶叫]

<14:23>: SCP-899-JP-1が叫び始めると、SCP-899-JP収容室の隣の収容室内に存在した人型オブジェクトであるSCP-███-JPが、SCP-899-JP収容室側の壁に引き寄せられるような動きを見せた。SCP-███-JPは「何かに引き寄せられている」と訴えた。監視室はSCP-899-JP-1が何らかの力を行使していると判断。収容室内に麻酔ガスを注入し、更に警備隊をSCP-899-JP収容室へ送る事が決定した。

<14:24>: SCP-899-JP収容室内に麻酔ガスが注入される。

<14:25>: 人型収容区画を歩いていた霧崎博士から「何かに引っ張られる気がする」との報告が入る。霧崎博士が引っ張られると示す先にはSCP-899-JP収容室があった。同様の報告が他の職員や人型オブジェクトからも複数寄せられる。

<14:26>: 強化防護装備を装着した警備隊がSCP-899-JP収容室に到着。警備隊員も「何かに引っ張られる」との報告をした。SCP-899-JP-1に麻酔ガスが効いている様子は見られない。警備隊員6名がSCP-899-JP収容室内に突入する。岡崎警備隊長にはSCP-899-JPについての情報が伝えられ、岡崎警備隊長から他の警備隊員へも必要な情報が伝えられていた。

<SCP-899-JP収容室の扉が開かれた瞬間、SCP-899-JP-2を抱えたSCP-899-JP-1が外へ出ようと跳躍する。羽場警備員がSCP-899-JP-1に組み付く事で脱走を阻止し、SCP-899-JP-1と共に収容室内へと転がった。警備隊員6名が収容室内に突入後、外に待機する高橋警備員によって収容室の扉は閉められた。SCP-899-JP-1が羽場警備員を投げ飛ばし、視線を収容室の扉に移した。その時には扉は閉じられ、施錠済み。岡崎警備隊長が即座に対強筋力オブジェクト用の強化炭素繊維網をSCP-899-JP-1に射出し、対象の行動を封じ込める。この時、SCP-899-JP-1はSCP-899-JP-2を収容室内のベッドへと放り投げた。この行動はSCP-899-JP-2の保護が目的であると思われる。>

SCP-899-JP-1: [対象はしばらくもがいた後、警備隊に視線を移す] ……あなた達がたっくんのお友達になってくれるの?

岡崎警備隊長: こちら岡崎。収容室内に入ると共にオブジェクトの影響が消えたように感じられた。対象の動きは封じたが、外の様子はどうだ?

管制室: こちら管制室。オブジェクトが原因と思われる影響はSCP-899-JP収容室外では継続中です。オブジェクトの沈静化を要請します。

岡崎警備隊長: 了解した。[SCP-899-JP-1に向き直る] 現在この収容室に向けて、人型の生命体が引き寄せられる事案が発生している。お前がその元凶である可能性が非常に高い。即座にこの影響を止めろ。

SCP-899-JP-1: やぁだよ。だってお友達を探しに行けないんだもの。だからお友達になれそうな人を連れてこなくちゃいけないじゃない。[SCP-899-JP-2に顔を向ける] ほら、たっくん、私がたっくんのお友達を連れてきてあげたよ! [警備隊に顔を戻す] ね? そうでしょみんな! みんなはたっくんのお友 [岡崎警備隊長がSCP-899-JP-1に向けて鎮圧用ゴム弾を使用する]

岡崎警備隊長: 今すぐこの影響を止めろ!

SCP-899-JP-1: [ゴム弾の効果がある様子は見られない] 達になってくれるんだよねっ!? そのために来てくれたんでしょ? 今ね、たっくんはとっても苦しんでるの! 見て見て、たっくんはお手手も両足も無くなっちゃったの……。

岡崎警備隊長: 対象はこの影響の原因は自身にあると自白した。対象に影響停止の意思は無し。これよりオブジェクトの沈静化を図る。掛かれ!

<復帰した羽場警備員も含めた警備隊員6名がSCP-899-JP-1沈静化に乗り出す。SCP-899-JP-1は「SCP-899-JP-2の“友達”になって欲しい」という要望を述べるのみで抵抗する様子は見られない。SCP-899-JP-1を沈静化させる試みは全て失敗に終わる。この時も、『人型生命体がSCP-899-JP収容室に引き寄せられる』という影響は広がりを見せていた。>

SCP-899-JP-1: みんなたっくんのお友達になってくれないの?

岡崎警備隊長: こちら岡崎。対象の意識は未だ健在。沈静化の試みは効果が見られない。今後の指示を頼みたい。

管制室: こちら管制室。現在対策を練っています。追って指示があるまでオブジェクトの鎮静化を継続してください。

岡崎警備隊長: 了解した。なるべく早く頼む。

SCP-899-JP-1: みんなお友達じゃないんだね……。他のお友達になってくれそうな人を探すね。

<14:33>: SCP-899-JP-1の影響が強まりを見せる。複数の人型オブジェクトを含めた、サイト全域に影響が表れる。SCP-899-JP-1の半径20m圏内の影響が特に強い模様。SCP-899-JP収容室隣室のSCP-███-JP及び、外で待機していた警備隊員5名は、収容室の壁に張り付くようにして動けなくなる。

<14:34>: 外の状況が伝えられた内部の警備隊が、SCP-899-JP-1を沈静化させるための行動を激化させる。SCP-899-JP-1は警備隊員達を意に介さず、SCP-899-JP-2に一方的に話しかけている。

<14:35>: SCP-███-JP及び外部待機中の警備隊から体が潰れそうだとの呻き声が記録される。影響が継続する事による損失が考慮され、実験120500の中止とDクラスの投入が決定される。

<14:36>: 収容室内の警備隊にSCP-899-JP-1の要求を呑むよう指示。岡崎警備隊長はこの指示に異議を呈すも、宮谷警備員がSCP-899-JP-2の友人になる事を承諾する。しかし「あなた達はたっくんのお友達にならないんでしょ? 私は新しいお友達を探さなきゃいけないの」とSCP-899-JP-1が拒否。他警備隊員による承諾、説得も効果を見せず。

<14:38>: SCP-███-JPが壁に張り付くようにつぶれる。潰れたSCP-███-JPは影響を受けなくなったのか床に落ちる。時を同じくして、外部に待機していた細野警備員から影響の更なる強まりが報告される。他収容室に収容中の人型オブジェクトにも無視できない影響が出始める。

<14:42>: 細野警備員が強化防護服内で圧し潰れる。細野警備員は影響を受けなくなったのか床に落ちる。続いて隣に居た高橋警備員から「体が潰れる!!」という叫び声が記録される。

<14:43>: 警備員3名とDクラス5名が現場に到着。Dクラスに動揺が広がるも、オブジェクトの影響もあり収容室扉まで全員到達する。扉を開けDクラス5名を投入後、扉を閉め施錠する。高橋警備員を壁から引き離す試みは失敗する。

D-899701: 痛ってえな! 何なんだよ!

D-899672: 何で扉を閉めるんだ? 俺達に何させるつもりなんだ。

岡崎警備隊長: おい、お友達を連れてきたぞ! 今すぐ影響を止めろ!

SCP-899-JP-1: ほんと!? [SCP-899-JP-2に顔を向ける] よかったねたっくん! たっくんのお友達が来てくれたって!

岡崎警備隊長: [Dクラス達を向いて] お前達! この少女の要求を全て呑む事がお前達の仕事だ!

D-899595: は、はあ?

D-899701: どういう状況なんだ、こりゃあ?

D-899595: うおっ、なんだそいつ、眼が黒いぞ……。

SCP-899-JP-1 ねえねえ! そこのオレンジ色の服着た人達! あなた達、たっくんのお友達になってくれるんだよね!

D-899403: たっくんって、もしかしてあれの事? [SCP-899-JP-2を指さす。この時のSCP-899-JP-2の胴体は大部分が黒く変色していた]

D-899701: まさか……人間の体か?

D-899595: うええ。

SCP-899-JP-1: ちょっと! たっくんに失礼じゃない!? あなたなんてお友達じゃないわ!!

岡崎警備隊長: [天井に向けて発砲] 言った筈だ! お前達の仕事はこの少女の要求を全て呑む事だと!!

D-899701: わぁった! わぁったよ! なるなる友達でも何でもなってやるから機嫌直してくれよ嬢ちゃん!

D-899595: なっ、なる! 友達にしてくれ!

D-899534: お、俺もなります。

D-899403: さっきはごめんね~。私もたっくんのお友達になるわ。

D-899672: たっくんの友達になる。これで良いのか?

SCP-899-JP-1: わぁ! みんなありがとう! 本当にありがとう! それじゃあ早速たっくんを助けてあげて!

D-899403: 助けるって、どうやって?

SCP-899-JP-1: 今ね、たっくんの体が腐っちゃってるの。もう時間がないの! 早く新しいのと交換しないといけないの!! [強化炭素繊維網を外そうともがいている] もうこの網じゃーまー!!

D-899403: 新しいのと交換って……どういう事かしら?

D-899672: まさか俺達の体を……って訳じゃないだろうな?

D-899534: そっ、そんなまさか……。

SCP-899-JP-1:  [SCP-899-JP-1に焦りが見られる。顔はSCP-899-JP-2を向いている] 待って待って! もうすぐだからね! だめだめだめだめだめ!!

契約は為されず。<14:47>: SCP-899-JP-2の胴体部が全て黒色へと変化する。頭部が胴体部より分離し、転がった後にベッドの上で直立する。この時の頭部の動きは未知の力による移動のように見える。SCP-899-JP-1がSCP-899-JP-2に対して、何らかの行為を行わないでほしいという内容の発言を繰り返している。我は目覚める。

<14:48>: SCP-899-JP-2の目が見開かれ、虹彩、瞳孔、強膜は白色である事が確認された。SCP-899-JP-2の首との接地面を中心に、ベッドが黒色に変色し始める。黒色に変色した部分は、粘度の高い流動体に変性しているように見える。Dクラス達が腐臭がすると言って咳き込み始める。“引力”の影響が更なる強まりを見せ、現場から███m離れた管制室にまで強い影響が出始める。腐敗の王。

管制室: オブジェクト……を……拘束から……解放する事をっ……要請します!(警備隊の通信機に向けられたもの。警備隊員以外には聞こえていない)

岡崎警備隊長: それは……!

管制室: こちらにまで……無視できない影響が出ています……! 最悪の場合は……現場の判断に委ね……オブジェクトの終了も許可します……!

岡崎警備隊長: ……了解した。 [強化炭素繊維網からSCP-899-JP-1を解放する]

SCP-899-JP-1: あー! あーーーもう!! [強化炭素繊維網から出てくる。その後D-899534へと体を向けた] よしくん!!1

D-899534: おっ、俺か……?

もうやめろ。<黒色の流動体が盛り上がり、SCP-899-JP-2を上方へと押し上げている。黒色への変性はベッドから床へと範囲を広げているように見える。宮谷警備員がSCP-899-JP-2に向けて発砲しようとしたが、岡崎警備隊長が宮谷警備員の腕に手を置く事でそれを阻止する。代わりに岡崎警備隊長が、ベッドで流動する黒色物質にゴム弾を放り投げた。ゴム弾は黒色に変性し、流動体と一体化した。>メリーを開放しろ。

SCP-899-JP-1: [宮谷警備員がSCP-899-JP-2に拳銃を向けた際、SCP-899-JP-1は宮谷警備員へと顔を向けていた。宮谷警備員が銃口をSCP-899-JP-2から逸らすと、SCP-899-JP-1はD-899534へと向き直り、走り寄る] よしくんはたっくんの友達だから、たっくんを助けてくれるよね!?

D-899534: た、助けるって……何をさせるつもり……。 [D-899534には狼狽する様子が見られる]

SCP-899-JP-1: 見てわかるでしょ? 大変な事になってるでしょ! よしくんの体でたっくんを助けてって言ってるの!! [SCP-899-JP-1が感情を露わにしながら床を何度も踏みつける]

お前は無力。何も出来ぬ。<黒色の流動体はSCP-899-JP-2の頭部を天井付近まで押し上げている。押し上げている流動体の2箇所2が横に伸びる。伸びた流動体の内の一本が収容室の壁に触れると、接触部を中心に黒色の変化が広がり始める。>大人しく眠れ竜郎。

D-899534: 体って……だから俺に何させるつもりなんだよ!?

SCP-899-JP-1: 助けてくれるの!? くれないの!? どっちなの!? 時間が無いんだから早くして!!

岡崎警備隊長: [天井に向けて発砲し、D-899534に銃口を向ける] この少女の要求を呑めと言った筈だぞ!

D-899534: ひっ、わ、わかった助けるよ! 助けるけど説明くらいあったって──

SCP-899-JP-1: ありがと! [D-899534の服を捲くり、D-899534の腹部に手を当てる]

永い時があの子を変えてしまった。<SCP-899-JP-1がD-899534の腹部に触れると同時に、D-899534の胴体がSCP-899-JP-2へと転移、頭部と癒合する。D-899534の胴体があった空間には、SCP-899-JP-2を支えていたと見られる黒色の流動体が転移していた。SCP-899-JP-1は、胴体の置換が行われるや否やSCP-899-JP-2へ向けて跳躍した。SCP-899-JP-2を掴み取り、壁を蹴りながら流動体から離れた場所へと着地する。SCP-899-JP-1は自身の手を使って、SCP-899-JP-2の一部に付いている流動体を拭い取っているように見える。SCP-899-JP-1が流動体の影響を受けている様子は見られない。SCP-899-JP-2の両目は既に閉じられており、流動体と接触していた胴体部の一部は有機的に腐敗しているように見える。D-899534は崩れ落ち、流動体と接触した部分の肉体は腐敗している。SCP-899-JP-2の腕のように伸びていた流動体は床へ落下し、SCP-899-JP-2を支えていた部分はゆっくりと沈み込んでいる3。Dクラス達の悲鳴が記録される。この時から“引力”の影響が弱まるも、影響は完全には消失していない。>契約は為された。しばし眠ろう。

SCP-899-JP-1: あとは手足だね……。 [SCP-899-JP-1がD-899701に振り向く] ねえゆうくん4。ゆうくんはたっくんのお友達だから、右手をくれるよね? たっくんは右手が無くてかわいそうでしょ?

D-899701: ふっ……ふっざけんな!! [D-899701がSCP-899-JP-1の頭を掴み、壁に何度も叩き付ける]

SCP-899-JP-1: ゆうくんはたっくんに右手をくれないの? [D-899701の腕を掴み、自身の頭からD-899701の腕を引き離す]

D-899701: 何だよこの力……! [SCP-899-JP-1の腹部を複数回蹴るが、効果がある様子はない] おい! おいあんた達! 銃持ってんだろ! こいつを撃てよ!!

<岡崎警備隊長が首を横に振り、拳銃をD-899701に向け、SCP-899-JP-1の要求に応じるよう促す。>

D-899701: おい銃を向ける相手が違うだろうがよ!! どういう事だよ!!

SCP-899-JP-1: ゆうくん。ゆうくんがたっくんのお友達になるって言ったのは、嘘だったの? [D-899701の腕を掴む力を強めているように見える]

D-899701: いだだだだだ! [罵倒]っ! やめろよ! このっ! [SCP-899-JP-1の手を振り解こうと試みるが失敗に終わる] [悲鳴]待て待てわかったわかったくれてやるよ!! だけど右手だけだぞ!? 体まで取られるなんてまっぴ──

SCP-899-JP-1: ありがとう!

<SCP-899-JP-1が掴んでいたD-899701の右腕が消失し、SCP-899-JP-2の右腕部分に転移。SCP-899-JP-2と癒合する。D-899701は右腕だけでなく、右肩周辺の肉体の一部も消失していた。この消失部分は、SCP-899-JP-2の右肩周辺の、流動体との接触によって腐敗していた部分と一致。消失部分は右腕と共にSCP-899-JP-2へと転移している事が確認された。宮谷警備員がD-899701の応急処置に当たる。>

SCP-899-JP-1: [D-899403を見る] ねえ、あきちゃん5はたっくんに左手をあげてもらえない? たっくんのお友達なら、左手をくれるよね?

D-899403: 何よこれ……何なのよこれ!! [D-899403は収容室の扉を開けようとするが失敗する。何度も扉を叩く様子が記録される]

SCP-899-JP-1: あきちゃん? [D-899403に近付いていく]

D-899403: 嫌……嫌……! 来ないで! 来ないでよ!! [D-899403はSCP-899-JP-1を突き飛ばそうとするが、その手をSCP-899-JP-1に掴まれる]

SCP-899-JP-1: あきちゃんはたっくんに左手をくれないの?

D-899403: [SCP-899-JP-1の腕を振り解こうとするが、SCP-899-JP-1はびくともしない] 嫌……やめて……お願いだから……。 [泣き声] この契約が終わったら私は帰るのよ! あの人から貰った指輪をまた嵌めるんだから……!

SCP-899-JP-1: あきちゃんはたっくんに左手をくれないの?

D-899403: ごめんなさい……ごめんなさい……左手だけはやめて……許して……。

SCP-899-JP-1: たっくんのお友達になってくれるって言ったのに! 嘘つき!!

<SCP-899-JP-1はD-899403を [編集済み]。>

SCP-899-JP-1: [D-899403の残った肉体を踏み潰している] 嘘つき! 嘘つき! 嘘つき! 嘘つき! [SCP-899-JP-1は落ち着いたのか、D-899672の方へと振り返る] てっちゃん6。てっちゃんはたっくんのお友達だよね? お友達なんだから、たっくんに左手をくれるよね?

D-899672: [舌打ち] 心臓に近い左腕かよ……。あー、左脚じゃ駄目か?

SCP-899-JP-1: てっちゃんも嘘つきさんなの? [D-899672に近付いて行く]

D-899672: 勘違いするなちょっと訊いてみただけだ! 殺されるくらいなら左手くらいくれてやるよ[罵倒]!

SCP-899-JP-1: 良かったあ! てっちゃんありがとう!

<SCP-899-JP-1がD-899672の左手に触れると、D-899672の左腕及び左肩周辺の一部がSCP-899-JP-2に転移した。羽場警備員がD-899672の応急処置に当たる。>

SCP-899-JP-1: たっくんの両手が戻ったね。良かったね。両足はもう少しだけ待っててね。絶対用意してみせるから。 [SCP-899-JP-1が部屋の隅でうずくまっているD-899595へ近付いて行く]

D-899595: [悲鳴] やっ……やめろよぉ……こっちに来るなよぉ……! 何だよ! 俺の右脚が欲しいのか!? それとも左脚か!? もっ、もう好きにしろよ!! [D-899595は頭を抱えている]

SCP-899-JP-1: ……? 何を言っているの? あなたはたっくんを見て「うええ」って言ったじゃない。そんな人はたっくんのお友達じゃないわ。

D-899595: な、なんだ……じゃあ、俺には用はない筈……だよな? な、なんで俺に近付いてくるんだ?

SCP-899-JP-1: たっくんに失礼な事をしたでしょう?

D-899595: え? あ、ああ……謝るよ。ごめん、悪かった。許してくれ。……やめろ、俺に近付くな。俺に近付くなあああああ!! [SCP-899-JP-1を突き飛ばそうとしたが、D-899595は逆にその腕を掴まれる] やめろ! 離せ! [罵倒]! 悪かったよ! 離してくれ! 痛い痛い痛い! 悪かったってば! ごめんなさい!! すいませんでした!! やめてください!! 脚でも何でもあげるから助けて[叫び声]


<この後、復旧した管制室が用意した追加のDクラスが一名ずつ投入され、SCP-899-JP-2は五体を取り戻しました。SCP-899-JP-2の五体が揃った瞬間から、SCP-899-JP-1の影響は終息しました。この事件によって5名の財団職員と3体のオブジェクト、3名のDクラスが失われました。>

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