事例報告書KAF-09
評価: +8+x

参加職員: エージェントS████、エージェントF███

日付: ██/██/████

場所: オーストリア、███████

概要: 当地域における異常現象の報告を追って、エージェントS████とエージェントF███がオーストリアの███████町に派遣された。到着の際、地元住民(██████ █████、以前は巡業セールスマン)が、昆虫に似た大型の未確認生物に自然に変身したことが明らかとなった。対象は貫徹が不可能ではない程度に硬質の外骨格を備えており、節足動物と同様の解剖学的体節形成が見られる。特筆すべきことに、対象は認識能力と以前の彼の人間の姿の記憶のほとんどを保持しているようである。対象は発声が可能であるが、しかし彼の発声を認識しうる発言に翻訳することはこれまで不可能であった。対象はもはや、人間の音声を生成するために必要な口頭・喉頭構造を有していないと推定される。対象の外骨格背部にはリンゴ(調査により、対象の父との間の暴行事件の結果であると断定された)が留まっており、それが重大な疾患を引き起こしている。研究者らは、リンゴを更なる創傷を引き起こすことなく除去することが可能か否かを決定すべく研究している。

対象の家族および数人の目撃者にはクラスB記憶処置が行われた。生物は現在収容下にあり分類を待っている。その変身が起こったメカニズムは未だ断定されていない。

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