言霊
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アイテム番号: SCP-2000-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-2000-JPとの有効な通信手段を発見しない限り、オブジェクトの完全収容は不可能とみなされています。機動部隊こ-2("言挙げ")は各都道府県の「既定言霊」の数と強度を常に監視し、どちらかが閾値に接近している1状態となった場合、該当地域の政府と連携して「既定言霊強化運動」を実施し、社会運動という形式の下で「既定言霊」の数と強度の減少傾向を14日以内に逆転させます。失敗した場合はO5司令部の命令に基づき、SCP-2000を起動する必要性が検討されます。

19██年以降、日本国内で生まれた新生児に対しては「プロトコル-言霊紡ぎ」に基づいた対抗ミーム声帯の形成手術が施されています。2020/01/01の時点のプロトコル(Ver.24)では、一日あたりの平均的な「既定言霊」の数を2.064×109回、一回あたりの強度を31.2dBとすることで、SCP-2000-JPの収容を暫定的に維持することが出来るようになります。

説明: SCP-2000-JPは人間同士が交流する時の行動や言葉に発生する異常な現象です。今の所、その本体は言語ミームと考えられており、言葉を媒介にして理解出来る人に伝染します。歴史上の各SCP-2000-JP事件における異常現象の伝染速度から、SCP-2000-JPの言語ミームの基本再生産数2は約15.4と推測されます。SCP-2000-JP事件の一般的な流れは下記の通りです:

  1. 初めに、日本国内の複数の人物において、SCP-2000-JPが同時多発的に発現し、最初の伝染源(SCP-2000-JP-α)へと転化します。各伝染源に共通点は存在しません。SCP-2000-JP-αへのインタビューから、精神的なプレッシャー、特に他人と交流することにトラウマを持つという特徴が判明しました。
  2. SCP-2000-JP-αの人付き合いはSCP-2000-JPの影響を受け、異常な変化が発現し、フェーズIに入ります。SCP-2000-JP-αは挨拶を大幅に省略し、周りの人からは「マナーが悪い」「デリカシーがない」とよく批判されます。しかし、感染する前と比べて、人付き合いの頻度はやや増加します。SCP-2000-JP-αと交流する人物(SCP-2000-JP-β)はSCP-2000-JPの影響に感染し、同じ症状が観測されます。以降、SCP-2000-JP-βの症状・伝染力はSCP-2000-JP-αと同一です。
  3. SCP-2000-JP-αとSCP-2000-JP-βがSCP-2000-JPに感染してから3-5日後、フェーズIIに入ります。挨拶は完全に無くなり、言葉の関連性・論理性が減少します。人と交流する頻度は更に増加します。
  4. 感染から5-7日後、フェーズIIIに入ります。言葉は支離滅裂となり、まとまった文の代わりに、話題に関する単語しか話し出せなくなります。人と交流する頻度は猛烈に増加します。しかし、退化した言葉を相手が解するのは困難であることから、伝染力は減少します。
  5. 感染から7-10日後、フェーズIVに入ります。言語の理解力と論理的な思考能力は完全に失われ、最低限な生存本能だけが残ります。言葉を発せないために、伝染力も消失します。頭部CT・MRI画像を撮った場合、アルツハイマー型認知症に類似する重度の不可逆脳萎縮が観測されます。

SCP-2000-JP-αとSCP-2000-JP-βにおけるSCP-2000-JPの逆転と治癒は不可能ですが、「既定言霊強化運動」が直ちに介入して全民の「既定言霊」の数や強度を上げたり、SCP-2000-JPへの免疫力を高めたりすることは可能です。財団は全てのSCP-2000-JP-αとSCP-2000-JP-βを収容し隔離しており、SCP-2000-JPのメカニズムを研究するための素材としています。




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