ギアーズ博士の個人記録
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ギアーズ博士の個人記録

[注:日付といくつかの機密情報は中央記録に移されています。オリジナルの文書の入手には承認が必要です。]


███████ ██

爆発音のため、早朝に起床しました。新しいエージェントがSCP-236の収容エリアに入り、群を偶然踏みつけました。爆発の連鎖反応が起こりかけましたが、依然として収容出来ています。エージェントの生存は確認できていませんが、可能性はほぼ無いでしょう。寄宿舎を出てすぐに、SCP-212に新しい被験者を使用することを█████博士に提案されました。明日、私が実験経過を監督し文書にまとめることになりました。前回の被験者は生存出来ず、終了する際実験エリアに監禁する必要がありました。今回はそのような結果にならないことを望みます。

午前中の殆どを中央記録への文書の移行準備に費やしました。財団は現在、データベースを全てデジタル形式にしようとしていますが、その圧倒的なデータ量により懸念が生じています。何者かが偶然機密書類にアクセスしそれをコピーすることは、セキュリティ違反を引き起こします。可能性は低いですが、私自身の研究を数週かけて編纂することは有用でしょう。

昼食時に事件がありました。ゼーター9の数人のメンバーが任務から帰還し、R-4食堂に残っている他チーム(とりわけファイー1)に自らの優秀性を示そうとしました。彼らに対し他チームは「俺たちがクソッタレな仕事をやってる間にそこで自慢してろホモ野郎!」と応答しました。非常に大きな口論が起こりましたが、エージェント・ドーリンによって鎮圧されました。SCP-212の改善以来、特に大鎌という武器において、彼は注目に値する適正をしめしています。他の問題はSCP-529が私のプレートからハムを食べたことだけです。サイトセキュリティに報告したところ、「気にしないでください、時々起こるんです」と返答されました。”

午後はSCPの再調査をしました。明日はSCP-172との面談が予定されています。今週中には新しい助手が来るとの連絡が入りました。前の助手はSCP-008への感染により現在勤務から外されているので、この補助は助かります。大量の文書を編纂しデジタル化することが、そろそろ他の職務を圧迫し始めているからです。


███████ ██

朝は誤った警報による短い間の閉じこめ以外、問題はありませんでした。オフィスに入り新しい研究助手と顔を合わせました。新しく任命された"アイスバーグ"は彼自身の実力を証明したがっているようです。編纂し中央記録へ送らなければならない書類の山を幾つか彼にあてがいました。仕事の引き渡しは好みませんが、背に腹は代えられません。SCP-212に使用予定の被験体が薬物検査で失格したため、実験は延期するとの報告を受け取りました。

SCP-172との面会がありました。"彼"は非常に喜んでおり、非軍事的ピストルの図面を提示してきました。非軍事的ピストルとは、主ゼンマイで制御し巻銅を発生源とすることで一連のチャイムと衝撃波を生み出し、一時的な自律神経の失調と失明、吐き気を与えるものです。SCP-172に試作品の製造を要求したところ、「了解した、同胞よ、既に完了している」と返答しました。SCP-172は新しいモデルに取りかかっているようです。機能を尋ねると、「同胞のエージェントは怠惰なようだ。訓練するために適切なやり方を見せてやる」と返答しました。これを許可するべきかサイト管理者に問い合わせる予定です。その後は特に問題なく、SCP-172は数回「疲れた」とコメントしました。"螺子がきれかけ"のように見え、面会が終了した後自分の箱に戻りました。

オフィスで昼食を摂りました。アイスバーグの書類事務は大きく前進したようです。SCP-882の実験に彼を助手として連れて行こうと思います。SCP-882が"磨かれ"活性化するまでの正確な時間についての資料が私たちには不足しています。高セキュリティSCPは未経験と思われるため、今回の実験はアイスバーグにとって価値ある経験となるでしょう。今週末に収容エリアに向かう予定です。

夜に小規模なセキュリティ違反が起きました。SCP-076が非常に強い力で収容エリアを脱走し、負傷者が何人か発生しました。SCP-076の収容エリアの外でセキュリティの何人かが会話中でした。SCP-076はそれを聞き間違え、攻撃に出ました。状況は解決し、新しい防爆扉を注文中です。スタッフはSCP収容エリアに仕事以外で留まるべきでないことを思い出しました。


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収容エリアへ長時間フライトしました。途中、セキュリティ違反が起きたとの連絡が入りました。SCP-882を試験エリアに輸送中のエージェントが起こした事故により、SCP-882が保護タンクから出され、金属製の防爆扉に接触しました。SCP-882はすぐさま扉と結合し、エリア全域が封鎖されました。現在8人のエージェントと数人のスタッフがSCP-882と共に閉じこめられています。

夕方に到着したとき、雪が降り始めていました。嵐が来るため、2週間はここから離れられないと告げられました。事故現場近くの幾つかのエリアを除き、収容エリアの大部分は封鎖されていませんでした。SCP-882の”感染”が広がりきるまで、エリア全体のために職員の監禁は継続されます。事故現場に繋がっている全てのエリアは、爆破により収容エリアの主要部から切り離されました。物理的な隔離が行われる前に、部屋と廊下が幾つか"感染"していたように思います。SCP-882は配線やその他金属装置を通して"拡がりました"。2人のエージェントと█████博士、3人のDクラスが依然感染エリアに閉じこめられています。

予定通り、極限のストレス下における集団の活動に新しく焦点を当てた実験を行うよう指令が届きました。セキュリティカメラは感染の影響を受けていなかったため、観察を始めました。助手にCCTVと他の監視装置を使って、中央監視部署を立ち上げさせました。彼は非常に静かでした。SCP-882と閉じこめられている数人は非常に動揺しているようです。SCP-882は現在26%が錆で覆われ、小さく痙攣し始めています。


███████ ██

SCP-882への最初の24時間の被爆は、多くのデータをもたらしました。SCP-882からの距離に従い1~2時間前後しますが、聴覚的効果は18時間後から始まります。SCP-882はドアをより多くのギアと歯車に結合するよう変形させ始めました。現在の予測では、完全に変形するまで56時間と見積もっています。ドアと結合している他の金属はまだ変形が始まっていません。SCP-882は正常に稼働し、観察可能な範囲の表面には錆が見られません。SCP-882のすべての構成要素が自身の拡大のために稼働しています。報告通り、エネルギー源や稼働し続ける理由は不明です。

1人のDクラスが死亡しました。SCP-882と隔離された全ての職員が"音"が聞こえるとの報告を始めていましたが、D-882/1はとりわけ大きな影響を受けていたようです。長時間SCP-882を見つめ、エージェントP█████とエージェントD██に制止されるまで、何度か触れようと試みていたのが観察されています。隔離された職員たちは一つの休憩室と二つの隣接したオフィスからなる寄宿舎を作りました。職員との双方向通信は音声システムが隔離の際破壊されたため不可能でしたが、彼らは大声で喋っていました。多くの要求がなされました、とりわけ多かったのは救出までの時間に関するものです。D-882/1は他職員に比べ、著しく口数が少なく、内向的になったようです。

D-882/1が午前4時46分に宿舎を離れ、"生存区域"からSCP-882のある場所へ歩き出しました。D-882/1はSCP-882を凝視し、中心部へ手を入れました。観察担当のアイスバーグは、D-882/1が"夢遊病"のように見えたと報告してきました。D-882/1は直ちに中心部に引き込まれ、絶叫しながら脱出しようとしましたが、14秒後に完全に引き込まれました。残りの職員たちはD-882/1の絶叫を聞くとすぐさま起床し、SCP-882へ駆け寄りました。残りのDクラスと█████博士は特に動揺し、D-882/2はSCP-882を見て、嘔吐し失神しました。エージェントたちは監視カメラに向かって再び脱出させるよう要求し、激しい怒りを見せました。D-882/2とD-882/3は█████博士への強い嫌悪をも示しています。

今日は特筆すべきことはありませんでした。嵐が来たため、現在の研究エリアからは出られません。助手はD-882/1の行動によって明らかに動揺し、頻繁に観察ローテーションを交代するよう要求してきました。風がとても強いです。いくらかの観察機材については妥協できますが、生命維持装置はそう出来ません。収容エリアの司令は隔離の際の損傷によって、数日間封じ込めエリアの音声が入手できないと伝えてきました。

現在サイトは緊急事態下にあり、残りの施設はいくらか封鎖されます。助手と私には研究エリアと宿泊用の一室があります。食料は近々物資の投下があるまで、財団緊急栄養食のみとなります。アイスバーグはSCP-882とD-882/1の一件以来内向的になっています。仕事の効率は落ちていませんが、時々混乱しているようです。


███████ ██

嵐が一時止んでいる内に、投下された救援物資を受け取りました。天気予報はこの嵐が数日続くことを示しているので、この短い凪の後、投下は行われないでしょう。本来の投下地点から数ヤードずれましたが、物資は全て無傷でした。ただし、エージェント████にコンテナが彼のジープに衝突したと伝えた際、明らかな動揺が見られました。

物資の取り出しは素早く行われ、アイスバーグが必要な研究機材の設置の補助をしました。我々が取り出し終える前に嵐が吹き荒れ始め、1人のサイト職員が顔と手に凍傷を負ったようです。指の切断を要する可能性があります。医薬品と食料の追加は喜ばしいことであり、多くの職員は非常食を摂らずに済むようになって満足しています。

収容エリアの被験体が明らかな幻聴の兆候を示し始めました。これはSCP-882との接触から32時間後に現れるようです。エージェントP█████が自殺しました。彼は昨夜所持していた軍用ピストルを使い、こめかみを撃ち抜きました。残りの被験体はこれに激しく動揺し、D-882-2は穏やかな虚脱状態となっていきました。食料供給も少なくなっているようですが、緊急プロトコルのため、再供給してやることは出来ません。エージェントD██は激しく苛立ち、侮辱や脅迫、すすり泣きをしながらカメラに語りかけることに何時間も費やしました。エージェントD██はカメラを幾度か破壊しようとしましたが、成功しませんでした。

█████博士はSCP-882とその聴覚的効果に最も影響されている者のようです。彼はすでにSCP-882の影響下にあるエリアに金属を置き、彼の言う"あの恐ろしい研削と機械の音"を減らしていました。これらの行動に他の被験体は怒り、"事態を悪化させない"よう博士に命令しました。実際にはこの24時間で全被験体がSCP-882に金属を加えているため、言動が一致していないと私は考えます。現在のペースでは48時間以内に収容エリアの全ての金属がSCP-882によって消費され、変換されます。

嵐が成長し、外壁を軋ませ振動させています。私はSCP-882の影響範囲に対する懸念を表明しましたが、現地スタッフは影響はSCP-882のサイズに比例し、彼らは依然範囲外にいると主張しています。助手と私はSCP-148によって隔離されたエリアで活動していますが、残りのスタッフには接触の危険性があります。アイスバーグにスタッフをモニターし、どのような異常な振る舞いにでも注意するよう命じました。


███████ ██
完璧な記録を取ることが出来ません。SCP-882の影響範囲は大幅に過小評価されていました。SCP-882と接触した多くの職員によるセキュリティ違反が起きました。█████博士は狂気に陥ったようです。複数のサイト職員とセキュリティが█████博士によって殺害され、他の職員はSCP-882に暴露しました。アイスバーグと私は遮蔽済みの実験エリアに立てこもりました。財団と交信し、緊急対策チームが派遣されることになりましたが、天候により、到着がいつになるかは不明です。

サイトのいくつかのセクションは損壊しており、暖房システムは壊れているように見えます。SCP-882は緊急収容から収容違反したままになっています。SCP-882に暴露した何人かの被験者は私たちの試験エリアにアクセスを試みています。気温は着実に下がっています。


███████ ██

サイトからの脱出に████時間かかりました。SCP-882の二次セキュリティ違反を考慮し、財団は救難信号からおよそ6日後にそれを発令しました。応答には厳しい気候状態により延期が生じました。現在デブリーフィングのためにサイト██へ向かっています。

レスポンスチームはサイト全体が損なわれているのと、スタッフの大部分が氷点下の気温やSCP-882への暴露、もしくは殺人により死んでいるのを発見しました。残りのスタッフは回復し微少な怪我により隔離されています。SCP-882は通常収容範囲まで切断され、影響を受けた金属は素早く処理されました。収容エリアの再建は収容失敗事件に対する公平な再調査と査問の後に始まります。

アイスバーグはセキュリティが破壊されていた間、SCP-882に影響された人々に対抗するのに必要な物理的戦力に多大な貢献をしました。彼は主に"閃光"手榴弾や火炎瓶のような手投げ爆弾や焼夷装置に対するのと同じくらい、白兵戦用の武器を即興で作る才能を見せています。この事件が彼の人格を変えたように思えます、注目すべきは影響下にある人々に対する過度の暴力の使用です。いくつかの例で必要以上の暴力を使っていました。彼は何本かの骨折と手足の凍傷に苦しみ、ごくわずかにSCP-882にも暴露しています。彼は評価のために再拘留され、グラス博士の心理評価を受けています。

私の身体的ダメージはごくわずかで、手と顔にいくらか凍傷を負っただけでした。私は現在治療と精神評価のため再勾留中です。医療スタッフにより完治し次第、私は現在の研究計画についての情報を集め、アイスバーグはSCP-882から情報を集め処理することになるでしょう。

この収容違反をふまえて、SCP-172へ個人保護装置についてのリクエストを申請するつもりです。

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