シンセイカツ計画,1986
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目的: 昨今の奇跡的な経済成長は、IJAMEA下部組織の徴募状況に悩ましい影響を与えている。我が国の実業家が世界にその名を知らしめたことは称賛に値するが、同時に雇用増加と我々の活動への関心低下は相関関係にあることが確認された。我々は超常現象の領域で日本人の威信を高め、国益を防衛するために努力している。我々は将来における予防的手段を保持するために、この不穏な傾向に歯止めをかけ、逆行させたいと考えている。

記録によれば、1970年代を通じて、構成員増加率は年率約16%で直線的増加を見せてきた。しかし、1981年以降、新規加入者数の減少により、構成員増加率はマイナスに突入した。信じがたいことに、1983年には1,456人の構成員を失い、増加率は顕著に低い割合となった。

支持者たちによる多額の資金提供を失ったのみならず、事態の影響は我々の行動目標や理念にも及んでいる。異常物品の確保や、日本の主権侵害を目論む機関(例: SCP財団)との交戦は、各部隊長がより少ない隊員数での活動を余儀なくされているため、ますます困難になりつつある。

標準以下の訓練水準での入隊を余儀なくされたため、新入隊員にも犠牲が頻繁に生じている。忌むべきことに、昨年は231名もの戦死者が出た。彼らは今や高間ヶ原を旅しているかもしれないが、我々はまだここ、芦原中津国で戦っている。

我々は日本の守護者として選ばれた存在であり、したがって生存し戦い続ける限り、計画に失敗はない。計画の目標は以下の通り。

  • あらゆる利用可能な資源を活用した新規構成員の獲得。
  • 異常技術や黒魔法を利用した構成員獲得手法の探求。
  • 対立組織との戦闘におけるIJAMEAの各種取り組みの活性化。

資産: 中立派の多くの連絡員との議論を経て、現時点でのIJAMEAにとっての最良の選択肢は、黒魔法ではなく異常技術であることが明らかとなった。具体的には、大多数の将官が異次元機械に興味を示した。

何人かの部隊長は、多額の費用を必要とするにもかかわらず、"クローニング"に同様の興味を示した。当該技術の有用性はまだ不明だが、我々は勝利のために様々な異なる手法を試みている。以下に示す素材とそれらの供給業者は、我々が採用する手法のリストである。一部の記述は省略済みである。

  • 試験用クローニング槽約15基 (シンジェリン・コーポレーションから取得予定)
  • 洗脳用呪術紋章、結界、精神異常 (アラガッダから取得予定)
  • 代替雇用手段発見用に使用される並行世界訪問ポータル (プロメテウス研究所から購入予定)
  • 死亡者に対して使用される蘇生呪文増幅器 (ハヤシ異常幻術工房から取得予定)

…取引の省略された部分は、文書 新生活-5A4-86で確認可能である。

結果: この計画は日本にとって大きな勝利となった。当初、我々がとった手法の多くは失敗と看做されていた。クローニング槽は故障し、呪術紋章も損壊していたが、1988年10月15日、我々の天国への侵攻が開始された。

プロメテウス研究所から購入した装置は意図通りに動作し、戦争省43課は世界の垣根を越えた。これらの悪鬼がごときペテンがどのような性質のものかは神仏のみが御存知であるが、IJAMEAの存続のため、我々はこの装置を使用しなければならない。

この新天地で、我々の徴募担当者は可能な限り多くの日本国臣民に声明を広めた。部隊には厳しい目が向けられていたが、30人近くの新兵を連れ帰ることができた。僅かな数だが、これが始まりだった。

我々は毎週新たな部隊をポータルに送り、これまで以上に多くの兵士を集めている。IJAMEAの将軍たちは当分の間、この世界での徴募を停止している。神仏が我々に与え給うたものを使えばいいのだから、日本国民の命を無駄にする必要はないというのが彼らの主張である。現在の組織の成長率は24%であり、1944年以来の最高水準を記録している。計画は大きな成功を収めており、IJAMEAは今後もこの方法を採用していく予定である。


ハコグラシの戦いでアタタカイの肉のカルトと交戦して壊滅的な損失を被り、IJAMEAは新兵の徴募を大幅に拡大せざるを得なくなった。毎週何千人もの優秀な兵士が死んでいるが、日本国の安全のために他に何ができるというのだろう? 山口県の海岸線では怪生物が増え続けており、祖国への危険はますます高まっている。トシアキ将軍はさらに多くのポータルに指令を下した。臣民と日本国の安全は、その他すべての金銭的な懸念よりも優先される。

IJAMEAは"プロメテウス研究所"として知られる組織に兵士を送り込んだが、悪しき妖怪が彼らの心に憑依していたに違いない。1996年以来、兵士たちが命令を拒否したのはこれが初めてであり、今すぐにでも対策を講じなければならない。1944年以来ずっと、外国人たちは我々の偉大な国家を見下してきたが、我々は資源不足のために常に傍観者の立場にあった。今こそ、我々が戦う時だ。

IJAMEAの将軍たちは54,600人の兵士を送り込み、我々の命令に逆らう者たちを襲撃、略奪している。我々に背を向ける者は、日本そのものに背を向けているに等しいのだから。

到着してすぐに、我々はこれまで前進を阻んできた弱々しいクズどもを銃殺した。我々は彼らの小さな研究所を略奪した。日本の城郭に比べればごく小規模なものだ。将軍たちは、周辺一帯に存在する敵から私たちを守るために、さらに徴募を増やすことを決定した。


日本国内における最も強大な敵であったSCP財団は、およそ30年に及ぶ戦いの後に陥落した。異常に対する我々の義戦は2019年に財団の排除対象となり、我々は攻撃手段を有するすべての存在を全滅させた。カオス・インサージェンシー、世界オカルト連合、境界線イニシアチブ、これらの反日組織は神仏が我々に与え給うた圧倒的な力に対して何ができたというのだろうか?

世界各地に部隊を送り込んだ後、これらの邪悪な集団のほとんどは、アマテラスの強大な刃の下に叩き潰されることとなった。財団を打ち倒すことは難しく、最終的に75,900,000人の兵士が命を落とした。末期において臆病者たちは異常存在を利用して戦うことすらあった。これにより死者数は増えたものの、兵士たちの戦意もまた増した。

現在、IJAMEAは財団が残した異常存在を管理している。日本の威信と支配力を高める以外に、これらを何に利用すべきだろうか?

カズマ将軍は前回の会合で印象的な見解を示した。他の世界に基地を設置してはどうだろう? 支配する世界が増えれば増えるほど、臣民と新世界の安全を確保することができる。


全能にして神に導かれし大日本帝国普遍事物複合事業体は、1000番目のSCP財団の服従を祝福する。この集団は全宇宙において死-レベル脅威1と宣言されており、神仏より新たな宇宙が与えられるたびに即時に滅ぼされるよう定められている。

最近、この千年の間に、新たな集団が我々の偉大な体制を攻撃してきた。彼らは、組織化した財団の集合体に他ならない。彼らは"多元宇宙の守護者"を自称しているが、我々は彼らの虚偽を知悉している。新日本秩序の指令に背く者は、誰であれ滅ぼさねばならない。これこそが我々が長きにわたる戦いで学んだことだ。

彼らとの戦いは困難を極めており、より抜本的な対抗手段が必要かもしれない。我々は新世界が開かれるとすぐに破壊行動を開始した。

何兆もの兵士と何十億もの宇宙船も、彼らの防衛を突破できるだけの効果的な打撃を与えられていないようだ。彼らは我々の進軍を妨げるように複数の宇宙で構築された壁を並べてきた。我々の科学者たちは世界全体を壁の中で崩壊させようとしたが、効果はなかった。

彼らは何と愚か者なのだろうか……これが我々を止められると思っているのなら、我々は自身と普遍国家を守るために手段を選ばないだろう。我々は、我々の安全を保証できるまで、すべての現実を踏破するだろう。

この遠き地まで我々を導いた原初宇宙の大神将軍カズマに祈りを捧げよう。彼と神仏の助けを借りて、我々は仏限大2の境界線さえも超えていくのだ。


多元宇宙財団指令

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以下の情報はクオドラント43の小擾乱に関連しています

当該文書は多元宇宙財団との連絡を保持するSCP財団のみ閲覧が許可されています

ODGIJUMCの概略的分析 (IJAMEA派生組織)

普遍的擾乱名称: "全能にして神に導かれし大日本帝国普遍事物複合事業体 (The Omnipresent and Divinely Guided Imperial Japanese Universal Matters Conglomerate — ODGIJUMC)"

領域名称: クオドラント43、セクター152-AW (Q43S152-AW)

領域指導者: SCP財団 (宇宙呼称: 45z-AQE-2431)

説明: ODGIJUMCとは、以前はIJAMEAまたは"大日本帝国異常事例調査局"として知られていた組織であり、宇宙横断的に異常技術を開発・取得してきたグループである。ODGIJUMCが所属する元の宇宙は宇宙呼称: Qw-235-JU-09である。彼らの支配領域はまだごくわずかだが、最終的には対処することが推奨されている。

推奨される行動: 宇宙障壁の展開によって彼らの支配領域を封鎖し、位相変調歪曲装置を腐敗宇宙に送り込んだのち、一掃すること。このような小規模な事象は外宇宙評議会に報告されないようにすることも推奨される。

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