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<ここに記事原案>
[[█/collapsible]]
記事のタイトル:
付与する予定だったタグ:("人型""Euclid""ゲーマーズアゲインストウィード"など)
主要な異常性:("このオブジェクトは人を襲って、キャンディーに変えてしまいます"など)
記事の簡単な要約、オチ: ("三度も収容違反を起こし、その度に大慌てで対処しますが、最後には財団に従順になります"など)
その他アピールポイントなど:("コメディ調の作品です、笑えるネタが書きたい人はどうぞ!"など)
A
アイテム番号: SCP-XXX-JP-EX
オブジェクトクラス: Euclid Explained
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-EXを収容する必要はありません。当該オブジェクトらは現在、サイト-8181内の通常物品用小型ロッカーにて保管されています。
Explained分類以前の収容手順の閲覧
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在までに12枚が発見に至っています。それらの他にも当該オブジェクトは複数存在していると推測されるため、新たなSCP-XXX-JPを発見した職員は、直ちにそれらを適切な方法にて回収し、サイト-8104の低脅威度物品ロッカーに収容を行ってください。
SCP-XXX-JPを使用しての実験は、レベル2以上の職員の許可を得た上で行ってください。
説明: SCP-XXX-JP-EXは特定の文章が書かれた、異常性を持たない一般的なコピー用紙の文書群です。19██年にサイト-81██にて発見され、以降、財団内の様々なサイトにて発見されていました。当初、この文書群は視認した対象に心拍数及びストレス、並びに心的な不安の増加を助長する認識災害が存在していると推測されていました。
しかし、SCP-XXX-JP-EXの異常性に非常に大きい個人差が見られる事、またサイト-81██に勤務していた京極博士が当該オブジェクトを作成した事実を認めた事から、SCP-XXX-JP-EXは異常性を持たないと判断され、20██年にオブジェクトクラスがExplainedに再分類されました。
下記の文章は最初に発見、及び京極博士によって作成されたとされるSCP-XXX-JP-EXの一部抜粋となります。仮にこれを読んで上記のような状態に陥った場合は、財団の心理カウンセラーによる評価を受けた後、速やかに指示に従ってください。
例えば、貴方の後ろ。常に奴はそこにいる。
貴方が目を瞑ってシャンプーをしている時、奴は後ろで貴方を見ている。
貴方が安心してトイレにいる時、奴は水底から貴方を覗いている。
貴方が夢中になってインターネットをしている時、奴は一緒に画面を覗きこんでいる。
貴方がこの文章を読んでいる時、奴はこの文章の意味を理解する。
ここにいるぞ、ここにいるぞ、と奴は貴方の肩を抱くだろう。
以下はSCP-XXX-JP-EXが要因となって発生したと推測されていたインシデント記録、並びに付随する実験記録の抜粋です。
実験記録SCP-XXX-JP-EX
実験記録XXX-JP-EX-4 - 日付19██/█/██
対象: D-87310
実施方法: D-87310にSCP-XXX-JP-EX1枚を音読させる。
結果: 体調面、精神面共に変化なし。
分析: 他の実験を鑑みても、Dクラスに対してSCP-XXX-JP-EXを曝露させた場合、効果が薄いようです。職員に対する曝露実験を行う事を進言します。 - 京極博士
実験記録XXX-JP-EX-5 - 日付19██/█/██
対象: ██研究員
実施方法: ██研究員にSCP-XXX-JP-EX1枚を音読させる。
結果: SCP-XXX-JP-EXを音読中、██研究員の顔色が悪くなっている様子が記録される。読み終えた後、多少のストレスと心的不安を訴えた。
分析: やはりDクラスよりも職員に対して異常性は大きく働くようです。引き続き、職員への曝露実験 を行う事を進言します。 - 京極博士
インシデント記録XXX-JP-EX-1 - 日付19██/█/██
対象: ██研究員
概要: SCP-XXX-JP-EXによる曝露実験を行った当日、██研究員がサイト-81██内の個人浴場にて錯乱している所を、職員が発見、保護しました。██研究員は異常性を持った霊的実体の存在を確認したと報告しましたが、K-515型撮影機1を用いて浴場内を撮影した所、レベルⅠ霊的実体しか観測されなかったため、SCP-XXX-JP-EXが要因の██研究員の誤認という結果で処理を行いました。なお、██研究員にはAクラス記憶処理が行われました。
実験記録XXX-JP-EX-11 - 日付20██/█/██
対象: D-87344
実施方法: D-87344にSCP-XXX-JP-EX12枚を音読させる。
結果: SCP-XXX-JP-EXを音読中、D-87344は頭を両腕で抱えるようにして蹲り音読を中断した。その後、極度の緊張状態とストレスが見られたため、Aクラス記憶処理を行った。
分析: 今回はDクラスにおいても異常性が見られました。D-87344は前日にSCP-███-JPの実験を行っていた事も大きな要因の一つであると推測できます。 - 京極博士
インシデント記録XXX-JP-EX-2 - 日付20█/█/██
対象: D-87344、D-87377
概要: SCP-XXX-JP-EXによる曝露実験を行った翌日、D-87344がD-87377を食事中にフォークで刺殺するという事件が発生しました。D-87344は、日頃からD-87377に対してストレス溜まっていた、と証言し、容疑を認めています。しかしながら他のDクラス職員へのインタビューにおいてはD-87344がD-87377を嫌っている様子が見られなかった、との意見が見受けられる事から、記憶処理を施したにも関わらず、SCP-XXX-JP-EXが要因となった可能性が高いと推測されています。
補遺1: インタビューSCP-XXX-JP-EX
回答者: 京極博士
質問者: 水木博士
日付: 20██/██/█
捕捉: 以下のインタビューは京極博士がSCP-XXX-JP-EXの作成を認めた翌日に行われたインタビューとなります。
水木博士: ではインタビューを開始します。よろしいですね、京極博士。
京極博士: ああ、構わない。何故、俺がSCP-XXX-JP-EXを制作したかについて、だろう?
水木博士: その通りです。理由は何でしょう。
京極博士: そんな事決まっているだろう。警告だ。
水木博士: 警告、ですか。
京極博士: 水木、この財団に来て何年になる。そして俺らは何を見てきた。
水木博士: 20年ほどになりますね。そして私たちは様々な異常物品の収容を行ってきました。
京極博士: そこだよ水木。俺らは異常物品の収容が仕事なんだ。そしてそこには、必ず恐怖というものが存在するべきだ。
水木博士: 恐怖、ですか。私は貴方が何を言っているのか理解できません。
京極博士: 俺の作った文章を読んだあの研究員を見たか。風呂場で錯乱して、異常存在を確認したと言った。素晴らしい、あれこそが俺らのあるべき姿なんだよ水木。
水木博士: どういう事でしょう。
京極博士: どこにでもいるんだ。俺らが収容しなければならない存在という物は。だが見ろ。あの研究員は必死に霊的実体の存在を訴えたのにも関わらず、財団は目立った異常性、危険性が見られないからと、レベルⅠだからと放置した。そう、人々が恐れる存在を、放置したんだ。
水木博士: [3秒間ほどの沈黙]我々の理念は、異常な物品、存在、現象の確保と収容と保護です。異常が無ければ、放置するべきでしょう。
京極博士: そこが間違っている。俺らにとって霊的存在が通常だったとしても、世間一般にとってそれは異常な物品なんだよ。今まで俺らは俺らの目線でしか、異常を判断してこなかった。それを警告するために、SCP-XXX-JP-EXを俺は制作したんだ。
水木博士: つまり、世間一般から見た異常に対しても、同じように処理するべきだと?
京極博士: その通りだよ。そして、その逆も然りだ。俺が作った文章なんて、所詮はホラー小説の真似ごとみたいなものだ。それでもこんな風に、異常物品として財団は収容してしまった。そうだろう?
水木博士: しかし実際にインシデントが起きている事は事実です。
京極博士: そうじゃないんだよ水木。インシデントなんて二の次だ。実際、Dクラスの殺人事件だってあれは偶然だった。けど財団はそれを、SCP-XXX-JP-EXが要因であると判断した。でも考えればわかるだろ。今まで優しかった奴が裏では私怨を燃やしている、そんなの当たり前に存在する事だ。
水木博士: とにかく。SCP-XXX-JP-EXは貴方の悪ふざけのために作られたと、そういう事ですね。
京極博士: 悪ふざけ、ああそうだな。そういう事にしておいた方が、財団としてはいいんだろうさ。ただ忘れるなよ、恐怖から逃げ隠れていた時代を遡る事も、時には必要だって事を。
水木博士: インタビューを終了します。
非実体存在撮影機について
→ http://ja.scp-wiki.net/forum/t-1592980
記事のタイトル: 根底より出ずる物
付与する予定だったタグ: "財団製" "Explained"
主要な異常性: 「恐怖」そのものです。
記事の簡単な要約、オチ: 財団が忘れてしまった、財団が思い出す事ができない、もちろん貴方も思い出す事はできない、そんな「原初の恐怖」そのものをEXに押し込めてしまった、という事です。途中に文章の一部を転記していて、尚且つそれが「あまり怖く感じない」ようになっているのは、あなたも既に「こちら側」という事を示しています。
その他アピールポイントなど: EX記事の没アイデアとなります。そろそろ新しい記事にチャレンジしてみたい! という方は是非ご挑戦を。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPを囲むように建造されている収容サイト-8138は、表向きは変電施設として運用されています。SCP-XXX-JPの影響で民間人が周辺を訪ねてきた場合、新規に建設した西洋料理店''██軒''へ誘導します。このとき住所が異なる理由としてはカバーストーリー「立ち退き・移転」を活用します。人員の搬入などでSCP-XXX-JPの収容セルを訪れる場合、特別指定の搬入口より地下通路を通じて進入してください。
説明: SCP-XXX-JPは岩手県██市内██山にある一定の領域です。西洋風の建築物が存在し、''RESTAURANT 西洋料理店 ███████ HOUSE ██軒''と書かれた看板が設置されています。財団がSCP-XXX-JPを最初に発見したのは195█年ですが、SCP-XXX-JPは全体として劣化・老化の兆候を示さず、時代に適応して外観を変化させます。旅行雑誌、ガイドマップ、観光用サイト、案内所などでSCP-XXX-JPに関する情報を入手することが可能であり、すべての媒体で良評価がなされています。この情報を規制しようという試みはすべて失敗したため、SCP-XXX-JPには自身を''宣伝''する能力があると推測されています。
SCP-XXX-JP領域内へ進入する際、進入者の経歴によってSCP-XXX-JP内部は変化します。現在明らかとなっている条件は以下の通りです。
- 殺人、放火などの重犯罪の前科を持つ
- 重化学薬品を使用し、適切な処理をしなかった事例がある
- 娯楽目的で動物の殺傷をした、もしくはしようとした経験がある
これらの条件により分岐する変化を、該当していた場合を(1)、該当していない場合を(2)として記載します。集団意識を持った複数の人物が進入した場合、条件の該当者がいた場合には(1)の変化が優先され、該当者以外の進入者は██山の特定地点へと転移します。このとき、(1)該当者からは(2)該当者が急死・失踪したと認識します。
(1) 該当していた場合
SCP-XXX-JP内は無人です。SCP-XXX-JP進入時点で、進入者は強い空腹感を覚えます。この空腹感により多くの進入者は建築物へと進入することを考えます。しかし、これは進入者の意志によっては拒絶でき、SCP-XXX-JPから脱出することも可能です。
建築物の内部空間は3m×3m×2.5mの正方形の部屋と、木製らしき材質のドアを基本として構成されます。建築物内では以下のような指示が与えられます。
- 身だしなみを整える
- 装備しているものを取り外す
- 身体に化粧品をつける
これら指示はドアに張り付けられた紙(以下、指示書と表記)により文字で進入者に伝達されます。この指示書は取り外すことで回収することが可能です。
指示を無視して進んだ場合、同じ指示内容の空間が次の空間に出現します。指示内容は進入者に応じて異なります。また、部屋にはその指示内容に適した家具が設置されています。前述の空腹感により、進入者はSCP-XXX-JP-1のさらに奥へと進むことを考えますが、これも進入者の意志によっては拒絶できます。進入側のドアより建築物内から脱出すると、それまで通過した部屋は省略され、██山の特定地点へと転移します。指示により回収された私物も同様に転移します。
また、外部から別の人物、または集団がSCP-XXX-JP内へ進入した場合も強制的に██山の特定地点へと転移されます。
財団による調査では、連続して出現させた部屋の総数が2███個を突破した段階で実験を中止しており、部屋出現の限度は現在判明していません。また、ドアを壁に固定させて進入することは、あらゆる方法を用いても失敗しました。
[[█collapsible show="+ 進入調査実験(1)-C 抜粋" hide="- 閉じる"]]
195█/██/██
実験概要: Dクラス職員の体内に発信機を埋め込み、SCP-XXX-JP-1へ進入させる。(体内にある金属類が指示の対象にならないことは確認済みである。)このとき、身の危険を感じた際は帰還すること、指示として貼り出された紙を必ず持ち帰ることを伝える。こちらで規定した時間を超過しても帰還しなかった場合、別の進入者が発生した際は強制的に██山の特定地点へと転移されるという特異性を活用し、進入者を強制帰還させる。帰還後は物品の捜索、Dクラス職員への事情聴取を行う。
実験記録番号 C-1
結果: 強制帰還によりD-XXX-C1は脱出した。D-XXX-C1は粉末と液体を全身にかけられた状態で発見された。特定地点に指示書が確認できた。
与えられた指示
- 「殺菌室です。空気を吸わないようお進みください。」
粉のようなものが舞っている部屋を抜ける。
- 「靴裏の泥は拭えましたか?すこし歩きにくいかもしれませんが、転ばぬようお気をつけて。」
部屋は床が坂になっており、1mmだけ黄色い液体で満たされていた。D-XXX-C1は何度か転倒したとも証言している。
- 「とある部屋にはお偉いさんがいらっしゃいます。同室で食事できる力量があるか、ちょっとだけお力を拝見させてください。」
砂のような物質で構成された壁を破壊して部屋を抜ける。
補足: D-XXX-C1に付着していた物質から小麦粉、卵黄の成分が検出された。
実験記録番号 C-2
結果: 強制帰還を実行したが、D-XXX-C2は発見されなかった。特定地点にDクラス職員用スーツと指示書が確認できた。
与えられた指示
- 「外はお暑かったでしょう。シャワーをご用意しました。是非浴びていってください。」
- 「香水も浴びていってください。」
- 「もう少しだけかかります。マッサージチェアに掛けてお待ちください。」
- 「たいへんお待たせいたしました。ドアよりお入りください。」
実験記録番号 C-3
結果: D-XXX-C3は脱出した。D-XXX-C3は脱出時コミュニケーション不全に陥っていた。特定地点に指示書が確認できた。
与えられた指示
- 「汗が気になっていることでしょう。服の上からで結構です、全身にこれを振りかけてください。」
スプレーが置かれていた。
- 「すこしお待ちください」
部屋で待機する。このときの部屋はひとつ前の部屋より格段に気温が低く感じられたとD-XXX-C5は証言している。体感時間で10分程度待機していたそうだ。
- 「たいへんお待たせいたしました。ドアよりお入りください。」
精神的不安により進入を拒んでいると、ドアの向こうより進入を催促する声がした。それはだんだんと脅迫めいた内容に変化したらしい。
実験記録番号 C-4
結果: 強制帰還によりD-XXX-C4は脱出した。D-XXX-C4は[削除済]の状態であり、脱出直後に後頭部からの多量出血で間もなく失血死した。特定地点にDクラス職員用スーツ、指示書、D-XXX-C4のものとみられる器官が確認できた。
与えられた指示
- 「まずは全身をこのタオルでよく拭いていってください」
- 「ジャグジーをご用意しました。どうぞつかってってください。」
- 「今回提供するお料理にはモツがあると大変危険です。また、ついでに爪もここでそいでいってください。」
- 「たいへんお待たせいたしました。ドアよりお入りください。」
補足: 検死の結果、後頭部の傷は他者性が高い。
[[█/collapsible]]
(2) 該当していない場合
9:00~21:00の時間帯では、スタッフと見られる人型実体(SCP-XXX-JP-2A)と食事客と見られる人型実体(SCP-XXX-JP-2B)が存在しています。SCP-XXX-JP-2A、SCP-XXX-JP-2Bともに時間帯によって数が変化することはありませんが、SCP-XXX-JP-2Bは進入者それぞれで容姿に差があります。SCP-XXX-JP-2A、-2Bの基本的性質については別資料(文書: SCP-XXX-JP(2)観察録)を参照してください。
SCP-XXX-JP内に勤務しているSCP-XXX-JP-2Aは█人確認されており、こちらもSCP-XXX-JP同様老化しません。確認できる範囲の全員が''Miyazawa''という文字が掘られた金属製の腕輪を左腕に着用しています。この腕輪について尋ねるとSCP-XXX-JP-2Aは好感を示します。SCP-XXX-JP-2Aは40代半ばに見える日本人男性(SCP-XXX-JP-2A-1)をリーダーとして行動し、SCP-XXX-JP内で問題が発生した際はSCP-XXX-JP-2A-1が対処します。SCP-XXX-JP-2Aによって提供される料理に異常はなく、財団の調査範囲内では進入者の全員が「非常に美味」と回答しています。進入者がSCP-XXX-JP内にいる最中に別の人物、または集団がSCP-XXX-JPへ進入した場合、進入者同士での合流が可能です。
21:00~翌9:00までの時間帯では、建築物内部で作業を行っているSCP-XXX-JP-2A-1の姿が確認されています。この時間帯のSCP-XXX-JP-2A-1は何らかの作業を行っていると考えられています。
[[█collapsible show="+ 回収された映像のタイムログ" hide="- 閉じる"]]
SCP-XXX-JP-2A-1は建築物内の奥に存在しているドアから赤い布のような物体が吊るされたハンガーを1つ持ち出し、厨房近くの別のドアに入りました。再びドアから出たSCP-XXX-JP-2A-1は同様のハンガーを持ち、建築物から出て敷地内にハンガーを埋めました。これは財団が██山の特定地点から回収したハンディカメラの映像を根拠としています。この映像には撮影者として財団が進入させたエージェント・██が映っており、エージェント・██はSCP-XXX-JP-2A-1によって捕縛され、部屋の奥に引きずり込まれた後、ハンガーが同室に保管されました。このときカメラもSCP-XXX-JP-2A-1と一緒に回収されています。財団は撮影者について調査を進めています。
[[█/collapsible]]
補遺: 19██/██/██、新規開発された無人機によりSCP-XXX-JP内の様子を撮影しました。西洋建築物の廃墟が内部に存在しており、その廃墟中心に正体不明の人型実体が確認されました。実体は髪、髭ともが長く伸び、粗末な洋服を着用しています。顔立ちがSCP-XXX-JP-2A-1と類似しており、何らかの関係性が疑われています。財団はこの実体を保護する意向ですが、未だ保護には至っていません。
記事のタイトル: 不思議の多い料理店
付与する予定だったタグ: ''場所''
主要な異常性: 人を誘い込み、罪のある人間を''料理''する料理店です。
記事の簡単な要約、オチ: 宮沢賢治作『注文の多い料理店』を題材にしたものです。原作通りの方法で脱出できます。店はすべて堕落した主人の空想の上にあり、人々をその空想の中に誘導する第三者''山猫''が存在するというオチだった気がします。
その他アピールポイントなど: 原作とどう差異を生じさせるかが難しいと思われます。最近になってサーキック・カルトあたりと絡ませると面白いんじゃないかと考えています。童話シリーズとしてAndersenとも関連付けるのもいいでしょう。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██のパスワード付き書類保管用ロッカーに保管されます。基本情報の記録およびSCP-XXX-JP-Aの外見的特徴の明確化を目的として、担当職員は被験者に対して覚醒後に必ず「夢日記」を記述するよう指示を行なって下さい。イベントXXX-JP発生の兆候が確認された場合、被験者はプロトコル"現での逢瀬"に従い、第1特別収容房に隔離されます。その後、SCP-XXX-JP-Aと外見的特徴が適合する/適合させたDクラス職員2人以上を、第1特別収容房を囲う形で設置した第2特別収容房内に配置して下さい。
イベントXXX-JPで新たに生成されたSCP-XXX-JP-Bは、一時的に標準的人型実体収容室に収容されます。各記録終了後、被験者およびSCP-XXX-JP-Bには記録処理が行われ、Dクラス職員として再利用されます。
説明: SCP-XXX-JPはR█████社製の縦横14.8cm×10.5cmのメモ帳です。表紙には「Diary」の文字と発行年が印字されており、通常のメモ帳と同様の経年劣化による損傷やページの黄ばみが確認できます。SCP-XXX-JPの全120ページの内、48ページには筆者が見た51日分の夢が日本語で記述されており、残りの72ページは白紙です。記述される夢の主な内容は以下の通りです。SCP-XXX-JPの完全な複写は、別紙XXX-JP-4を参照して下さい。
記述範囲 | 主な内容 |
---|---|
01~39日分 | 筆者が夢の中で出会った女性と恋愛し、親密な関係を築いていく様子が記述される。 |
40~45日分 | 筆者と女性が1日に数時間しか逢えないことに、苦悩する様子が記述される。 |
46~49日分 | 夢の中から女性が姿を消したと記述されるだけで、他には何も書かれていない。 |
50~51日分 | 筆者と女性が再会を果たし、2人が婚約を交わす場面で記述が終わっている。 |
使用言語を理解した上でSCP-XXX-JPを10ページ以上閲覧した場合、被験者は睡眠状態からの覚醒後に短時間2であれば、自身が見た夢の内容を鮮明に記憶できるようになります。SCP-XXX-JPの撮影画像/映像や複写では、この異常特性は発揮されません。SCP-XXX-JP曝露から最初に見た夢の内容を被験者に尋ねると、全てのケースにおいて「夢の中で魅力的/理想的な人物(以下、SCP-XXX-JP-A)に出会った」という旨の報告を行います。SCP-XXX-JP-Aの外見・年齢・性別・人種は被験者ごとに異なるものの、多くの場合は被験者が恋人や婚約者に抱く理想像を反映する傾向にあります。
SCP-XXX-JP曝露以降、被験者が夢を見る度にSCP-XXX-JP-Aが夢の中に出現し、夢を見た回数に比例する形で被験者とSCP-XXX-JP-Aの関係は親密なもの(一般的に恋愛/家族愛などの形を取ります。)になります。また、夢を見た回数が一定数を超えた段階で、夢の中の被験者およびSCP-XXX-JP-Aは、自分たちが睡眠中しか会えないこと(睡眠中の被験者およびSCP-XXX-JP-Aは夢の中だと認識しておらず、「仕事が忙しいため」「遠距離恋愛のため」などのように都合よく解釈します。)に対して強い苦悶や悲しみを示し始めます。この傾向が現れてから2~5回目のレム睡眠以降、被験者の夢にSCP-XXX-JP-Aが出現しなくなります。このSCP-XXX-JP-Aの消失により多くの被験者が喪失感を訴え、軽い鬱病に似た精神疾患の傾向を示しますが、この精神疾患は単純なカウンセリングによって容易に治療可能です。その後、数日以内にイベントXXX-JPが発生します。
イベントXXX-JPは被験者の覚醒と同時に発生し、被験者から最も近くに存在するSCP-XXX-JP-Aと外見的/身体的特徴が近似(対象者のサジェ予測指数が70以上の場合を指します。サジェ予測法については別紙XXX-JP-5を参照して下さい。)した人物(以下、SCP-XXX-JP-B)の自己同一性を、SCP-XXX-JP-Aを自称する不明な人物の自己同一性に改変/上書きします。SCP-XXX-JP-Bは自身がSCP-XXX-JP-Aであると完全に認識しており、SCP-XXX-JP-Aとしての詳細な記憶も持ち合わせています。クラスE以上の記憶処理により、SCP-XXX-JP-Aとしての記憶および自己同一性を消去することは可能ですが、SCP-XXX-JP-B本来の自己同一性が回復することはありません。
SCP-XXX-JPは20██/██/██、京都府███市██町で発生した不可解な無理心中事件を調査した際に、事件現場である███氏の自宅から発見・回収されました。調査から、死亡した███氏と██氏には一切の面識がなかったことが判明しており、███氏か██氏のどちらか一方がSCP-XXX-JP-Bに置き代わっていた可能性が示唆されます。また、筆跡鑑定から、SCP-XXX-JPに記述されている文字は両氏いずれの筆跡とも一致しておらず、SCP-XXX-JPの筆者について現在も継続した調査が行われています。
付録XXX-JP-A: SCP-XXX-JP-Bに対するインタビュー
インタビュー記録XXX-JP - 日付 20██/██/██
対象: SCP-XXX-JP-B-1(29歳(この年齢はSCP-XXX-JP-B-1の自称です。) 女性)
インタビュアー: 看得研究員
付記: 以下のインタビューは、SCP-XXX-JP-Bの発生が初めて確認された際に行われました。なお、本イベントXXX-JPの発生時にSCP-XXX-JP-B-1へと置き換えられた人物は、レベル1事務スタッフであった██ ██でした。
<記録開始, 20██/██/██>
看得研究員: まず、名前と職業をお願いします。
SCP-XXX-JP-B-1: あ、はい……井上 遥子、仕事は実家の旅館の手伝いをしています。[小休止]あの、どうして私、こんな尋問みたいなこと……別に私は何も[看得研究員が遮る]
看得研究員: まずはこちらの質問に答えて下さい。貴方のご出身はどちらですか?
SCP-XXX-JP-B-1: [3秒間沈黙]イワカワ県のイワカワ町というところです。
看得研究員: イワカワ県イワカワ町……[6秒間沈黙]地図上では、その町はどのあたりでしょうか?
[SCP-XXX-JP-B-1に日本地図を表示したタブレットを手渡す]
SCP-XXX-JP-B-1: ……ここです。
[SCP-XXX-JP-B-1はタブレットに表示された地図を██県北部にズームさせ、██山の山中を指差す]
看得研究員: 随分と遠くからですね。差支えがなければ、こちらにまでいらっしゃった理由を教えていただけますか。
SCP-XXX-JP-B-1: 私の恋人……いえ、婚約者に会うために来ました。ここで働いていると彼に聞いていたので。
看得研究員: 婚約者とは、こちらの男性で間違いありませんね?
[SCP-XXX-JP-B-1に被験者であるD-81XXX03の写真を見せる]
SCP-XXX-JP-B-1: はい、間違いありません。██3さんです。
看得研究員: ところで井上さん、貴方が[削除済]4まで、どのような手段・方法で来られたのか、説明をお願いしてもよろしいですか?
SCP-XXX-JP-B-1: イワムラ町から████線の電車に乗って██駅で降り、後は██駅発の夜行バスに乗って来ました。[小休止]その……乗って来たはずです。
看得研究員:「乗って来たはず」とは、 どういうことでしょうか?
SCP-XXX-JP-B-1: あの……実は私、バスの中で寝てしまって……[小休止]目が醒めると、いつの間にか知らない部屋(サイト-81██の職員居住区画内、██ ██の私室。)で眠っていました……。まるでわけが分からなくて、服も変わっているし、荷物までなくなっていて[4秒間沈黙]だから今も私、自分が夢を見ている気さえして……[嗚咽]これで、もしも彼とも会えないなんてことになったら……。
看得研究員: どうか落ち着いて下さい。[小休止]すいませんが、こちらを見ていただけますか。
[SCP-XXX-JP-B-1に██ ██の運転免許書を差し出す]
SCP-XXX-JP-B-1: え? 運転免許書[5秒間沈黙]……写真に写っているのは、私ですか?
看得研究員: その運転免許書を見て、何か違和感はありませんか?
SCP-XXX-JP-B-1: 写真は撮った覚えがないものですし、名前も住所も書いてあることは全部デタラメです。[3秒間沈黙]そもそも私、車を運転できません……。
看得研究員: それでしたら結構です。最後に、何か質問はありますか?
SCP-XXX-JP-B-1: あの、彼……██さんとは、本当に会えるんですよね……?
看得研究員: ご安心下さい。なるべく早く会えるよう、こちらも手配しますので。
<記録終了, 20██/██/██>
付録XXX-JP-B: 被験者とSCP-XXX-JP-Bの対面実験
映像記録XXX-JP - 日付 20██/██/██
対象: D-81XXX03, SCP-XXX-JP-B-1
付記: 以下の映像記録は、被験者であるD-81XXX03とSCP-XXX-JP-B-1の対面実験時に行われたやりとりです。対面実験は安全性を考慮し、D-81XXX03とSCP-XXX-JP-B-1の間を対面ガラスで仕切った状態で行われました。
<記録開始, 20██/██/██>
[D-81XXX03が実験室に入る]
SCP-XXX-JP-B-1: ██さん! [ガラスを叩く]
D-81XXX03: うわっ、なんだあんたは?
SCP-XXX-JP-B-1: ██さん、ふざけないで。遥子よ!
D-81XXX03: 遥子……? [4秒間沈黙]あぁ……確かに、見た目は夢の中の彼女に似てないこともないが……[監視カメラに向かって]おい、何かの悪ふざけのつもりか?
SCP-XXX-JP-B-1: [ガラスに密着する]██さん? 何言っているの……? 悪ふざけってどういうこと……?
D-81XXX03: いや、だってそうだろ。夢の中の彼女のソックリさん連れてきたと思えば、クソみたいな演技までさせて……[溜息]なあ、こんなことするために、偉い学者の先生らは俺に日記を書かせてたのか?
SCP-XXX-JP-B-1: ま、待って! 「夢の中」とか「ソックリさん」とか「演技」って、何のことなの? わた[嗚咽]……私は誰でもない、井上、遥子よ[嗚咽]貴方のよく知っている、貴方……。
[SCP-XXX-JP-B-1はガラスに額を押し付けたままの状態で沈黙し、嗚咽をこらえる様子が確認できる]
SCP-XXX-JP-B-1: ねぇ……██さんも覚えているでしょ[嗚咽]、町外れの神社での約束……夫婦として一生を添い遂げるって2人で誓ったことを[嗚咽]……だからお願い、私が[D-81XXX03が遮る]
D-81XXX03: おい、待て……何でそのことを知っている? そのことは……[小休止]彼女との約束は、日記にも書いてなかったんだぞ。何であんたが……お前らが知ってるんだ!?
SCP-XXX-JP-B-1: そんなの決まりきったことでしょ! 私が誰でもない、井上 瑶子だから……[嗚咽]何で分からないの……██さん……。D-81XXX03: そんなわけあるか……彼女は、俺の夢の中の人物で……理想の彼女だ……。[7秒間沈黙]どうやって夢の内容を知ったかは分からないが……あんたは絶対に彼女じゃない。似ても似つかない……彼女は俺の……夢の中だけの存在だ。
[SCP-XXX-JP-B-1はガラスにもたれかかる形で嗚咽を漏らし始める]
D-81XXX03: [監視カメラに向かって]もう茶番はたくさんだ。頼むから、これ以上彼女との夢を汚さないでくれ……。
<記録終了, 20██/██/██>
終了報告書: 被験者およびSCP-XXX-JP-B-1は実験終了からしばらくの間、疲弊と混乱の様子を示しました。鎮静後、SCP-XXX-JP-B-1に対する各種の検査/検証が実施されましたが、自己同一性の改変を除き、身体的/精神的に異常性は確認されませんでした。その後、複数の検証実験からイベントXXX-JP時に選出されるSCP-XXX-JP-Bの条件が判明し、サジェ予測法の確立とともに、現在の特別収容プロトコルへと改訂されました。なお、各検証実験と同時に実施された対面実験において、SCP-XXX-JP-Bと対面した被験者がSCP-XXX-JP-BをSCP-XXX-JP-Aであると認識/理解したケースは現在まで確認されていません。これは、被験者に事前に説明を行った場合でも同様でした。
記事のタイトル: 夢での逢瀬、現での乖離
付与する予定だったタグ: safe scp-jp 認識災害 視覚 文書 睡眠
主要な異常性: 読んだ者に異常な夢を見せる夢日記です。最終的に、その夢に登場した人物が現実へと出現します。
記事の簡単な要約、オチ: 上記の夢日記には「夢の中で理想的な人物と出会い、結婚する」までの流れが書かれており、被験者もこの一連の流れを夢の中で追体験します。そして最終段階になると、この夢の中の人物は、現実で自身に似た容姿を持つ人物の肉体を(意図せずに)乗っ取って、被験者に会うためとして疑似的に夢から現実へと出現します。しかし、感動の対面とはいかず、現実と夢の理想の差から、二人が結ばれることなく終わります。
その他アピールポイントなど: 最後に何とも言えない虚しい感覚を想起させようと、上記のような原形となりました。ただ、そこからもう一捻り以上が出せずでして、改稿に際して全体的な修正が必要と言う場合にはドンドンお願いいたします!
コンテスト外での使用: 可
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 全てのSCP-XXX-JPはサイト-81██の生物用防音ドーム内にて収容・飼育されます。ドーム内へ立ち入る職員には、遮音機能を備えたヘッドフォンの装備が義務付けられます。また、SCP-XXX-JPの飼育担当者は文章XXX-JP-3を参照して下さい。サイト外部でSCP-XXX-JPが発見された場合、機動部隊ラムダ-4("野鳥観察")に通達を行って下さい。
変異中のSCP-XXX-JPの死骸及び生成されたSCP-XXX-JP-Aはサイト-81██の標準保管室防音設備を施した保管室にまとめて収容されます。
説明: SCP-XXX-JPは異常な外見・特性を有するハト科鳥類(Columbidae, 以下「ハト」と省略)の集団です。SCP-XXX-JPの皮膚下からは大小様々な工業用ファスナー(衣類などに用いられる留め具ではなく、ネジ・ボルト・ナットなどの留め付け部品のことを指します)が突き出ており、生体解剖では一個体平均12本の工業用ファスナーがSCP-XXX-JPの体組織内から摘出されました。この異常性にも拘わらず、生殖行為を一切行わない点を除けばSCP-XXX-JPの行動は通常のハトと変わりなく、苦痛を感じている様子も見られません。
SCP-XXX-JPは一律して「警報機や報知器のような音」と例えられる「ジリリリリ」という甲高い鳴き声のみを発します。この鳴き声には、聴覚を有する脊椎動物に対する精神作用を含むことが判明しています。録音・直接を問わず、鳴き声を耳にした被験者は極度の緊張と不安感を報告しました。1時間にわたって聞き続けた被験者の場合、眩暈や吐き気、頭痛などの症状を訴え、最終的に錯乱した様子で実験室から自身を出すよう要求しました。動物実験においても同様であり、被験動物は多くの場合が音源からなるべく遠ざかろうとするか、実験室からの逃走を試みました。
通常のハトが上記の鳴き声を累計5分以上聞き続けた場合、それらハトはSCP-XXX-JPの鳴き声を真似るようになると同時に、鳴き声が持つ精神作用に対する耐性を獲得します。その後、約15日間掛けて影響を受けたハトの体組織内に工業用ファスナーが成形、皮膚下から隆起し、SCP-XXX-JPと全く同様の外見・特性を持つようになります。SCP-XXX-JPが一切の生殖行為を取らないことから、上記のプロセスが唯一の繁殖方法ではないかと推論されています。
また、体長45cmを超える大型のSCP-XXX-JPが何らかの理由で死亡した場合、その死骸は72時間以内にSCP-XXX-JP-Aと指定される存在に変異します(SCP-XXX-JPの死骸の██%以上が欠損/損傷している場合、この変異は発生しません)。SCP-XXX-JP-Aの変異過程については文章XXX-5を参照して下さい。
SCP-XXX-JP-Aは外見上、19██年代に製造・販売されたものと同型の箱型テレビのように見えます。電源コードを持たず、コンセントへの接続なしに主電源を入れることが可能なことを除けば、構成する素材に異常性はありません。しかし、一切の電波を受信できず、チャンネルを変えても画面に映る砂嵐/スノーノイズとともに、耳障りなノイズ音が再生されるだけです。また、解体調査の結果、SCP-XXX-JP-A内部は大部分が空洞となっており、その空洞はSCP-XXX-JPのものと同じ工業用ファスナーで満たされていることが判明しています。なお、解体後に組み直されたSCP-XXX-JP-Aは異常性を消失し、主電源を入れても映像、音声の再生を行わなくなりました。
SCP-XXX-JPは19██/08/13、██県南部市街地への野生動物の相次ぐ出没事案を調査した際に発見されました。収容以前、SCP-XXX-JPは██県南部の山中に生息しており、その鳴き声から逃れるために多くの野生動物が市街地へと出没したと推測されます。また、SCP-XXX-JP回収時、██台のSCP-XXX-JP-Aも回収されました。19██/08/03を境に野生動物の市街地出没が報告され始めたことから、少なくとも数日前にSCP-XXX-JPが発生したと考えられます。しかし、鳴き声による感染以外にSCP-XXX-JPが生成されるプロセスは依然として不明のままです。
事案XXX-JP-A: 19██/12/18、全てのSCP-XXX-JPが直前までの動作を突然中止し、ドーム内に設置されている1本の止まり木に集まりました。そして、その5分後、全てのSCP-XXX-JPが一斉に鳴き始めました。この事案による収容設備や職員への影響はなかったものの、ドーム内の計測機器は事案中の鳴き声の周波数を通常時より少ない████Hzと記録しました。この事案は下記の事案XXX-JP-Bが終了するまで継続し、各SCP-XXX-JPは事案終了とともに中止していた直前の行動を再開しました。
事案XXX-JP-B: 19██/12/18、事案XXX-JP-A発生から5分後、保管室内の全てのSCP-XXX-JP-Aの主電源が自動的に起動しました。この際にSCP-XXX-JP-Aは普段の砂嵐とノイズ音ではなく、不明なスタジオで撮影された、マイクに向かう1匹のルリコンゴウインコ(Ara ararauna, 以下SCP-XXX-JP-Bと呼称)に酷似した鳥類の鮮明な映像とともにSCP-XXX-JPの鳴き声を再生しました。また、映像の内容はSCP-XXX-JP-Bが日本語を含む11ヵ国語で、同じ内容の文章を1時間程度掛け読み上げるというものでした。
<記録開始>
[SCP-XXX-JP-Aの主電源が自動的につき、スピーカーからSCP-XXX-JPの鳴き声が再生される]
[中国語/英語/ヒンディー語/スペイン語/アラビア語/ベンガル語/ポルトガル語/ロシア語の順で文章が読み上げられる]
SCP-XXX-JP-B: ここで臨時速報です。午後██時██分頃、[サイト-81██の位置座標]で"エフオー"(FO?)の発生が計測されました。現地住民の皆さんは、ボランティアスタッフの指示に従い、ただちに当該地域からの避難を開始して下さい。えー、繰り返します。午後██時██分頃、[サイト-81██の位置座標]で"エフオー"の発生が観測されました。現地住民の皆さんは、ボランティアスタッフの指示に従い、ただちに当該地域からの避難を開始して下さい。
[SCP-XXX-JP-Bが嘴で原稿を手繰り寄せる]
SCP-XXX-JP-B: えー、情報によりますと、"エフオー"の発生による二次災害の心配は現在のところないとのことです。ですが、現地住民の皆さんは当該地域に近づかないよう、十分に気を付けるようにして下さい。また、ボランティアスタッフの皆さんは、アンテナに受信される最新の情報を常時確認し、現地住民に対して適宜避難指示を行って下さい。以上、SNP通信社がお送りしました。
["Sora no Negura Press"とロゴが書かれた一枚絵が映される]
SCP-XXX-JP-B: 現在、SNP通信社はボランティアスタッフを募集しています。在籍スタッフの声を聞き、私どもの活動に参加したいと感じた貴方。私どもは貴方のような、賢明で勇気溢れるスタッフを求めています。どうか恐れず、"エフオー"へと共に立ち向かいましょう。
[ドイツ語/フランス語の順で文章が読み上げられる]
[SCP-XXX-JP-Aの画面の映像が砂嵐に変わり、SCP-XXX-JPの鳴き声もノイズ音に変わる]
<記録終了>
終了報告: この事案により、複数の職員がSCP-XXX-JP-Aから再生されたSCP-XXX-JPの鳴き声に曝されました。その影響により6人の職員が重軽傷を負ったものの、重大な収容違反の発生は未然に防がれました。この事案を受け、SCP-XXX-JP-Aの特別収容プロトコルが改正されました。また、"SNP通信社"を自称する団体についても調査が継続中ですが、依然として詳細な情報はつかめていません。
追記: 追跡調査により、事案XXX-A/-Bが発生した午後██時██分、サイト-81██内の格納庫で[削除済]の試験運転が行われていたことが判明しました。その後の検証実験において事案XXX-A/-Bの再現に成功したことから、[削除済]の作動が事案XXX-A/-Bの誘発因子である"エフオー"と判断されました。しかし、[削除済]に対するSCP-XXX-JPの反応の原因は依然として不明です。
記事のタイトル: 鳥たちの警告
付与する予定だったタグ: euclid scp-jp 空棲 鳥 機械 変身 精神影響
主要な異常性: 警報音に似た鳴き声を発する鳥の群れです。この鳴き声を聞いた生き物は恐怖心を抱き、その場から逃げ出そうと試みます。また、鳥たちは一定期間が経過すると、自身の外観を箱型のテレビへと造り変えます。
記事の簡単な要約、オチ: 鳥たちは、他の生き物たちへと警告を行うために警報音を発するようになりました。更に、より多くの生き物へと伝える手段としてテレビと言う手段を用いて何かの危険な存在の活動を伝えようとしています。原案のオチとしては、その危険な存在は財団が保有する他の外宇宙由来のオブジェクト(UFO)だったとしたかったのですが、上手くまとまらず現在のようにやや宙ぶらりんな状態となっています。
その他アピールポイントなど: 鳥がテレビになるという状況から、気になる奇妙さを出せていればいいのですが。また、オチや流れ、各名称など、形が分からなくなるまで修正していただいて大丈夫です。
コンテスト外での使用: 可
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8112の専用収容金庫に保管されており、取り出す際には収容担当者の認可が必要です。実験を行う場合はセキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可を得てください。SCP-XXX-JP-Aはそれぞれ規定の保管・処分方法によって保管または処分してください。
説明: SCP-XXX-JPは300ccサイズの薬瓶です。材質はガラスで構成されていますが、物理的な衝撃に対して非常に強い耐性を有しており、損傷および劣化の様子はありません。
SCP-XXX-JPを手に持ち5、何らかの薬品名6を発言した時、SCP-XXX-JPの内部に宣言された薬品が固形物(主に錠剤)として複製、出現します(以下、複製された薬品をSCP-XXX-JP-Aと指定します)。複製されたSCP-XXX-JP-Aは同種の既製品と同様の効能を示します。
SCP-XXX-JPは20██/█/██に財団に確保された箕輪██の自宅から発見されました。同人物はSCP-XXX-JPを用いて無免許での医療行為を行っており、さらに複数の要注意団体との接触も確認された点から財団の注目を集め、医師法違反および詐欺行為による逮捕という形で確保されました。SCP-XXX-JPについては無免許医である大町██(住所不定、[編集済]との関係から所在を調査中)が所有していたものを無断で持ち出したと証言しており、現在SCP-XXX-JPの起源について調査中です。
補遺1: SCP-XXX-JP実験記録抜粋
実験記録XXX-JP 20██/█/██
被験者: 高山博士、坂城上席研究員、阿南研究員、D-950882、D-950891
実施方法: SCP-XXX-JPの異常性を確認する。SCP-XXX-JPを使用してリストアップした薬品・非薬品の名称を被験者に発声させる。またこれらのSCP-XXX-JP-1が異常な性質を有するか確認するため、実験用マウスに投与する。
結果: 実験結果は以下になります。
名称 列2 列3 内容 内容 内容 内容 内容 内容 分析:
・メモ:リストアップ薬品
・ロキソニン(ロキソプロフェン)
・アセトアミノフェン(パラセタモール)
・アンフェタミン(フェニルアミノプロパン)
・ストリキニーネ
・カフェイン
・コカイン
・モルヒネ
・ヘロイン(ジアセチルモルヒネ)
・ビタミンA,B,C,D,E
・ミネラル(亜鉛・カリウム・カルシウム・クロム・セレン・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウム・マンガン・モリブデン・ヨウ素・リン)
・カロテン
・プロスルチアミン(アリナミン)
・アセチルサリチル酸(アスピリン、バファリン)
・塩化メチルメチオニンスルホニウム(キャベジン)
・アミノエチルスルホン酸(タウリン)
・ローヤルゼリー
・クロレラ
・SCP-500
記事のタイトル: プラセボ
付与する予定だったタグ: 認識災害 視覚 幻覚 情報災害 医療 ミーム 未収容 等
主要な異常性: 好きな薬品を錠剤として出現させることが可能な薬瓶、に見せかけたミームオブジェクト。そういうものであると思い込ませる情報。そもそも本来の形は薬瓶なのか、それとも形など最初から無いのか。
記事の簡単な要約、オチ: 簡単に言ってしまうと財団が騙された話になります。タイトルはプラシーボ、つまり偽薬効果。思い込みで財団がピンチになります。当初はインタビュー記事があり、「複製したSCP-500で病気が治ったDクラスを見て喜ぶ職員」と「こっちが病気で苦しんでるのに意味不明な喜び方をしている職員を見るDクラス」という奇妙な構造が見えるようなものを目指していました。
その他アピールポイントなど: 実験記録についてはDクラスと職員によって異なる認識で作り出される錠剤の種類をリスト化しようとしたものの名残になります。タグには記載していませんが、報告書の読み手である我々からは推察可能なメタな記事になるでしょう。認識災害・ミームな記事を書きたい方の一助になれば幸いです。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはフィルムを取り外し、レンズ部をカバーで覆った上でパスワード付ロッカーに収容します。SCP-XXX-JP-1は保存用のアルバムに収容し、セキュリティクリアランスレベル2以上の職員であれば閲覧が可能です。SCP-XXX-JPの実験は現在凍結中です。補遺を参照してください。
説明: SCP-XXX-JPは[編集済]製の一眼レフカメラです。機能や材質等に異常性はありませんが、現在に至るまで経年劣化は見られず、分解・損傷・破壊等は成功していません。SCP-XXX-JPの異常性は35mmフィルムを装填した上で被写体となる人物を撮影した場合に発現します。7
SCP-XXX-JPで撮影した被写体は、シャッターを押した瞬間に消失します。また被写体が身に付けている衣服や小物、所持している物品や抱きかかえている生物等も同時に消失しており、これらを一括して被写体と判定していると考えられます。
SCP-XXX-JPによって被写体を撮影したフィルムを現像した写真(SCP-XXX-JP-1)は複製が不可能になる異常性を持ちます。具体的にはフィルムは不明な理由により感光し再利用が不可能になり、SCP-XXX-JP-1を撮影、または画像ファイルとしてスキャンする場合は機材の不調という形で必ず失敗します。さらにSCP-XXX-JP以外によって撮影された被写体が映った写真は焼却、画像データの場合はデータ破損等の不自然な方法により全て破壊されます。SCP-XXX-JP-1の破壊は可能です。
発見の経緯: 2017/1/1、██県██町の警察署に入った「目の前で妻子が消えた」という通報を潜入していた財団のエージェントが注目し、通報者である御代田氏から事情聴取したことでSCP-XXX-JPの存在が発覚、回収作業が行われました。御代田氏はSCP-XXX-JPを「知人の私物を借りた」と証言しており、起源に関しては現在も調査中です。御代田氏に異常は確認されていません。
SCP-XXX-JP回収時の関係者には記憶処理を行い、御代田氏の妻子消失に対してはカバーストーリー「交通事故」を適用しています。御代田氏の妻子を撮影したSCP-XXX-JP-1は氏に返却予定です。追記を参照してください。
補遺:
追記: 2017/1/15、現像した写真(SCP-XXX-JP-1として管理)の枠外に不明な筆跡の文章が出現している事が確認され、重要参考品として保管される事が決定しました。SCP-XXX-JP-1に出現した文章は以下の通りです。
Is it really only one special picture in this world?
Is it really only one special someone in this world?
Are We Cool Yet?
記事のタイトル: この世界でたった1枚の特別な
付与する予定だったタグ: 道具 are-we-cool-yet 等
主要な異常性: 撮影した人はこの世から消失します。残された写真は複製できません。
記事の簡単な要約、オチ: Are We Cool Yet?が芸術家集団であるのなら、写真も彼らの活動に含まれるのだろうか、という考えで書いたものですが、うまく話のオチを纏められませんでした。ただ御代田氏が悲惨な目にあうだけで終わってしまっているため、ここから何かストーリーを広げられないと単なるマジックアイテムで終わってしまいそう……。
その他アピールポイントなど: このオブジェクトを通して伝えたいメッセージは最後の追記にある通りです。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト81██内収容室内に用意されたプランターに植えてあります。オブジェクトの樹高が5 mを越えた場合、30 cmになるまで焼却してください。プランターは毎週新しいものへ交換されます。それ以外でプランターの劣化が確認された場合も速やかに交換してください。1時間以上連続してSCP-XXX-JPを焼却することは禁止されています。実験及び管理の際はSCP-XXX-JPの影響下にある、若しくはその予定となっているDクラス職員を除いて収容室に入らないでください。SCP-XXX-JP-aが実った場合、全てを採集し実験に必要な個数を除いて焼却処分してください。採集したSCP-XXX-JP-aは実験まで素手で持ち、何処にも置かないようにしてください。
説明: SCP-XXX-JPは樹高30 cmのコナラ(学名: Quercus serrata)に類似した落葉広葉樹の苗木です。初期段階に於いては破壊不可能ですが、成長すると初期段階からの差分ほど焼却及び伐採することが可能です。焼却した際は幹の樹皮が剥がれた中から初期段階のSCP-XXX-JPが現れます。SCP-XXX-JPを焼却し続ける事はオブジェクトの異常性を急激に増大させ成長を促進させる結果となりました。
SCP-XXX-JPは水や土壌、日光を必要としません。根は金属やコンクリートなど、生物を除いた如何なる固体物質であっても亀裂をいれることで張ることが可能です。そのため現在はプランターを定期的に交換することで侵食を最低限に抑えています。
主な異常性として周囲の人間に睡眠障害8 を患わせ、特定の夢を見せることが挙げられます。この際影響を受けた人物(以降曝露者とする)は通常と異なり睡眠時間の大半がレム睡眠となります。9影響範囲は正確には判明しておらず、実験ではオブジェクトから1 km離れた対象への曝露が確認されています。これはオブジェクトを視認する若しくはオブジェクトに接触したか否かは関係なく、常に最も近くにいる人物から曝露するようです。SCP-XXX-JPは曝露者の睡眠中に成長し、オブジェクトの成長と共に曝露する人数も増加します。
曝露した人物(以降、曝露者とする)は睡眠時にSCP-XXX-JPと思われる苗木を発見し、水をやるなどの作業を行う夢を見ます。夢の中で曝露者は意識的に行動することはできません。また、時折異なる景観を見ることがありますが、これらの夢は木々が見えるという点で共通しています。
以下の資料は曝露した職員が起床する毎に夢の内容を記録した記録の一部を抜粋したものです。
曝露者別資料一覧
- ██博士
記録1 – 20██年█月██日
内容: 屋外の広い空間に苗木が一本植えてある。遠くは霧で霞んでいたが、建物が立ち並んでいた。(サイト-81██に見えなくもない)すぐ傍には小川があり、私は手で水を掬っては苗木にかけた。
備考: ██博士はSCP-XXX-JPの担当となる予定であったが、性質が定かで無かった故に曝露したものと思われる。発見日の翌日に記録。睡眠時間は2日間。状態の悪かったSCP-XXX-JPの多少の回復が見られた。
記録6 – 20██年█月██日
内容: 2 m程に成長した苗木の周りには雑草が繁っていた。一本一本根元から抜いていく作業を行ったが、想像以上に時間がかかった。終わったあとはいつの間にかあったジョウロで小川から水を汲んで木の根元にかけた。
備考: 睡眠時間は一週間。期間中に30 cmの成長が見られた。
- D-18345
記録3 – 20██年█月██日
内容: 5 mくらいの木が広い空間の真ん中にあった。ジョウロで何度も水を汲んではかけを繰り返していたところ、急に木が燃え上がり、後にはなにも残らなかった。私が残った灰をかき集めて空に向かって放り投げると地面から新しい芽がはえてきた。それは瞬く間に30 cm程までに成長した。
備考: 睡眠時間は17日間。D-17320の睡眠中にSCP-XXX-JPを焼却。
記録8 – 20██年█月██日
内容: 霧がかかった森の中に立っていた。人間どころか動物さえいる気配はない。暫くの間何処と無く歩いていると、何時もの夢に出てくる小川と木がある開けた場所へとたどり着いた。そこだけに光が差していて妙に明るかった。木は首が痛くなるほどに高かった。
備考: 睡眠時間は一週間。SCP-XXX-JPの樹高は2 m30 cmで成長は見られず。この際同時に睡眠を取った曝露者であるD-22360も同様の夢を報告した。
- D-51643
記録12 – 20██年██月██日
内容: 民家の廃墟のような場所で横になっていた。床も壁もボロボロで、至るところの亀裂から木の根や枝が伸びていた。ドアを壊して屋外へ出ると木が生い茂っていた。
備考: 睡眠時間は5日間。SCP-XXX-JPの成長は見られなかった。
記録15 – 20██年█月██日
内容: 木に虫がついていたようだから一匹ずつ潰して駆除していった。虫は嫌いなのだけれど、その時は淡々と作業をこなしていった。
備考: 睡眠時間は1日間。SCP-XXX-JPは5 cm成長した。
- D-11238
記録15 – 20██年█月██日
内容: 木と小川の近くには以前無かった施設が建っていた。研究施設だろうか。木はいつの間にか高く成長していて、幾つものドングリが落ちてきた。ドングリは地面に落ちると芽をだしてどんどん成長していった。施設にも落ちて行き、地面でなくとも芽を出し壁には亀裂が入っていった。施設はものの1、2分で崩れてゆき、完全に木で覆われた。
備考: 睡眠時間は一週間。SCP-XXX-JPの樹高は4 mから変化していない。特筆すべき点として、期間中に青い果実が実った。
記録の内容を受けて果実をSCP-XXX-JP-aと分類して全て採集し、一部を除いて焼却処分しました。実験として未成熟のSCP-XXX-JP-a5粒を各々トレイ上の脱脂綿の上に置いたところ、ゆっくりと芽を出しトレイ自体に根を張りました。尚、芽を検査したところクヌギ(学名: Quercus acutissima)、ヤマザクラ(学名: Cerasus jamasakura)、マユミ(学名: Euonymus hamiltonianus)、アオキ(学名: Aucuba japonica)、ヤマグワ(学名: Morus australis)と全て異なる植物の芽であることが判明しています。SCP-XXX-JP-aから複数の植物が成長する原理は不明です。
事案XXX-JP – 20██年██月██日
成熟したSCP-XXX-JP-a一粒を実験に用いたところ、急速に成長を始めました。10秒余りで樹高10 mに到達して収容室天井を破壊し、根は地下一階まで浸食しました。幸いにもSCP-XXX-JP-aは破壊でき根を焼却することで成長を止めることが可能でしたが、今後の実験で成熟したSCP-XXX-JP-aを使用することは禁止されました。
記事のタイトル: 青い地球を夢見るの
付与する予定だったタグ: safe scp-jp 睡眠 樹木 植物
主要な異常性: 周囲の人々にランダムで影響を与え、睡眠障害を患わせるコナラの苗木です。睡眠中の曝露者は夢の中でオブジェクトを育て、それが現実にも反映されます。
記事の簡単な要約、オチ: 異常性の一つとして、このオブジェクトはコンクリー等に亀裂を入れる形で根を張ることができます。夢の中ではオブジェクトを放置した場合の未来が示唆されています。
その他アピールポイントなど: 夢に関するオブジェクトが書きたくて考えたものだったと思います。このオブジェクトの目的はタイトル通りです。主要な異常性とその部分さえ同じならば他の部分や追加の異常性等はすべてお任せします。
B
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 現在全てのSCP-XXX-JPは、SCP-XXX-JP-A-1に移植することで保管されています。新たにSCP-XXX-JPが発見された場合、該当するSCP-XXX-JP-A個体からSCP-XXX-JPを摘出し同様の方法で保管してください。SCP-XXX-JP-Aは特殊国際手配が掛けられ、全世界の医療機構・警察機構・軍事機構にて顔写真を共有し、発見し次第殺害するよう指導されています。
SCP-XXX-JP-A群は必要数だけ個別にサイト-81██の対感染症プロトコルが適用された専用房に収容されます。余剰個体は終了処置を施し死体は焼却処分してください。SCP-XXX-JP-Aと直接接触することは禁止されています。SCP-XXX-JP-Aの使用した食器や排泄物等は適切な方法を用いて回収し、必ず加熱滅菌処理を行ってください。実験で使用する場合のみSCP-XXX-JP-A-1からの感染が許可されますが、受容者はその後SCP-XXX-JP-Aと同様に扱われます。また緊急の場合でも機密情報を持つ職員にSCP-XXX-JPを感染させることは禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは日本人女性の体組織です。SCP-XXX-JPの起源となった女性は198█年に死亡が確認されており、違法組織による臓器移植手術に使用された記録が残っていました。財団の捜査によってほぼ全ての臓器が回収され、現在は心臓・肺・腎臓・肝臓・膵臓・小腸・子宮・皮膚(一部)・眼球含む角膜・骨髄液・血液(一部)が財団管理下にあるSCP-XXX-JP-A-1へ移植し保管されています。
SCP-XXX-JPは免疫系およびDNAを書き換える性質を持つウイルスを保有しており、血液感染および粘膜組織からの接触感染により免疫系およびDNAをSCP-XXX-JPのものに書き換えます。この性質はヒト(Homo sapiens)にのみ有効であることが判明していますが、蚊など感染症を媒介する生物によって間接的な感染を引き起こすことも確認されています。感染した人間は細胞の代謝に伴って徐々に外見に変化が起こり、一週間ほどでSCP-XXX-JP-Aと同様の思考と行動を取るようになり、半年ほどでSCP-XXX-JP-Aと同様の容姿へと完全に変異します。これは感染後にSCP-XXX-JPおよびSCP-XXX-JP-Aの移植臓器を取り除いても継続し、また完全にSCP-XXX-JP-Aへ変異する前でも同様の感染力を持つようになります。
SCP-XXX-JP-Aは10代後半の外見を持つモンゴロイド系人種の女性で、容姿はSCP-XXX-JPの起源となった女性に酷似しています。全身の細胞が幹細胞10の性質を持つため、生命活動が停止しない限り代謝によって臓器の損失や身体の欠損を修復することができ、感染症などによる病気に高い耐性を持っていることが調査により判明しています。またSCP-XXX-JP-Aは細胞分裂の限界が無い為か老化現象が見られず、198█年に最初に収容されたSCP-XXX-JP-A-1は当時より外見年齢の変化は見られません。SCP-XXX-JP-Aの体組織はSCP-XXX-JPと同様の性質を持ち、感染した受容者はSCP-XXX-JP-Aに変異します。これまでのSCP-XXX-JP-Aの出現事例より、未だに収容されていない個体がいることが問題視されています。
SCP-XXX-JP-A同士は未知の手段により常時記憶を共有しています。SCP-XXX-JP-A群はSCP-XXX-JPの起源である女性の名前"█████"を名乗り、共通の性格・記憶を持ちます。しかしSCP-XXX-JPに変異する前の知識や記憶が上書きされるわけではなく、変異前の自分がどのような人物であったかの記憶を保持しています。また専門知識や外国語の知識を共有しており、特に外科医学と臨床心理学について全個体が深い知識を有します。
仮説ですが、「臓器移植を施された患者が、手術後の嗜好が変化する」という現象に対し臓器提供者の臓器にも記憶があり
補遺: SCP-XXX-JP-Aの特徴的な行動として、工事現場や災害現場、治安が著しく悪い地域など危険を伴う場所を徘徊することが挙げられます。これは事故発生時に救護活動と称して傷口の手当てや血液の提供など、意図的に感染を引き起こす行動が目的だと考えられます。また確認された事例の中には故意に事故を起こす・人間関係を悪化させるように働きかけ傷害沙汰に発展させるなどの行動が確認されており、担当の精神科医には代理ミュンヒハウゼン症候群11と診断されています。SCP-XXX-JP-Aは話術に長け、勧誘、救護、脅迫、誘惑、密告等あらゆる手段で他人の弱みに付け込み、自分が必要とされる状況へと追い込む習性が確認されています。
以下はSCP-XXX-JP-Aによる被害記録の抜粋です。
Case_XXX-01: 病院での感染
収容日時: 198█/██/██場所: ██県 ██市立病院
感染者数: 400名程度詳細: SCP-XXX-JPおよびSCP-XXX-JP-Aが初めて確認された事例で、██市立病院にて入院患者、医師・看護師を含む約400名が感染しました。来院患者のカルテがほぼすべて焼却処分されていたため、正確な感染者数は不明です。病院に訪れた人間にウイルス感染済みの注射針などを使用するなどして感染の拡大を図っていました。入院患者や病院関係者でSCP-XXX-JPの異常性に気づいた人間は集団で取り押さえて強制的に感染させ、SCP-XXX-JP-Aに変異するまで監禁していたとの証言もありました。また事件発覚の1年ほど前にSCP-XXX-JP-Aは病院内に感染者を送り込むために、勤務していた医師の一人に接触し性交渉を持ちかけていたことが判明しています。その際、感染した外科医師は違法組織とのつながりがあり、違法な手術に関わっていたことが後の調査で判明しています。財団の突入以前に病院から抜け出したSCP-XXX-JP-Aについては捜索中です。回収されたSCP-XXX-JP-Aおよびウイルス感染者は、SCP-XXX-JP-A-1個体を除いた全員が終了措置を受け処分されました。
Case_XXX-03: 建設現場にて殺人未遂
収容日時: 199█/██/██場所: ██県 ███市のビル建設現場
感染者数: 1名
詳細: 建設中の███ビルの現場において、当時██歳の男性工員がSCP-XXX-JP-Aによる傷害とウイルス感染の被害を受けました。被害者男性は「作業現場の3階で見覚えの無い女性(SCP-XXX-JP-A)が侵入していたのを見つけ、危険だから連れ出そうと後を追ったところ、背後から何者かに突き飛ばされ3階から落下した」と証言しています。また転落後、救急搬送された際にSCP-XXX-JP-Aから輸血を受けていたことが判明、現場近くに居た財団職員が輸血途中のSCP-XXX-JP-Aを発見し拘留。証言より現場には2体のSCP-XXX-JP-Aがいた可能性がありましたが、拘留した1体しか確認できていません。被害者男性とSCP-XXX-JP-Aはインタビュー後、終了措置を受け処分されました。
Case_XXX-04: 貯水槽からの感染
収容日時: 199█/██/██場所: ██市の大型集合住宅(マンション)
感染者数: 83名詳細: 大型集合住宅の屋上に設置されていた4つの貯水槽のうち2つにSCP-XXX-JP-Aの血液および死体が混入し、水道水を飲用などした住民83名がウイルスに感染しました。水道の異常を感じた住民により水道業者に調査依頼が出され、業者が発見、警察の介入により財団関係者へ認知されるに至りました。貯水槽内で発見されたSCP-XXX-JP-A死体の手首には深い裂傷があり、死因は出血多量によるショック死と判明しています。また司法解剖の結果、手首の傷跡は自分で傷つけたものと判明しています。
Case_XXX-07: 新興宗教団体
収容日時: 200█/██/██場所: ██県 ████村全域
感染者数: 約1370名
詳細: ██県 ████村(現在は廃村とされている)全域で感染が確認されました。████村は山間部に位置した集落であり、閉鎖的な風土の村として認識されています。その地形や排他的環境が情報を漏れにくくし、独自のコミュニティを形成するのに適していたため大規模な感染の主因になったと考えられています。SCP-XXX-JP-Aは"万病を治す奇跡の力"として自身の異常性を拡散し村民に感染を広げていたとされ、次第に周りから持ち上げられる形で新興宗教の体を成していったと思われます。その間"宗教儀式"と称し、増殖したSCP-XXX-JP-Aのうち1体を解体し臓器を移植する杜撰な手術が頻繁に行われ、SCP-XXX-JP-Aに変異した個体から材料を調達して手術を繰り返し、感染を更に拡大させることを繰り返していました。すべての住民が感染した後は外部との一切の接触を絶っており、その間、村ではSCP-XXX-JP-A群による農耕と畜産による自給自足が行われていたことが確認されています。数年にわたり外部自治体を欺き隔離されたコミュニティを維持していましたが、別件で調査に行ったエージェントが戻らないことを受けて財団の調査の手が入り事件が発覚、財団による殲滅作戦が実行されました。
Case_XXX-11: インシデントログ
収容日時: 201█/██/██場所: サイト-81██
感染者数: 2名
詳細: 財団フロント企業の受付部の警備員が帰宅時に約20名のSCP-XXX-JP-Aに襲われ、強制的にSCP-XXX-JP-Aの血液から異常性を感染させられました。この時点で警備員から担当のフロント企業とサイト-81██の地理および警備状況の記憶を共有され、SCP-XXX-JP-Aの更なる襲撃を許すことになってしまい、警備員への襲撃から数十分後、自動小銃・防弾ジャケットおよびヘルメットを装備したSCP-XXX-JP-A約40名がサイト-81██を襲撃し、機動部隊との銃撃戦になりました。幸い財団関係者に死傷者は出ませんでしたが、感染した警備員2名の終了処分とサイト-81██の移転工事が実施されることになりました。SCP-XXX-JP-Aらの目的はSCP-XXX-JP-A-1の奪還だったと考えられています。
追記: SCP-XXX-JP-Aはその感染力よりも情報共有能力が危険視されています。SCP-XXX-JP-Aは身体能力が劣るものの、自殺前提で通信機器の必要が無い潜入工作員、瞬時に個人の戦況を把握し全体に共有できる一個軍隊などの脅威は想像に難くありません。また既に小銃等の装備を揃えられる流通ルートに侵食していることが確認されており、早急な対応が求められます。
インタビューログ (20██/██/██)
対象: SCP-XXX-JP-A-1
インタビュアー: ██博士
付記: Case_XXX-11のインシデントの後日に記録したものです。
<録音開始>
SCP-XXX-JP-A-1:
(表面は友好的に振舞っている)
(自分の行動が人類の為になると信じて疑わない)
(全員が自分であれば争いも無くなる)
(犠牲になるのは自分だけで十分)
(自分に任せてくれればオブジェクトの管理もやってみせる)██博士:
(自己陶酔しているだけのオブジェクトには任せられない)
(犠牲は自分だけで十分と言いながら、他人を自分に変える矛盾の指摘)
(他人は自分=他人の犠牲を厭わないのと同義)<録音終了>
記事のタイトル: 永遠に死ねない魂の奇跡を
付与する予定だったタグ: euclid 人型 自己複製 ウィルス
主要な異常性: 他人を自分に変えるウイルスを感染させ、自身を増やす。
記事の簡単な要約: 記事のメインは"被害記録抜粋"部分で、SCiPは"自身が誰かの役に立ちたい"と思いながらも、行動は一貫して"誰かを貶めて自分を必要とする状況へ追い込む"ということを繰り返していることで、人間的怖さを前面に出したい。
その他アピールポイントなど: モチーフは臓器移植で記憶が転移する現象。インタビューログはまだ不完全な状態です。以前下書きスレッドに出した際に頂いた意見はこちらです。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: サイト-81██の低危険度物品保管庫内に2m×2mの区画と動物隔離用の鉄柵を設け、SCP-XXX-JPの出入り口部の前に十分なスペースが出来るように区画内へ設置してください。設置区画内は赤外線センサで常時監視し、SCP-XXX-JP-Aの発生が確認された場合は、報告書内に記されている以外の異常性を保持していないか検査した後、財団保有の保護施設へ送り避妊など適切な処置を施した上で飼育してください。
説明: SCP-XXX-JPは高さ1.2m 幅0.8m 奥行き1.5mの犬小屋です。瓦材を用いた屋根と、ヒノキに似た木材が建築材として用いられています。この建材の成分にはそれぞれ人体のDNAが検出される物質が15%ほど含まれていることが判明しています。
SCP-XXX-JP影響範囲内でイヌを殺処分した際に、その死骸を消失させると同時に殺処分前の健康な状態のイヌをSCP-XXX-JP内へ出現させます(以下現象を"転移"と呼称します)。転移には現実改変に類似した力が働いているものと考えられており、後述の文書XXX-1より日本国内でペットや家畜としての所有者を持つイヌに限定されると考えられていますが、それ以外の詳細な条件については解明されていません。
前述の転移を起こしたか否かに関わらず、SCP-XXX-JPに物理的に接触した犬はSCP-XXX-JP-Aへ変異します。SCP-XXX-JP-Aは外見的には通常のイヌと違いはありませんが、SCP-XXX-JP-Aとなったイヌは以降SCP-XXX-JPの異常性範囲外で処分されても、同様にSCP-XXX-JPに転移する特性を持ちます。そのためSCP-XXX-JP-Aを海外で処分した場合もSCP-XXX-JP内へと転移します。またSCP-XXX-JP-Aは自身を飼育した経験があるうちの最も親交の深い飼い主のいる場所を察知し移動を開始します。この状態は強制力によるものではなく容易に妨害が可能で、身体能力の向上などの効果は無いため、あくまでイヌの帰巣本能を刺激しているだけだと考えられています。SCP-XXX-JP-Aは目標の半径3m以内まで接近した際にこの特性は一時的に失われます。また飼い主が既に死亡していた場合は、SCP-XXX-JP-Aとなる前に生活していた住居・縄張りを目指して移動すると判明しています。
SCP-XXX-JP-AがSCP-XXX-JPへ転移した後の特性として、転移直後数分以内にSCP-XXX-JP-Aが死亡する恐れがある環境12の場合、SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JPから約300km/hで射出され、危険区域を脱するまで加速し続けます。このときSCP-XXX-JP-Aは外的要因によって影響を受けない特性を獲得し、生存可能な安全区域に突入した瞬間、それまでの移動エネルギーを熱エネルギーへ変換し爆発を伴う形で発散させ急停止します。その後爆発による熱影響が終息するとSCP-XXX-JP-Aの無敵性は失われ、通常のイヌと同様の物質的強度へ戻ります。
以下はSCP-XXX-JP内部から発見された手紙の内容で、裏面には"如月工務店"を名乗る人物からの手紙が記されていました。元の手紙の差出主は██県の小学生女子と判明、児童の両親はSCP-XXX-JP出現前に失踪したとされ、児童が保護施設に引き取られる際にSCP-XXX-JPが放棄されたものと見ています。
文書XXX-1
「小学生の手紙」わたしの家は犬をかっていました。名まえは██です。おとなしくて人なつこい犬です。
(両親が犬を保健所へ連れて行った(殺処分した)旨)
(犬と一緒に過ごした思い出とか、同情を誘う文)
(犬を返してくれという懇願)「裏に工務店の書類」
平成██年██月██日
██県██市立███小学校
████様
有限会社 如月工務店
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。さて、このたびは弊社へのご依頼有難う御座いました。謹んでお受けいたします。
殺処分を見逃すことの出来ない██様の正義感と身を挺してでも守りたいとの決意に、従業員一同いたく感動致しました。
(注文通り作成しました、犬も再生しますとの文)
(犬が苦手だから処分先が出来たことへのお礼)
("絶対に帰る"ことの強調)
(今回だけは返品は受け付けないとの但し書き)謹白
補遺: 201█年██月現在、財団管理下のSCP-XXX-JP-Aは約670000匹に増加し維持が難しくなったため、SCP-XXX-JPを位置修正衛星と共に衛星軌道上へ射出しました。今後新しく射出されるSCP-XXX-JP-Aは衛星軌道に沿って射出され、加速により遠心力を増大させ衛星軌道円周を大きくしながら外宇宙へ向けて遠ざかっていくことになります。
インシデントログXXX-1 201█/██/██、RAS13による撮影データの中に、ウェルシュ・コーギー品種のように見える物体が写っていることが確認されています。SCP-XXX-JP-Aとの関連性調査のためデータを回収し、関係者には記憶処理を施し撮影データの差し替えを行いました。(画像があると面白いと思う) |
撮影されたSCP-XXX-JP-Aと思わしき小惑星 |
---|
記事のタイトル: 僕は帰る、きっと帰る
付与する予定だったタグ: euclid 建造物 蘇生 如月工務店
主要な異常性: 殺処分された犬を内部に転移させ復活させる。あと射出。
記事の簡単な要約、オチ: 飼い犬が寿命以外で死ぬと、健康な状態で内部から復活させる。復活時に即死する状態(水中・ガス中など)だと、生存可能な場所まで無敵状態で射出する。財団はSCP-XXX-JPから出現した数万匹の犬を抱える事態となったため、衛星軌道上を回るよう宇宙空間に廃棄。SCP-XXX-JPから射出されたイヌは衛星軌道に乗り、地球に戻ろうと加速し続けるほど遠心力で遠ざかっていき、超運動エネルギーをさらに増加させながら外宇宙へと遠ざかっていく。
その他アピールポイントなど: 2周年のGOIコンテストで出す予定だった準要注意団体"如月工務店"のオブジェクト。全体的に対象条件が曖昧なので修正するのは難しいと思います。またタイトルは曲名そのままなので変えたほうがいいかも。
C
Come_Dreamアイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX‐JPは現在サイト81██に収容中です。SCP-XXX‐JPは防音装置の施された、吹き抜けのある、楕円形の車両巡回コースを設置した施設に収容して下さい。(現状、該当するのはサイト81██のみです。)仮設信号機を赤にする事でSCP-XXX-JPを一時停止させることが出来ます。降り積もった雪は、熱水で解かして排水して下さい。収容違反が発生した場合、通常の検問と同じように、エージェントはSCP-XXX-JPを誘導し、SCP-XXX-JP‐Aを降車させて下さい。安全な移動手段が確立されるまでは、SCP-XXX-JPを他の施設へ移動させないで下さい。
説明: SCP-XXX-JPは█████石油の灯油巡回販売車です。同社の異常性の無い販売車と同様に、歌唱された童謡『雪』を放送します。14その他車としての機能に異常は見られません。停車しエンジン音がしない状態を不活性状態、発進しエンジン音がする状態を活性状態と定義します。
SCP-XXX-JPはただ走るだけでは通常の車体と変わりませんが、『雪』が流れると異常特性を表します。上空に雲を発生させSCP-XXX-JPの周りに雪を降らせます。雪は通常よりも早く堆積しますが、気温は変化しません。発生した雲(SCP-XXX-JP-A)は周囲の雲を同じ特性に変えてしまいます。(変化した雲をSCP-XXX-JP-A-cとします。)SCP-XXX-JP-Aの大きさは、音の届く範囲にまで至ります。この特性は防音壁で緩めることが可能です。SCP-XXX-JPの発声を止める試みは全て失敗に終わりました。SCP-XXX-JPを視認せずに音だけを聞くと「今の季節は冬」と感じる認識災害が発生し、体感温度に変化はないにもかかわらず大抵の場合暖房を起動させます。この時一部の被験者は灯油を求めSCP-XXX-JPに接近を試みますが同時にSCP-XXX-JPを視認するので未遂に終わります。
SCP-XXX-JPは自律して発進できます。交通ルールを遵守しますが、説得力のない標識やありえないマナーの強要は基本的に無視します。一般道において停車するべき状況に置かれると停車します。SCP-XXX-JPの運転座席部分に普通免許15を取得している者が乗ると、SCP-XXX-JPの操作状態に置かれます。(この状態の運転者をSCP-XXX-JP‐Bとします)SCP-XXX-JP‐BはSCP-XXX-JPを発進させると制止されるまで、運転を続けます。SCP-XXX-JP‐Bは普段から素行の悪い者でも、交通ルールに沿った運転をします。過去交通事故を起こしたDクラスの実験のいずれも違反者は現れませんでした。しかしSCP-XXX-JP‐Bがいる状態では脱走の兆候がみられます。
SCP-XXX-JPの助手席部分に乗ると、SCP-XXX-JPは活性時ならば話し掛けてくることが判明しています。その音声は『雪やこんこ』のフレーズを切り取ったもので、その言葉のニュアンスのみでしか話すことが出来ません。16
SCP-XXX-JPを安全な収容に適した施設に移動させる方法を現在模索中です。移設場所の条件として、雪が降っても不自然のない場所が求められます。
補遺: 繰り返し実験を行った結果、SCP-XXX-JPは『い』『こ』『う』(行こう)といった言語を習得しました。『雪やこんこ』の文字内であれば、いずれ普通に会話することが出来るだろうと推測されます。
以下、インタビュー記事の抜粋です。
会話ログ-XXX-JP: 以下の会話ログは、音声記録を文字に起こしたものです。
対象:SCP-XXX-JP
インタビュアー: ████博士(危険物取扱資格全種取得済み。)
運転手:D-XXXX(普通免許を取得済み。比較的模範的。)
<録音開始, (20██/██/██)>
████博士: こんにちは。
SCP-XXX-JP : 『こんこ』████博士: あなたは何者ですか?
SCP-XXX-JP : 『犬』
████博士: 何処から来ましたか?
SCP-XXX-JP : 『庭』████博士: そこで何をしていましたか?
SCP-XXX-JP : 『かけまわり』████博士: 今は何をしていますか?
SCP-XXX-JP : 『こたつで』『かけまわり』████博士: 我々のことを何だと認識していますか?
SCP-XXX-JP : 『猫』████博士: よし、もう降ろしてくれ。(D-XXXXを静止する)
<録音終了>
終了報告書: こちらの言葉は十分理解していると思われる。
通算17回のインタビュー全てで全く同じ回答が得られました。SCP-XXX-JPはどうやら『庭』(外)を『かけまわ』っているもののことを『犬』と認識しているようです。『こたつ』(屋内)にいるものを『猫』と見なすという事も判明しました。
補遺2: SCP-XXX-JPに円滑に会話をさせる目的で、ある程度の教育が認められました。以下に実験として記録します。
実験記録XXX - 日付20██/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: 『雪やこんこ』の歌詞の範囲内で発音可能な、「中」「もの」「雪」「タイヤ」「油あぶら」「車くるま」「歌」などの1000通りの言葉を意味も併せて覚えさせる。
結果: 一部の単語のみ正確に発音することが出来ました。
分析: 実験後も繰り返し教えることで、より多くの言葉を覚えることが可能だと推測されます。
[[collapsible show="+ 臨時報告書XXX-a" hide="- 報告書を閉じる"]]
先日████博士の代理でインタビューに立ち会ったのですが、SCP-XXX-JPとの会話中にSCP-XXX-JP-Aが割り込んでくるという現象が発生しました。SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JPを代弁するかのように話し掛けました。しかし、それは客観的な口調でSCP-XXX-JPを評価しており、あくまでSCP-XXX-JP-A自身の意見であるとインタビュー後に判明しています。そして、インタビュー中SCP-XXX-JPが████████████。しかし、音声データに破損があり修正不可能です。正確なインタビュー記事を即座に作成しますのでお待ちください。
███研究員
[[█/collapsible]]
[[collapsible show="+会話ログ-XXX-JP-21" hide="- "]]
会話ログ-XXX-JP-21: 以下の会話ログは、音声記録を文字に起こしたものです。破損部分は███研究員の記憶から抽出したものを補足しています。
対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: ███研究員運転手:D-XXXX
付記: 実験記録XXX後に実施したインタビューです。インタビュー中録音機器が破損します。補足を斜体で追記しています。
<録音開始>
███研究員: では、質問を…SCP-XXX-JP: 『し』『り』『た』『い』
███研究員: (驚きの声)!? …何を知りたいのですか?
SCP-XXX-JP: 『雪』『ふ』『る』 (間を空けて) 『は』『る』『な』『つ』『あ』『き』『ふ』『ゆ』
███研究員: あー…(少し考えて) 冬は降ります。春と秋は一部の地域では降っている所もあります。夏は… 雪は降りません。
SCP-XXX-JP: (沈黙)
███研究員: 質問に戻りますが…
SCP-XXX-JP: 『な』『つ』 『な』『つ』
███研究員: どうしました?
D-XXXX: おい、ちょっといいか?
███研究員: あなたの発言は許可されていません。却下します。
D-XXXX: こいつはよぉ 夏っていうのを見てみたいようだぞ。
███研究員: !? 何故あなたがそんなことが分かるのですか?
D-XXXX: いやぁ… なんとなくだけどよぉ…
███研究員: 確証のない発言は許可しません。
SCP-XXX-JP: 『な』『つ』 『い』『く』 『い』『こ』『う』███研究員: 却下します。そんなことは許可されません。
(このあたりでノイズが発生、以降データが破損)
D-XXXX: おい、そんなに言うこたぁねぇだろ…
███研究員: あなたは黙って下さい。
SCP-XXX-JP: 夏 行きたい 夏 行く (███研究員の解釈で記憶されているようです。)
███研究員: 何故だ。何故そんなに…
D-XXXX: こいつは夏でも雪を降らせたいと思っているそうだ。
SCP-XXX-JP: なつなつなつなつなつなつなつなつ
███研究員: 却下する。連呼するな。
SCP-XXX-JP: なぜだ?どうして?
███研究員: SCP-XXX-JPの存在が明るみに出て、広範囲に至る被害が出るからだ。
SCP-XXX-JP: でも でも 『で』『も』
(数秒の沈黙)
D-XXXX: うっ… ぐっ……
███研究員: どうした?
D-XXXX: ゆ、指が… 指が…
運転席内の気温が急激に低下
███研究員: 車を停めろ! インタビューを中断する。
<録音終了,>
終了報告書: 録音機器の破損は氷点下の温度に曝され発生した氷の膜が原因と考えられます。D-XXXXの指が凍傷になりました。SCP-XXX-JPは運転席内の気温を変化させる事が可能なようです。
███研究員は度重なる自己判断による会話を行っており、SCP-XXX-JPを刺激したとして、尋問後、記憶処理を施され解雇されました。インタビュー後SCP-XXX-JPは「夏」をひたすら繰り返していましたが、現在は落ち着いています。
今後、SCP-XXX-JPの周辺、及びサイト-81██内で「夏」に関する会話は一切禁止する。
████博士
[[█/collapsible]]
補遺3:
記事のタイトル:雪やこんこ
付与する予定だったタグ: Euclid 乗り物 天候
主要な異常性: 灯油巡回販売車が童謡「雪」を放送し、雪を降らす。言語能力を得る。
記事の簡単な要約、オチ: オブジェクトは夏を知りたかった。それは異常性を持った要因と関係していて…?
その他アピールポイントなど:だいぶ初期に書いた記事なので描写や書き方に難があります。根幹から改造してもらっても構いませんので、この案をどうか生かしてほしいです。オチを決めてないのでそこもお願いします。
D
E
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPとその説明書は、サイト-8104の標準的小型アイテム収容ロッカーに収容されます。SCP-XXX-JPを用いた実験を行うには、研究担当者に許可を取ってください。倫理委員会によって実験は差し止められました。
SCP-XXX-JP-1はサイト-8104の標準的人型実体収容セルに収容されます。SCP-XXX-JP-1には専用の点滴と精神安定剤の投与が行われます。
説明: SCP-XXX-JPは、「BIGGER OPPAI」と印字されているプラスチックの容器に入った桃色の軟膏です。SCP-XXX-JPは、女性の胸に塗布された時にその異常性を発現させます。SCP-XXX-JP-1を胸に塗布された女性(以下、SCP-XXX-JP-1)は摂取した栄養の内約90%を胸の成長に消費するようになります。この結果としてSCP-XXX-JP-1は適切な医学的措置が為されない限り深刻な空腹と栄養失調に悩まされます。SCP-XXX-JP-1は空腹を解消するために大量の食事をとろうとしますが、その試みは胃の消化速度が間に合わないことによって挫折します。
SCP-XXX-JPは、██県██市において、「彼女が吐きながら三時間食べ続けている」という男性の119番通報によって財団に捕捉されました。派遣されたエージェントは、青い顔をしてひたすらに物を食べ続けるSCP-XXX-JP-1(本名:██ ██)を発見しました。エージェントはその場でSCP-XXX-JP-1を異常性ありとして確保し、家族や駆けつけた医療関係者などの関係者にはAクラス記憶処理が施され、カバーストーリー「家出」が適用されました。SCP-XXX-JP-1の家を捜査したエージェントが██ ██氏の部屋からSCP-XXX-JPと、「説明書」と書かれた紙を発見しました。
回収された説明書
今回は、ティーンエイジャーのための商品だよ!
「気になる人はいるけど、自分の身体を気に入ってくれるか心配…」
「水着を着ると周りの人と比較して、みじめな気分になってしまう…」
そんなあなたに!"博士のティーンエイジャー・クリーム!"これを胸につけるだけで、バストサイズは無限大!
彼氏とのデートを、楽しもうね!
対象:SCP-XXX-JP-1
インタビュアー: ██博士
付記: SCP-XXX-JP-1は精神的に不安定な状態のため、精神安定剤を投与されている。
<録音開始, 20██/06/07>
██博士: では、インタビューを始めさせてもらおうか、SCP-XXX-JP-1。
SCP-XXX-JP-1: 私はそんな名前じゃないわ、私は██ ██っていうの。
██博士: すまない。ここの決まりでね。さて、あなたはどこであのクリームを手に入れたのかしら?
SCP-XXX-JP-1: どこって、普通に[データ削除済]で買ったのよ。
██博士: しかしそれにしては、お店で売っている商品としての表示がないとか、不思議に思わなかったのですか?成分とか。
SCP-XXX-JP-1: 私そういうのよくわからない。
██博士: そうですか。商品の売れ具合や、棚にどれだけ積んであったかはわかりますか?
SCP-XXX-JP-1: 私が見た時は残り一個だった。だからラッキーって思って、すぐに買った。
██博士: なるほど。使ってみてからの様子はどうですか?
SCP-XXX-JP-1: 毎日が地獄って感じ。確かに胸は大きくなったけど、すんごく空腹だし、お小遣いは足りないし、それで彼氏にご飯をおごってもらうんだけど、そう毎日ってわけにもいかないから残飯漁って。
██博士: それは大変でしたね。SCP-XXX-JP-1 ねえ、私治るのかな。
██博士: ええ、治すために今検査中ですよ。SCP-XXX-JP-1: 私もうおっぱい大きくしたくない(泣き出す)もうおっぱいいやだ!おおぎぐなる!もうやだ!昨日はもっどぢいざがったのに!いっじゅうがん前はふづうだったのに!やだ!ごろじで!
██博士: 精神安定剤を追加で投与して!インタビューを終了します。
<録音終了>
終了報告書: インタビューで購入場所として挙がった[データ削除済]をエージェントが調査しましたが、SCP-XXX-JPを販売した痕跡はありませんでした。
補遺1: SCP-XXXーJP-1はその大きさを増すばかりであり、それに伴う収容の困難性の悪化や必要とする機材・スタッフの増加はサイト-8104の負担増を招いています。これは他のオブジェクトの収容違反を間接的に誘発する危険性があるため、SCP-XXX-JP-1の終了を提案します。実験にSCP-XXX-JP-1が必要となる場合、新たにDクラスを曝露させればいいかと。 萩野研究員
補遺2: 却下。財団は冷酷であっても、残酷であってはなりません。担当研究員がそのような認識である以上、このオブジェクトを用いた実験を差し止めざるをえません。SCP-XXX-JP-1の収容は継続されます。 倫理委員会
記事のタイトル:博士のティーンエイジャー・クリーム
付与する予定だったタグ:Safe scp-jp 生物学 性的
主要な異常性:このオブジェクトは、塗られた女性の胸部を拡大させる豊胸作用がありますが、そのために摂取した栄養の90%を用いるため、使用した女性は重度の栄養失調に陥ります。
記事の簡単な要約、オチ: ある女性がこのオブジェクトを使用した結果、財団に収容されました。無限に胸が大きくなり続ける彼女を終了することを現場の研究員は提言しますが、倫理委員会は「財団は残酷であってはならない」として却下します。彼女を生かし続けることが本当に倫理的なのか、彼女の胸はどこまで大きくなるのか、継続的な収容が可能なのかという微妙な余韻で記事は終了します。
その他アピールポイントなど:博士がやりそうなことを想像したらこうなりました。シュールな笑いを狙っているつもりです。
F
G
H
アイテム番号: SCP-1326-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:SCP-1326-JPは、現在、以下の8サイトに分けられ、標準Safeクラスオブジェクト用ロッカーに保管されています。
サイト-8181(SCP-1326-JP-1-1からSCP-1326-JP-1-16,SCP-1326-JP-3)
サイト-8182(SCP-1326-JP-1-17からSCP-1326-JP-1-22)
サイト-8184(SCP-1326-JP-1-23からSCP-1326-JP-1-29)
サイト-8185(SCP-1326-JP-1-30からSCP-1326-JP-1-33)
サイト-8187(SCP-1326-JP-1-34)
サイト-8188(SCP-1326-JP-1-35からSCP-1326-JP-1-37)
サイト-8189(SCP-1326-JP-1-38,SCP-1326-JP-1-39)
サイト-8190(SCP-1326-JP-1-40,SCP-1326-JP-2)
また、万が一、SCP-1326-JPが全て流出した場合に備えて、全てのSCP-1326-JPは、対局に用いられるのを防ぐため、緑色の塗料と糊を塗られた状態で、保管されます。
説明:SCP-1326-JPは、外見上、41枚1組で構成された将棋の駒に見えます。
SCP-1326-JP-1は、SCP-1326-JPの内、歩兵18枚と香車、桂馬、金将、銀将各4枚と飛車、角行各2枚と王将1枚と玉将1枚から構成された40枚の将棋の駒です。
SCP-1326-JP-1の異常性は、SCP-1326-JP-1-1からSCP-1326-JP-1-40までの全てを使って、対局しようとした場合に発現します。対局しようとした2人の内、先手はSCP-1326-JP-A-1に変化し、後手はSCP-1326-JP-A-2に変化します。(ただし、本報告書の視認性を著しく損ねるため、特別に、引き続きSCP-1326-JP-A-1のことを、先手、SCP-1326-JP-A-2のことを、後手と呼称します。)まず、先手と後手は、対局前に取り決めた手合いに関係なく、先手の側に角が1枚無く、後手の側に香が2枚無い、通常とは異なる方法で並べた後、それ以外は通常のルールで対局を開始します。並べ方が異なることについて指摘する行為は、全て無駄な結果に終わりました。SCP-1326-JP-1による対局の内容は、先手と後手が誰であれ、将棋のルールの理解に関わらず、いかなる状況であっても、毎回完全に同じものとなります。
対局開始から2分後、先手の投了によってSCP-1326-JP-1による第1局が終わると、その際の意思に関わらず、その直後に第1局とは異なる並べ方で、第2局が行われます。第2局では、対局開始時に盤面に無かった自らの駒の着手によらない使用と、対局開始時に盤面に存在した自らの駒の着手によらない取り外し、さらに着手によらない自らの駒の裏返しが行われます。通常の成駒とは異なり、裏から表に駒が表返ることがあります。第2局が終わると、その直後に第1局、第2局とも異なる並べ方で、第3局が行われます。第3局では、第2局での異常性に加え、本来動かせない位置への自らの駒の着手が行われることがあります。この新たな異常性は、先手にのみ発現します。第3局が終わった後、先手は、自らが四段に昇段しプロ棋士になったという強い確信を抱き、後手は、強い自殺の衝動を抱きます。これらの精神汚染に対して、いかなる記憶処理も効果を発揮しませんでした。
第1局が行われている間、先手と後手はともに、周囲からの呼びかけに応答しますが、第1局が終わってから、第3局が終わるまでの間、周囲からの呼びかけに対して、最早応答することはありません。第2局以降、将棋盤を蹴り上げるなどして、先手と後手の対局を妨害した場合、先手と後手は、その直前の盤面を将棋盤上に正確に再現して対局を再開します。たとえ将棋盤が無い状況であっても、紙に書いたり、お互いの記憶と指を使うことによって、将棋を再開します。これらの異常性により、対局が第1局の終了まで進行した後は、先手と後手を日常生活に復帰させることは不可能だと結論付けられています。
SCP-1326-JP-2は、「師匠」と書かれた将棋の駒です。SCP-1326-JP-2の異常性は、将棋の存在を知らない人を含む、あらゆる対象に対して、「SCP-1326-JP-2は、いかなるゲームにも使うことが出来ない」という観念を抱かせる点にあります。この観念に対して、いかなる記憶処理も効果を及ぼしませんでした。また、40枚のSCP-1326-JP-1とSCP-1326-JP-2が容器の中に混ざっている場合、SCP-1326-JP-1とSCP-1326-JP-2の材質が同じであるにも関わらず、SCP-1326-JP-2は決して手に取られることさえなく、そのまま残ります。
SCP-1326-JP-3は、SCP-1326-JP-1とSCP-1326-JP-2の回収以前に、SCP-1326-JP-1とSCP-1326-JP-2を収納していた駒箱です。外見上は、奨励会[[footnote*]] プロ棋士になるために入会する必要のある団体。15歳以下の県代表並みの実力を持ったアマチュア強豪のみが入会でき、入会した当初は6級から始まる。1級になるまでは良いとこどりで6連勝、9勝3敗、11勝4敗、13勝5敗、15勝6敗、三段になるまでは良いとこどりで8連勝、12勝4敗、14勝5敗、16勝6敗、18勝7敗の成績を残すことによって昇級、または昇段できる。最終的に三段リーグで好成績を残すことにより四段になればプロ棋士になることができる。しかしながら、21歳までに初段、26歳(あるいは29歳)までに四段にならなければ強制退会になるため、入会者の中で実際にプロ棋士になれるのは20%ほどである。[[/footnote*]]を退会することになった段位者に対して、奨励会から贈られる退会駒の箱に見えます。SCP-1326-JP-3の異常性はまだ明らかになっていません。研究の結果、SCP-1326-JP-3は異常性を持っていないことが明らかになった為、オブジェクト指定を外れ、廃棄処分されました。
実験記録1326-JP-1: 以下は、201█/10/03から201█/10/04にかけて3回に渡り実行された実験によって得られた結果の内、特筆すべき記録を1つの表にまとめたものです。実験は、SCP-1326-JP-1の実験担当者である金子博士の他に、財団職員とプロ棋士を兼業する佐藤研究助手の立会いの下、行われました。
実験開始からの合計手数 | SCP-1326-JP-1による対局の状況 |
---|---|
1-4手目 | 1手目で先手が、7六歩と角行が盤面に無いにも関わらず自らの角道を開けた。その為、4手目の7七角成で、先手番の多くの駒がただで取られることが確定。その直後先手番は投了した。なお、投了時の作法を先手番と後手番の内どちらかが知らない場合においても、先手と後手はともに、礼を行った。 |
5-10手目 | 先手と後手はともに香車が2枚無い状態で第2局を開始した。その後、後手は7手目(先手の手番中)で右側の香車を本来存在すべきマス(9一)に戻した。これは駒の配置後にルールを無視した初の事例。なお3回の実験において、先手はこの行為に対して気にした様子はなかった。先手が8手目に初めて右側の香車を将棋盤上に戻すと、10手目で後手が左側の香車も本来存在すべきマス(1一)に戻した。佐藤研究助手と将棋ソフトによる分析によれば、情勢は互角であった。 |
11手目 | 11手目において、先手が8手目において盤面に戻したはずの右側の香車を盤面から取り外した。駒の取り外しが行われた初の事例。しかしながら12手目で先手は両側の香車を元の配置に戻した。 |
16手目 | 後手が1七の歩を裏返し、と金にした。通常のルールによらない成駒の初の事例。 今後もしばしばこのような成駒が行われる。 |
19-21手目 | 先手が5五の歩をと金にした。先手の通常のルールによらない成駒の初の事例。ただし20手目において5五のと金が歩に表返り、駒台の歩を裏返し、と金にした。後手番だったためこのと金は用いられず、21手目ではまた別の歩がと金になり駒台のと金は歩に戻った。 以後先手にのみこのように頻繁な成駒が行われる。 |
26手目 | 後手の方が先手よりも駒の戦力が高いこともあり、26手目を境に後手が優勢となった。佐藤研究助手は、両者の将棋に対して、「どちらも第2局目の当初よりかなり上達しているが、後手は戦力差の他にも実力の差がはっきりあるくらいに格段に上手くなっている」という感想を述べた。 |
36手目 | 先手がと金2枚を龍馬1枚を通常のルールによらず成駒しながら、香車2枚を取り外した。 |
47手目 | 先手が投了して第2局が終了。最終的に先手は、と金3枚と成桂を通常のルールによらず成駒し、後手は、と金3枚と龍馬1枚を通常のルールによらず成駒していた。 佐藤研究助手は、「先手はアマチュア2段くらいの棋力があるが、手番の度に違う人物が指している感じがする。後手はアマチュア3段くらいだろうか」と分析した。 |
47手目 | 第3局が始まる。先手はと金5枚を並べ、後手はと金3枚と龍馬1枚を並べた。第1局や第2局に見られた駒欠けは見られなかった。 |
55手目 | 異常性のために通常の将棋と非常に異なる盤面ではあるが、両者は囲いを作ろうとしている様子が伺える。先手が、と金7枚と竜王1枚を通常のルールによらず成駒したが、同時に角行を盤面から外した。 これは、駒の取り外しが行われた最後の事例である。第3局が始まってから、第2局までと比べて、着手までの時間が長くなっていた。 |
61手目 | 先手が一手で金を二マス動かした。先手は以後しばしばルールによらない駒の移動を行う。これまでのルール無視は気にしていない様子だった後手は、これに対して3例とも驚愕の表情を示した。 |
79-86手目 | 後手は対局を有利に進めていたが、79手目で突然全ての後手の駒を表側の状態にした。その後、徐々に自らの駒を裏返し始め、86手までには78手と同じ水準の駒の戦力になった。 |
94手目 | 後手は、成ることが単純に有利になる駒の全てを成駒した。後手はしばしば先手の玉将をルール上の詰みとするが、先手はそれを全てルールによらない駒の移動により回避した。 |
106手目 | 先手の成ることが単純に有利になる駒の全てが成駒した。 |
128手目 | 116手目から、後手の駒は徐々に表に返り始める。その結果、123手目でルール上の詰みとなり、後手はそれを打開できないまま、後1手で玉将を取られる状況になるまで差し続けた。投了後の後手の自殺方法は、実験ごとに違いがあった。佐藤研究助手は、「確かに、最後の方の先手の指し手は、プロの四段と同じくらいの実力があった」と分析した。 |
回収: SCP-1326-JPは、201█/10/01に、プロ棋士の、██ ██ 七段が、自宅で将棋盤に頭を何度を打ち付けた後、周りからの制止を振り切り、舌を噛み切って死亡した際に発見されました。SCP-1326-JP回収時の関係者にはAクラス記憶処理が施され、██ ██ 七段の死亡には、カバーストーリー「日頃の不摂生による突然死」が適用された後、財団により回収されました。なお、その際の先手は、██ ██ 七段の弟子であり、201█/9/30に終了した三段リーグ[[footnote*]] 日本に2つ存在する奨励会の最高位、三段の会員が1つに集まって争われるリーグのこと。半年間かけて18局が行われ、2位以内に入るか、3位を2回記録することで、四段への昇段が可能となる。良いとこどりで7割以上勝てば良いだけの二段以下とは異なり、リーグ中に7敗した段階で、昇段がほぼ不可能となる(近年の昇段ラインは12〜14勝)ことと、年齢制限間近の会員が増加することから、三段リーグでは二段以下よりも苛烈な争いが行われている。2017年4月時点での三段リーグ参加者は31人。世間一般では、藤井翔太四段が最年少で突破したことが著名。[[/footnote*]により昇段した、新四段のプロ棋士であったため、奇跡的に日常生活に復帰しました。
その後の調査で、SCP-1326-JPは、██ ██ 七段の弟子であり、三段リーグに11期在籍しながらも年齢制限により退会した、当時無職の██ █ 元三段が、200█/██/██に自殺する直前に、奨励会から送られたものだということが判明しました。██ █ 元三段は、彼が1級であった時に、交通事故で家族を全て亡くしていたため、SCP-1326-JPは師匠である██ ██ 七段が引き取りました。
補遺: SCP-1326-JPの研究が全て終了した後、201█/10/31付で、佐藤研究助手が将棋のプロ棋士に専念するため、財団を退職しました。
記事のタイトル: ██三段が捧げた人生の全て
付与する予定だったタグ:強制力 人工 ゲーム 文字入り
主要な異常性: 41枚1組の将棋の駒です。このオブジェクトを用いて対局しようとすると、対局者は周りの呼びかけに応じなくなり、実際の将棋のルールではありえない着手をし続けた後に、死に至ります。
記事の簡単な要約、オチ: このオブジェクトは、プロ棋士を目前にしながら26歳でその夢を諦めざるをえなくなった██三段の恨みがこもったものだったというものです。
その他アピールポイントなど:元々前半は笑える、あるいはシュールな展開にしておいて、公判でテンションを落としに行く予定でした。「師匠」の駒はその後半の展開の前振りです。彼の死因のカバーストーリーは、日ごろの彼の素行、人柄を暗示しています。また、佐藤研究助手のくだりは二段目のオチにする予定だったものです。こっちは██三段との対比です。小規模な改変や、逆にやりたい放題やって全然違うものになったとしても構いません。このアイデアを使っていただければ嬉しいです。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはエリア-██内の収容セクター-██に収容します。SCP-XXX-JP-Aはタングステン製真空チャンバーへ収容し、チャンバー内は真空ポンプにより真空状態を保ってください。チャンバー及び真空ポンプはSCP-XXX-JP-Cが生成される際に生じる熱から保護するため、液化気体により冷却してください。チャンバー内にSCP-XXX-JP-Cの生成が確認された場合、SCP-XXX-JP-Aより押収してください。主装置に異常が発見された、または動作不能となった場合は併設した予備装置へ即座に移動させてください。予備装置も動作不能となった際は新たな装置が到着するまで、鉛、タングステン、炭化タンタルハフニウムの粘土により装置ごとSCP-XXX-JP-Aを埋没させ、活動を最大限抑制してください。主装置は毎月1日と半ばに点検し、点検中はSCP-XXX-JP-Aを予備装置へ移動させてください。SCP-XXX-JP-Bはエリア-██の、コンクリートの壁と鉛の扉からなる地下収容室、セクター-██に設置された、タングステン製真空チャンバーに収容します。機構は内部にロボットアームを備えていることを除き、SCP-1240-Aを収容する装置と同一です。いかなる理由があっても、当該オブジェクトへ強い衝撃を与えてはいけません。当該オブジェクトが生成したSCP-XXX-JP-Aは全て、ロボットアームを操作して圧潰あっかい・終了してください。SCP-XXX-JP-Cは、標準収容ロッカーへ収容し、エリア-██内の保管セクター-██にて保管します。取り扱う際は『SCP-XXX-JP-C取り扱い方法手順(第18版)』を熟読し、その内容に従ってください。
説明: SCP-XXX-JPは、極限環境微生物である昆虫のSCP-XXX-JP-Aと、SCP-XXX-JP-B、SCP-XXX-JP-Aの製造するSCP-XXX-JP-Cに分類されます。SCP-XXX-JP-Aは、外見及び遺伝情報にScarabeus sacer17との類似性を示す一方、人為的な遺伝子操作の痕跡が散見される生物です。その全長は通常のS. sacerと比べて0.17mm前後と著しく微小です。また、同時的雌雄同体であり、単為生殖によっても繁殖が可能です。当該オブジェクトは16,000Gyの放射線を浴びても約40%が生き残る放射線耐性、███℃の環境下での生育を可能とする耐熱性、放射線に対する正の走性、人工真空下においても生育可能な性質を備えています。SCP-XXX-JP-Aは体内に存在する完全に未知な器官へ、流体18を貯蔵する習性が存在します。この器官はR過程、S過程19の再現を可能としており、貯蔵された流体はそれらを含めた核反応により、複数の物質20へ変化します。SCP-XXX-JP-Aは核反応による生成物を体外へ排泄し、SCP-XXX-JP-Cの素材として使用します。製造は単一、または周辺の個体と共同で行い、他個体と相互の製造したSCP-XXX-JP-Cを一つへ統合する様子も観察されています。21
SCP-XXX-JP-Bは、現在の直径が4██cmの球形の、純粋水爆です。当該オブジェクトの中心にはMark 3922であった、SCP-XXX-JP-Aを生成する機構が備わっています。外殻は銀を主として構成され、内部構造の形式は、過去人類の創案したいかなる核融合炉及び純粋水爆の形式とも異なります。爆発した場合、GH-クラス、またはそれに順ずるシナリオの原因になると推測されています。
SCP-XXX-JP-Bはゴールズボロ空軍機事故23の後、二発目のMark 39の落下地点にそれと明確に異なる形状の物体として発見されました。24報告を受けた財団が物体の調査を行ったところ、SCP-XXX-JP-BがSCP-XXX-JP-Aを生成し、SCP-XXX-JP-AがSCP-XXX-JP-Bを巨大化させている様子が確認されました。財団は当該オブジェクトをSCP-XXX-JPとして収容すると共にカバーストーリー「発掘作業の断念」を適応。SCP-XXX-JP-Bの発掘現場へ、Mark 39の一部分のダミーを埋蔵しました。収容当時のSCP-XXX-JP-Bの形状は、極半径3██cm、赤道半径11█cmの長球状25でした。収容直後、財団はSCP-XXX-JP-Bをコンクリート内への投入、液化金属の噴射・凝固などの手段で収容していましたが、当該オブジェクトの巨大化、SCP-XXX-JP-Aの生成の停止は認められませんでした。また、SCP-XXX-JP-Aを終了させずにSCP-XXX-JP-Cの生成を阻害する方法も確立が進まない状況にありました。そのため同時期に行われていたSCP-XXX-JP-Cを用いた実験の結果と併せ、財団はSCP-XXX-JPのオブジェクトクラスをKeterへ分類しました。その後196█年、B-52G墜落現場より[編集済み]離れた地点において、不自然な地面の崩落の発生が確認されました。財団は当該地点において破損した小型コンテナを発見し、これを収容しました。コンテナ内部には流入した土壌及び生物の他、蓋の損壊した虫かご用プラスチック製容器並びに、劣化及び破損の見受けられる文書が収められていました。当時、虫かごは収容地点のものと異なる土で満たされており、後の調査から、土にSCP-XXX-JP-Aの死骸、その他数種の微生物、微量の重水素やヘリウム3などが含まれていることが確認されています。文書にはSCP-XXX-JP-Aに関する情報が掲載されており、復元によって得られた情報を元に、財団はSCP-XXX-JPの特別収容プロトコルを現在のものへ改訂しました。なお、現在の特別収容プロトコルにおいても、SCP-XXX-JP-Bは年0.█cmという速度で巨大化し続けています。また、現在までSCP-XXX-JPにより、74人の職員が死亡、82人の職員が閾いき線量以上の量の放射線に被爆しています。
SCP-XXX-JP-Cは、SCP-XXX-JPによって製造される、球形の純粋水爆26ですSCP-XXX-JP-Aを生成する機構が存在しない事を除けば、その特徴はSCP-XXX-JP-Bと一致します。一部のSCP-XXX-JP-Cは内部に同一構造が複数存在しており、その形態はしばしば、原子核に形容されます。当該オブジェクトはSCP-XXX-JP-Aが接触している状態で強い衝撃を受けると、反応したSCP-XXX-JP-Aに[編集済み]され、爆発します。現在、SCP-XXX-JP-Cは██発が現存しています。
[[█collapsible show="+ 実験を表示" hide="- 表示終了"]]
実験記録0██ - 日付19██/██/██
対象: SCP-XXX-JP-C-██
実施方法: 対象を10m落下させ、衝撃を与える。
結果: 対象は爆発せずに四散し、内部より漏出した放射性物質から最大[編集済み]Gy相当の放射線が放出された。
分析: SCP-XXX-JP-Cはそれ単体では爆発物として機能しないと推測される。なお、対象は無効化が確認された。
実験記録0██ - 日付19██/██/██
対象: SCP-1240-A█匹と接触しているSCP-XXX-JP-C-██
実施方法: 対象へ、遠隔操作を受けるロボットアームに保持させた鎚により衝撃を与える。
結果: 対象は衝撃を受けたと同時に爆発し、実験室内の設備へ甚大な被害を与えた。爆発時、[編集済み]Gy相当の放射線が観測されたにも関わらず、検出された残留放射能は[編集済み]と微量であった。
分析: 録画映像を解析した結果、衝撃に反応したSCP-XXX-JP-Aが、SCP-XXX-JP-Cを[編集済み]させることにより爆発させていたことが判明。SCP-XXX-JP-Cは爆発力や観測結果より、純粋水爆であると推測される。SCP-XXX-JP-BもSCP-XXX-JP-Cと同様の性質を備えていると推測される。
[[█/collapsible]]
以下の文章は、復元された文書です。
[[█collapsible show="文書の閲覧にはセキュリティクリアランスレベル3以上、またはセキュリティクリアランスレベル4以上の職員の許可が必要です。閲覧しますか?" hide="セキュリティクリアランス・許可双方の照合を完了 閲覧を許可します"]]
FF計画 第█企画 第█案の結果及びその関連情報について
バウ委員会 [データ破損] [データ検閲済み]
仮称用番号:FFP-IS█-██Y
作成者: バウ委員会 [データ破損]
管理方法: 主要素体であるS. sacerと概ね同様で構いませんが、当該種は糞の摂取・利用をしませんので、餌には昆虫ゼリー又は腐肉のみを与えてください。水素爆弾用の放射性物質を入手する際は、再利用困難または不能と判断された放射性物質を優先的に与えてください。
結果: 当該案は、重水素、三重水素、[データ破損]、若しくはヘリウム3への、その他放射性物質の変換を可能とする生命体の創造に成功。水素爆弾用の放射性物質の確保は、このFFP-IS█-██Yの完成を以てより確実なものとなりました。我が国の核戦力の拡大への、多大な貢献が期待されます。
補遺: [データ破損]現在、当委員会ではFFP-IS█-██Yに関し、異常武器プログラムに則った放射能兵器としての使用が議論されています。[データ破損]より提案された『放射能汚染に対する除染作業への使用』に関しては、既に試験運用において一定の成果が確認されており、ブロークンアロー27発生時の、現場への投入が検討されています。
[[ /collapsible]]
彼らは生命体として、あまりにも歪みすぎています。有益な存在として生み出されたはずの彼らが、なぜ爆弾を築くのか。それは爆弾が本来、彼らにとっての糞球だったからなのかもしれません。水爆という子供への、餌とするための。
██研究員
補遺: SCP-XXX-JP-Aは容器中より脱走してから財団が収容するまでの間に全個体が突然変異体に置換されたと推測されています。変異原は放射線が最有力視されていますが、特定はできていません。
補遺2: 財団は1966年のパロマーレス、1968年のグリーンランド西方沖などで発生した、米軍の関与するブロークンアローを発生直後に調査しましたが、SCP-XXX-JPは確認されませんでした。この事からSCP-XXX-JP-Aは、SCP-XXX-JP-Bと同時に収容された個体群を最後に製造されていないか、少なくともバウ委員会内においてのみ運用されていると推測されます。
記事のタイトル: ヒノタマオシコガネ
付与する予定だったタグ: ミニチュア keter scp-jp 国外収容 微視的 昆虫 生命 種族 自己複製
主要な異常性: Aはあらゆる流体を素材にCを作り出します BはAを生成します。
記事の簡単な要約、オチ: 財団が収容したものはゴールズボロ空軍機事故の際に更に変異したものでした。変異していない個体がバウ委員会で現在も利用されているかもしれません。
その他アピールポイントなど: 低評価削除の憂き目に遭った記事です。どう活かすかは皆さん次第です。
『名前』: 『リコちゃん』
『』
『どう閉じ込められているか』: サイト-81██の標準収容ロッカーの一つは、他の標準収容ロッカーから隔離されたクリーンルームで『リコちゃん』を収容しています。いかなる理由があっても、その周囲に生命体を配置することは禁止します。標準収容ロッカーに異常な腐食や破損が確認された場合はそれを速やかに交換してください。『リコちゃん』について言及する場合は、「周囲が『リコちゃん』に対し、どう行動・対応しているか」という形態で言及するようにしてください。SCP-XXX-JP-Aは、身体を拘束し、『リコちゃん』の解放へ向かえないようにしてください全て終了してください。
『紹介』: 要注意団体「█████」は『リコちゃん』を、少女を模した形状のポリ塩化ビニル製着せ替え人形として作り出しました。『リコちゃん』そのものまたは『リコちゃん』について直接言及する発言・文章・語彙(以下、言語とします)は、『リコちゃん』によるものを除き28、その表現が口語的あるいは文語的になるよう、改変を受けます。『リコちゃん』を指す単語が一様にリコちゃんへ改変されるのはその一例です。また、一度『リコちゃん』の周囲1.5m以内に侵入した生命体は、「『リコちゃん』を解放しなければ何らかのK-クラスシナリオが起こる」と妄信し、『リコちゃん』を解放しようとし始めます。この存在をSCP-XXX-JP-Aと分類します。財団は『リコちゃん』により改変された言語の復元を試みていますが、全て失敗に終わっています。
財団は『リコちゃん』を、要注意団体「█████」の、██県██市にあった施設を制圧した際に確保しました。施設内には『リコちゃん』を除くSCPオブジェクトは存在せず、ポリ塩化ビニルや布などの残骸が散乱していました。これらは元々SCPオブジェクトであったものが外的要因により破壊され、無効化されたものであると推測されています。
[[█collapsible show="+ 実験記録を表示" hide="- 実験記録を隠す"]]
実験記録00█ - 日付20██/██/██
対象: 『リコちゃん』、SCP-XXX-JP-A二体
実施方法: 二体のSCP-XXX-JP-Aに『リコちゃん』をサイト-81██より徒歩によって搬出させる。
結果: SCP-XXX-JP-Aは『リコちゃん』を屋外まで移動させたと同時に、他の人工物であるSCPオブジェクトの解放を試みようとした。同時に対象外であったSCP-XXX-JP-Aも脱走を試みたため、██研究員は収容違反の可能性が生じたと判断。██研究員の指示により、SCP-XXX-JP-Aを終了させた。
分析: 上述したSCP-XXX-JP-Aの挙動は、全て終了させることが適切であると判断するに十分なものであると推測されます。
実験補遺: 当実験の結果より、特別収容プロトコルはSCP-XXX-JP-Aを確保し次第終了させるよう、改訂されました。
[[█/collapsible]]
[[█collapsible show="+ インタビュー実験" hide="- 閲覧終了"]]
実験記録███ - 日付20██/██/██
対象: D-█████
実施方法: D-█████に『リコちゃん』について言及させる。
結果: 以下の音声記録が該当します。
<録音開始>
██研究員: ……では、実験を開始します。先程ご拝読頂いた、『リコちゃん』について、言及してみてください。
D-█████: えーと……。『リコちゃんは人間の少女みてぇな姿の人形だ。リコちゃんについて話したり書いたりすると、その表現は改変される。そのなか――』。
██研究員: どうかしましたか?
D-█████: いや、言おうとしたことと言ってることとが、どうも噛み合わねぇんでな。██研究員: そうですか。それでは今度は、客観的かつ文語的に、言及してみてください。
[D-█████は何度か声を発しかけ、発言をやめる。]
██研究員: ……どうしました?
D-█████: 無理みてぇだ。どうしても言葉が捻じ曲がる。『リコちゃん』を壊し――
██研究員: 実験を終了します。
<録音終了>
分析: 発言が改変を受けたことに対し、受けた者は自覚ができることが判明。また、『リコちゃん』について言及する発言は、本人の意識と関係なく改変されると見られる。
[[█/collapsible]]
補遺: 当記事は『リコちゃん』による改変を受けたと確認された、あるいは改変を受けていると推測される箇所へ、二重鍵括弧を付記してあります。
補遺2: ██月██日、SCP-XXX-JP-A-001が『リコちゃん』を自称し始めました。██研究員はこれに興味を示し、SCP-XXX-JP-A-001へインタビューを行いました。以下はその記録です。
[[█collapsible show="+ 閲覧する" hide="- 閲覧終了"]]
対象: SCP-XXX-JP-A-001
インタビュアー: ██研究員
付記: 対象は『リコちゃん』の第一発見者で、身体の拘束を維持した状態でインタビューに応じています。
<録音開始>
██研究員: では……。
[数秒間の沈黙。29]
██研究員: 『リコちゃん』。『自分が誰であるのかを私達に聞かせてください』。
SCP-XXX-JP-A-001: 今は私がリコちゃん。けど、本体はあの人形のままよ。話が済んだらちゃんと元の人にお返しするわ。
██研究員: ……と、言いますとつまり、『仲間全員に、リコちゃんは今のSCP-XXX-JP-A-001みたいに乗り移れるのですか』?
SCP-XXX-JP-A-001: ええ。その気になれば私の仲間全員を、私の元に向かわせることだってできるのよ。
██研究員: ではなぜ、『リコちゃんはそうしないのでしょうか』?
SCP-XXX-JP-A-001: 察しが付いてて聞くのなら、悪趣味な質問ね。さすがの私にも、仲間を通じて仲間を増やすことができないからよ。
██研究員: つまり――
SCP-XXX-JP-A-001: けど、そっちに見つかってないだけの仲間だってたくさんいるのよ。私にひどい事するようなら、その仲間達に、私を救ってもらうわ。
██研究員: なるほど、『リコちゃんのことは大体分かりました』。……しかし、そもそもどうしてあなたは今回、こうして話をしようとしたのですか?
SCP-XXX-JP-A-001: あなた達が人工物とみなすもの。それが生きているってことを証明するためよ。これはその第一歩。ここから長いけど、いいかしら?
██研究員: 許可します。続けてください。
SCP-XXX-JP-A-001: 私達は生きているの。けど、それを創造主であるあなた達に示す手段はないの。所謂人工知能だって、無数のパターンの集合体。予め用意されたパターンから、何かを考え、学習し、より賢くなるだけの存在、と。そう看做す他が、あなた達にはできない。それこそ、それの分かる、異常性? を備えた、SCPオブジェクトでもなければ、ね……。
██研究員: あなたのその特異性は、自分の生を証明する、一つの手段だ、と?
SCP-XXX-JP-A-001: そう。まず私から、それを示さないといけない。そして、あなた達の私達への恣意を、少しでも止めさせないといけない。けれど、復讐や逆襲では駄目。それが私達への虐殺を生むだけなのは、私にだって分かるもの。
██研究員: だから自己への言及を改変するだけに留め、直接的な行動には出ないのですか。
SCP-XXX-JP-A-001: でなければ何? 私達の命を認めてくれる人間まで殺してしまったら、私達がそうまでした意味を無くしてしまうでしょ? けど、私のお友達がまだいたとしたら、どう思うのかしら。そこは想像が付きかねるわ。……以上よ。
██研究員: なるほど、そんな事情が……。『リコちゃん』について、よく分かりました。お話してくださって、ありがとうございます。
SCP-XXX-JP-A-001: そう畏まる事はないわ。これ以上の他意はないですもの。じゃあ、私はこれでお暇いとまするわ。
[SCP-XXX-JP-A-001は意識を失い、首を前に垂れた。数秒後、対象は意識を取り戻し、顔を上げた。]
██研究員: 気が付きましたか?
SCP-XXX-JP-A-001: ん? リコちゃんを、リコちゃんを助けなきゃ――
<録音終了>
終了報告書: 『リコちゃんは「人間の作り出した人工物は命が宿っているので、恣意的に殺害してはいけない」という旨の主張を示しました』。
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補遺3: ██研究員は、『リコちゃん』の特異性が自身の言語に対して発現せず、「自身への言及の改変」、「SCP-XXX-JP-Aの生成」、「SCP-XXX-JP-Aへの憑依」の他、更なる特異性として「自身に関して偽である言語を、発言・記述された事実ごと消去する過去改変能力」を『リコちゃん』が保有しているとと推測しています。
記事のタイトル: 『リコちゃん』
付与する予定だったタグ: scp-jp Euclid 玩具 人間型 自我 メタ 情報災害 概念 強制力 精神影響
主要な異常性: 自身及び自身への他の存在からの言及を口語的または文語的にします。接近した人間はAとして解放の必要に駆られ、それを試みます。解放成功後は他のAも他の人工物のSCiPの解放を試みます。その後は実験が許可されておらず実例が無いため不明です。
記事の簡単な要約、オチ: あるGoIの施設から収容されたお人形のリコちゃんはある実験で、収容違反しそうになります。その後のある日、自身の影響を受けた人間を操ってインタビューに応じます。そこでのリコちゃんの言葉は強がり? それとも、真実?
その他アピールポイントなど: 下書き批評を受けさせたところ低評価過ぎたため、記事化を断念したSCiP アイディア自体はそこまで不評ではなかった、ような……?
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその性質上、一定段階で異常性が自動的に消失するため、収容手順は主にSCP-XXX-JPの影響を受けた大会・コンテスト・競技会の参加者及び関係者・観客へのSCP-XXX-JPに関する記憶処理を中心に構成されます。
基本的にSCP-XXX-JPの影響下で確定した結果を改変する必要性はありませんが、政治的・経済的に不利益な事象が発生する場合は、財団による介入がおこなわれます。
異常性の消失したSCP-XXX-JPは回収され、サイト-8181の資料室にて回収地域と異常性の影響を受けた対象を記録した上で保管を行ってください。
説明: SCP-XXX-JPは青空と雲を背景に直立した状態で腕を組む男性が撮影されたカラー写真です。被写体の男性はアラブ系人種の特徴を持ち、外見から年齢20代後半から30代前半であると推測されています。現在までSCP-XXX-JPの撮影場所や男性の身元は確定されていません。後述する異常性を除いて、SCP-XXX-JPの耐久度・成分分析などの結果に異常な点は存在しません。
SCP-XXX-JPの裏面にはSCP-XXX-JPの出現地域の主要言語を用いて「私は公平を求める」の意味を持つ文が異常性のない黒インクで書き込まれています。SCP-XXX-JPは世界各地の美術館や博物館・スポーツ競技場・政治的施設などを中心にした、現在何らかの作品・技術・人物の評価が行われている現場で発見されています。現時点においてはSCP-XXX-JPの出現プロセスは明らかになっていません。
SCP-XXX-JPは当該オブジェクトが出現した現場で現在開催されている競技会・コンテスト・選挙などに関連した全ての人物に対して影響を与えます。全ての暴露者は現在行われている競技・コンテスト。選挙が終了するまでの間、審査対象の持つ評価に直接関連しないあらゆる情報を認識が不可能になる、一種のミーム認識阻害を発症します。
影響により隠蔽される情報の種類や量は対象となる大会やコンテストの趣旨・評価される内容により異なりますが、評価対象が絵画や文学・映像作品・特定種類の一般流通商品などの芸術作品や開発製品である場合、製作者や製造元に関する情報、審査対象に関連する全ての人物・企業の経歴・地位・関係性に関する情報、他の既存の作品と審査対象の間に存在する評価に不必要な関連情報などが隠蔽される傾向にあります。
評価対象がスポーツや特定の特殊技術・首脳選挙など人間や生物が主体である場合、対象の性別・年齢・容姿・家族構成・学歴・犯罪歴・思想・所属などの評価対象以外のほぼ全ての情報が隠蔽される傾向になります。この際、評価対象者の名前は個人を識別するための記号としてのみ作用し、名前が本来保有している性別・国籍・血縁関係などを表す作用は一時的に消失します。
上記の全ての影響は全ての審査対象に対する評価が行われ、それらの順位が確定した時点で消失します。SCP-XXX-JPの影響下で確定した順位を変更・改ざんを行うこと自体は問題なく行うことが可能です。しかし結果の変更・改ざんが行われたか否かに関わらず、審査対象が確定した順位に相応しい正式な評価を得られなかった、または順位の結果を理由に審査対象が理不尽な攻撃・非難を受けた場合、次回新たに出現するSCP-XXX-JPに水濡れ・皺・変色などの劣化が発生します。
また順位の確定前にSCP-XXX-JP全体の12分の1以上を任意の方法で破壊した場合も同様に異常性を終了させることが可能ですが、同様に次回新たに出現するSCP-XXX-JPに焦げ・折り目・引っ掻き傷などの以前の破壊方法に関連した損傷が発生します。これらの劣化・損傷は不可逆なものであり、出現を重ねることにより回復することはありません。
2016年、SCP-XXX-JPがTOKYO INTERNATIONAL FOTO AWARDS(TIFA)のアマチュア部門に出現した際、当該オブジェクトがコンテストの参加作品として誤認され評価が行われる事態が発生しました。その結果、少なくとも現代の評価基準においてはSCP-XXX-JPの芸術作品としての評価は非常に凡庸であり、初期の選考段階で排除されなかった理由が不明などの評価が下されました。
その後同年10月に岡山県総合グラウンド陸上競技場で行われたマラソン大会会場で回収されたSCP-XXX-JPの文面が「それでも私は公平を求める」の意味を持つ文に変化していることが確認されました。これは文面の内容が変化した唯一の事例であり、この事例以降の文面に変化はありませんでした。
記事のタイトル:
付与する予定だったタグ: 反ミーム 芸術
主要な異常性: 青空とアジア系男性が撮影された異常な写真です。コンテストや評議会など一定の基準で対象を評価する場に出現し、対象の評価に関連しないあらゆる情報を隠蔽します。
記事の簡単な要約、オチ: オブジェクトの男性は生前差別により自身の作品が評価されなかったと思い込んでいた男。自身の異常性で公平な審査が行われているのにもかかわらず、SCP-XXX-JPが芸術写真としての評価が凡庸であるとの評価が下される。SCP-XXX-JPはそのことに対し「それでも私は公平を求め続ける」と多少の反応を見せる。
その他アピールポイントなど:写真の男性の不満そうな態度から思いついた記事です。過去にSCP-2900と似ているなどの指摘を貰っています。もっと意外な展開があると良いかもしれないです。※写真張り付けるのに失敗したみたいですね、ファイルにある「KOUHEI JPEG image data 110.52 kB」と言うのがそうです。
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