SCP-001-J
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カバーのない状態のSCP-001-J

アイテム番号: SCP-001-J

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: サイト-00の所在地にSCP-001-Jを収容し、完全に隠匿し続けなければなりません。最終的にはサイト-00は自動化された防衛システムにより警備され人間の職員は一切いなくなることになります。SCP-001-J自体は炭化タングステンだけで作られた箱の中に封印され、さらにそれは別の炭化タングステンの箱の中に入れられ、深さ3キロメートルの縦穴の底に安置されます。複数枚の molly-guard (訳注: フィクションでよくある非常スイッチを覆っている透明なカバー。邦名不明) で慎重にSCP-001-Jを覆い、必要ならばサイト-00のロボットが保護を再配置します。

説明: SCP-001-Jは大きな明るい赤色の、風変わりに見える、押したくなるだけのボタンです。

SCP-001-Jは、この世界自体を破壊するのに十分な力を持つと財団の科学者たちが考える自爆装置で、金属の箱に取り付けられた円形の赤いボタンで構成されます。キャンディーのように見えます。

SCP-001-Jが作用するメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、やってみれば分かります。

SCP-001-Jはそれを見たり特徴を聞いたりした全ての人間に押してみたいという弱い精神衝動を引き起こします。自分が何をしたいか分かるよな!

来歴: SCP-001-Jは初め████年██月██日に███████████████国██████████大統領がエレベーター内で発見しました。当時SCP-001-Jは、「これを押せば何もかも破壊できます。」と書かれたメモ用紙が添えられていた点以外は完全に現在と同じ外見でした。大統領はエレベーターからSCP-001-Jを取り外し、自身のオフィスのクローゼットに封印するまで押したいという衝動になんとか抵抗しました。その後、彼は〈創設者〉として知られる██████████████████████████████に連絡を取り不注意からの事故や故意の悪意によってSCP-001-Jが押されるのを防ぐことを至上命題とし、また「人類を怪物や危険物体から守る」ことも目的とした特別組織を創設する仕事を課しました。██████████████████████████████は了解し、SCP-001-Jを受け取ると自宅の地下室の古い靴下の山の下に隠しました。██████████████████████████████はショットガンを携え自宅のポーチに座って余生を過ごし、SCP-001-Jに影響されていると疑われる悪党が家の芝に踏み込んでくるの防ぎました。彼は株取引で稼いだ数百万ドルを、我々の財団の母体となる信託基金の創設に用いました。

██████████████████████████████が死去し財団が彼の代わりとして設立されて以来、SCP-001-Jを襲おうと試みる者が█████人現れました。サイト-00が南極大陸[データ削除]に移転するまで、財団職員が「何が起こるのか見る」ためにSCP-001-Jを押そうとし「解雇」された際に収容突破寸前にまで陥ることが幾度となくありました。財団の敵対者、特にSCP-001-Jを獲得し押すことに躊躇わないことを誓っている〈聖なるボタン押し騎士団 (the Order of the Sacred Button-Pushers)〉によっても幾度となくSCP-001-Jを奪取しようとする試みがありました。

補遺1: 私は、個人的には、このSCPについてほとんど知らされておらず、そのために財団の創設を負ってさえいるのに、絶滅の実存への些細な恐怖によって我々がSCP-001-Jを研究することが妨げられるのを許容しているのは不合理だと考える。簡単なテストを提案する。遠隔操作された無人機でSCP-001-Jの表面にそっと触れるんだ。私の計算が正しければ、万物のごく僅かな部分が破壊され、我々がこの一部になる確率は天文学的に小さいだろう。 ―― ブラーグ (Blarg) 博士

補遺2: 却下。直ちに精神病棟に報告。 O5-█

補遺3: 最近、外見上SCP-001-Jに似せた多くの個体がインターネットその他で見受けられます。SCP-001-Jのミーム的影響を受けているようですが、世界破壊の性質は確認できませんでした。これらの装置をSCP-001-Jを押そうとする人間に対する予防測定として使用できる可能性の研究はボタンを押し始めてやめられなくなった研究者たちにより延期されています。

補遺4: 補遺3に関して、SCP-001-Jの類似品を押すのをやめられない研究者たちは慢性的な中毒症状をきたしているようで、今やSCP-001-Jの類似品を押すことに肉体的に依存しています。影響を受けた者たちは財団監視の下██████、███████、███████の████████████病院へ入院させます。さらなる研究を推奨しますが、どのように実行するかはこれからの議論の対象になります。

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