SCP-005-TH
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アイテム番号: SCP-005-TH

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-005-THは標準的な収容ロッカー 12-Aのボックス内に収容されます。現在オブジェクトに関するあらゆる実験は禁止されています。

SCP-005-THに関する実験報告は補遺2を参照してください。

説明: SCP-005-THは、2人の子供が結合した姿を模した粘土人形です。調査の結果、粘土内には未知のヒト種の血液成分が含まれ、また由来不明の髪と骨の灰が含まれていることが判明しました。成分以外はごく普通の粘土人形であるにもかかわらず、これを作成した方法は不明です。

SCP-005-THは人間の双生児に対して影響を与えます。100m~200m以内に双子の人間(以下まとめて"被験者"とする)が近づいた場合、被験者はお互いに原因不明の力で引き寄せられます。いかなる方法を用いても被験者を分離することは出来ず、その後未知の方法で被験者の身体は徐々に結合を開始します。調査の結果、被験者の身体は"均質に混ざり合っている"ことが判明しています。この時被験者は拷問を受けたかのような非常に大きな苦痛を受け、最終的に死亡します。結合が完了した段階の被験者は、SCP-005-THによく似た姿になっています。

解剖により、結合の過程で粉砕骨折した手足の一部が圧縮された状態で発見されました。

SCP-005-THは1996/██/██、校舎内で4組の双子の身体が結合するという異常な死亡案件の後に████████高校で確保されました。地元警察に潜入していたエージェント・スミスが建物に突入し、3階と4階の間の踊り場におかれたSCP-005-THと、犠牲者を発見しました。同じ建物内で、表紙に詳細不明な人間の血液を用いて"復讐"と書かれたノートが回収されています。

補遺-1: 調査の結果SCP-005-THの作成者の可能性がある人物として、彫刻好きな1人の少女が浮かび上がりました。彼女は内向的な性格で、最初の犠牲者である双子の少年たちから日常的にいじめを受けていました。SCP-005-THは彼らに対する復讐のために不明な手段を用いて作り上げられたものと推測されます。また、彼女は最初の犠牲者が生み出された直後に失踪しており、現在捜索中です。

補遺-2: 実験記録005-TH-a

ノーマン・コモンズ博士により、この実験のために手配された双子のDクラス職員を用いた実験が行われました。

対象: D-1019及びD-1020

実施方法: 最初D-1019がSCP-005-THの設置された部屋の中に待機し、3分後にD-1020が部屋に送り込まれました。

結果: D-1019のみが部屋にいる時点では、D-1020に影響は見られませんでした。被験者は自分から歩み寄る形で接触したように見えます。その後被験者は互いに離れようと試みましたが、失敗しました。掘削音と骨折音と思われる音を発しながら被験者は互いに溶け込みましたが、この時出血は皆無でした。結合後彼らは床に倒れこみ、しばらく蠢動する様子を見せましたが4分以内に動かなくなりました。

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