SCP-009-FR
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SCP-009-FR-1実例。

アイテム番号: SCP-009-FR

脅威レベル:

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: ██████の森は職員でない全ての人間のアクセスを禁止しなければなりません。この森は先述のアクセスを防止するために金網で取り巻いた上で、地図上においては軍事区域であるとの表示を行います。Dクラスを除く全ての職員は、実体の50メートル以内に接近する試みを禁じられますが、財団はSCP-009-FRに関して十分な情報を有していると判断したため、新たな命令があるまで実験は禁止されています。よって以後、全ての職員がSCP-009-FRの50メートル以内に接近する試みを禁じられます。仮に職員が最低距離を越えた場合、保安職員は警告を行わなければならず、これが長引くようであれば皮下注射器の使用が認められます。

説明: SCP-009-FRはフランス、██████の森に生息する一群のCapreolus capreolus(あるいは通称ノロジカ)です。この群れは完全に雌で構成されており、その数は7体となっています。これら全ての実例がSCP-009-FR-1に指定されています。実例群は通常の身体的特徴を有していますが、例外として、肉体の特定の部分(頭部や脚部、尾部その他)は、長さ2から8センチメートルの釘で覆われています。こうした釘は実際に実例の上皮に食い込んでいます。

実例が危機を感じた場合、実例を覆う数本の釘が消失し、脅威と見做された個人の体内に再出現します。スローモーション映像は、問題の釘それぞれの中心に大きさ約5ミリメートルの空間異常が発生し、次いで釘を吸い上げたあとで再び閉ざされ、最終的には脅威とされた個人の体内でもう一度発生して、その空間にて釘が即座に実体化していることを明らかにしました。こうした体内での釘の実体化によって、時として極めて深刻な肉体的損傷が引き起こされます。SCP-009-FRを構成する実例群がより強い脅威を感じるほどに、行動を起こす実例はその数を増し、移動する釘の本数も相当なものになります。実例にとり脅威と見做される行動は、一般的なCapreolus capreolusの群れと同様であり、実例の至近距離に接近するなどの行為も含まれます。脅威の性質がどのようなものであれ、実例群は自衛に際して常に自らの異常性に訴えており、逃走を図った例はこれまで一度も観察されていません。

補遺SCP-009-FR-A: 鉛製のスーツを着用することで、009-FR-1による体内への釘を転移を防止出来ることが判明しました。よってこれを利用して、予め皮下注射で眠らせた上で、実例の内の一体を回収することに成功しました。その他の実例は仲間を守ろうとする素振りを少しも見せず、回収班のメンバーから10メートルほどの距離に留まっていました。複数の009-FR-1からの釘の消失が確認されましたが、回収班による負傷の報告は一切ありませんでした。回収中に転移した釘の所在は不明です。

補遺SCP-009-FR-B: 捕獲した実例を対象とする実験により、血液中におよそ[データ削除]の値の、極めて高濃度の鉄分が含まれていることが明らかになりました。実例が釘のいずれかを転移させると、軽度の出血が引き起こされますが、転移後2分から7分が経過するとある現象が開始されます。傷口から流れ出る血液は鉄分濃度を著しく上昇させ、100%の濃度にまで達したのち、釘の形状を取るに至ります。このプロセスはおよそ40秒で、新しい釘の形成によって終りを迎え、このような過程を経て先に使用された釘は交換されます。実例が非致死性の怪我を負った場合にも、同様のプロセスが踏襲され、新しい釘が形成されることで出血も快癒します。

補遺SCP-009-FR-C: SCP-009-FR-1は細胞の老化の影響を一切受けていないことが判明しました。そのため実例群は、不死たりうる可能性があるとされています。しかしながら、非異常性のCapreolus capreolus実例にとって致命的な負傷については、実例群が特別な耐性を一切有していないため、全ての009-FR-1に対しても同様に致死的なものです。その他のSCP-009-FR群を発見するべく調査が行われましたが、意義ある結果を齎しませんでした。そのためこのSCP-009-FR群は唯一の存在であると推測されており、また完全に雌で構成されているために、新たな実例も一切生まれ得ることがありません。SCP-009-FRはそれ自体が脅かされない限りは脅威たりえないため、SCP-009-FRは██████の森にて収容を維持するものとし、また実例は一体たりとも殺害してはいけません。実験のために確保された実例は群れへと帰されました。

補遺SCP-009-FR-D: 繁殖が可能かどうかを知るための実験の一環として、非異常性の雄1匹を6月に群れへと組み込みました。この雄が発情期(7月)に入ってすぐに、実例群は、不明な理由からこの雄を脅威であると判断し、結果としてこの雄の死に繋がりました。死後に解剖を行ったところ、72本の釘が体内から回収されました。

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