SCP-011-FR
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SCP-011-FR

アイテム番号: SCP-011-FR

脅威レベル:

オブジェクトクラス: Safe Euclid インシデントA参照

特別収容プロトコル: いかなる保全手段もSCP-011-FRには必要ありません。あらゆるクラスの全エージェントはSCP-011-FRの額縁のために当該サイトに割り当てられることができます。 SCP-011-FRの収容セル内へはいかなる女性職員も立ち入ってはなりません。SCP-011-FRは4mx4mx4mの部屋に収容されます。SCP-011-FR-1の出現時もしくは鏡からSCP-011-FR-1が出ている場合、2名の職員から成るチームが常に監視カメラの映像を確認しなくてはなりません。鏡からSCP-011-FR-1が出た場合には、ダルマ博士(Docteur Dharma)に至急連絡してください。

説明: SCP-011-FRは20世紀に制作された全身鏡です。実寸は高さ200cm、横幅130cmです。SCP-011-FRは流木とガラスから構成されています。SCP-011-FRはSCP-011-FR-1と呼称される人型実体の影を含んでいます。SCP-011-FR-1実体は収容室内の物体を鏡の内側へと通過させることができます。SCP-011-FR-1は鏡から抜け出すことが可能だと目されています。しかしながらこれについては未だ確認されていません。SCP-011-FR-1と視覚的接触を持ったエージェントは抑圧感を言明し、SCP-011-FR-1に対する苦痛を示します。SCP-011-FR-1とのコミュニケーションの試みは全て失敗に終わっています。 (インタビューSCP-011-1-FR参照)

補遺: 当初、SCP-011-FRはジェンコ教授(professeur Jenko)によって広さ██████の邸宅内で発見され、現場に居合わせた機動部隊によりフランスに送還されました。SCP-011-FRが発見された邸宅は派遣された財団のエージェントによってダルマ博士に報告されました。█████以来、邸宅は放置されています。宅内を徘徊しているフード付きケープを着た人物を見た多数の目撃者がいます。機動部隊が邸宅内への侵入した際、部隊員は廃墟の内部が予想より極めて大きく、邸宅の外部の規模と完全に食い違っていることを発見しました。邸宅の客間のあらゆる家具は木片となり、壁掛けは襤褸切れと化し、同じく[削除済]が血だまりとともにSCP-011-FR-1の発見された鏡の側にありました。フードの人物のいかなる特徴も探知されませんでした。

インシデントレポート011-1-FR

インシデント: 文書-011-FR-A
関連SCP: SCP-011-FR, SCP-011-FR-1
関連人員: エージェント・アンナ・█████(Agent Anna █████)、クラスD職員2名
日付: 19██年7月21日
場所: SCP-011-FR収容室

説明: SCP-011-FRの構成要素の調査を目的として、██████博士はSCP-011-FRの木のサンプルの採取を許可しました。メスと密閉容器を備えたエージェント・アンナ・█████並びに2名のクラスD職員が収容セルに入室しました。クラスD職員2名がSCP-011-FRに接近すると、SCP-011-FRの内部に影が現れますが、落ち着いた様子を示します。しかしエージェント・アンナ・█████が近づくと、SCP-011-FR-1は咽び泣きはじめ、腕でエージェント・アンナ・█████を捕らえました。他2名の職員は難なくSCP-011-FR-1の締め付けから彼女を自由にすることに成功しましたが、エージェントの右腕は過程進行中に捥ぎ取られました。咽び泣きは干渉の1時間後に止みました。

██████博士はEuclidへの再分類を要求しました。要求は承認されました。


インタビュー011-1-FR

説明: SCP-011-FR-1は完全に影によって構成された人間型実体です。実体の身長は丁度192 cmあります。SCP-011-FR-1とのコミュニケーションの試みを行った際、ジェンコ教授が対話を確立しました。対話はSCP-011-FR収容室内のクラスD職員により再転写されました。
インタビュー対象: SCP-011-FR、SCP-011-1-FR
インタビュワー: ジェンコ教授
前記: SCP-011-FR-1の起源を特定するためのコミュニケーションの試みです。

< ファイル開始、データ並び時間:インタビュー開始19██年7月30日14時30分 >

ジェンコ教授: SCP-011-FRに数cm接近する。こんにちはSCP-011-1-FR。私は█████・ジェンコ教授と申します。信頼の証にこのリンゴを受け取ってもらえますか。

SCP-011-1-FR: SCP-011-FRから手が現れ、リンゴを手にし、鏡の中へ持ち去る。何の御用でしょう?

ジェンコ教授: あなたについてもう少し知りたいのです。あなたがどこから来たのかですとか、なぜ鏡の中にいるのかですとか。

SCP-011-1-FR: 私はどこにいるのでしょうか?

ジェンコ教授: あなたの収容セル内です。質問にお答えくださるようお願いします。

SCP-011-1-FR: 私はこの鏡の中に閉じ込められています。条件が揃った時しか外に出ることができません。

ジェンコ教授: それで、条件とはどのようなものですか?

対象はこの質問に答えない。

ジェンコ教授: それでは…SCP-011-FR-1、誰があなたを鏡の中に閉じ込めたのです?

SCP-011-1-FR: ふむ…鏡を介して私は移動することができました。私ただ一人が。嫉妬によって、フードを被ったあの女は入り口を封じたのです。私が自由になるために、彼女は死なねばなりません。

ジェンコ教授: なるほど。そのためにエージェント・アンナ・█████を攻撃したのですね?

SCP-011-FR-1: 私の言ったことを聞いていなかったのですか?彼女は死なねばなりません!

この時から、対象は頻繁に「彼女は死なねばなりません!」と喚き始める。

< ファイル終了、データ並び時間: インタビュー終了19██年7月30日14時54分>

対象は臆病な様子に見え、返答する前に言葉を慎重に選ぶことに時間を割いていました。エージェント・アンナ・█████に対する言及は激しい怒りを対象にもたらしました。


実験A - 19██年8月2日

対象: SCP-011-FR、SCP-011-1-FR
手順: 実験の指揮は█████・ジェンコ教授監督の下、実行されました。身体的並び精神的にエージェント・アンナ・█████及びイベントを手帳に書き写す役割を担うジェンコ教授と異なった2名の男性クラスD(D-1884並びD-1921)、1名の女性クラスD(D-1542) が参加しました。
結果: 教授が収容セルに入室する、男性のクラスD職員がこれに続く。

ジェンコ教授: こんにちは、SCP-011-FR-1。

対象は活動していないように見える。

ジェンコ教授: D-1884、鏡を調べに行ってください。そしてSCP-011-FR-1が存在しているか教えてください。

D-1884: 中にナンもいねえよ、教授、俺が写ってるのを除いてな。

ジェンコ教授: わかりました。D-1921、D-1542に準備を整えるように言ってきてください。D-1884、側に移動して必要な際には介入できるよう準備してください。

D-1542が丸パンを手に入室する。ジェンコ教授は監視室に退出し、マイクを通して職員に指示を伝達する。

ジェンコ教授: D-1884、SCP-011-FRの側に立っていてください。そしてあなた、D-1921はその向かいに。それではD-1542、丸パンが目立つようにSCP-011-FRに近づいてください。

D-1542: 囁き声が聞こえます、教授。「君は…」

D-1542には言葉を終える時間がなく、「ツケを払うだろう!」と言う憎しみと苦痛が混じった叫びが起こる。D-1542の上半身の一部が鏡の中に吸い込まれる。

ジェンコ教授: D-1884、D-1921、介入することを予期していなかったのですか?!

D-1921: できないのです、何かが私たちが助けに行くのを邪魔しています!

ジェンコ教授: 退室しなさい!

SCP-011-FR-1: もうすぐ自由になれる。

分析: 対象はいかなる男性の職員をも攻撃しません。一方、対象は収容セルに入室したあらゆる女性を完全もしくは部分的にSCP-011-FRの中に引き込むことで攻撃します。D-1542の体は発見されませんでした。女性職員が関わるあらゆる実験計画どのような性質のものであれ却下されます。

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