SCP-027-JP
評価: +28+x

アイテム番号: SCP-027-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-027-JPはサイト-8105の電気的に遮断された物品収容庫に格納してください。SCP-027-JPの電源プラグは、起動実験を行う場合以外は必ず絶縁カバーを取り付けてください。SCP-027-JPを起動して実験を行う場合は、レベル3以上の職員2人以上の許可を得てください。また、実験設備の電源は、必ず容易に遮断できるようにしてください。SCP-027-JPはサイト-8105の、三種類以上の錠前で施錠された、気密構造かつ電気的遮断構造の専用収容室に保管してください。SCP-027-JPの起動実験は禁止されています。起動実験を行う必要がある場合は、レベル4以上の職員4人に以上の許可を得てください。また、いかなる実験においても、以下の三つの条件を常に満たしてください。

  1. 実験チャンバーが気密状態である
  2. 実験チャンバー内にSCP-027-JPの電源を容易に遮断できる
  3. 実験によって生じたSCP-027-JP-1をすべて回収、保管できる状態である

なお、SCP-027-JPと類似、あるいは同一のオブジェクトが発見された場合は、同様の収容方法にて回収してください。

説明: SCP-027-JPは長さ50cm、幅1.5m、厚さ13cmの板状の部品(SCP-027-JP-Aと指定)と、直径10cm長さ1mの円筒形のポール(SCP-027-JP-B1、SCP-027-JP-B2と指定)から構成された器具です。SCP-027-JP-B1及びSCP-027-JP-B2の先端には、未知の金属を材料とする銀色の球体が固定されています。SCP-027-JPの電源コードを、日本で広く使われている100V電源のコンセントに接続すると、自動的に起動します。起動したSCP-027-JPは数秒間低く唸るような音を立て、SCP-027-JP-B1とSCP-027-JP-B2の間で空中放電を開始します。このとき生じる放電は熱を生じさせません。ですが、この放電に物体(SCP-027-JP-1と指定)が曝露すると、未知の技術により重量が減少します。SCP-027-JPの放電に曝露されたSCP-027-JP-1の重量は、曝露された時間に関わらず1立方メートルあたり1.2kg1となります。SCP-027-JP-1の重量の減少の結果、大気のもたらす浮力により、SCP-027-JP-1は浮遊します。

20██/█/██追記 
SCP-027-JPの放電に曝露したSCP-027-JP-1の重量は、現時点ではいかなる方法を持っても復元することができません。これは原子レベルでの性質改変によるものであり、SCP-027-JP-1が蒸発、化学変化による他物質との合成、化学変化による分解ではSCP-027-JP-1の構成原子の性質を復元することはできません。また、重量変化に伴う比重の変化により、他物質との混合は極めて困難です。現時点で、SCP-027-JP-1構成原子と他物質の原子の核融合実験が計画されていますが、████博士他2名の承認待ちです。

20██/██/█追記
SCP-027-JPの放電に曝露した元素は、気体、液体、固体関わらず全て1立方メートルあたり1.2kgになります。そのため、SCP-027-JPが放電している間、SCP-027-JP-B1とSCP-027-JP-B2の間に存在する大気の構成元素もSCP-027-JPの放電の影響を受けます。結果、SCP-027-JPの影響を受けた大気は、周囲の大気から得られる浮力により上空へと浮遊します。SCP-027-JPが気密でない状況で起動した場合、SCP-027-JPの放電に曝露された大気の浮遊により、SCP-027-JPを中心に上昇気流が生じます。SCP-027-JPが連続稼働することによって生じる上昇気流により、大型の台風やハリケーンを生じさせると予測されています。また、液体や固体のSCP-027-JP-1が大量に気化したことによる、大気の大幅な比重変化に伴う世界規模での影響が予測不可能である上、SCP-027-JPの放電に曝露された元素の復元方法が不明のため、SCP-027-JPを稼働させての実験は、基本的に禁止されています。

SCP-027-JPはエージェント██が、財団関連企業の倉庫内にて発見しました。SCP-027-JPは発見時、倉庫の一角で埃よけのビニールシートを被せられた状態で、付属文書027-JP-aと共に放置されていました。ビニールシートへの埃の付着具合から、倉庫の運用開始初期に格納されたと思われますが、当時の帳簿を調査したところ関連する記録はありませんでした。SCP-027-JPは当初、放電に曝露した対象の重量を低下させるだけの装置だと考えられていました。当初、一度曝露された物体の重量は永続的に低下したままであることから、実験に際して注意を払う程度の収容方法が適用されていました。しかし実験を繰り返すうち、SCP-027-JPは気体に対しても効果が生じることが判明しました。実験の繰り返しに伴う被害を考慮し、20██/██/█付で収容方法の改訂が行われました。

付属文書027-JP-aにより、SCP-027-JPには同一機能を有する装置の存在が疑われています。SCP-027-JPと同一、あるいは類似の機能を有する装置の捜索は継続中です。また、付属文書027-JP-a内に記述される「博士」なる人物についてですが、SCP-027-JP及び付属文書027-JP-aに連絡先や商標が記述されていないため、その詳細は不明です。関連が類推される団体としては「ワンダーテイメント博士」が挙げられますが、

  • ロゴ、及び商標の欠如
  • 連絡先の記入なし
  • 使用に当たっての保護者への注意事項の欠如

から、無関係であると考えられます。

補遺:

付属文書027-JP-a;

よい子の諸君!海やプールで泳いだり、ハンモックで揺れるのもいいけど、もっと浮いてみたくないかな!?ふわふわと浮いてみたくないかな!?
博士が提供するふわふわ浮遊マシンがあれば、どこでも愉快にプカプカふわふわ!おうちのコンセントにマシンを繋いで、電源オン!スパーク!するとアーラ不思議!君の体がふわふわ浮いちゃうぞ!おうちの中でもプカプカお昼寝!でも、喉が渇いたら!?大丈夫、一緒にスパークすれば、ジュースもお菓子も一緒にプカプカ!さあ、楽しもうね!(以下、SCP-027-JPの使用方法についての不正確な解説図)

実験記録027-JP-1

被験対象:1kgの実験用重り
実験方法:対象をSCP-027-JP-A上に設置し、SCP-027-JPを15秒間稼働させる。
結果:電源接続後、4秒で放電開始。放電開始から2秒で対象が浮遊し、実験室内の天井に接触した。
考察:付属文書027-JP-aの通り、なんでも浮かせられるようだ。-██博士

実験記録027-JP-3

被験対象:標準的Dクラス職員の等身大模型
実験方法:対象をSCP-027-JP-A上に設置し、SCP-027-JPを15秒間稼働させる。
結果:電源接続後、4秒で放電開始。放電開始から5秒で対象が浮遊し、実験室内の天井に接触した。
考察:若干の遅れはあったものの、やはり実験対象は浮遊した。SCP-027-JP-Aのサイズの問題から実験対象の大きさは限られているが、重量については問題なく軽減できるようだ。 -██博士

実験記録027-JP-7

被験対象:実験記録027-JP-1にて対象となった1kgの実験用重り
実験方法:対象を室内にて、カメラを用いて監視しながら放置する。
結果:実験開始から280時間が経過したが、対象は落下してくる気配がない。
考察:付属文書027-JP-aには重さを戻す方法は書いていなかったな。なんとなくいやな予感がする-██博士

実験記録027-JP-11

被験対象:実験記録027-JP-7から実験記録027-JP-10までで使用した、実験記録027-JP-1にて対象となった1kgの実験用重り
実験方法:電気炉内に対象を設置し、高温で融解させる。その後、対象と同一の重りを電気炉内に投入し、融解させて混合する。
結果:対象と後に投入した重りは混ざることは無かった。
考察:比重の違いもあったが、そもそも対象は融解後も電気炉の上部にへばり付いており、後で追加された重りと触れ合うことが無かった。-██博士

実験記録027-JP-14

被験対象:実験記録027-JP-11にて一度融解した1kgの実験用重りと、実験記録027-JP-4にて使用した1kgのアルミニウムインゴット
実験方法:両対象を電気炉に投入し、融解させる。両対象が充分に冷えたところで、電気炉内の物質の組成を確認する。
結果:両対象は電気炉内で混合し、冷却に伴う凝固で一つの合金となった
考察:比重の違いにより作ることができなかった合金が完成したが、浮遊に変化はない。-██博士

実験記録027-JP-18

被験対象:Dクラス職員1名
実験方法:収容施設内の売店にて購入した菓子パンをSCP-027-JPにて処理し、対象に食べさせた。
結果:菓子パンの破片を浮遊させながらも、対象は完食。実験後のインタビューでは「胃袋の中でなんか動いてる」と回答した。
考察:お願いだから、俺の予想が外れて欲しい… -██博士

追加結果:実験から2時間後、対象の体重を測定。その結果、実験前と比較して数十グラム軽くなっていた。
考察:汗かいたりして少し軽くなったのかも。そうであってくれ -██博士

追加結果:実験から8時間後、対象がトイレを使用したところ[編集済]
考察:やっぱり -██博士

実験記録027-JP-24

被験対象:SCP-027-JPと共に密閉した空気
実験方法:SCP-027-JPを3m立方の密閉容器に格納。遠隔操作により、容器内の蓄電池からSCP-027-JPに給電し、密閉容器内で放電させる。放電前後で密閉容器全体の重量を計測する。
結果:実験後の密閉容器の重量は、実験前と比較して明らかに軽くなっていた。
考察:SCP-027-JPは気体であっても軽くしてしまうらしい。今まで気が付かなかったが、放電の度にそれなりの空気が大気圏外へと浮いてしまったのかもしれない。仮にSCP-027-JPを稼働させ続けると、地球上の大気全てが『浮いて』しまうかもしれない。-██博士
追記:その後の解析で密閉容器内の処理済み空気にもある程度の重量があることが判明。少なくとも処理後の空気が大気圏外へと浮く可能性はなくなった。しかし、処理後の空気に含まれる酸素や二酸化炭素を動植物が取り込んだ際、生命に及ぼす影響は未知数である。逆に処理後の固体や液体を気化させた場合、比重は水素よりも低くなるのは明らかである。より厳重な収容方法への変更を申請したい。-██博士

SCP-027-JPの収容方法変更を承認する -日本支部理事-█

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