SCP-036-JP
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アイテム番号: SCP-036-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-036-JPは敷地内全域をフェンスで囲い、機械警備を行います。月曜から金曜までの午後3時半から午後6時の間、警備員に偽装した財団エージェント1名による巡回を行います。侵入者を発見した場合、財団フロント企業による再開発を名目に退去させて下さい。必要な場合は拘束し、記憶処理を行います。財団職員か否かを問わず、SCP-036-JPの実体に遭遇した者への救助活動は行いません。

説明: SCP-036-JPは廃校となった███県███市立███中学校の職員室と、そこに発生する複数の人型の実体です。この実体に遭遇するのは、21才から35才までの人物に限られます。
SCP-036-JPは通常、非活性状態です。この状態のSCP-036-JPに進入しても、遺棄され荒れ果てた職員室があるだけで、特異性は確認できません。しかし平日の午後4時になると職員室内部にチャイムが鳴り、SCP-036-JPは活性状態に入ります。SCP-036-JP内部の様子は、外部から観察が可能です。

活性状態のSCP-036-JPには、13体の人型の実体が存在しています(SCP-036-JP-01~13とします)。以下に特徴を表記します。

番号 説明
01 職員室の一番奥にある机の前に座っている、男性型の実体です。恰幅の良い初老の男性に見えますが、頭部はトロフィーに置き換わっています。実体の中において、何らかの権限を有していると思われます。
02 SCP-036-JP-01の隣に位置している、男性型の実体です。やはり頭部はトロフィーに置き換わっていますが、01よりもやや小ぶりです。"会議"の進行役を務めています。
03 くたびれたスーツを着た男性型の実体で、頭部は三角定規に置き換わっています。この実体は机に向かい、ひたすら計算をしています。確認されたケースでは、未知の計算式を用いて10を3で割り続けていました。
04 真新しいスーツを着た女性型の実体で、頭部はテープラジカセに置き換わっています。この実体はスピーカーから、"クケモニ"と"ガキュータ"と名乗る人物の会話をリピート再生で流し続けています。途中から既存の言語と一致しなくなるため、会話の内容は不明です。会話は"クケモニ"が大声で怒鳴りだし、連続する殴打音と共に"ガキュータ"が絶叫をあげて、唐突に終わります。
05 ラフなスーツ姿の男性型の実体で、頭部は毛筆の穂先に置き換わっています。机には書籍が山積みになっています。書名は「さけざべあれあ」「けあをずとあ」「いちれすうさけざ2のあ」など。いずれの書籍も実在は確認されていません。
06 薄汚れた白衣を着た男性型の実体で、頭部はフラスコに置き換わっています。フラスコ内部には液体に浮かんだ脳らしき物体が確認され、ホルマリン臭がします。この実体は常に頭部のフラスコを揺すっており、何かを確認している様子を見せます。
07 ノーネクタイでワイシャツ姿の男性型の実体で、頭部は地球儀に置き換わっています。地球儀は縮尺が歪んでおり、極めて不正確です。映像を拡大して確認してみたところ、全ての国境線は年表や条文のような文章で描かれていました。これらの文章は不正確です。
08 ほつれたセーターを着た男性型の実体で、頭部は石膏の胸像に置き換わっています。この胸像は油絵具と水彩絵具でデタラメに着色されており、実体はそれを鏡で確認しながらノミで削っています。
09 破れたカーディガンを着た女性型の実体で、頭部はメトロノームに置き換わっています。この実体は指揮棒を手にしており、常にゆらゆらと揺れていますが、メトロノームの動きとは同期していません。
10 汚れたエプロンを着た女性型の実体で、頭部は鍋に置き換わっています。鍋からは湯気が立ち上り、内部では裁縫道具が煮込まれています。
11 油染みだらけの作業着を着た男性型の実体で、頭部はネジに置き換わっています。この実体ははんだごてとヤスリを持っており、頭部にはんだづけをしてはヤスリで削り取る作業を続けています。
12 泥だらけのジャージを着た男性型の実体で、頭部はバスケットボールに置き換わっています。この実体は突然頭部を外し、バレーボールやサッカーボールに置き換えます。
13 赤い染みのついた白衣を着た女性型の実体で、頭部は救急箱に置き換わっています。この実体はメスで自らの手を突き刺し、救急箱からヨードチンキを取り出して塗り付けています。

各実体はそれぞれ自分の活動に没頭していますが、SCP-036-JP-02は立ち上がって"会議"の始まりを告げます。議題は様々であり、確認されたものの一部を列挙します。

  • プールの消毒用塩素による健康被害が報告されたため、試験的に塩酸に置き換えてみる。
  • 集団検診の生存率が2.7%だったため、次回からはギロチンを導入する(予算未決のため保留)。
  • 溶解部が県大会で準優勝し、全員が死亡したことの報告(まばらな拍手)。
  • 来週から"ヌンパ災"の準備期間に入るため、各学級から男女とそれ以外を1名ずつ生贄として選出する(SCP-036-JP-04からの提案により、全員を生贄とすることで決定)。

活性状態のSCP-036-JPに21才から35才までの人物が進入した場合、実体によって拘束されます。対象は例外なく恐怖の表情を浮かべますが、未知の原因で身体の自由を奪われるため、抵抗はできません。対象は教育実習生、あるいは新任教諭という肩書で、全実体に紹介されます。

"会議"の終わりに対象は全実体に囲まれ、歓迎と称して撲殺されます。遺体の頭部は持ち去られ、代わりに何らかのオブジェクトが取り付けられます。これらのオブジェクトは特異性を持ちませんが、製造元は不明です。以下に回収された物品を挙げます。

  • 白紙の国語辞典(手描きのパラパラ漫画で脅迫文の書き方が説明されています。最初に発見された身元不明の白骨死体と共に回収)
  • スチールウールのホルマリン標本(収容前の調査中に犠牲になった財団研究員から回収)
  • "an egg"と記されたリンゴの模型(海外投資の詐欺師だったD-036-01から回収)
  • 赤い水玉模様入りの肌色のカラーコーン(轢き逃げ殺人を犯したD-036-03から回収)

20才以下、あるいは36才以上の人物が活性状態のSCP-036-JPに進入しても、これらの実体と遭遇することはありません。このとき対象が目撃するのは、荒れ果てた無人の職員室だけです。これは███県の教員採用条件が35才までであることと関係性があると思われます。

午後6時になると全実体は職員室の出入口を通じて消滅し、活性状態は終了します。いかなる事例でも、実体が廊下側に出現することはありませんでした。

補遺: Dクラス職員を用いた実験の最中、実体が通常と異なる反応を示しました。実験ログ036-JP-05を参照して下さい。

現在、この実験に対する比較実験が計画されています。教員歴がなく、就学児童に対する[編集済]の前科を持つDクラス職員を要請中です。教員歴を有する非Dクラス職員を用いた比較実験は、職員の安全が確保されるまで延期します。
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