SCP-037
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アイテム番号: SCP-037

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-037は、地下施設であるサイト-22で磁気によって収容されます。オブジェクトのサイズ、スペクトルシグネチャ、温度が現地と遠隔のサイト-98より常時監視されます。

第一収容チャンバーは熱伝導性の耐放射線NANOPEEK GFVポリマー製タイルで覆い、真空になるまで排気します。オブジェクトから発せられる熱は周囲にある岩石へ放射されます。封じ込めが不完全になった場合、緊急システムが低出力のアルゴンプラズマシールドを生成します。これは、オブジェクトが収容違反となるまでに現場技術者が最低限の修復を行うための最短4時間を確保することを目的として計画されています。

恒星進化が想定よりも早く進行し、差し迫った新星現象の兆しが見られる、または収容違反が避けられない不測の事態下において、残る全てのプロジェクトスタッフはPituaqプロトコルの開始を許可されます。

説明: SCP-037の外見は直径5cm(2インチ)の星で、光度は太陽の1×10-12倍、表面温度は約5,000Kです(UBVRI分析による測定)。SCP-037の年齢と起源は不明ですが、分析は異常に小型であることを除いて、主系列星に見られる特徴との多数の一致を示しています。SCP-037は北磁極経由で地球の磁気圏に進入したと推論されています。

SCP-037は、北磁極の近くのボーフォート海で19██年に発見されました。激しい電磁気の干渉がアラートのカナダ軍基地(Canadian Forces Station = CFS)から報告され、その後に非常にまぶしい物体が空から海の方へと落下しました。財団が所有するGuardian号が出港し、水面から約200m上空を不規則な軌道を描きつつ揺れるSCP-037を発見しました。収容手段が考案されるとすぐ、研究目的でサイト-32へ輸送されました。

SCP-037は強力な電磁石を用いて収容あるいは輸送されてきました。SCP-037は、自身の磁場と電磁石の磁場が平行となるように配置を変えます。収容の最も困難な点は強力な電磁波放射です。この放射があまりに強力であるため、肉眼でも地球高軌道から容易にSCP-037を視認できました。現在の収容施設は地下深くに位置しますが、これはSCP-037の存在が察知されることを防ぎ、周囲の岩盤への放射による冷却を容易にするためです。設備全体および地殻の一部が、実質的には巨大なヒートシンクとして機能しています。

補遺A: 研究を行ってきた█年の間、放射される電磁波がシフトしてきているため、SCP-037は大幅に加速された恒星進化の途上であると考えられています。もし標準的な恒星モデルに照らし合わせるならば、近いうちに半径が100から300倍に増大し、それに付随して放射エネルギーが増加するでしょう。これが原因で起こるであろう緊急事態について、徐々に研究がおこなわれています。星のライフサイクルがさらに進むと、最終的には超新星爆発が起きて███████████が生成すると推定されています。当該事案は███████████頃に発生すると外挿法により予測されています。SCP-037の進化を阻止する、もしくは事案が発生する前に地球から安全な距離だけ離すための研究が進行中です。

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