SCP-037-DE
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アイテム番号: SCP-037-DE

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-037-DEは、土壌中の2m×2mの限定された領域内で繁殖し、隔離された バイオセクター5の中にあるサイト-DE41に位置しています。給水は人件費削減のため、自動化されたシステムによってうまくなされています。SCP-037-DE-1に感染した後、感染者は期日を定められたのちに、生物災害用のスーツを着た保安要員によって焼却処分されねばなりません。同様に、セクター全体も隔離されます。

説明: SCP-037-DEは、██████ Corporation によって生物 (☣)兵器として培養されている、遺伝子工学的に変化したアブラナ科植物(Brassicaceae)です。その植物には、托葉の発生、緻密な単細胞の刺毛、多数の花弁などの異常性があります。

刺毛の物理的な接触の後、SCP-037-DEは防衛メカニズムを働かせます。刺毛の頭上花序が皮膚に突き刺さると、植物に内包されている、ギ酸、ギ酸ナトリウム、SCP-037-DE-1から構成されている混合物を排出します。SCP-037-DEからなる混合物の成分検査は、SCP-037-DEの影響を受けている未知の微生物(SCP-037-DE-2)が存在することを示しました。SCP-037-DE-2は、担体SCP-037-DE-1中に存在している微生物です。その結果として生じる痒みは、感染者の皮膚を引っ掻かせる原因となります。SCP-037-DE-1は患部に接触するとすぐに、微生物群が感染者の体内組織に入り込み、そこに留まって最終的には増殖します。

SCP-037-DE-2の体内への侵入を通じて、感染者の頭の中にはこれまで不可解な仕方で議会民主主義的な考え方が広がっていました。その際、感染者の脳内には民主主義についての完全に基礎的な知識が導入されており、それと同様に、政治に関する大いなる関心が主体的に呼び覚まされています。自由選挙、少数派の保護、合憲性、基本的権利の保護、人権尊重や市民権の保護といった考えが、現在感染者の目には最も優先順位が高い既存の情報の要素となります。感染者は、彼らが住んでいる地域の政治システムを民主主義的なものに変えるために、何事をも彼ら自身の力で成し遂げようとするでしょう。観察によれば、感染した主体は暗殺や自殺をする準備ができていました。しかし、もしも感染者が民主主義国家に住んでいる場合は、彼らの住む国の政治システムを、彼らが考える中で最良の民主的形態のものへと変えようとします。

補遺:

メモ: 今や私たちには周知のことですが、██████ Corporation はSCP-037-DEをサウジアラビアの領土内で使用したいと考えており、アフリカでは既に使用されました。おそらくですが、これが南アフリカにおける民主主義国家の形成に繋がったのでしょう。親財団からの情報によると、SCP-037-DEの植物は自然界ではもはや存在しておらず、██████ Corporation が所有する全てのサンプルもまた破壊されています。 — O5-█

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