SCP-042-IT
評価: +2+x

アイテム番号: SCP-042-IT

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-042-ITは4x4x3mの標準的な収容チャンバーで、木製の台座の上に置いたガラスケースの中に入れて保管します。この部屋は二基の電圧計を備えているものとします。いかなる性質のものであれ、分析や実験、またはテストを行う際には、絶縁体から成るジャンプスーツを着用し、電導素材で構成されたいかなる設備も取り除いた上でSCP-042-ITに接近しなければなりません。

説明: SCP-042-ITは線条が引かれたA5サイズの一枚の紙片で、坪量160g/m2です。この紙はわずかに黄ばんでいるほか、右側の一部には湿気による染みがあります。この紙片はおそらく、ノートないしは手帳から取られたものであり、左側には破り取った跡が見受けられます。インクの化学的な分析により、それが1930年代頃のものであると特定されています。SCP-042-ITは、██████にある██████████図書館の地下室で発見されました。当オブジェクトは、20██年の八月から十月の間、15人の民間人を死に至らしめた「呪われたページ」に関する噂が増加していたことにより、財団の注意を引きました。これらの事案の後、財団は犠牲者らの家族や、関与する全ての民間人にDクラス記憶処理剤の投与を行いました。

SCP-042-ITの大部分はイタリア語による手書きのテクストを示しています。このテクストは次の通りです :

相次ぐ災難が終わりを迎えたその時に、私は神学の歴史の流れを変ぜしめたと本当に宣言できるわけだが、これはおおいに見込みのあることではないか。あのような、確かであると同時に明白な証拠の符合というものが、偶然などであろうはずもないし、そうであってこそ私は、彼らのうちの一人の存在証明に近付いた、と言えるのだと思う。

これについては、おそらく自伝または調査報告書に類する、非異常性の著作物であると結論付けられています。本作の欠落部分の発見は、SCP-042-ITの起源および性質を理解するにあたり重要な基盤になるものと思われますが、現在これ以外の紙葉に欠落部を見出すことには成功していません。

SCP-042-ITの最後の数行は、異なるインクで書かれた古代ギリシャ語の記述によって占められています。化学的な分析によってはおおよその年代を得ることは叶いませんでした。[データ削除]型の分析により、このインクおよびペンで引かれた罫線は█十億年前のものであるにもかかわらず、紙片については紀元一世紀より古いものでないことが明らかになっています。以下に示すギリシャ語の書込みが、紙片の行を斜めに横切っています :

Τομμάσῳ Στρῆσιᾳ τῷ οἰνοχαρὲστατῳ (ὑπό ἐμοῦ)
- παρά ████

これを翻訳したものは以下の通りです :

"(私の次に) 一番の大酒飲み トンマーゾ・ストレシアへ,
- ████".

SCP-042-ITは高電圧のコンデンサとしての機能を持ち、膨大な電力量を蓄積することが可能です(約70000ボルトに及ぶ電位を発生させることによるもの)。結果としてこのオブジェクトは、接触に際して致死性を帯びたものとなっています。SCP-042-ITは通常の紙片として機能しているため、この電力の源は現在解明されていません。電圧は未知の要因によって、不規則的に様々な変化をするものと思われます。

インシデント記録042-IT: ████/08/27、サイト35の主要発電機を交換するにおよび、SCP-042-ITが電気回路に接続されたために、コンデンサとしてではなくアキュムレーターとしての使用が為されました。この非公認の実験によって、主要な電線の大部分が融解することになり、結果としてSCP-██、SCP-██、SCP-███の収容違反に繋がりました。さらに、SCP-042-IT内部の電位の増加は、最初の放電の終わりには150000ボルトを記録しました。捜査および尋問によって、責任者はクラスC技術者のA██████ C██████であることが判明しました。自身の行動の動機について問われると、彼は、「貴方達のそれよりも上位の権威に従った」と回答しました。さらに深く問い質そうとする試みは、暴力的な反応を惹起したのち、唐突な30分間の意識喪失を齎しました。最終的にA██████ C██████は、このインシデントを覚えていないと明言しました。インシデントはこの一件のみであるため、SCP-042-ITのミーム的効果の実態を確定することは困難です。A██████ C██████は影響を除去されたのち、一定期間恒常的な監視下に置かれていました。

レヴィ博士による注: A██████ C██████の反応をミーム的作用に帰してしまうのは、私としては首肯しかねる。この事件の全体像を考えてみるといい。被験者の振る舞いは、条件反射や刺激への反応などには類似しておらず、明らかに明晰な意志力によって決行された行動であった。当然ながら、その意志が被験者のものであったのか、それとも… 他の何かであったのかには留保の余地があるものの。提案させて貰うが、今後も捜査を行うならば、本現象は情報災害などよりも、神秘主義的な脱魂状態と比較するべきであろう。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。