SCP-047-JP
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アイテム番号: SCP-047-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-047-JPは特別に作られた強化CD-Rケースの中に入れられ、サイト-8181の低危険物収容ロッカーにて保管されます。SCP-047-JPを持ち出すにはレベル2/047-JPクリアランスが必要です。実験を行う際は必ず再生を停止するかヘッドフォンを外させるかなどをさせて、被験者に長時間にわたってSCP-047-JPの音声を聴かせ続けないでください。もし被験者に長時間の聴取をさせたい場合は、担当主任と人事部の許可を得てから行ってください。

説明: SCP-047-JPは24分58秒の無題のMP3データが記録されている、ラベルに黒いペンで "最高の音楽のために" と書かれたCD-Rです。調査の結果、CD-Rそのものに不審な点は見つかりませんでした。また、SCP-047-JPに記録されているMP3データをコピーしたり、編集することは不可能であるということが判明しています。なお、SCP-047-JP内のMP3データの再生時は、音声の早送りと巻き戻しができないことに注意してください。

SCP-047-JPに記録されているMP3データには、1人の男性が複数の観客に向かって音楽に関するスピーチを行っている様子が録音されています。スピーチの内容は再生毎に変化しますが、大筋では一貫したものとなっています。全ての聴取実験で、再生時、いずれかの時点で "スピーチを行っている男が段々と近づいてくる足音" が聴こえてくると被験者達より報告されています。その時点でヘッドフォンを外すか、再生を停止しなかった場合、被験者は衣服ごとその場から消失します。再生機器の音量を最低にしても、この消失は必ず発生します。研究員たちはハイスピードカメラなどで消失の瞬間を捉えようと試みましたが、その全ては失敗に終わりました。音声通信装置とGPSロケーターを持たせたDクラスの被験者が消失した際は、そのどちらとも消失し機能を失いました。

研究員がMP3のバイナリデータを解析し読み取ったところ、そのトラックには何も記録されていないはずだという矛盾した結果が出ました。また、SCP-047-JPを音声の出力をせずに再生し、Dクラスの被験者に24分30秒よりヘッドフォンにて聴取させたところ、消失は起こりませんでした。被験者は再生が終わるまでの28秒の間、"耳障りなノイズ音" だけが聞こえたとの主観評価を述べました。過去の怪我により発声障害をもつD-101が被験者として選ばれた時も、同様に被験者の消失は起こりませんでした。

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