日付: 2014/10/25
対象: D-2510(使用言語はフランス語と英語)、D-2514(使用言語はフランス語のみ)
実施方法: 2人のDクラス職員に、SCP-048-FRに手を触れて、それぞれの母国語で話すように指示。
会話記録:
D-2510: (フランス語)いいかい、手を上に挙げてみてくれ。
D-2514: (フランス語)ああ、私は君の言うことを理解しているよ。
D-2510: (フランス語)まあだろうね、私は普段からフランス語で話しているからね。
分析: その効果の必要性が欠如しているにも関わらず、SCP-048-FRの異常性を理解していた。
日付: 2014/10/25
対象: D-2510(使用言語はフランス語と英語)、D-2514(使用言語はフランス語のみ)
実施方法: 2人のDクラス職員に、SCP-048-FRに触れるように指示。D-2510には英語のフレーズを言わせた。
会話記録:
D-2510: (英語)私たちは実験を行っています。
分析: 石板の持っている異常性によって、D-2514はこのフレーズをフランス語として理解した。D-2510はフランス語も話せることに注意が必要である。しかし、部屋に設置されたマイクは英語を使用しているように記録していた。
日付: 2014/10/25
対象: D-2510(使用言語はフランス語と英語)、D-2514(使用言語はフランス語のみ)
実施方法: 2人のDクラス職員に、SCP-048-FRに触れるように指示。D-2514には存在しない言語のフレーズを言わせた。
会話記録:
D-2514: 何とかかんとか、あー……ババディーソチナマタ、タガダテーソンテーソン!(baba ditochoti namata, tagada tsoin tsoin !)
分析: D-2510とD-2514は当然ながらこの言語を翻訳して理解することはできなかった。
日付: 2014/10/25
対象: D-2510(使用言語はフランス語と英語)、D-2514(使用言語はフランス語のみ)
実施方法: 2人のDクラス職員に、SCP-048-FRに触れるように指示。D-2514はシート上に書かれた英語の文章を発音するように指示された。
会話記録:
D-2514: (英語)えーと……私たちは実験を行っています……
分析: 文章は理解しやすい英語であり、発音は行われたものの、SCP-048-FRの効果が発生していなかった。石板の異常性が発生するには、話者が自分の話している言語の意味を理解していることが必要だと考えられる。
日付: 2014/10/28
対象: D-2842、そして2歳の犬(ラブラドール・レトリバー)
実施方法: D-2842にSCP-048-FRに触れ、その後動物と話をするように指示。警備員が犬の前足を石板に触れたままにするように支えた。
会話記録:
D-2842: こんにちはワンちゃん!ご機嫌いかが?
分析: 犬はD-2842の言葉に何ら異常な行動を示さず、SCP-048-FRのにおいを嗅いだ後、警備員の指を舐めた。D-2842は犬が何かを話しているといったようなことは耳にしなかった。D-2842が石板から手を離したところ、犬が接触しているにも関わらず崩壊は停止した。
日付: 2014/11/08
対象: D-2842、そして手話を使って会話することを訓練によって基本的に可能にしたチンパンジー
実施方法: D-2842にSCP-048-FRに触れ、その後動物と話をするように指示。手話を習得している財団の動物担当の職員がチンパンジーに連れ添い、石板に触れる必要性を教えた。
会話記録:
D-2842: ええと……空の色は何色ですか?
分析: チンパンジーはD-2842の言葉に対して異常な反応を示さなかった。チンパンジーはD-2842の発した言葉を理解していなかったことが判明した。その後、石板はチンパンジーが触れることによって崩壊していないことが確認された。
日付: 2014/11/09
対象: D-2842(使用言語はフランス語と英語)、D-2496(使用言語はイタリア語と英語)、D-2471(使用言語はロシア語とドイツ語)、D-2852(使用言語はスペイン語のみ)
実施方法: 4人のDクラス職員に、SCP-048-FRに触れた後に自分の母国語で話すように指示。Dクラス職員の数だけ、担当のエージェントを実験室に入室させた。
会話記録:
D-2842: (フランス語)こんにちは。あなたたちは私の言葉が理解できますか?
D-2852: (スペイン語)おう。くそっ、俺はここで何をしろってんだ……
D-2471: (ロシア語)私たちと同じですよ。そこの人の言うことをやるんです。
D-2852: (スペイン語)そういうことじゃねぇんだ。俺は奴等の実験台にされるのがうんざりなんだよ。
D-2496: (イタリア語)それなら何をするつもりなんだい?お休みでもする?
D-2852: (スペイン語)俺はこうするんだよ……
この会話が終了した後、D-2852はSCP-048-FRを取り上げてエージェントの内の1人に投げつけた。投げられた石板は、石板を受け止めようとしたエージェントの胸に当たり、肋骨を2本折ってエージェントを気絶させた。D-2852はその後、2人目のエージェントに襲いかかり、所持していた武器を奪い取って気絶させた。他の3人のDクラス職員は狙われないように地面に伏せた。SCP-048-FRは乱闘中に破壊されることはなかった。
分析: SCP-048-FRは、複数人同時に会話を翻訳することができる。しかし、石板の崩壊が触れている人数に応じて加速する。現在、SCP-048-FRの能力が把握されたことにより、これ以上のDクラス職員を用いた実験を継続することは無駄である。