注意: 機密レベル3/050-DEのファイルを取得しようとしています。このファイルの取得はあなたの現在地と共に登録・記録・報告されます。必要なセキュリティクリアランスに満たないファイルの取得は即時逮捕の理由となります。財団インフラネットに接続されていないコンピュータを介したファイルの取得は、セキュリティクリアランスレベルによらず即時終了の理由となります。
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特別収容プロトコル(継続): SCP-050-DEに関する全言及と歴史文書におけるその行動はいかなる場合においても削除され、適切な誤情報へと置き換えられる必要があります。
セキュリティクリアランスレベル4/050-DEを持つ研究員のみがSCP-050-DE-1とその関連データ全てにアクセスすることができます。SCP-050-DE-1を用いて実行された全試験は、その再現を目的として追及しなければなりません。
O5評議会が同意した場合に限り、SCP-050-DEはSCP-050-DE-1の最後に残った実例を装填することができます。この規則はSCP-050-DE-1が再現可能になるまで適用されます。
説明: SCP-050-DEはAIによって制御される改造されたノースロップ社製長距離戦略爆撃機B-2スピリットです。その75.234 kgの空虚重量を除き、外見上は同型式の他の航空機と全く異なりはありません。SCP-050-DEはテレポーテーションとタイムトラベルを中心とした能力を持つため、現在財団はK-クラスシナリオを防ぐためにSCP-050-DEを使用しています。
SCP-050-DEは元々は財団が秘密爆撃と戦術的核攻撃のために使用するタイプの通常の長距離戦術爆撃機でした。████年██月██日██時██分に、このオブジェクトはLK-クラスの時間停止を引き起こそうとしているSCP-███-DEを無力化するために派遣されました。SCP-050-DEは事象が引き起こされる前にB61核爆弾を投下することで、定刻通りにSCP-███-DEを停止させました。しかしながらSCP-███-DEの無力化はSCP-050-DEを覆う一時的な極度の歪みをもたらし、オブジェクトに主な特異性を付与することとなりました。 エージェント・██████と████████は任務完了後になんとかSCP-050-DEを着陸させ、SCP-███-DEの生化学的に及ぼす影響に屈する前にSCP-050-DEから脱出しました。
この事件によってSCP-050-DEは時空から完全に分断された極めて局地的なフィールドに囲まれました。このフィールドはオブジェクトが不規則な間隔で自発的に「時間跳躍」し、3時間から2週間までの期間消失することを可能としました。それに加え、このフィールドに作用する外部からのいかなる力を用いてもSCP-050-DEを移動させることは既にできなくなっていました。しかし、このオブジェクトは未だに地球の重力と相互作用しており、地球の中心に相対する地点に留まっています。この特殊な形式の移動不能性のせいで、SCP-050-DEは独自のエンジンを用いて空の格納庫へ運ばなければなりませんでした。その後SCP-050-DEはSCPに分類され、アイテム番号が付与されました。
████年██月██日にSCP-050-DEはアイスラー時空安定器用のテストオブジェクトとして使用されました。この装置はシャンク/アナスタサコス恒常時間溝を直接的に発展させたものであり、テレポーテーションやタイムトラベルが可能なオブジェクトと実体を局地的な時空に固定するために開発されました。そのテストは成功しましたが、SCP-050-DEはアイスラー時空安定器がこれまでに機能した唯一のオブジェクトとなっています。しかしこのテストによって、この装置を介してSCP-050-DEを時空の任意の地点に派遣できることが判明しました。その後O5評議会には、財団や人類に対する脅威を過去に危険となる前に無力化するためにSCP-050-DEを使用する提案の提出がなされました。
O5権限者はシャンク博士に相談を持ち掛け、過去の軽度な脅威の単純な無力化は、時間連続体に対するリスクが大きすぎるという決定を協議の上で下しました。しかしながら、SCP-050-DEを用いてK-クラスシナリオを防止することが可能であるかを調査する命令が下されました。これは他の方法では避けられないK-クラス事象がある場合に時間連続体が損傷するリスクを受け入れられるかに基づいて議論されました。
研究課題は時空内の様々な不規則性を認識し、それらを対応する原因に割り当てることのできる測定装置であるロス検出器の開発につながりました。
以下はロス検出器を用いてその原因を遡ることができたものです:
- 非常に強力かつ広範囲に渡るCK-クラス: 再構築シナリオ
- LK-クラス: 時間停止
- 空間・時間・現実性に基づくXK-クラス: 世界終焉シナリオ
- YK-クラス: 真空崩壊
- ZK-クラス: 現実不全シナリオ
テストによって、SCP-050-DEは時間移動で安全に生物を輸送できないことが判明しています。既にその疑いを持っていたアイスラー博士は最初の実験で白いドブネズミ(Rattus norvegicus)2匹をSCP-050-DEに搭載した檻に入れ、2分後の未来に送りました。再出現時に檻には変化が見られませんでしたが、ネズミは[データ削除済]。このため、アイスラー時空安定器とロス検出器と共に、その移動とテレポーテーション、タイムトラベルを制御することができるAIをSCP-050-DEに搭載しました。このAIは必然的にロス検出器の出力を読み取り、適切なアクションを実行するように学習させられています。AIはオブジェクトの存在に関する危険性も認識し、適切な反応をすることができます。
多くのK-クラス事象の発生源には航空機1機だけでは必ずしも到達できないことが経験上知られています。SCP-050-DEへの意図しない損傷を回避するため、その特性を用いて適切な爆発装置を各K-クラス事象の原因の場所へとテレポートさせることができるかという実験が行われました。従来の物質を使用した全てのテストで同様の結果が得られました。SCP-050-DEは物質を任意の距離まで輸送することができますが、予定された目的地で物質が突然放出されるせいで即座に光や熱、運動エネルギーに変換されます。その後、異常な物質を用いた試験が実行され、最も適していると見なされた物質がSCP-050-DE-1となりました。