SCP-051-KO
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SCP-051-KOが最初に発見されたときの様子

アイテム番号: SCP-051-KO

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-051-KOの特性のために、対象を収容するにはその場に存在している必要があるので、安全な場所に移動させることはできません。SCP-051-KOの存在を隠蔽するために、常にその周辺を警備員に偽装した財団職員によってパトロールが行われなければならず、いかなる場合にもSCP-051-KOの内部に侵入することは許可されません。SCP-051-KOの窓ガラスは全て強化ガラスに置き換えられ、SCP-051-KOの正門は複数の錠前によって封鎖されます。セキュリティクリアランスレベル4の職員の許可なしには、SCP-051-KOのいかなる実験も行うことはできません。

説明: SCP-051-KOは、韓国の██社██支店の建物の█階にあるオフィスで、4台10台の机(SCP-051-KO-1)とその他の設備を備えた一般的な会社のオフィスと同じ形態をとっています。SCP-051-KOの内部に侵入した瞬間からSCP-051-KOの全ての設備は稼働を開始し、侵入者がSCP-051-KO-1のいずれかの前に座った場合、その上にあるコンピュータの画面には「あなたはここで思う存分遊ぶことができます」という文章が表示されます。SCP-051-KO-1の引き出しの中には座ったままでも簡単に楽しむことができる様々な玩具が含まれており、その上に置かれているコンピュータも[編集済]を除けば正常に動作していることが明らかになっています。侵入者がSCP-051-KOを出ようとすると、侵入者が座っていたSCP-051-KO-1に現金が出現します。今までの実験を通して出現する現金の額は、最低50万ウォンから最高[編集済]ウォンの間であることが判明しています。侵入者がドアを出る際には、「今日もお疲れさまでした。」というメッセージが放送されることが明らかになっています。

SCP-051-KOの効果を経験した対象は、SCP-051-KOから出た瞬間から再びSCP-051-KOに戻りたいという衝動を感じるようになり、この衝動は1週間程度持続します。そして、SCP-051-KOの効果を経験した全ての対象は、労働を介して金銭を稼ぐことが不可能となります。被験者の証言によると、衝動が消えた後は通常の仕事を開始しようとする度に激しい頭痛、吐き気、めまい、[編集済]のような症状が現れるようになります。このような症状が現れる度にSCP-051-KOに戻ろうという衝動が再び引き起こされ、この衝動はますます悪化していきます。この衝動に負けてSCP-051-KOに再び侵入した場合、その対象は[データ削除済]され、4日後にはSCP-051-KOの内部に新たなSCP-051-KO-1が1台出現します。記憶処理を施した場合はこの衝動は消失しますが、その場合でも労働は不可能であることが判明しています。

補遺: インタビュー記録

インタビュー対象: 収容エージェント・███

インタビュアー: ███博士

付記: SCP-051-KOの効果を経験した収容エージェント・███に対するインタビュー。収容エージェント・███はSCP-051-KOに戻りたいという衝動を3度経験しており、深刻な頭痛と心理的な不安を訴えている。

<記録開始>

███博士: それではインタビューを開始します。

収容エージェント・███: (反応なし。足をトントンと動かすような規則的な音が継続して聞こえる)

███博士: 私の言葉を聞いていますか?

収容エージェント・███: あんたの言葉なんて聞きたくない!

███博士: とても不安であることは理解していますから、どうか話を聞いてください。

収容エージェント・███: 戻りたい、戻らなきゃいけないんだ!

███博士: 戻りたいとは、SCP-051-KOへですか?

収容エージェント・███: またあそこに戻りたい!早く送ってくれ!

███博士: 落ち着いて私の質問に答えてくれればよろしいのです。どうして収容プロトコルを破って内部に侵入したのですか?

収容エージェント・███: 今も呼んでいる!私を!

███博士: 誰もあなたを呼んでいません。なぜ侵入したのですか?

収容エージェント・███: クソ、ここでの仕事は[編集済]!だが、そこに入った奴は一様に[編集済]。

███博士: あなたは何かを誤解しているようですね。あそこから出た人は、絶対に幸せにはなれません。あなただけを見てもそれは分かることです。

収容エージェント・███: またそこに行けば幸せになれるだろう。

███博士: 再び侵入したらあなたはどうなるか分かりませんよ。

収容エージェント・███: 幸せになるんだよ!

███博士: これ以上議論を進行させるのは無理ですね。

<記録終了>

結論: 収容エージェント・███は記憶処理の後に他の部署に異動し、その結果を観察する計画であったが、脱走してSCP-051-KOに逃げ込んだ後、[編集済]。

コメント: 結局、SCP-051-KO-1の数は10台となってしまいました。今後はどのような理由があってもSCP-051-KOにおける実験は禁止し、収容エージェントにもSCP-051-KOの危険性を徹底的に理解させることを願います。 - ███博士

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