SCP-054-JP
評価: +52+x

アイテム番号: SCP-054-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-054-JP-1からSCP-054-JP-33は、個別に低反発性の緩衝材に包まれた状態で、オブジェクト収容金庫へ保管されます。収容金庫はR12規格に適合した免震装置に設置してください。週に一度、金庫内の状況点検が必要です。異常を確認した場合は、速やかに担当職員へ連絡し指示を仰いでください。点検中はオブジェクトの破損には細心の注意を払う必要があります。収容サイト内では物理的な破壊をもたらす他のSCPオブジェクトからは隔離されるべきです。
現在、SCP-054-JPへの実験は事案054-ろ以降、無期限に凍結されています。

説明: SCP-054-JPは33片の未知の生物の骨格です。その形状より、16対の肋骨(SCP-054-JP-1からSCP-054-JP-32と指定)及び1節の脊椎(SCP-054-JP-33と指定)であると考えられています。
SCP-054-JPの異常性は、破壊された場合の自己復元能力にあります。各々の骨片につき約10%の体積が残っている場合、破壊前の骨片へと完全に復元されます。1 自己復元の速度は元の体積から少なくなるほど遅くなりますが、最低でも30分前後で元の骨片へと復元されます。

SCP-054-JPは、北海道██市内にある郷土博物館にて「非常に状態が良い化石」として展示されていました。20██/██/██、「地震で破損した化石が増えた」という事件の後、派遣された財団職員により特異性が確認され回収されました。

回収当初4片の肋骨のみであったSCP-054-JPは、単に強い自己復元能力を持つだけの骨だと考えられていましたが、実験中に突如SCP-054-JP-33が生成されました。詳細は事案054-ろを参照してください。

補遺:

事案054-ろ

オブジェクトの無力化方法を検証するための実験中、33個目のSCP-054-JP(SCP-054-JP-33と指定します)がこれまでとは違う形状に復元されました。これまでSCP-054-JPは見た目上生物の肋骨の形状をしていましたが、SCP-054-JP-33は脊椎の形状を取りました。
SCP-054-JP-33からは遺伝子サンプルの採取が成功し、分析の結果、未知の塩基配列を持った五重螺旋の遺伝子を持つ事が判明しました。
██博士は即時に当事案をサイト管理官へ報告し、実験の無期限凍結と収容プロトコルの改訂を申請。実験の凍結のみ受理されました。

██博士の申請

██博士: SCP-054-JPは我々の考えていた特性よりもずっと未知の物でした。
特性調査、破壊実験は今後凍結し、収容プロトコルも重量センサー、カメラ監視を用いた厳重な物にするべきです。

実験の凍結については受理します。収容プロトコル改訂については却下します。
これまで通り、破損を確実に避ける収容をしていれば何ら問題ありません。
- サイト-81██ 管理官 ██

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