SCP-055
評価: +21+x
scp-heritage-v3.png

アイテム番号: SCP-055

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: オブジェクトは、5×5×2.5メートルの、ファラデーケージで包まれた50センチメートル厚のセメントでできた壁を持つ部屋に格納されます。部屋への出入りは2×2.5メートルの、故意に押さえない限り自動的に閉鎖・施錠が行われるドアを通して行われます。警備員は決してSCP-055の保管室の外に配置されてはいけません。さらに、このオブジェクトのメンテナンスや研究を行う職員は、実行可能な限り出来るだけ、部屋の幾何的中心から少なくとも50メートルの距離をとることが推奨されています。

説明: SCP-055は"自分を隠す秘密"あるいは"反ミーム"です。SCP-055に関する本質的な情報、たとえば性質や振る舞い、起源などは自動的に隠蔽されます。たとえば、

  • サイト19がどうやってSCP-055を得たのかは不明です。
  • いつ、だれがSCP-055を回収したのかは不明です。
  • SCP-055の外見は分かっていません。決して説明が難しいわけでも、目に見えないわけでもありません:被験者はSCP-055の収容室に入ることが出来、観察も出来、頭の中や紙にノートをとれ、スケッチもでき、写真も撮れ、音声/映像の記録もできます。こうして得られた記録は保存されています。しかし、SCP-055にの外見についての情報は観察の後すぐに"頭から漏れ出て"しまいます。SCP-055を説明する指示を与えられた被験者はそのあと気がそれて、指示への関心がなくなってしまいます。たとえばSCP-055を撮影した写真の模写を指示された被験者はどんな見た目の写真か覚えておくことが出来ない、などといったことが監督した研究者から報告されています。SCP-055を有線式カメラを通じてずっと監視した警備員は、後に警備中のことをまったく記憶していないという、事実上の記憶喪失に陥りました。
  • 誰の権限でSCP-055の収容室が建設されたのか、なぜこの方法で建設されたのか、あるいはどのような目的で取扱方が定められたのか、といった情報は不明です。
  • SCP-055の収容室へは簡単に進入できるにもかかわらず、全てのサイト19の職員はSCP-055の存在について尋ねられると分からないと答えます。

これらの事実は、このファイルを偶然読んだ人物によって定期的に再発見され、多大な不安を引き起こします。しかし、長くとも数分すれば忘れ去られてしまいます。

大量の科学的なデータがSCP-055から記録されましたが、研究はできません。

少なくとも1度、SCP-055を破壊する、あるいはサイト19から別の場所へ移送しようとした試みが存在しますが、不詳の原因により失敗しています。

SCP-055は多大な物理的脅威を引き起こし、多くの職員を殺害する可能性がありますが、我々はそれを知ることができません。それゆえに多大なミーム的/心理的脅威であるとみなされ、Keterクラスに分類されています。

文書#055-1: SCP-055に対する分析

筆者は、SCP-055は████████████ ████████によって確保されたものではなく、実際はSCP-055は自律性か遠隔操作のエージェントで、不明な外部の第三者によって、以下のうちの1つあるいは複数の目的でサイト19に送り込まれたものと推察する。

  • サイト19の活動を気づかれることなく観察、あるいは妨害するため。
  • 他のSCPの保管場所での活動を気づかれることなく観察、あるいは妨害するため。
  • 人間世界の活動を気づかれることなく観察、あるいは妨害するため。
  • 他のSCPオブジェクトを気づかれることなく観察、あるいは妨害するため。
  • ████████████を気づかれることなく観察、あるいは妨害するため。

これらの潜在的脅威に対抗する手段は提案されていないか、理論上可能ではない。

補遺A:

おい、コイツが本当に"反ミーム"だっていうなら、どうして「コイツが"反ミーム"である」って情報が隠されてないんだろう?私たちはたぶん何か見落としてるな。待てよ、もし「コイツが何ではないか」って情報を記録できたとしたらどうだろう?もしかしてそのことは覚えていられるんじゃないか? バーソロミュー·ヒューズ、アメリカ国家安全保障局

文書#055-2: ジョンマラチック博士による報告

調査チーム#19-055-127BXEはSCP-055の収容室への進入に成功し、SCP-055の外見とある程度の性質を突き止めることに成功した。プロジェクトの手順(████████████を参照)に従いノートが取られ、収容室は再び閉鎖された。

以下は事後報告の一部を文章に起こしたものである。

ヒューズ博士: よし、では君にナンバー55についていくつか質問をさせてもらおう。

███████: ナンバー何ですって?

ヒューズ博士: SCPオブジェクト55。君がさっき観察したオブジェクトだ。

███████: ええと、私はあんたが話しているのかよくわかりません。私たちは55番を持ってないようですが。

ヒューズ博士: よし、それなら、███████、直前2時間何をしていたのか報告してくれたまえ。

███████: え?えーと… <対象は不安感を呈している>…覚えておりません。

ヒューズ博士: そうか、では、これは覚えているかね? 私たちはアレが球状のものではないとお互い確認したことを?

███████: そう、あれは… そう!そうでした!確かにアレは丸くなかった!オブジェクト55は丸くありませんでした!

ヒューズ博士: さあ、どんなものか思い出しただろう。

███████: いいえ、ダメです。私にはアレがどんなものかわかりません。でも間違いなくありました。アレは何かこう、覚えていられないもので、とりあえず球の形はしていませんでした。

ヒューズ博士: ちょっと待ってくれ。何が球の形をしていないって?

███████: オブジェクト55がです。

ヒューズ博士: オブジェクト何だって?

███████: 博士、先ほど我々はアレが球の形をしていないってお互い確認したことを覚えていますか?

ヒューズ博士: そうだった!

以上から、 SCP-055が何ではないかということ(つまり、事実の否定となること)は記憶しておくことが出来る可能性があり、その記憶から反復してSCP-055が存在するという事実を導き出すことが出来ます。

調査#19-055-127BXEに関わった職員は、少々の見当識障害と記憶の反復と忘却による精神的トラウマを抱えていることが報告されています。
しかし、長期の行動的あるいは健康的問題は観測されておらず、調査員の精神分析によるとこれらの症状は時間とともに回復していると思われます。

提案: 少なくとも1人、SCP-055の存在を覚えていられる人物を重要な施設に配置する価値はあるかもしれません。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。